【静岡・伊豆観光】ユネスコ世界ジオパーク認定!桜や温泉など魅力満載の伊豆半島

伊豆半島は静岡県の東側、富士箱根伊豆国立公園の一部で、火山活動により生まれた温泉や変化に富む地形など、半島全体にたくさんの見どころが点在している場所です。

今回は観光資源に恵まれた伊豆半島の魅力や、季節ごとの見どころをご紹介します。シニアの方が楽しめる観光スポットもたくさんありますので、どうぞ楽しんでご覧になり、旅行の計画にお役立てください。

©shiryu01
/stock.adobe.com

素晴らしき伊豆半島の魅力

伊豆半島は有名な観光スポットが多く、そして観光しやすいのがいいところ。

まずは伊豆半島全体における魅力をご紹介します。

温暖な気候により1年中快適に過ごせる

伊豆半島は年平均気温が16℃ほどで、冬も5℃を下回ることが少ない温暖な気候となっています。一方で夏場は30℃を超えることがあまりないので、1年を通して過ごしやすい場所です。

1年のうちのいつ観光に行っても比較的快適に楽しめるのは、伊豆半島の大きな魅力の一つです。旅行を計画する際に考慮しなければならない服装も、それほどシビアに考える必要がありません。

また、寒暖による体調の心配があるかたにとっても出かけやすい観光地であるといえます。

日本トップクラスの源泉数を誇る土地

伊豆半島には温泉地が数多く存在します。静岡県は、大分県と鹿児島県に次いで日本で3番目に源泉が多い県です。そしてその源泉のうちのほとんどが伊豆半島にあります。これは伊豆半島全体が火山活動の影響を受けているからです。

日本屈指のリゾート地である熱海、歴史を感じる温泉街が人気の伊東温泉など、全国的に名前が知られている場所も多く、温泉好きであれば一生に一度は行くべきと言えるでしょう。

火山活動によって形成された数々の見どころ

©photop5/stock.adobe.com

伊豆半島は2018年に、日本国内で9番目の「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されました。もともとは南の海底火山であった伊豆半島は、火山活動を繰り返して形を変えながら、プレートの動きによって本州とぶつかり現在の場所にとどまりました。

火山活動や波の浸食により、気が遠くなるほどの長い時間をかけてつくられた自然の造形物の数々。そのような地球が持つエネルギーや神秘性を感じるようなものを、伊豆半島の至る場所で見ることができます。

四季折々の伊豆半島の見どころ

火山活動の恩恵を受け、そして自然が豊かな伊豆半島には、四季の移り変わりを感じさせてくれる見どころがたくさんあります。

一度行っただけではとても網羅できないほど数多く存在する伊豆半島の見どころ。その中の一部を、春夏秋冬それぞれの季節に分けてご紹介します。

春の伊豆半島

気温が高まり日が長くなるにつれて、自然の中に新たな生命が芽吹きはじめる春。新たな1年の始まりに、ふくらむ期待感で心が晴れやかになる時期です。

まずは伊豆半島ならではの春を感じる観光スポットをご紹介します。

早咲きながらも長く楽しめる「河津桜」

河津桜は「オオシマザクラ」と「カンヒザクラ」の自然交配によって誕生した桜の品種で、開花時期が2月上旬〜3月上旬と早いのが特徴。開花から1ヶ月ほどの時間をかけて満開となります。

伊豆半島の南東部にある河津町では、町全体で約8000本もの河津桜が植えられており、毎年それを見るためにたくさんの観光客が訪れます。河津川をはさむようにして約850本の河津桜がずらりとならぶ景観は、風情に富んだ春の風物詩。

開花している期間中は「河津桜まつり」が開催され、桜のライトアップや出店で楽しむ人々でにぎわいます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

akki(@akki_riro)がシェアした投稿

神社の階段118段に飾られる「素盞嗚神社 雛段飾り」

素盞嗚神社 雛段飾りは、賀茂郡東伊豆町稲取にある「素盞嗚(すさのお)神社」で毎年春に行われる祭りです。

神社正面の鳥居からつづく長い階段118段にわたり雛人形が飾られ、その両脇には雛のつるし飾りが並びます。華やかかつ独特な雰囲気の雛壇は、一見の価値ありです。

雛人形は多くの人にとって馴染みのあるもの。しかし雛のつるし飾りは江戸時代から伝わる稲取特有の風習です。裕福な家庭でしか買うことができなかった雛人形のかわりとして、愛する娘や孫のために母や祖母が手作りしていたものがこの雛のつるし飾りなのです。

