【2020年最新】淡路島・あわじ花さじき | 春は一面菜の花畑に!海が見える花の島
あわじ花さじきは兵庫県の淡路島を代表する花の名所です。
海に向かってなだらかな傾斜となっている園内には四季折々の花が咲き誇り、色鮮やかな花、きらめく海、澄み切った空の共演を楽しむことができます。
今回は「日本誕生の地」として古事記に記され、「花の島」とも呼ばれる淡路島屈指の観光名所、あわじ花さじきの見どころをご紹介します。
合わせて周辺のグルメ情報や観光スポットもご紹介しますので、どうぞお楽しみください。
目次
あわじ花さじきの見どころ・おすすめポイント
約15ヘクタールに及ぶ園内には、それぞれテーマの違う花園・花壇がいくつもあります。その全てを観るのには相当な時間が必要な上、遠くに行き過ぎて元の場所に戻るのにひと苦労ということも起こり得ます。
そこで、あまり長い時間をとることができないという方でも十分にあわじ花さじきを楽しめるように、特におすすめしたい園内の見どころをご紹介します。
あわじ花さじきのメイン花壇「天空の花園」
広大な花畑を一望できる展望台、その目の前に広がるあわじ花さじきのメインとなる花壇です。毎年異なるテーマで企画された、草花を用いたアートを観ることができます。
駐車場からほど近い場所にあるので、あわじ花さじきに訪れた際には最初にこの展望台から見える天空の花園の景色を楽しむと良いでしょう。
まず最初に園内の全景を見ることであわじ花さじきの規模の大きさ、他では見ることができない花・海・空のコントラストの美しさにこれから始まる園内の散策への期待感が膨らんでゆくことでしょう。
巨大な瞳を模した花壇がある「歓びの庭」
展望台から見て天空の花園の奥に広がるのが、様々な種類の花や木で彩られた歓びの庭です。この歓びの庭で最も特徴的なのが、童話作家として有名な宮沢賢治が設計した「ティアフル・アイ(涙ぐむ眼)」をモチーフに作り上げた花壇「歓びの瞳」です。
周囲に広がる花畑の中にあって少々異様な雰囲気を醸し出しているこの巨大な瞳を目の当たりにすると、宮沢賢治が何を表現したかったのか、ティアフル・アイをあわじ花さじきに取り入れた人はどのように解釈したのか、そしてその瞳を通して私たちに何を伝えたいのかを考えてしまいます。
どこまでも続く菜の花の絨毯「癒しの花園」
菜の花を一番に楽しみたい方であれば、癒しの花園は外すことのできない場所です。
菜の花が植えられたあわじ花さじき最大の花園で、海を背景にして辺り一面に菜の花の絨毯が広がります。
癒しの花園の中に張り巡らされた歩道を歩き進むにつれ瑞々しく鮮やかな黄色と菜の花特有の香りに包まれてゆき、体全体で花の島の春を感じることができます。
春に癒しの花園を黄色一色に染めていた菜の花は秋になると色とりどりのコスモスへと入れ替わり、白・ピンク・紫の花がそよ風によりモザイク状に波打つ様にはしばらく見惚れてしまう美しさがあります。
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あわじ花さじきはペットと一緒でも楽しめる
あわじ花さじきではペットの同伴を許可しており、家族の一員として毎日を共に過ごす犬や猫と一緒に楽しむことができます。
ただしリードを付けて飼い主の側から離れないようにすることが条件となります。
ペットも人間と同じで非日常の風景には心躍る様子で、あわじ花さじきに入場する犬たちが楽しそうに尻尾を振りながら飼い主の顔と花を交互に見ている可愛らしい姿を、周囲の人たちも皆微笑ましく眺めています。
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シニアにも優しい!バリアフリーのルートがある
あわじ花さじきでは介護が必要な高齢者や車椅子が必要な方のために、傾斜が小さく段差のないルートを案内しています。
園内は全体的に緩やかな傾斜がついているので範囲は限られますが、代表的なポイントを巡ることが可能です。
介護者が付き添う方は、先ほどご紹介した天空の花園と歓びの庭を間近で見ることができます。癒しの花園は園内の一番奥にありますので、すぐ近くまで行くのは難しいでしょう。
介護者が付き添わない方でも、天空の花園の周辺を負担なく散策できるようになっています。歓びの庭や癒しの花園は少し離れた場所から見ることにはなりますが、高い場所から園内を一望する最高の景色は十分に楽しむことができます。
