【能登・和倉温泉】高級旅館が立ち並ぶ能登屈指の温泉街

和倉温泉は石川県七尾市に位置する、能登半島を代表する温泉街です。能登観光の起点となる場所に広がる和倉温泉街は、能登に訪れる者を優しく出迎え、去ってゆく者をあたたかく見送る玄関口として多くの人たちの心を癒しています。

今回は七尾湾からの潮風が香る和倉温泉の魅力やグルメ、立ち寄り入浴が可能な温泉施設などをご紹介します。

和倉温泉の魅力

長い歴史と効能豊かな泉質を持つ、和倉温泉の素晴らしさをご紹介します。温泉街としての魅力の数々をお楽しみください。

開湯1200年の歴史

和倉温泉の歴史は古く、開湯から1200年経つ由緒ある名湯です。地元の漁師が海で自らの傷を癒しているシラサギを発見して近づいてみると、その場所から温泉が湧き出ていたというのが起源とされています。

動物が自分の傷を癒していたというストーリーは温泉の起源としてはよくあるものですが、和倉温泉の場合は温泉が出ていたのは海の底。そのため昔は潮が引いている時間帯しか入浴することができなかったと伝えられています。

そんな珍しい温泉の存在を知る人たちからは、「温泉が湧いている入り江」を意味する「湧く浦」と呼ばれていました。その呼び名がのちに加賀藩からの命令によって「和倉」と呼ぶように変わり、現在の和倉温泉の名前が定着しました。

 

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世界から高い評価を得た海の湯

海の湯である和倉温泉は、塩分をはじめとしたミネラル成分がたくさん含まれています。泉質は「ナトリウム・カルシウム─塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)」で、痛風・リウマチ・アトピー・神経痛などに効能があります。

そのほかにも豊富に含まれる塩分の作用により皮膚病に有効な殺菌効果、肌から水分が蒸発するのを防ぐ保湿・保温効果、塩分の作用とアルカリ性の湯の性質とが相まってもたらされる美肌効果など、健康で美しい体を作ってくれる素晴らしい効能も持っています。

そして日本の温泉の多くが低張性となっているなか、和倉温泉は高張性です。これは湯に含まれる温泉の成分が濃いことを意味します。そのため普通の温泉よりも効能をより大きく実感できる可能性が高いといえます。

 

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七尾湾をのぞむ高級旅館

和倉温泉は高級旅館が立ち並ぶ高級温泉街として全国的に知られています。それぞれの旅館が格式高く高級感を感じる佇まいを見せるなか、ひときわ目立っているのが全国最大級の旅館、「加賀屋」です。

1906年に創業した加賀屋は、現在では和倉温泉の旅館の筆頭として君臨し、1977年に企画された「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の総合部門で1位を獲得。その年から36年連続で総合1位をとり続けた経歴を持っています。

その快進撃は今もなお続いており、温泉旅館でありながら和倉温泉のランドマークとしてこの温泉街の価値の高さを世に知らしめています。

 

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能登が誇る一級品の食材

すぐそばに最高の漁場、七尾湾があることによる海産物の豊富さはもちろん、野菜も肉も酒もなんでも美味しい能登産の食材を堪能できることも和倉温泉の魅力です。

プランクトンを豊富に含む海で育ったノドグロや香箱蟹、加賀藩へ献上していた「沢野ごぼう」などの能登ならではの野菜、そのようなこの地でしか味わうことのできない料理でもてなしてくれます。

そのため温泉好きだけでなく、美食家の方にもぜひ訪れてほしい場所です。最高の料理と最高の温泉の2つを兼ね備える和倉温泉は、この世の極楽といっても過言ではないでしょう。

とにかく温泉を楽しみたい方注目のスポット

七尾湾をのぞむロケーションや高くそびえる高級旅館。和倉温泉ではほかの温泉街にはない魅力の数々を感じることができます。そしてとくに気になるのが温泉施設や足湯の存在です。

泉質が自慢の和倉温泉を最大限楽しむために、温泉好きであればぜひ立ち寄っていただきたいスポットをご紹介します。

和倉温泉総湯

大衆浴場とは思えないほど立派な建物で迎えてくれる総湯は、高級温泉地の中にありながらも安い料金で入浴ができる非常にありがたい温泉施設です。

立派なのは外観だけではありません。広く開放感があり清潔感ただよう内湯は、天然木と石材が調和したモダンなつくり。

和倉温泉街の空気を肌で感じながら楽しむ露天風呂は、夜にはアンバーの照明によって、落ち着きがあり情緒あふれる癒しの空間となります。

観光に訪れる人からも地元の人からも、長年愛され続けている総湯。和倉温泉観光の際にはぜひ見ていただきたい場所です。

 

