【北海道・登別温泉】9つの泉質を有する北海道随一の温泉天国

登別温泉は全国の温泉好きの人々が集う、北海道を代表する温泉地です。数多くの源泉と効能あらたかな泉質、それから火山活動が作り出す景観と風情ある温泉街。そんなあふれんばかりの魅力を持つ登別温泉は、温泉が好きならば1度は訪れたい場所です。

今回は登別温泉の魅力をお伝えするとともに、おすすめの観光スポットやグルメをご紹介します。登別温泉、または北海道への観光を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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登別温泉の基本情報

登別という地名はアイヌ語の「ヌプル・ペツ」(水色の濃い川)が変化したものであり、大昔からアイヌの人々がこの温泉を利用していたとされています。

江戸時代から徐々に認知度が高まりつつあった登別温泉は、明治時代に日露戦争の傷病兵が利用する保養地に指定されることとなりました。それをきっかけとして一気に登別温泉の名は有名になり、宿泊施設の拡充やインフラの整備が進み、観光地としてめざましい発展を遂げました。

現在では「にっぽんの温泉100選」や「日本百景」などにも選ばれ、全国でその名を知らない人がいないほど有名な一大温泉地となっています。

登別温泉の魅力

温泉が大きな魅力であることはいうまでもありませんが、それ以外にも印象深い見どころが数多く存在するのが登別温泉の素晴らしさです。登別温泉が持つたくさんの魅力のなかでも、とくに注目していただきたいものをご紹介します。

温泉のデパートとも称されるほど豊富な泉質

登別温泉は1日1万トンの湧出量を誇っており、9種類もの泉質がここに存在します。9種類の泉質とは、「硫黄泉」・「重曹泉」・「食塩泉」・「ミョウバン泉」・「リョクバン泉」・「芒硝泉」・「鉄泉」・「酸性泉」・「ラジウム泉」です。

温泉街には立派な旅館の大浴場から安く利用できる公衆浴場まで、たくさんの立ち寄り入浴ができる温泉施設があります。低刺激で肌にやさしい温泉から、ピリッと刺激的で疾患によく効きそうな温泉まで、お好みの泉質を選んで楽しめるのが登別の温泉の魅力です。

 

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温泉の効果・効能

硫黄泉 慢性皮膚病、慢性婦人病、尋常性乾癬、切り傷など
重曹泉 慢性皮膚病、冷え性、火傷、切り傷、皮膚乾燥症など
食塩泉 慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、やけど、皮膚乾燥症など
明ばん泉 慢性皮膚病など
緑ばん泉 慢性皮膚病など
芒硝泉 慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、やけど、皮膚乾燥症など
鉄泉 貧血、月経障害など
酸性泉 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、表皮化膿症など
ラジウム泉 慢性皮膚病、慢性婦人病、痛風、高血圧症、動脈硬化症など

温泉に関係する景勝地の数々

豊富な泉質と湧出量を誇る登別温泉には、温泉地ならではの景勝地がいくつもあります。大規模な温泉地でたまに見ることができる「地獄」も存在し、登別温泉屈指の観光スポット「登別地獄谷」としてたくさんの観光客の方が足を運んでいます。

そのほかにもボコボコと温泉が煮えたぎる間欠泉や、高温の硫黄が湧き出る沼などたくさんの見どころがあり、そしてそれらの場所では歩きやすい遊歩道が整備されています。シニアの方もゆっくりと散策を楽しみながら、間近で見て楽しむことが可能です。

現地のグルメを幅広く楽しめる温泉街

登別の温泉街には、小洒落た喫茶店から老舗のラーメン屋、地元の海産物をとりあつかう市場までたくさんの種類のお店があります。そのためどこで食事をするか考えながら散策するのがとても楽しい場所です。

気軽に行ける近場の景勝地をめぐりながら、今日はどこの温泉を楽しもうかと期待をふくらませ、食事の時間になったら佇まいが魅力的なお店にふらっと入る。そのように自由気ままに過ごしながらも、たくさんの「良いもの」にめぐり逢えるところが登別温泉街のいいところです。

登別の温泉

登別温泉はただ入浴するだけではなく、見て楽しむ温泉が数多く存在しています。毎日絶えることなく湯けむりをあげているそれらの場所は、登別温泉へ訪れる際にはぜひ立ち寄って欲しい場所であり、今日もたくさんの観光客でにぎわっている理由のひとつ。

登別温泉に点在する景勝地、見て楽しむ温泉を5つご紹介します。

登別地獄谷

登別温泉のなかでもとくに多くの人が訪れる人気の観光スポットであり、登別温泉の象徴的存在です。そこかしこで高温の温泉が湧き、もうもうと湯気があがる様は、まさに「地獄」と呼べる景観。植物が自生できない直径約450mにおよぶ火口の跡は、かつての日和山の噴火によりできたものです。

