タクシー運転手に向いている人の特徴は?きつい点や、やりがいも紹介

皆さんは、タクシー運転手という仕事にどのようなイメージを持たれていますか。

「仕事がキツイ」「拘束時間が長くて給料が安い」「客とのトラブルに巻き込まれる」そんなネガティブなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。そういった一面があるのも確かに事実ですが、実はとても自由度の高い仕事なのです。

今回は、私が実体験に基づきタクシー運転手に向いている人や、この仕事のやりがいについて詳しく皆さんにお伝えします。

タクシー運転手に向いている人は?

タクシー運転手に向いている人、それはズバリ「マイペースにコツコツ仕事ができる人」です。未経験の方にこの言葉の本質を伝えるのはなかなか難しいのですが、まず以下の3点がご自身に当てはまるか考えてみてください。

車の運転が好きな人

勤務体系にもよりますが、夜勤であれば軽く1日300キロくらいは走りますので、そもそも運転が好きでないとキツイです。ただ闇雲に走っても売上は上がりませんし、事故の確率も上がるのでまず実車率 を上げるよう工夫してみてください。実車率とは、全走行中、実車になった(メーターを倒した)割合です。私は50%を目標にしていました。

お客さんを掴むのに、いろいろ得意パターンを持っていると強いです。流し営業、無線を取る、駅やホテルの乗り場に並んでみる等。また効率良く仕事をするためには、送った先でまたお客さんを乗せる事が大切です。空車になる度、自分が得意なエリアに戻っていたのでは効率が悪いです。

そういった工夫が出来るのも運転が好きだからこそではないでしょうか。

人の行動心理や環境の変化を敏感に察知できる人

人の行動心理や環境の変化に敏感である人は、それに合わせて実車率を上げる工夫ができるため、タクシー運転手に向いているといえるでしょう。

早朝、朝、昼、夕方、夜、深夜、時間帯によって人の動きは異なります。同じ平日でも月曜と金曜では異なりますし、休日でも土曜、日曜、祝日では違います。当然季節でも異なります。卒業、入学、入社シーズン、夏休み、忘年会シーズン、年末年始等はそれに関連した動きがありますし、普段でもイレギュラーによりニーズが生まれたりします。

例えば新幹線のダイヤが大幅に乱れ、ターミナル駅から在来線に乗り換えて帰宅するはずだった人達が、終電がないためタクシー乗り場に列をなす、なんて光景をニュースで目にした事はありませんか。

自分の目標がある人

この仕事は、細く長く働く人と太く短く稼ぐ人の二通りに分かれます。

正直肉体的にも精神的にもハードな仕事です。ボーナスはほとんどありませんでしたが、私は20代の後半で年収600万円弱稼いでいました。留学費用を貯金するためにタクシー運転手始めたのです。一般的に給料が安いイメージがありますが、然るべき場所・タクシー会社でそれなりに頑張れば今でも稼げると思います。

モチベーションを保つためにも、目標をもって働くのがおすすめです。後述しますが、もしシニアでこれからタクシー運転手をしようと考えている方は、将来個人タクシーの開業を目標とするのはいかがでしょうか。

 

Q:仕事を探す時に注意した方がいいことは?

面接時にまずどんな勤務・給与体系であるか確認してください。

また業務中に事故を起こす可能性もあるので、どのような保険に加入しているか確認しておくことも大切です。2005年4月に保険加入が義務化されましたが、かつては保険料が高いためあえて加入せず、運転手が拠出する積立金をもとに事故係が示談交渉を行っている会社も存在しました。

今はネットであらゆる情報が取れる社会ですので、自分が面接を受けようとする会社について事前に情報をとっておくことも大事です。

 

向いてない人の特徴は?

タクシー運転手に向いていない人、それは逆にズバリ「特に目標のない人」!この仕事、基本固定給ではないので自分の目標に向かってコツコツ頑張れる人でないとモチベーションが保てません。

車の運転が嫌いな人

前述しましたが、そもそも運転が嫌いな人はこの仕事に向きません。ただでさえ1ヶ月で何千キロも走ります。拘束時間中はほぼハンドルを握っています。目、肩、腰と体にかなり負担がかかりますし、精神的にもプレッシャーがかかります。

正直私は運転が好きであっても仕事の無い休日は運転したくなかったです。

些細な出来事に感情を乱さない人

赤の他人と密室空間を過ごすのですから、トラブルの火種はいくつでもあります。

昼夜問わず横柄な人はいますが、些細な事に腹を立てていては仕事にならないので割り切っていきましょう。夜は酔っぱらいも多いですから、さらにトラブルは多くなります。また走行中強引に割り込んで来る一般車も少なくないです。

