介護の資格にはどんな種類があるの?とり方や難易度なども解説!

介護の仕事をするのに活かせる資格には、国家資格を始め、公的な団体の資格、民間の資格などいろいろな種類のものがあります。そのため、どの資格を取るのが良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。

ここでは、これから介護に関する資格を取りたいと考えておられる方に向けて、仕事に役立てることができる介護の資格の詳細をご紹介していきます。

主な資格一覧

介護の仕事は資格がなくてもできるものもありますが、仕事をするのであればやはり介護に必要な知識や技術を学び、資格を取りステップアップしていくとより良い介護を行うことにつながり、モチベーションも上がるでしょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護に必要な基本的な知識と技術を学ぶ介護の入門の講座となっています。また、資格を取得するのに必要な条件もないため、はじめて介護の仕事に就こうと考えている人や、家族の介護のために役立てたいと考えている人など誰でも受講することができます。

ただし、介護職員初任者研修の受講科目は9科目で、130時間の履修時間が必要であり、研修終了時には修了試験が実施されこの試験に合格することが資格取得の条件となっています。しかし、修了試験の難易度はそれほど高いものではなく、授業を受けていれば合格できる程度のものです。

また、介護職員初任者研修の資格を取得すると、訪問介護のホームヘルパーとして身体介護を行うことが可能になります。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は介護職員初任者研修の上位資格の位置づけとされていますが、介護職員初任者研修を受けていなくても受講できることになっています。

研修の内容は、介護の現場で必要である実践的な介護技術や知識に加え、喀痰吸引などの医療的ケアについても学ぶことができます。介護福祉士実務者研修の受講科目は20科目あり、450時間の履修時間が必要となります。また、研修修了時の試験の実施は各スクールの判断で良いこととされているため、修了試験を行っているところとないところが混在しています。

介護福祉士実務者研修の資格を取得すると、訪問介護のサービス提供責任者の仕事に就くことができます。また、介護福祉士の資格を取得するためには、介護福祉士実務者研修の資格を取得していることが条件となっているため、介護福祉士を目指している場合は受講スケジュールを立てて、計画的に受講するようにしましょう。

介護福祉士

介護福祉士は、介護に関する高度な介護技術や知識を習得していることを認める、介護士の国家資格となります。そのため、介護福祉士になるためには、年に1回国実施されている国家試験に合格する必要があります。また、介護福祉士の国家試験の合格率は約70%となっており、決して誰でも合格できるものではなく相当の学習が必要となるでしょう。

介護福祉士の国家試験を受験するための要件は、養成施設(専門学校や福祉系の学科のある高校・大学)を卒業するか、3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修を受講する必要があります。(ただし、2022年3月までに養成施設を卒業するものは、国家試験の受講が免除されています。)

介護福祉士の資格を取得すれば、仕事や役職の幅が広がり、管理者や職場のリーダーとして現場の介護士の指導、育成の職務を任せられることがあります。また、デイサービスや施設などの相談員としてご利用者やご家族へ相談・助言など行う業務に就くことも可能になります。

認定介護福祉士

認定介護士は介護福祉士がキャリアアップを目指すために、介護福祉士の上位資格として2015年に設けられた民間資格です。

認定介護士になるためには介護福祉士として5年以上の実務経験が必要であり、600時間の所定の研修を受ける必要があるため、資格取得のハードルが高く、2020年9月時点で60名の認定にとどまっています。また、認定介護福祉士は5年ごとの更新制となっています。

ケアマネージャー(介護支援専門員)

ケアマネジャーは介護保険制度や医療の知識など介護を受ける上で必要になる幅広い知識を持ち、ケアプランを作成する専門職です。

ケアマネジャーは、ご利用者がその人らしい生活を送ることができるように相談を受け、ケアプランを作成するほか、サービス事業所や主治医などと連携を取る、介護報酬の算定のための給付管理を行うなどが主な仕事です。

ケアマネ試験は介護支援専門員実務研修受講試験といい、受験するには規程の法定資格を保持しており、5年以上の実務経験があることが必要です。また、ケアマネ試験の合格率は2020年度では17.7%となっており、介護に関連する資格の中では難関の試験であるといえます。

この試験に合格しただけではケアマネジャーの業務を行うことはできず、試験の後87時間の実務研修を受け、都道府県に登録されてはじめてケアマネジャーとしての業務を行うことが可能になります。

社会福祉士

社会福祉士は様々な事情を抱え、日常生活を送ることが困難となった方に対して相談や助言などの援助を行い、福祉サービスや保健医療のサービスに繋ぐ役割を担う専門職の国家資格です。福祉事務所や児童相談所、介護施設や障碍者施設などで社会福祉士として働くことができます。