この場所から1日1万トンも湧き出る温泉の湯が、温泉街に軒をつらねる温泉施設まで運ばれていきます。登別地獄谷は温泉街の中心からかなり近い場所にあり、駐車場が併設されているのでどなたでも簡単にいくことができます。登別観光においては外すことができない場所なので、記念撮影もかねて地獄の景色を楽しみに行ってみてください。

大正地獄

大正時代に発生した爆発にともなってできた、周囲10メートルほどの沼です。この沼は間欠泉から吹き出た温泉の湯で満たされており、周期的に湯の量が増減することと、見るときによって色が7色のいずれかに変化するという特徴があります。

大正地獄に行く方法は、登別地獄谷から遊歩道を利用して20〜30分かけて歩くか、大正地獄からほど近い「大湯沼」近くの駐車場に車を停めて、そこから歩くかのどちらかになります。登別温泉の地獄の中でも高い人気を誇るスポットなので、時間に余裕があればぜひ見に行ってみてください。

 

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大湯沼

登別地獄谷と同様、日和山の噴火によりできた火口跡です。底から湧き出る高温の硫黄泉によって満たされた周囲1キロメートルにわたるひょうたん型の大きな沼は、白濁した湖面と勢いよく立ちのぼる湯気とが相まって、神秘的な風景を形づくっています。

大湯沼の近くには駐車場があるためアクセスしやすく、すぐそばの展望台からは周囲の自然との美しい対比を鑑賞できます。大湯沼は道路沿いにあるので、すぐそばを車で通過するだけでも景色の一部と硫黄泉が放つ独特の香りを楽しむことができます。

大湯沼川天然足湯

大湯沼から流れ出る温泉を利用した足湯です。足湯はほかの温泉地でもよくみられる施設ですが、この大湯沼川天然足湯は人工の湯船が用意されているのではなく、自然のなかを流れる川に足を入れて楽しみます。

そのため開放感抜群で野性味あふれ、よりリラックスできる環境となっています。季節ごとに色を変える森林のなか、たくさんの旅行者たちが散策の疲れを癒すためにやってくる人気の休憩スポットです。足湯を利用する際にはタオルを持っていくのを忘れないようにしましょう。

 

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奥の湯

大湯沼のすぐ近くで見ることができる奥の湯は、硫黄泉が円錐型の谷底から絶えず湧き出しているスポットです。沼の表面の温度は75〜85度にもなり、そこから発生する湯気の量はかなりのもの。その姿はまるで、グラグラと煮立っている巨大な釜のようにも見えます。

大湯沼を見てからだと小さく感じてしまうでしょうが、奥の湯のほうがより近い距離で見ることができるので十分楽しめます。

登別温泉で立ち寄りたい観光地

温泉の存在がとくに際立っている登別温泉ですが、温泉とは違った見どころもたくさんありあります。

登別温泉を観光する際にぜひ訪れていただきたい観光スポットの一部をご紹介します。

登別温泉街

登別の温泉街はそれほど華やかな感じではありません。落ち着きがあり、ちょっと古風な温泉街といった感じです。各温泉施設と登別地獄谷などの景勝地をのぞくと、若者が喜ぶような施設は少なめです。

しかしそんなレトロな雰囲気が好きという方も大勢いるはず。とくにシニアの方であれば、往年の温泉街の姿を残す登別温泉街の雰囲気に、懐かしさを感じることができるはずです。昭和の情緒にあふれる登別温泉街は、やはり昭和の時代を生きてきた方こそ楽しめる場所と言えるでしょう。

 

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閻魔堂(えんまどう)

閻魔堂はからくり仕掛けの閻魔様が鎮座する場所です。1日に6回、決まった時間になると閻魔様の顔が赤くなり、怒りの形相となって人間に裁きを下す様子を見ることができます。いくつもの地獄が見どころとして存在する、じつに登別温泉らしい見せ物です。

閻魔堂にいる閻魔様は、昭和39年から始まった別府温泉街をあげてのお祭り「別府地獄まつり」の30周年を記念して作られたもの。別府地獄まつりは現在も続いており、毎年8月の最終土曜日・日曜日の2日間にわたって実施されています。

まつりの間は閻魔様が山車に乗り込んで街を練り歩き、仮装をして祭りに参加する人とそれを見に訪れた観光客でにぎわいます。

 

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登別伊達時代村

登別伊達時代村は登別温泉街から車で15分ほど南下した場所にあるテーマパークです。敷地内には数多くの武家屋敷やカラクリが施された忍者屋敷などが立ち並んでいます。村の中には江戸時代の武士や忍者などに扮した人たちがたくさんいて、観光客の方々を楽しませています。