また、1グループ1台まで車椅子の貸し出しも行っています。
車椅子を予約することはできませんが、そのような配慮が行き届いていることにより介助が必要な方であっても十分に楽しい散策ができるようになっています。
2020年春に見られる花を紹介
あわじ花さじきで見ることができる花は、菜の花やコスモスだけではありません。
園内では季節ごとに花が入れ替わるので、1年を通してその時その時で見頃を迎える花々を観賞することができます。ここでは春の時期に見ることができる花をご紹介します。
ムラサキハナナ(3月下旬~4月下旬)
三国志に登場する軍師、諸葛孔明が広めたという伝承があるアブラナ科の花で、ショカッサイ、オオアラセイトウとも呼ばれます。紫色の小さな花をたくさん付け、黄色い菜の花との見事なコントラストを生み出してくれます。
リナリア(3月下旬~5月上旬)
リナリアは別名「姫金魚草」とも呼ばれ、赤・白・ピンク・紫の可憐な花をたくさん付ける一年草です。
「花のカスケード」をテーマとして歓びの庭へ下る斜面に隙間なく植えられた様子は、カスケードのなの通り、まるで小さな滝が連続して降り注いでいるように見えます。
ポピー(4月中旬~5月中旬)
あわじ花さじきでは、ポピーの中でも園芸種として人気のあるアイスランドポピーを栽培しています。
5〜10cmほどの丸みを帯びた白・黄色・オレンジの可愛らしい花々が、フルーツポンチのような不規則で楽しげな色彩を放っています。
あわじ花さじきの基本情報
あわじ花さじきの基本情報は以下の通りです。
所在地 | 〒656-2301 兵庫県淡路市楠本2865-4 |
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開園時間 | 9:00~17:00 (最終入園 16:30) |
休園日 | 年末年始 |
ホームページ | https://www.hyogo-park.or.jp/hanasajiki/contents/about/ |
あわじ花さじきの料金
あわじ花さじきは無料で入園できます。駐車場も無料で利用できるので、園内を散策するのにお金はまったくかかりません。
これだけ手入れが行き届いた広大な花園を無料で見ることができる場所は、全国を探してもそうそうないでしょう。
あわじ花さじきでの所要時間の目安
30分ほどあれば、展望台からあわじ花さじきの全景を楽しむことができます。花の中をじっくりと観察しながら散策するのであれば、1時間〜2時間ほどかかるでしょう。
あわじ花さじきの例年の混雑具合
あわじ花さじきは四季を通して見頃の花を楽しめる場所であるため、冬以外は混んでいることが多いです。
中でも「菜の花まつり」が開催される3月下旬~4月中旬は特に混雑し、最寄りの駐車場に入るための渋滞ができるほどです。
この時期には少し離れた場所にある臨時駐車場が開放されるので、渋滞にはまりそうだと感じたら最初からその臨時駐車場に向かうことも考慮すると良いでしょう。
少し歩くことになりますが、景色を楽しみながらストレスなくあわじ花さじきへ向かうことができます。
あわじ花さじきへのアクセス
あわじ花さじきへの行き方を、公共交通機関と自家用車に分けてご案内します。
公共交通機関
公共交通機関は、電車・バス・船を利用することができます。バスターミナルや船着場に到着後、最終的にはタクシーを利用してあわじ花さじきへ向かうことになります。
明石港から(船) | 「明石港」から「岩屋ポート」まで高速船で13分→「岩谷ポート」から「あわじ花さじき」までタクシーで9分 |
神戸方面から | 「JR舞子駅」または「山陽電鉄 舞子公園駅」で下車→バス停「高速舞子」から「東浦バスターミナル」までバスで25分→「東浦バスターミナル」から「あわじ花さじき」までタクシーで10分 |
車
電車がない淡路島を観光する際は、車を利用する方が断然便利です。車を利用してあわじ花さじきへ行く方法をご案内します。
神戸方面から | 「神戸淡路鳴門自動車道 淡路IC」出口の交差点を直進→県道157 号線を経由して「あわじ花さじき」まで車で12分 |
淡路島南方面から | 「神戸淡路鳴門自動車道 東浦IC」からあわじ花さじきまで車で10分 |
駐車場
駐車場はあわじ花さじきすぐそば、県道157号線沿いに4か所あります。混雑する時期にはそこから北に少し離れた場所に、臨時駐車場が開放されます。
料金は場所、時期を問わず無料です。