車内からも車外からもプレッシャーを受けますので、自分の感情をコントロール出来ない人はこの仕事に向きません。

コミュニケーションが苦手な人、相手を理解しようとしない人

タクシー運転手には「一期一会」という言葉がぴったりです。ちょっとしたご縁があって、乗って頂いたお客様です。自分から積極的にコミュニケーションをとって要望を聞いてください。ちなみに要望が「黙って目的地に連れて行ってくれること」の場合もあるので喋り過ぎには注意です。

不思議なものですが、慣れてくると身なりや態度から、ある程度聞く前に予想出来るようになってきます。

やりがいってどんなところ?

タクシー運転手のやりがいってどんなところ?それは自分で稼いだ分が給料になることです。新人もベテランも関係なし!

自分で稼いだ分がそのまま給料になる

基本自分の売上が給与です。タクシー業界の給与体系で多いのが①基本給+能力給で、こちらの方が安心して長く働けます。もしくは②リースで1台購入し、売上から毎月固定費+変動費を引かれるパターン。

①は大体売上を4:6 (4が会社、6が自分)で配分するため、売上を上げるほど給与も上がりますが、会社の取り分も上がります。

②は走るほどガソリン代等変動費が上がりますが、コストはある程度定量化されますので、売上を上げる自信のある人は②の方がいいです。ただし基本給がないため事故や病気、ケガ等で仕事が出来ないと給与ゼロ、ひどいとマイナスになるリスクがあります。

どのような給与体系か、入社前にしっかり確認してください。そしてその前に何よりも、お客さんに選ばれるタクシー会社を選んで下さい。タクシーの上にある提灯の力は大きいです。

自分の好きな時間帯で働くことが出来る

タクシー運転手にはいくつか勤務体系があります。まず1車2人制、昼勤もしくは夜勤専属です。次に2車3人制(2日出勤して1日休み)もしくは3車4人制(3日出勤して1日休み)です。今は36協定が厳しくなっていますが、私の時は一日16時間くらい走っていたので、今から考えるとまだ若かったし頑張っていましたね。

東京など大都市だと11勤というのがあります。朝7時から翌朝7時まで24時間勤務です。走った翌日は1日又は2日休みです。月間11日しか出勤しないのでそう呼ばれています。

自分のペースで、思うように仕事が出来る

出庫後は、営業エリアならどこを走ろうと自由です。一応は管理されていますが、例えそれで売上が悪くても、基本給+能力給の場合、給料が下がるだけです。(リースの場合は、固定費+変動費を超えないと給料ゼロです。)

気楽な反面孤独で自己管理が必要になりますが、他人に邪魔される事がないので、自分の目標に邁進出来ます。ただし、死亡事故や大事故を起こすと最悪解雇になる場合もあるので、何よりもまず安全運転を心掛けてください。

タクシー運転手のきついところ

タクシー運転手のきついところ、それは肉体的と精神的の両方です。だからこそある一定期間はプライベートな時間も我慢して頑張って稼ぐのです!

売上を上げるためには、深夜や休日に働かないといけない

私は夜が苦手なのですが、最後は夜勤をしていました。実際昼勤だけではなかなか稼げません。月20万円いけばいいところでしょう。やはり稼ぎたければ夜走らないとだめなのです。

タクシー運転手は「人が遊んでいる時に稼ぐ」のが基本です。コツさえ掴めば、月50万稼ぐのもそう難しくありません。繰り返しになりますが、「それでも稼ぎたい」という目標がないとモチベーションが保てないのです。

正直嫌な客もいる

色々なお客さんがいます。先程「仕事なので割り切って」と言いましたが、本音では結構堪える時があります。

注意すべきは、大まかにいうと若そうなヤンチャタイプと、地位や年齢が高そうなインテリタイプ。前者は料金のことで揉める場合が多く、後者はサービスレベルが満たない場合揉める事が多いです。

どちらも厄介ですが、後者の方が無線で登録されているお得意様や、会社の重要顧客である事が多く、大きなクレームになりやすいです。

とにかく体がしんどい

月に何千キロ、何百組のお客さんを乗せるので肉体的、精神的に疲れます。

しっかり睡眠をとって休まないと、自覚症状のないままどんどん疲労が蓄積していきますので、体調管理に気をつけてください。特に目が疲れます。定期的にマッサージ行く、湯船にゆっくりつかるなど、自分でリラックス出来る方法を考えてみてください。

 

Q:タクシー運転手を始めたときに苦労したことは?