そんな切ない事情から生まれた雛のつるし飾りも、今では町を盛り上げる伝統文化。子供も大人も一緒に楽しむイベントです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

稲取産金目鯛一筋に42年、旅館はまべ荘(@hamabeso)がシェアした投稿

夏の伊豆半島

温暖な気候ながら夏も快適で過ごしやすい伊豆半島には、夏らしさの中に涼しさを感じさせてくれる場所もたくさんあります。

夏の伊豆半島だからこそおすすめしたい見どころをご紹介します。

悠久の時を経てつくり出された海蝕洞「堂ヶ島天窓洞」

伊豆半島を代表する観光スポットの一つ、堂ヶ島天窓洞は、白い凝灰岩が長い年月をかけて波により削られてできた洞窟です。洞窟内の空間が少しずつ広げられてゆき、やがて天井が崩落したことにより現在の景観が形成されました。

このように波の浸食を受けてつくられた洞窟を海蝕洞(かいしょくどう)と言い、伊豆半島ではこの堂ヶ島天窓洞のほか、南伊豆の「龍宮窟」という場所でも見ることができます。

堂ヶ島天窓洞は穴の周囲に整備されている遊歩道から洞窟の中をのぞくことができるほか、洞窟の内部を周遊する遊覧船に乗ることも可能です。白い岩肌により水の青さが際立ち、太陽の光を受けて輝く神秘的な光景がそこにあります。

 

この投稿をInstagramで見る

 

楽天トラベル【公式】(@rakutentravel)がシェアした投稿

柱状節理と滝の共演「河津七滝(かわづななだる)」

河津川にある七つの滝、「釜滝」・「海老滝」・「蛇滝」・「初景滝」・「かに滝」・「出合滝」・「大滝」の総称が河津七滝です。河津では滝のことを、「水が垂れる」という意味で「たる」と呼びます。

これらの滝は火山の噴火により流れ出した溶岩が形成したものであり、七つの滝のほとんどの場所で溶岩が冷えて六角柱の形に固まった「柱状節理」を見ることができます。自然にできたとは思えないような均整のとれた造形が、なんとも不思議です。

河津七滝周辺には遊歩道が用意されており、歩いて片道約1時間、距離にして850mとゆっくりと無理なく楽しむことができます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Ryoma Sanada(@miju4580)がシェアした投稿

秋の伊豆半島

秋といえば外せないのが、紅葉です。伊豆半島にもあたり一面が真っ赤に染まる有名な紅葉スポットがあります。そしてもう一つ、秋といえば夕日が綺麗な時期でもあります。1年の中でも空気が綺麗で湿度もちょうどいいのがその理由。

伊豆半島の紅葉スポット、そして人気の夕日スポットをご紹介します。

伊豆半島最大級のもみじ林「修善寺自然公園もみじ林」

修善寺自然公園もみじ林は、修善寺温泉の北に広がる広大な自然公園、「修善寺自然公園」の中にある紅葉スポットです。ここから見える富士山との対比の美しさが、この場所ならではの魅力。

11月中旬から12月上旬の見頃を迎えると、大正13年に植えられた1000本のもみじが1ヘクタールほどの面積を真っ赤に彩ります。この期間には「修善寺もみじまつり」が開催され、紅葉のライトアップもおこなわれます。

伊豆半島屈指の紅葉スポットとして毎年多くの観光客でにぎわう修善寺自然公園には、日本庭園、西洋花壇、海外の街並みなどが再現されたテーマパーク、「修善寺虹の郷」があります。そちらも併せてお楽しみください。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Hiromi Maruyama(@marubozu.521)がシェアした投稿

西伊豆を代表する夕景スポット「黄金崎の夕日」

西伊豆にある黄金崎は、伊豆半島でも特に有名な夕景スポット。展望台から見える黄土色の岩肌が、夕日を浴びて黄金色に輝く様子を見ることができる景勝地です。

この岩は火山からの噴出物が固まってできた安山岩。その安山岩が地熱や温泉水の影響を受けて変質し色を変えたことで、このようなめずらしい景観が形成されました。そしてこの岩肌が馬の頭の形に似ていることから、「馬ロック」というユーモラスな名前で呼ばれています。

