介護職は50代から未経験でもはじめられる?不安なポイントを解消します!

子育てが落ち着いた後、定年退職後の仕事をどうしようか考えている年代の方で、介護の仕事に興味を持たれる方が増えています。しかし、介護の仕事が自分にもできるのかと不安に感じることもあるのではないでしょうか。

この記事では、これから介護の仕事を始めようかと考えている50~60代の方に向けて、介護の仕事を選ぶにあたって参考にしていただきたい情報をお伝えしていきます。

50代でも未経験から介護職に就ける?

一般的に、50代で未経験の職種に採用されるのは、ハードルが高いとされています。そのため、介護の仕事に興味があっても、未経験だと採用されないのではないかと心配に思うのではないでしょうか。また、年齢が50代~60代でも採用されるのかも気になるところです。

無資格でも大丈夫?

介護の仕事には、介護職の段階的な資格のほか、介護に関連したさまざまな資格があります。しかし、介護の仕事をするにはこの資格が必要というものはありません。そのため、未経験から介護の仕事にチャレンジするには資格がなくても問題ありません。

ただし、介護の仕事にはいろいろな職種があり、訪問介護員(ホームヘルパー)では初任者研修以上の資格が、デイサービスなどの生活相談員では介護福祉士や社会福祉士など資格が必要な職種もあるため注意が必要です。

また、介護の資格がない入職者に対して、未経験者向けの研修に参加させてもらえたり、介護職の初級の資格である「介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級相当)」の資格取得の費用を負担してくれる会社もあります。

介護は資格なしでも働ける?無資格・未経験でもできる仕事内容を紹介

年齢的に問題ない?

介護従事者の年齢は40代以上が約7割を占め、40代が25.1%、50代が22.2%、60代が21.6%と続きます*。そのため、50代で介護の仕事を始めることには全く問題ないばかりか、60代になっても働くことが出来るのが介護の仕事の良いところといえます。もちろん、採用においても50代という年齢だけで不利になるようなことは少なく、介護の事業所は人材不足のところが多い業種のため採用されやすく、他の職種に比べてもチャレンジしやすい仕事です。

また、新しいことを始めるにあたり50代になると若い頃に比べると、物覚えにも不安が生じてきますが、一緒に働く仲間も同世代が多いということで理解も得られ、未経験で始めるには心強い環境です。

*参考:公益財団法人介護労働安定センター「介護労働の現状について」

親や夫・妻の介護をしながらでも働ける?

50代になると、仕事をしながら家族の介護も必要という人も増えてきます。仕事と介護の両立は簡単なことではありませんが、介護の仕事や施設にはいろいろな種類があるため、都合の良い時間に合う仕事を選ぶことができます。

また、介護の仕事には短時間の仕事やシフト制になっていて、自分の都合に合わせて仕事をする日を選べるところもあります。たとえば、入居施設やデイサービスでは入浴介助や食事の準備などの人手が必要な時間帯のみの勤務や、朝夕の送迎の仕事など短時間の仕事もあります。

家族の介護の時間と仕事の時間を決めておくようにすると、無理なく仕事と介護の両立をすることが可能になります。そのうえ、仕事で得た知識や技術を家族の介護に活かすこともでき、自らの介護負担の軽減にもつながるでしょう。

介護職の2つの働き方と仕事内容

介護職として働くには大きく分けて在宅で生活をしている方に向けて介護を行う仕事と、老人ホームなどの施設に入所されている方に向けての仕事の2種類があります。仕事の種類によって介護の内容にも違いがあるため、自分の希望や働き方に合わせて選ぶようにしましょう。

訪問介護

訪問介護は自宅などで生活をしていて介護を必要としている方の自宅に訪問して、介護サービスの提供を行います。訪問介護で行われる介護サービスは食事や入浴、排泄、外出時の介助などを行う身体介護、調理や買い物、掃除、洗濯などの生活に関する支援を行う生活援助のほか、通院の際の車両への乗り降りの介助を行うなどがあります。

サービスの提供時間は日中がメインとなりますが、日中だけでなく夜間や深夜の時間帯にサービス提供を行っている事業所もみられます。

ただし、訪問介護を行うホームヘルパーは無資格の未経験者はなることができず、最低でも初任者研修の受講が終了していることが要件となっているため注意が必要です。

訪問介護の仕事内容|必要な資格や給料、向いている人の特徴も紹介!