社会福祉士になるには、4年制の大学で指定の科目を履修する、2~3年性の短期大学で指定科目を履修した後、1~2年以上の相談援助業務に従事する、社会福祉士短期養成施設(6か月以上)を卒業する、社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業などののち、年に1回の国家試験に合格する必要があります。

社会福祉士の国家試験の出題範囲は広く、合格率は26~28%程度となっており、介護に関連する資格の中では難関の資格のひとつです。

その他の介護に関わる資格

介護には主な資格に加えて、現場で活かすことができ一緒に取得しておくと仕事の幅が広がる民間の資格もあります。

レクリエーション介護士

デイサービスや介護施設においてはレクリエーションは欠かせません。レクリエーション介護士は、高齢者とのコミュニケーション能力やレクリエーションに関する知識、実施できるスキルを習得するための認定資格です。

レクリエーション介護士は1級と2級があり、2級は認定講座を受講し、修了試験に合格すれば誰でも資格を取得することが可能です。

介護予防運動指導員

介護予防運動指導員は、高齢者が自立した生活を送れるように、筋力を向上させるトレーニングを始めとした介護予防プログラムの作成や運動指導を通じてサポートを行う専門家です。

介護予防運動指導員になるには、ホームヘルパー2級や介護職員初任者研修修了者で2年以上の実務経験がある方や、実務者研修や介護支援専門員、医療福祉の国家資格を保有している必要があり、31.5時間の介護予防運動指導員養成講座を受講する必要があります。

福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員は、福祉用具貸与事業を行う事業所に配置が必要な資格です。福祉用具専門相談員は、介護保険で福祉用具を利用する際に、本人やご家族の希望に応じて、生活の環境や身体状況に応じた適切な福祉用具について、選び方や使い方をアドバイスします。

福祉用具専門相談員の受講資格には制限はなく、指定の講習を受講すると誰でもなることができます。

介護事務

介護事務の仕事は、介護保険や介護に関する事務を行います。具体的には、介護施設などでの受付や来客等の対応、介護報酬の請求にかかる事務、郵送物の手配や受け取り、物品の発中業務、電話対応など幅広い業務を行います。

介護事務の資格は、介護事務講座を修了することで取得でき、通信講座で手軽に受講することも可能です。

介護士のキャリアパス

介護事業所では、介護の仕事を始めてから職位や役職に就くまでに、どのようにステップアップしていくのか、キャリアパスを定めているところが多くあります。

介護に関する資格はたくさんあり、どの資格から取ればよいのかを悩むことがあるかも知れませんが、介護士のキャリアパスでは国家資格である介護福祉士を目指すことになります。一般的には、介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士となり、その後は認定介護福祉士またはケアマネジャーとステップアップしていくことを目指します。

職位が上がる、役職が付くことで給料も上がっていく仕組みになっている場合が多く、働きながらキャリアパスに基づいて資格取得をしていきましょう。

働きながらでもとれる資格は?

介護士としてキャリアアップしていくためには、仕事をしながら研修を受講しなければならず、時間も費用もかかります。しかし、介護施設や派遣会社の中には無資格者に対して、介護職員初任者研修や実務者研修の受講費用の負担や研修の手配をしてくれるなどのサポートが受けられるところもあります。

ほかには、業務で介護士が喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアを行う場合に備えて、介護職員等の喀痰吸引等研修の資格の取得を応援してくれる介護事業所も見られます。

初めてのシニアでも挑戦しやすい資格は?

介護の仕事は無資格でも行えますが、基本的な知識や技術を身につけておくことはご利用者にとっても、自分にとっても必要なことです。ただし、最初から難しい内容にチャレンジするのはハードルが高く、途中で挫折してしまう可能性もあります。

介護職員初任者研修は受講時間もそれほど長くなく、内容も基本的なものが多いため、シニアでも挑戦しやすい資格です。

まとめ

介護の仕事に関する資格にはたくさんの種類がありますが、キャリアパスに沿って計画的に資格取得を目指していくようにすると良いでしょう。

また、興味があるものや仕事に役立てられそうな資格も取得することで、仕事の幅を広げることが可能になります。ぜひ、自分にぴったりの資格の取得にチャレンジしてみてください。

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この記事を書いた人:寺岡 純子

この記事を書いた人:寺岡 純子この記事を書いた人:寺岡 純子

保有資格:終活カウンセラー上級、主任介護支援専門員、看護師、GCS認定コーチ
合同会社カサージュ代表。急性期の看護師として従事後、介護保険制度の開始と共に介護業界へ転身。超高齢社会の社会構造の変化を目の当たりにし、人生100年時代を自分らしく生きる必要性を実感する。 現在、20年間の介護業界での経験も生かしながら、終活をお手伝いする終活カウンセラーとして活動中。自分らしい人生を応援する『Happy Life College』を主宰。

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