清掃の仕事内容とは?楽しい点やきつい点なども現場スタッフが紹介【再就職にもおすすめ】

お隣の奥様、いつも朝早く楽しそうにいそいそと出かけてみえる……仕事をしているとは聞いているけど、一体どんな仕事をしているのかしら。なにしろいつもイキイキして楽しそう。お庭の手入れも行き届いている。そんなに慌てている様子もなくていつも昼過ぎには帰ってみえるし、聞いてみようかしら。」

と思い切ってお隣さんに声を掛けられ、私の所にその方と一緒に面接にお見えになった方がいらっしゃいます。その方は、清掃の仕事に興味をもたれ未経験ながら公共施設の清掃を始め、2年経った今は現場のリーダーとして大活躍されています。

「勇気を出してお隣さんに声を掛けてみて良かった。毎日よく眠れるし、慣れるまでは少しきつかったけど、継続して体を動かしているからか膝や腰の痛みも以前に比べて和らいだし、自分のお金でかわいい孫におもちゃを買ってあげることもできる。」と、笑顔で話されています。

「子育てや家のこと、ストレスの多かった会社勤めも退職して一段落したところで、家でじっとしているのもそろそろ飽きたし、何となく体もなまってきた。体を動かしたい。でもランニングはおっくう……。スポーツジムやゴルフはお金がかかるし……。家のことも全部放っておくことは出来ない……。」

こんなご時世、そんなあなたに、健康維持と収入の両側面を備えた「清掃の仕事」について、現場でイキイキ働く中高年の方々を数多く見てきた私が、いま悩まれているあなたが一歩踏み出すためにお力になれるよう清掃の仕事のメリット・デメリットを含めてお伝えいたします。

清掃場所の種類と仕事内容

ひと言で「清掃の仕事」と言っても多岐に渡ります。清掃する場所が異なれば、仕事内容も異なってきます。ここでは、場所による清掃の仕事内容の違いを紹介します。

ビル・オフィス清掃員

オフィス勤めをされていた方などはご存知、オフィスの共用部やトイレの清掃をするお仕事です。

ビルやオフィスの利用者と顔を合せればさわやかに挨拶し、皆さんの仕事や生活が清潔かつ快適にできるよう、邪魔にならないように動線を意識しながら日常的な汚れを取り除き、更に来訪者に対し、見た目にも美しく仕上げるというのが日常清掃を行う主な目的です。

そのため、仕事の開始時間はお客様が使用する前の早朝が多く、また、使用頻度の少ない時間帯に回数を分けて実施することもあります。

ホテルの清掃

ホテルの居室清掃はチェックアウト後からチェックインの間にたくさんの部屋を一気に清掃し、整えます。2人一組で効率よく作業しますが、準備など清掃の作業前にやることがたくさんあるため午前中からのスタンバイは必至です。

新幹線や飛行機などの清掃

新幹線や飛行機はそれぞれの会社が作るメンテナンス部門(子会社)が実務することが多く、電車や飛行機が好きな方にはもってこいの仕事です。

清掃にはマニュアルや事前の研修が完備されているため、初心者でも安心して働けます。

スケジュールやシフトも綿密に組まれていて、効率的に作業を進めるので、慣れてしまえばとてもやりがいのある現場です。

どちらもお客様が車内・機内で快適に過ごすことができるよう気持ちを込めてする清掃です。

そのため、お客様が使われない時間帯(主には深夜早朝)での作業が主となりますので、時間を有効に使いたい人には良いかもしれません。

車内・機内の座席やテーブル、シートベルトの整頓はもちろんのこと、トイレや飛行機ではCAさんが使用する場所の清掃などを実施します。狭い空間を掃除しますので、一回の清掃時間は短いですが、数を多くこなします。

清掃の種類と業務の流れ

清掃の種類には、日常清掃の他に3ヶ月や半年に一度実施する定期清掃、お客様から依頼を受けて実施する特別清掃などがあります。それぞれ、紹介していきます。

日常清掃

日常清掃は家から直接現場へ向かい、時間内に作業をして終了時に作業報告書などに業務内容を記載をして帰宅する、というのが一日の流れです

チームを組んでの作業は、朝会社に集合して着替え、体調報告の後、上長から現場の説明や作業内容、役割分担、危険箇所の共有などミーティングの後、清掃道具を積んだ車にみんなで同乗して現場に向かい作業をします。作業後は皆で会社に戻り、振り返りミーティングの後、着替えて帰宅するという流れです。