施設職員

施設職員は有料老人ホームや特別養護老人ホームなどの入所施設で生活されている方に介護サービスを行います。食事や入浴、排泄、着替えなどの身体介護がメインの仕事となりますが、レクリエーションなどを行うこともあります。

調理や掃除などの生活援助は、施設によっては専門の職種として介護職員は行わない場合もありますが、日常生活の延長上として認知症の入居者の方と一緒に調理や後片付けなどの支援を行うようなところもあります。

介護の職種6つを紹介!それぞれの仕事内容・役割や必要な資格も解説

50代で介護職につくメリット

50代で新しい仕事にチャレンジするには不安が大きいかもしれませんが、50代で介護職につくメリットはいろいろあります。

同世代の人と働ける

介護職として働く人の年代は40代以上が7割を占めており、同世代の人と一緒に働くことができます。同じ世代であるからこそ、若い人には分からないような悩みの相談もしやすく、コミュニケーションを取りやすいでしょう。

そういったことから、介護の仕事は50代にとって働きやすい環境にあることが多いと考えられます。

50代だからこそできるケア

介護職は高齢者の日常の生活を支える仕事です。これまでの仕事や家族・子育ての経験は若い人にはない人生経験であり、未経験であっても介護に活かせる技術や知見、スキルを持っていることは多くあります。

それにより、高齢者に対してきめ細やかな視点をもってケアにあたることもできます。これらは、決してテキストでは学べない、50代だからこそできるケアであるといえます。

キャリアアップが可能である

介護職での実務経験を積んでいくと、実務者研修の受講資格が得られ、サービス提供責任者などへのキャリアアップを図ることができます。また、国家資格である介護福祉士を目指すだけでなく、さらに上位の資格のケアマネジャーになることも可能です。

これらの資格をとるための実務経験は日数でカウントされ、1日あたりの勤務が短時間であってもカウントされるため、仕事をする時間に制限があっても十分にキャリアアップすることができるのが魅力です。

介護職に転職する際の注意点

介護職に転職を考える時に、気をつけておかなければいけない点もあります。入職はしたものの、自分の思っていたのとは違ったと後悔する事がないように、あらかじめ良く理解をして自分にぴったりの職場を選ぶようにしましょう。

体力がある程度必要

介護の仕事は主に身体介護であり、ご入居者の体格もさまざまであり、入浴介助や排泄介助などではかなりの労力を要します。そのため、介護の技術が未熟なうちは適切な介助の方法が身に付いておらず、人によっては腰痛をおこす場合もあります。

また、施設などで夜勤が必要な仕事を選んだ場合は、生活リズムも不規則になりがちです。介護の現場はシフトで勤務を組んでいることも多く、急に休むと同僚やご利用者に迷惑をかけてしまうことになります。いずれにしてもある程度の体力が必要な仕事といえます。

給与が前職よりも下がる可能性がある

介護職の給与は基本給だけでなく、各種手当や処遇改善加算などが付くこともあります。しかし、会社にもよりますが、未経験や無資格での入職時では決して高くない場合が多いです。

50代になれば、前職のキャリアが豊富な方もおられるでしょう。そのような場合、前職と給与を比較すると、下がってしまう可能性もあります。

介護職の給料|安いって本当?2021年には上がるの?徹底的に解説

転職を成功させるポイント

介護職への転職をする場合、事前の確認をしっかりしておくことが不可欠です。仕事内容や会社のことを良く調べないまま転職して、「思っていた仕事と違った」「仕事の内容がハードでやって行けない」というようなことがないようにしましょう。

施設形態や雇用形態を把握しておく

介護職といっても、介護サービスの種類によって仕事の内容は大きく異なっています。そのため、介護職への転職をする時は、在宅サービスか施設サービスのどちらの介護をしたいのかだけでなく、希望するサービスの種類や施設の形態を明確にしておきましょう。