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妻恋舟の湯

妻恋舟の湯は、足湯施設「湯っ足りパーク」のなかにある足湯です。7:00~19:00の時間帯に無料で入浴することができるので、温泉街の散策で歩き疲れた時に立ち寄ってみてください。

目の前に海が広がるロケーション、海沿いに並ぶ松の木、純和風の建物など、この湯っ足りパークには癒しの要素がたくさんあるため和倉温泉の人気スポットとなっています。

そして人気の理由はもうひとつあります。ここには裸足のまま歩くことができるウッドデッキがあり、そこから見える景色が秀逸なのです。海の向こうには「能登島大橋」・「ツインブリッジのと」の2つが見え、穏やかな水面と調和して風情のある景観を作り出しています。

写真を撮るのが好きな方も、ぜひお立ち寄りください。

 

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弁天崎源泉公園

加賀屋のすぐ近くにある、小さな公園です。ここには温泉を利用した設備がいくつか置かれています。手で和倉温泉の湯を楽しめる「手湯」では、足湯のように靴や靴下を脱いだりタオルを用意することなく、気軽に肌が潤う感覚を味わうことができます。

そのほかにもちょっと休憩をするのに最適な、温泉の熱を利用した「あったかベンチ」、卵を入れて温泉卵を作る高温の源泉などがあります。地球のエネルギーを感じる、温泉街らしい公園です。

 

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湯元の広場

和倉温泉に伝わるシラサギの伝説を表現した、2羽のシラサギの銅像がシンボルとなっている広場です。ここ湯元の広場でも、弁天崎源泉公園と同様に温泉を利用して温泉卵を作ることができます。

和倉温泉の湯は塩分が多く含まれているので、この温泉で作った温泉卵はしっかりと塩味がついて美味しく仕上がります。和倉温泉の湯だからこそ味わえる一品です。温泉卵なので、日持ちはしませんがお土産としても喜ばれるはずです。

 

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楽しみは温泉だけじゃない!和倉温泉周辺のおすすめ観光3選

和倉温泉周辺には、温泉とは違った見どころがいくつもあります。和倉温泉観光と合わせて楽しんでいただきたい観光スポットを3つご紹介します。

青林寺

和倉温泉の中心地に位置する湯元の広場から、距離にして300m、徒歩5分の場所にある曹洞宗の寺院です。薬師如来を御本尊として祀り、かつて大正天皇がこの地を訪れた際に休憩したという建物が残されています。

本堂をはじめとした寺院内の建物は見学が可能で、御朱印の授与も行っています。年に数回寺院内で行事が実施され、大晦日には除夜の鐘と餅つきの体験の後、ぜんざいが振る舞われます。

境内からつづく美しい竹林を進むと展望台へとたどり着き、そこからは和倉温泉街を一望できます。活気がある中心地から離れて、心が洗われるような静かな空間で一息つく。そんな温泉とはひとあじ違う癒しがある場所です。

 

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和倉昭和博物館とおもちゃ館

2007年に金沢おもちゃ博物館を移転して開館した「和倉昭和博物館とおもちゃ館」は、明治初期から昭和40年代までの玩具や本物の車など、約10000点もの懐かしさを感じる展示品が並べられています。

ピカピカの「ダイハツ ミゼット」が出迎えてくれる1階の昭和博物館では、今ではもう見ることができない昭和の町並みの様子が再現されています。

薄暗い食堂や古い家電がのぞく茶の間、所せましとお菓子が並べられた駄菓子屋など、昭和の時代を生きた人にとっては目頭が熱くなってしまうような光景がそこにあります。

2階の「おもちゃ館」ではミニカーやブリキのおもちゃ、当時刊行されていた漫画や雑誌など、幅広いジャンルのものがショーケースにずらりと並べられています。かつて少年・少女だった頃に持っていた思い出の品を、この場所でならもう一度見ることができるかもしれません。

 

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和倉温泉夏花火

約3000発の打ち上げ花火が和倉温泉街の夏の夜空をきらびやかに彩ります。なかでも北陸最大級の3尺玉が花ひらく瞬間は圧巻です。1200年続く歴史ある街全体が、幻想的な雰囲気に包まれます。

開催されるのは毎年8月上旬頃。約2万人が同じ方向に目を向けて感動を共有し、波のように広がる興奮に沸き立ちます。

2020年の第41回和倉温泉夏花火の情報は以下の通りとなります。

日程 2020年8月6日(木)

※小雨決行。荒天時は翌日に順延。

時間 20:30~21:30頃
場所 和倉温泉わくわくプラザ(和倉港)
臨時駐車場 ・和倉温泉運動公園(約240台)

・能登香島駐車場(約300台)