夜遅いのはきついが、朝早いのは苦にならないという方が活躍されている現場の多くが、この日常清掃ではないでしょうか。

定期清掃

定期清掃は広い床を機械で洗浄、ワックスがけ、オフィスフロアのじゅうたんをスチーム洗浄、大きなガラスを全面的に洗浄清掃するなど、日常清掃ではなかなかできない「丸洗い」のような清掃作業です。

一人では作業出来ないので、チームを組んでみんなで役割分担をし、順序良く効率的に仕上げていくという作業です。一人ひとりが責任を持って声を掛け合い、進めていくので、チームプレーが好きな方にはとてもやりがいを感じる仕事です。

特別清掃

特別清掃は床面を特殊な薬剤で剥離してきれいにし、洗浄して磨き上げてからワックスを再度塗布したり、高圧洗浄機などの特殊な機材を使って堆積した汚れをきれいにする清掃です。時間、人数、ある程度経験や実績を必要とする作業が主ですが、作業をする人を支える人も必要ですので、経験がなくても手伝えることはたくさんあります。

清掃の手順や方法はベテランの方や教育専門の方たちが丁寧に教えてくれますし、清掃道具も用意され、見習い勤務期間を設ける会社がほとんどです。

特に気を付けなくてはならないことや自分の持ち場も事前に教えてくれますので、初めてで何も分からないままいきなり一人で放っておかれるという事はまずありません。初心者でも素直に教えを乞う気持ちを持っていれば、なんの心配もありません。

清掃員のお給料は?

お給料の面は、アルバイト・パートではあまり給与の差はありませんが、一般的には初心者には時給が安く設定されていることが多いです。最低賃金からプラスして60円くらいまでが相場です。しかし、勤務実績や年数、お客様からの信頼の獲得などの評価で時給が考慮されることもあります。

昨今はどの会社も人材不足ですので、時給は一昔前に比べればかなり良くなっています。優秀な人材や資格(一定の実務経験を必要としますが、国家資格であるは資格手当が付くなど、お給料面でもかなり優遇されることでしょう。

自宅から近い現なら徒歩や自転車で通え、交通費もかからないのであれば時給が優遇されることもあります。

正社員となると、現場に出ての清掃作業、一人作業の現場に足を運び、何か困っていることはないかヒアリングをしたり、的確な指示や判断はもちろんのこと、作業後の後片付け、次の日の準備、報告書などの書類の作成、人の配置やお客様と日程の調整、人員の配置、作業工程や安全管理を考えるなどのデスクワークも増えます。

日々進化する清掃道具や清掃機械の知識をアップデートしていかなくてはならないことも多く、やらなくてはならない仕事は多い割にはそれに見合ったお給料かどうかは少し考え物です。具体的には手取り20万円~25万円といったところです。

チーム作業がいいのか、一人で作業したいか複数人で作業したいか、どのくらいの日数や時間働きたいのか、お給料はどのくらい欲しいのかなどを会社にきちんと伝えれば、それに合った現場や仕事を提示してくれることが多いです。中高年の皆様の力を必要としている会社は大変多いので、遠慮せず会社に相談しましょう。

清掃の仕事の楽しいところ・きついところ

効率良く業務を進められたり、出来た時の満足感や体を動かして仕事をした後のビールやお菓子はとても美味しく、暑い夏の作業後のビールや良く冷えたお茶は格別です。清掃の仕事には、そんな楽しくてやりがいのある部分もあれば、きついと感じる瞬間もあります。

ここでは、清掃の仕事の楽しいところと、きついところの両方を紹介します。

清掃の仕事の楽しいところ

日常的な仕事をして、金銭で評価してもらえる

家庭で掃除洗濯をしていても、それはそれでやりがいがあります。実際金銭面で評価されないところがありますが、清掃の仕事は働いた分だけお給料がもらえます。罪悪感なくそのお金を自分の趣味や遊びに費やすことができます。

お客様にから感謝の言葉をいただくことがある

「きれいにしてくれてありがとう。」「気持ちよく過ごせました。」などの声をいただくことがあり、モチベーションが上がります。

外に出て働くことにより、社会の一員であることを実感できる

新しい人間関係をも構築でき、家に帰って家族も仕事をし続けるあなたを尊敬し、話題も増え会話も弾むでしょう。

清掃の仕事のきついところ

ルーティンワークになることがあり、飽き性の人には刺激が足りないかも

清掃の仕事は毎日同じ作業を繰り返すことが多く、時間帯も決められていると、会う人もだいたい同じとなります。いつも刺激を求めるタイプの性格の人には少し物足りなく感じるかもしれません。