また1日のうちに何度もおこなわれるショーが、この登別伊達時代村の目玉のひとつ。カラクリ屋敷のなかで忍者が戦いを繰り広げる忍者ショー、花魁と遊びにきた将軍様の掛け合いを楽しめる花魁ショー、侍たちの生き様を演じる侍ショーなどが、20〜30分と丁度いい長さの時間にわたって公演されます。

 

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登別で楽しめるおすすめグルメ情報

登別温泉は飲食店の数はそれほど多くはないものの、様々なジャンルのお店があるので、すべての世代の方が食事を楽しむことができます。

散策しながら雰囲気の良いお店を探すのも旅の楽しみではありますが、参考としておすすめのグルメ・お店をご紹介します。

お食事処 温泉市場

近くの漁港で獲れた、旬の海産物を堪能できるお店です。さっきまで水槽で生きていた新鮮な魚・貝・カニなどを料理して提供してくれます。素材の質や新鮮さもさることながら、メニューの多様さもこのお店の魅力的なところ。

刺身や海鮮丼があるのはもちろんのこと、登別のご当地グルメである「閻魔焼きそば」やカレーなどもあります。登別温泉に宿泊される方は、お店の大将が料理に合わせて用意しているお酒も一緒に楽しみましょう。

 

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そば処福庵

登別温泉で本格的な手打ちそばを食べるならこのお店です。のどごしが良く香り高いそば・せいろと、素材の味がよく引き立っている天ぷらがお店の自慢。高級店のような落ち着きのある空間で、優雅な食事の時間を楽しめます。

お店の雰囲気は高級店のようでありながらも、料理の価格はお手頃です。とくに小さいそばと漬物がついてくる「海老天丼セット」が、質と量ともに十分満足できるもので、980円とリーズナブル。座敷に腰を下ろしてひと休みしたいときにもおすすめのお店です。

 

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のぼりべつとろ~りプリン(のぼりべつ酪農館)

こちらは食べ歩きにおすすめのご当地グルメです。このプリンを作っているのは、登別温泉街から車で10分ほどの場所にある「のぼりべつ酪農館」。廃校をきれいに改修して、プリンやチーズなどの乳製品、ソーセージやベーコンといった肉製品を作っています。

そのなかでもとくに人気なのが、この「のぼりべつとろ~りプリン」です。のぼりべつ酪農館まで行かなくても、登別温泉街にあるコンビニなどで買うことができます。のぼりべつ牛乳を使用したこのプリンは、深みのある味わいとやさしい甘味が特徴。容器には可愛らしいロゴがプリントしてあるので、お土産としても喜ばれます。

 

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登別温泉へのアクセス

登別温泉へのアクセス方法を、公共交通機関と車に分けてご案内します。ご旅行の計画にお役立てください。

公共機関でのアクセス

登別温泉は、最寄りの空港である新千歳空港からほど近い場所にあり、直通の高速バスもあるので簡単に行くことができます。

新千歳空港から 【所要時間】1時間15分

「登別温泉」まで高速登別エアポート号で1時間15分

札幌駅から 【所要時間】1時間50分

「登別温泉」まで高速おんせん号で1時間50分

車でのアクセス

車で行く場合には、道央自動車道を利用するのが便利です。登別温泉に近い「登別東IC」を目指しましょう。

苫小牧から 【所要時間】1時間

国道36号線、県道2号線・県道350号線を経由し、「登別温泉」まで1時間

函館から 【所要時間】2時間50分

道央自動車道を走行し、「登別東IC」まで2時間40分

→「登別東IC」を出て県道2号線・県道350号線を経由し「登別温泉」まで10分

札幌から 【所要時間】1時間30分

道央自動車道を走行し、「登別東IC」まで1時間20分

→「登別東IC」を出て県道2号線・県道350号線を経由し「登別温泉」まで10分

登別温泉周辺の駐車場

登別温泉街の周辺で、どなたでも利用できる駐車場は「登別地獄谷駐車場」1つだけです。旅館などに宿泊される方は、そちらの専用駐車場をご利用ください。

所在地 〒059-0551 北海道登別市登別温泉町
定休日 なし
駐車料金 1日1回 500円

まとめ

今回は北海道を代表する観光地であり全国的にも有名な温泉地、登別温泉の魅力をお伝えしました。9種類の泉質を有することで温泉天国と呼ばれているという側面と、絶えず湯気が立ちのぼる地獄の存在。

登別温泉には天国と地獄が同居しており、極上の癒しと圧倒されるような自然のエネルギーを肌で感じることができます。飛行機を利用すれば遠方からでもアクセスしやすい場所にあるので、温泉好きの方はぜひ登別温泉の観光をお楽しみください。

この記事を書いた人:斎藤 誠

この記事を書いた人:斎藤 誠この記事を書いた人:斎藤 誠

旅行・温泉・ラーメンが大好きな、自称アウトドア派の30代。47都道府県すべてに訪れた経験を活かし、あなたにとって本当に役に立つ情報を発信します。

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