※駐車料金無料

和倉温泉のお土産・食べ歩きのおすすめ

和倉温泉街には、能登各地の名物が集まっています。食べ物はもちろん、美しい工芸品まで幅広く取り扱われ、買い物に立ち寄るたびに能登の文化に触れることができます。

ここでは和倉温泉街を散策しながら食べられるおすすめのお土産をご紹介します。

ひっぱり餅

ひっぱり餅は、優しい風味の餅のなかに小豆を練り込みアクセントを加えた、能登定番のお土産です。ひっぱり餅に使用している水は白山の伏流水、もち米は粘りと食感にすぐれる「かぐら米」、自家製餡している小豆は北海道十勝産と、素材への強いこだわりが光る一品です。

その昔、源義経と一緒にいた弁慶が、炊いたもち米を手でこねてはひっぱりを繰り返して餅を作り、それを乾燥させて携行食としたというのが現在のひっぱり餅の起源とされています。食べやすいサイズで、食べ歩きに最適です。

 

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丸ゆべし

丸ゆべしは柚子の実を丸々使用した、輪島を代表する銘菓です。大きく育った品質の良い柚子を厳選し、なかをくり抜いて味つけしたもち米を詰め、数回炊き上げたあとに半年間も自然乾燥させて作りあげます。

非常に手の込んだ製法を用いてひとつひとつ手作りで仕上げる丸ゆべしは、1年に1回しか作られない貴重なものゆえに少々値が張る高級品です。お土産にするお菓子として、これ以上のものはそうそうないでしょう。

 

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能登のしおゼリー

ガラス玉のように透き通ったゼリーのなかに白い生き物を閉じこめた、涼しげで面白い見た目が特徴のお菓子です。能登が誇る文化、「揚げ浜式製塩」で作られた塩を使用しています。

揚げ浜式製塩は国の「重要無形民俗文化財」に指定されており、400年以上も守られ続けている製塩方法です。これにより作られた塩は海のミネラル分を豊富に含み、奥深い複雑な味となります。甘さと塩味が調和した、子供も喜ぶお土産です。

 

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和倉温泉へのアクセス

和倉温泉への行き方を、公共交通機関と車に分けてご案内します。旅行の計画にお役立てください。

地図情報

公共交通機関

電車・バスを利用する場合のアクセス方法をご案内します。

東京から 【所要時間】4時間15分

「東京駅」から「金沢駅」まで北陸新幹線で3時間

→「金沢駅」から「和倉温泉駅」まで電車で1時間

→バス停「和倉温泉駅前」から和倉温泉街までバスで5分

金沢から 【所要時間】1時間15分

「金沢駅」から「和倉温泉駅」まで電車で1時間

→バス停「和倉温泉駅前」から和倉温泉街までバスで5分

富山から 【所要時間】1時間35分

「富山駅」から「金沢駅」まで北陸新幹線で20分

→「金沢駅」から「和倉温泉駅」まで電車で1時間

→バス停「和倉温泉駅前」から和倉温泉街までバスで5分

車を利用する場合のアクセス方法をご案内します。

東京から 【所要時間】6時間30分

上信越自動車道と北陸自動車道を経由し、「七尾IC」から国道159号線に出る

→国道249号線と県道47号線を経由し、「和倉温泉口」の交差点を北にすすむ

金沢から 【所要時間】1時間40分

「高岡IC」または「高岡北IC」から能越自動車道に入る

→「七尾IC」から国道159号線に出る

→国道249号線と県道47号線を経由し、「和倉温泉口」の交差点を北にすすむ

富山から 【所要時間】1時間10分

県道60号線、のと里山街道を経由し、「和倉IC」から県道47号線に出る

→「和倉温泉口」の交差点を北にすすむ

駐車場

和倉温泉には、旅館や温泉施設などの専用駐車場しかありません。

施設利用時以外に駐車をする場合は、温泉旅館「のと楽」の近くにある、「七尾市和倉温泉運動公園ヨットハーバー」の駐車場が利用できます。駐車料金は無料です。

【七尾市和倉温泉運動公園ヨットハーバー】

所在地 〒926-0171 石川県七尾市石崎町チ部32番地1
営業時間 8時00分〜18時00分
電話番号 0767-62-0999
定休日 なし
駐車料金 無料

 

まとめ

今回は高級温泉街として全国的に有名な和倉温泉の魅力をご紹介しました。高級とは言っても、低料金で入浴できる温泉施設のほか、どなたでも気軽に楽しめるたくさんの見どころがあるのが和倉温泉のいいところです。

開湯1200年の歴史が息づく和倉温泉街の散策を楽しみながら、ミネラル豊富な湯でより健康的な体を手に入れましょう。

この記事を書いた人:斎藤 誠

この記事を書いた人:斎藤 誠この記事を書いた人:斎藤 誠

旅行・温泉・ラーメンが大好きな、自称アウトドア派の30代。47都道府県すべてに訪れた経験を活かし、あなたにとって本当に役に立つ情報を発信します。

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