暑さ寒さの影響を直に受ける

季節の移り変わりを感じられていいかもしれませんが、夏の暑さ、冬の寒さは体にくるものです。

しかし、夏は適宜休憩を取りますし、今は小型バッテリーや保冷剤をポケットに入れてファンを回し、涼しい風がいつもジャケット内で循環するという空調服というすぐれものがあり、酷暑を和らげ、作業効率を上げるものもたくさん開発されています。

冬は最初だけ寒く感じますが、動いていれば体は温まり、お湯が使えるなど、現場の作業効率を上げる道具や設備も今は驚くほど日々進化しています。

清掃の仕事のメリット・デメリット

清掃の仕事の楽しさ・きつさも知ったうえで、実際に働いてみたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、50代以降で清掃の仕事をするメリットとデメリットを紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

清掃の仕事のメリット

無理なく体を動かす作業が多いので、健康増進につながる

家にいると膝や腰が痛んでいたが、仕事が適度な運動となるので、腰痛の軽減につながったという方もいらっしゃいます。

また、スマホの歩数計アプリを活用され、「徒歩で行く東海道五十三次」アプリで仕事を楽しくする工夫をされている方もいらっしゃり、無理なく健康に仕事を続けられます。

自分のペースで仕事ができる

特に一人の現場で仕事に慣れてくれば、週ごとや曜日、天候によって作業のスケジュールを組み、それに沿って仕事を進めることができます。自分のペースで無理なく続けることができるでしょう。

隙間時間を有効に使うことができ、生きがいができる

朝から一日中テレビをお供にゴロゴロするのもいいですが、一週間に3日、毎日3時間でも外に出て働くことで、日々の生活に刺激が生まれます。

毎日自分の働きを求めてくれる場所があるというのはありがたく、仕事が生きがいとなる方も多いです。

希望する勤務条件に見合った現場や仕事を探してもらえる

一人では自信がないので、お友達を誘って一緒の現場で清掃をするという方もいらっしゃいます。

介護や子育ての手伝いなどがある方は、互いの都合に合わせて勤務を交代するなど、お友達でなくても同じ境遇の方たちと助け合いながらシェアワークをされる方もいらっしゃいます。

清掃の仕事のデメリット

理不尽なクレームを受けることがある

自分では一生懸命やっているつもりでも、重箱の隅をつつくような理不尽なクレームをうけることがあります。仕事に問題があるわけではありませんので、あまり落ち込む必要もないでしょう。

チーム作業の場合は、様々な人と組まなくてはならない

チームで作業をする場合は、あまり気の合わない人と組まなくてはならないこともあります。そのような時は我慢せず、会社に正直に伝え、配置換えを願い出るとよいでしょう。

清掃員にむいている人・むいていない人

最後に、清掃員に向いている人と、そうでない人の特徴を紹介します。ただ、こちらで紹介した特徴に当てはまるか、当てはまらないかよりも、「やってみたい」という気持ちが大切ですので、参考程度に紹介します。

清掃の仕事に向いている方

  • きれい好きな方
  • ルーティンワークが苦にならない方
  • とにかく外に出て働きたい方
  • 家でじっとしていることができない方
  • なんでも楽しくやれる方
  • 機械の扱いや道具の修理の得意な方
  • 人の話が聞ける方
    初心者の場合、まずは話をしっかり聞いて、わからないところはきちんと質問する姿勢が大切です。
  • 時間を有効に使いたいとお考えの方
  • 創意工夫が好きな方

清掃の仕事に向かない方

  • 健康に不安のある方
  • 清掃作業が苦痛な方
  • 素直になれない方
    50代以降で再就職すると、自分よりも年齢の若い担当者や上司から指示や指導を受けることも多々あります。それに抵抗を感じる方は少しきついかもしれません。
  • 安全配慮に欠ける方
    自分自身やお客様、第三者へのケガや事故につながるため、周りに目や気を配ることも大切です。

まとめ

清掃の仕事に関わらず、どんな仕事でも責任をもって自分が楽しんでやるにはどうしたらいいかなど考えならやると「意外に向いているかも!」と思う方もおられると思います。

人と関わることやお客様対応が苦手という方でも、お客様のいない時間に一人でコツコツできる静かな場所の清掃もたくさんあります。思い切って相談して、現場を見学してみるのもいいと思います。

実際、清掃で体を動かして働くことが生きがいになっているという方はたくさんいらっしゃいます。

皆さんが一歩踏み出して意思を伝えれば、面談の上、条件をすり合わせ自分に合った現場を紹介してもらえるでしょう。迷ったら一歩前へ!きっと新たな世界が広がること間違いなしです。

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ヒトシア編集部

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