合わせて行きたい!あわじ花さじき周辺の観光スポット
淡路島にはあわじ花さじき以外にも観光スポットがたくさんあります。その中でも特におすすめしたい場所をピックアップしました。あわじ花さじきと合わせてお楽しみください。
伊弉諾神宮
淡路島は古事記の中で「日本誕生の地」として記されていることはすでに冒頭でご紹介しました。その物語にゆかりのある神社が伊弉諾神宮です。
伊弉諾神宮は日本最古の神社としても知られ、今も多くの参拝客が訪れている淡路島定番の観光スポットです。
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の2柱を祭神とする淡路島を象徴するパワースポットとしても知られ、神社が好きな方や御朱印を集めている方であれば外すことのできない場所です。
道の駅 あわじ
神戸市と淡路島を繋ぐ明石海峡大橋、その淡路島側の真下の海沿いに位置する道の駅です。これほど大きな橋をすぐ目の前に見ることができる道の駅は全国でも非常に珍しく、夜にはライトアップされて幻想的な雰囲気を醸し出す明石海峡大橋を見ることができます。
ロケーションの良さもさることながら、地元産の海産物を使用した質の高い道の駅グルメを提供している場所でもあります。淡路牛を使用したご当地バーガー、旬の魚を贅沢に乗せた海鮮丼などの淡路島らしさを感じる料理を手頃な価格で楽しめます。
淡路島のお土産も各種取り揃えているので、淡路島を訪れたらまず最初に、もしくはお帰りの際にぜひお立ち寄りください。
あわじ花さじき周辺でおすすめのランチ
淡路島には地元産の食材にこだわった食事を提供しているお店がたくさんあります。あわじ花さじきの観光と合わせておすすめしたいランチをご紹介します。
こゝちよ
ミシュランガイド兵庫の一つ星に選出された経歴を持つ店で、淡路産のトラフグなどの地元で獲れた高級食材を使用した料理を提供している完全予約制の店です。昼の営業もしており、空きがあれば当日予約も可能です。
お客様にとって本当に心地よい場所であることを大切にし、料理への強いこだわりはもちろんのこと、清潔感のある和モダンの内装、シニアの方が不自由を感じないための配慮など、おもてなしの心に溢れています。
所在地:〒656-2305 兵庫県淡路市浦1512
あわじ花桟敷からの距離:5.7km 車で13分
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いちじろう
リーズナブルな価格で海鮮丼・刺身定食・うなぎ定食など贅沢な料理を提供してくれるお店です。11時〜21時まで営業しているので利用しやすいのも良いところ。定食や丼以外にも一品料理が充実しており、海産物を中心に多彩な料理を味わうことができます。
味の良さは言うまでもなく、新鮮な素材をふんだんに使用したボリュームある料理を楽しめることから、価格に対して非常に高い満足感を得られると評判です。とても人気があるお店なので、事前に予約をしておくと良いでしょう。
所在地:〒656-1711 兵庫県淡路市富島67-3
あわじ花桟敷からの距離:6.8km 車で12分
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あわみ
淡路市のウェスティンホテル淡路の3階にある日本料理のお店です。開放感があり海が見えるテーブル席、気品あふれる和の空間でくつろげる座敷席、寿司職人との会話が楽しい寿司カウンターの3つを備えています。
淡路牛のしゃぶしゃぶやステーキ、淡路うにしゃぶ膳といった淡路島ならではの魅力あふれる料理が、きめ細かく質の高いサービスと共に提供されます。
所在地:〒656-2306 兵庫県淡路市夢舞台2番地 ウェスティンホテル淡路 3F
あわじ花桟敷からの距離:7.2km 車で14分
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まとめ
淡路島は日帰り、もしくは一泊で楽しむのにちょうど良い広さで、その中にたくさんの見どころがある素晴らしい場所です。
あわじ花さじきはその中でも特に代表的な観光スポットであり、「花の島」である淡路島を100%楽しむためには外すことはできません。
全国でも珍しい海を望むこの花園は、撮影スポットとしても一級品です。
菜の花が一面に咲き誇る春の季節にはカメラを片手に、ご家族や愛犬と一緒に、このあわじ花さじきの美しさとスケール感を楽しんでください。