現在は静岡県の天然記念物に登録されており、遊歩や駐車場、さらに休憩所やトイレが設置され、観光客たちの憩いの場となっています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

ウメ(@umeeebs)がシェアした投稿

冬の伊豆半島

寒さによって活力が低下しがちな冬。伊豆半島では、そんな冬の間も各地でおこなわれるイベント、この季節ならではの風物詩によって盛り上がりを見せます。

冬の伊豆半島でしか見ることのできない見どころをご紹介します。

冬の温泉街の夜空を彩る「熱海海上花火大会」

国内のリゾート地としてトップクラスの人気を誇る熱海では、1年のうちに何度も花火大会が行われます。昭和27年からつづく伝統ある花火大会は、そこで過ごした時間を一生の思い出として強く記憶に残してくれる大イベントです。

ゆるやかなカーブを描いて伸びる海岸とその後ろに広がる温泉街全体が、まるでコンサートホールの観客席のよう。癒しを求めて熱海に訪れた人々が、その時間だけはみな同じ方向を見つめて感動を共有します。

熱海温泉街から見るのもいいですが、すぐ近くの山の上にある「熱海城」から見るのもおすすめ。キラキラと輝く温泉街と色鮮やかな打ち上げ花火を、一緒に写真におさめることができます。

冬の風物詩カピバラ風呂「伊豆シャボテン動物公園」

伊豆半島にはほかの場所ではなかなか見ることができない、一風変わった施設が多く存在します。車を走らせていると、好奇心を刺激するような施設や看板がところどころに設置されており、そしてこの伊豆シャボテン公園もその一つ。

「サボテン温室」にはありとあらゆるサボテンを展示しているほか、「シャボテン狩り工房」ではサボテンや多肉植物の販売、土に植えられたサボテンを箸を使って採る「シャボテン狩り」といった世界中でここにしかない体験をすることができます。

サボテンだけでなく、140種類もの動物を飼育しているこの伊豆シャボテン公園。なかでもとくに人気なのがカピバラです。カピバラがユズやミカンが入った風呂でくつろぐ「元祖カピバラの露天風呂」は、見る人みんなが笑顔になる冬の大人気イベント。

愛くるしい表情で温泉につかるカピバラたちは、冬の始まりから春先にかけてその姿を見ることができます。独特な世界観を持ちながらも誰もが楽しめる伊豆シャボテン公園は、ぜひお孫さんも連れて行ってほしい子供もよろこぶテーマパークです。

シニアの方にもおすすめしたい伊豆半島の観光スポット

ここまでご紹介してきたように、魅力的な観光スポットがたくさんある伊豆半島。しかし、もう少し大人向けの観光スポットがお望みの方もいらっしゃることでしょう。

そこで、シニアの方がより楽しめそうな伊豆半島の歴史・文化に触れることができる観光スポット、体力に自信がない方でも楽しめる絶景スポットをご紹介します。

伊東温泉:伊豆を代表する温泉地を楽しむ

©teru0117105/stock.adobe.com

伊東温泉は全国で3番目、大分県の別府と由布院に次いで源泉数が多い温泉地です。源泉の数は780にものぼり、伊豆半島のみならず、熱海温泉とともに静岡県を代表する温泉リゾート地となっています。

平安時代に開湯されたとされる伊東温泉は、徳川家3代目将軍 徳川家光に温泉の湯を献上した経歴があるほか、川端康成や与謝野鉄幹、晶子夫妻などの歴史的著名人が足を運んだという由緒ある温泉地。

その効能あらたかな温泉の泉質と、現在も古き良き時代の情緒を残した温泉街で、身も心も癒されましょう。

伊東温泉の泉質・効能

伊東温泉の泉質は、単純温泉、または塩分濃度が低めの塩化物泉となっています。単純温泉と聞くと、「温泉成分が薄いただのお湯」といった印象を持たれる方もいることでしょう。

確かに温泉に含まれる各成分の含有量が、一定の基準を満たさない温泉を単純温泉と呼ぶので、あながち間違いではありません。しかしそれだって立派な個性。それだけ、誰の体に対しても優しい温泉であるともいえます。

日本各地のいろいろな温泉をめぐっていると、こういう無色透明の温泉がなぜかありがたく感じることもあります。湯あたりもしづらく、湯あがり時はさっぱりと爽快な気分になれる温泉です。