施設によっては、医療ニーズの高い方が多く入居されていたり、法令で定められている人員配置が少ないために、介護職の仕事がハードになる可能性もあります。施設の方針や特徴などを事前に把握しておくことも大切です。

施設見学をする

どのような雰囲気で仕事をされているのかは、実際に施設を見学するのが一番わかりやすいでしょう。気になる施設が見つかれば、応募する前に見学が可能か聞いてみましょう。

施設介護では施設の人員体制によっては、配置されている人員が少ない、夜勤回数が多いということもあります。また、夜勤は2交代制、3交代制か、休憩時間は実際はどのくらい取れるのかなどを確認しておきましょう。

同じサービスの事業所を比較する

初めての介護の仕事を選ぶときには、求人票で条件を確認して良いと思っても、見えていない部分があるかも知れません。条件が良いと思っても、他の事業所との比較をするようにしましょう。この時、給与などの雇用条件だけでなく、入社後の教育制度がどのようになっているのかなども比較しておくようにしましょう。

未経験者におすすめの介護の仕事

未経験者におすすめの介護の仕事は、デイサービスとグループホームがあげられます。

デイサービスは在宅で生活している方に食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを提供する介護サービスです。デイサービスではさまざまな介護度の方が来られているため、比較的介護度の低い方もおられます。また、複数の介護職でかかわるため分からないことがあればその場で聞くことができ、未経験者でも不安が少なく仕事を始めることができるでしょう。

グループホームとは、6~9人の認知症を患っている入居者が、ユニットと呼ばれるスペースで共同生活を行う施設のことです。認知症の程度は軽度の方から重度の方までさまざまですが、身体状況は比較的軽度な方が多いため、介護の際に腰痛などを来たすリスクが低くなります。また、入居者と一緒に食事を作ったりなど、これまでの人生経験を活かすことができるため介護職が初めての50代の方におすすめです。

介護職に向いている人とは

未経験でも介護職に向いているのは、人とのコミュニケーションが好きな人で、聞き上手な人です。高齢者の介護では、コミュニケーションをとることも重要で、コミュニケーションを通して相手の変化や気持ちに気づくことが出来ます。そのため、相手の話をしっかりと聞ける人は良い介護職になれる資質があるともいえます。

また、介護職のような対人援助の仕事は感情労働とよばれ、自分の感情を押さえて仕事をする必要があります。そのため、非常にストレスがかかりやすいのが特徴です。気持ちの切り替えが上手な人は、仕事でのストレスを蓄積しにくく、毎日の変化を楽しみながら仕事に取り組めると思われるため、介護の仕事に向いているでしょう。

介護の仕事に向いている人の特徴とは?自分に合った職場の探し方も紹介

まとめ

介護職はいろいろな種類の仕事があるため、興味のある仕事や自分の都合に合う仕事を探すことも可能です。50代であれば、これまでの人生経験を活かすことも可能であり、未経験であっても若い世代よりも高齢者に受け入れてもらえることもあります。

また、この先10年くらいは継続して仕事を続けることも可能です。興味を持たれたら、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

当サイトでは、定年・子育て後の再就職に関する情報以外にも、介護や終活、健康について、役に立つ情報を毎週発信中!
「新着記事をいち早くチェックしたい!」「終活や老後の楽しみ方について、情報収集したい」という方にむけ、LINEアカウントでは新着記事の情報や充実したセカンドライフに役立つ記事を定期的に配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね! 友だち追加はこちらから。

  LINE友だち追加はこちら 新着記事をいち早くお届け!

この記事を書いた人:寺岡 純子

保有資格:終活カウンセラー上級、主任介護支援専門員、看護師、GCS認定コーチ
合同会社カサージュ代表。急性期の看護師として従事後、介護保険制度の開始と共に介護業界へ転身。超高齢社会の社会構造の変化を目の当たりにし、人生100年時代を自分らしく生きる必要性を実感する。 現在、20年間の介護業界での経験も生かしながら、終活をお手伝いする終活カウンセラーとして活動中。自分らしい人生を応援する『Happy Life College』を主宰。

関連する記事

記事のカテゴリ