私も未経験から入社しましたが、まず苦労したのは二種免許の取得ですね。

学科試験はあまり難しかった記憶はありませんが、技能検定試験の採点基準が普通免許より格段に厳しくなるので、より丁寧な確認、スピーディな判断、正確な車体感覚を身につけなければ合格出来ません。

私は3回目で受かりましたが、20回受けても受からない人もいました。調べたところ普通免許の合格率が平均70%前後で、二種の合格率は35%程度で約半分 です。

未経験からの場合、タクシー運転手になる前にまず二種取得が大きな壁になります。次に苦労したのは地理。そして他人を乗せている緊張感ですね。

プライベートで家族や友人を乗せて運転するのと、仕事としてお客さんを乗せて運転するのでは全然違います。慣れるまでは結構しんどいですが、3年位やっていればひと通り覚えられると思います。

 

こんな経験がある人にはおすすめ!

タクシー運転手はこのような仕事ですが、以下のような経験があるとおすすめです。皆さんご心配なく。この仕事、シニアでも未経験から始める人が多いです。

営業職、販売業等で接客経験がある人

営業職など、接客経験のある人も有利ですね。もちろんそういった経験がない人でも、気遣いの出来る方ならOKです。

この仕事は経験値の高い人やベテランが有利だとは限らない一面があるのです。かえって経験が浅い方が、しっかりお客さんの要望を聞いて対応するのでクレームが少ないのです。

逆に経験値高い人の方が確認せず勝手に判断してしまったり、空気読めずにベラベラ喋ってクレームになったり。どれだけタクシー運転手として経験を重ねても、お客さんには常に気配りを忘れないでください。

 

Q:シニアで未経験でもタクシー会社に雇ってもらえるの?二種免許なくても平気?

何歳からシニアとするかにもよりますが、50代で未経験入社は普通ですので安心してください。二種の養成費用は、大体会社で負担してくれます。その代わり最低何年以上勤務しなければいけないなど、会社によって条件はいろいろとあります。

 

トラック運転手など、地理について知識がある人

タクシーでなくとも、トラックなど運転手経験がある人は飲み込みが早いですね。しかしタクシーはトラックでは絶対入れないような道も入って行きますので、また全然違います。

運転手経験のない人も大丈夫。今はカーナビもついていますし、何よりもお客さんが説明してくれますから経験を重ねていけば自然と覚えます。最初のうちは怒られることもありますが、そこは勉強と思って我慢しましょう。

地元出身か、土地勘のある人

運転手経験がなくても、地元の出身など土地勘のある人は有利ですね。観光客に「おいしいラーメン屋知りませんか?」と聞かれたり、駅まで送る途中「近くに郵便局あったら途中で寄って」なんて事をたまに言われたりします。土地勘があればピンと来る確率が高いですよね。

そうなれるように、いろんな情報にアンテナを張ってください。ネットで調べた情報でも大丈夫です。些細な事ですが、こういったリクエストにその場でうまく対応できれば、お客さんに喜んでもらえます。

 

Q:道に詳しくなくても大丈夫?

実車研修があるので入社の時点で地理の知識がなくても大丈夫ですが、正直あるほどいいです。

営業を開始したら、運転のプロとして行き先がどの方角か、どの道を走ればいいか瞬時に判断出来なければいけません。営業エリアの通り名等はもちろん、ホテルや病院、駅等への入り方、ここを通ればショートカット出来る、信号の長い短い、一方通行か否かなど挙げればきりがありませんが、知っていて損はありません。

また深夜は遠方へ行く機会もありますので、大まかに隣県の地理も知っておく必要があります。今はカーナビがついている場合がほとんどですが、そういった知識を収集する事で、トラブルを避けることが出来ます。メーターがついている以上、間違えても気軽にUターン出来ません。

ちなみに東京都の場合は地理試験があり、それをパスしなければタクシー運転手になることは出来ません。

 

まとめ

いかがでしたか?タクシー運転手がどのような仕事か大体理解して頂けましたでしょうか。

仕事としてお金を頂く以上、どんな仕事でもキツイ部分はあるもの。当然タクシー運転手だって例外ではありません。ただ10年間無事故・無違反で過ごせば個人タクシーを開業するという道も開けるのです。これからタクシー運転手を考えている人あれば、それを目標に頑張ってみてはいかがでしょうか。

個人タクシーについて興味のある方は、下記をご参考ください。

一般社団法人全国個人タクシー協会HP

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