昔の姿を残す温泉街

伊東温泉の温泉街には、荘厳な雰囲気をはなつ大型の温泉旅館もあれば、誰もが気軽に入浴できる共同浴場も数多くあります。

温泉街でとくに目立つ存在が、大きな建物に立派な唐破風をたたえた「東海館」。伊東市の文化財に指定された現在は宿泊施設としての営業をやめ、立ち寄り入浴ができる観光施設となっています。

伊東温泉街にある10か所の共同浴場では、多くの施設が「湯川弁天の湯」や、「毘沙門天芝の湯」など七福神の名前を冠しています。これは伊東の中心地にある七福神をまつる神社にちなんだもので、これらの共同浴場をめぐるスタンプラリーもおこなわれています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

isami(@kurolab_beeko)がシェアした投稿

韮山反射炉:現存する唯一の反射炉

伊豆の国市にある韮山反射炉は、国の史跡ならびに世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つに指定されています。実際に使用されていた反射炉としては唯一、建設当時からの姿を保ったまま存在しています。

反射炉とは、石造りの炉の中で燃える石炭の熱を反射熱で増幅させ、その熱を利用して鉄を溶かすためのものです。溶け出た鉄を型に流し込み、防衛のために使用する大砲を作っていました。

自然に関する見どころが多い伊豆半島ですが、韮山反射炉は人工物が凄みを放っている場所です。海外からの脅威と戦っていた昔の人々の苦悩と努力に、思いを馳せずにはいられません。

©裕司 山野辺/stock.adobe.com

韮山反射炉の建造を始めた偉人の住居「江川邸」

韮山反射炉は江戸時代に韮山の代官、江川英龍(えがわひでたつ)が幕府から命じられたことで建設が始まりました。その韮山反射炉と深い関わりを持つ江川英龍の住居が、韮山反射炉から程近い場所にあります。

そこでは英龍本人が成した偉業の解説や残した絵画などを見ることができ、どれほど多才で勉強熱心な人であったのかがわかります。日本に初めてパンを広めた人としても知られ、生涯関わった歴史的偉人の名前も挙げたらキリがないほど。

千利休がこの江川邸を訪れた際には、庭に生えている縦に亀裂が入った竹を気に入り、花入れとして持ち帰ったという記録も残されています。韮山反射炉の観光と合わせて、ぜひお立ち寄りください。

大室山:360°に広がる絶景

©shopmeg/stock.adobe.com

大室山は伊東温泉とともに伊東市のシンボル的存在となっている火山です。約4000年前の噴火によって火山噴出物が火口の周囲に積もり、なだらかで均整の取れた現在の姿が形成されました。

標高580mの大室山の中心部には、直径250m、深さ40mのすでにふさがっている火口があり、その周りを一周するように遊歩道が敷かれています。少々傾斜はあるものの、コンクリートで舗装されているので、シニアの方も疲れを感じることなく景色を楽しめるでしょう。

山頂からはすでにご紹介した伊東温泉や、伊豆シャボテン公園も見えます。

約6分の空中散歩「大室山登山リフト」

大室山へ登る際には、徒歩や車ではなくリフトを利用します。この点も、シニアの方へ大室山の観光をおすすめしたい理由です。リフトにゆられながらゆっくりと楽しむ片道6分の空中散歩も、よく晴れた日には本当に気持ちの良いリラクゼーションとなります。

リフトで頂上を目指す途中にカメラが設置されており、写真を取ってくれるサービスもおこなわれています。山頂から撮影できる富士山の写真とともに、一緒に旅行をする方とのツーショット写真もぜひお持ち帰りください。

まとめ

今回は語りきれないほど多くの観光資源に恵まれた土地、伊豆半島の見どころをご紹介しました。

ユネスコ世界ジオパークに認定され、そして1年中快適に過ごせる伊豆半島は、国内旅行で一生に一度は行きたい場所の筆頭としておすすめできる場所です。

地球のエネルギーが形づくる美しくも凄みを感じる造形物、ほかの場所では見られない一風変わった観光施設など、この土地にしかない魅力であふれる伊豆半島で、一生の思い出を作りましょう。

この記事を書いた人:斎藤 誠

この記事を書いた人:斎藤 誠この記事を書いた人:斎藤 誠

旅行・温泉・ラーメンが大好きな、自称アウトドア派の30代。47都道府県すべてに訪れた経験を活かし、あなたにとって本当に役に立つ情報を発信します。

関連する記事

記事のカテゴリ