【宮崎県・高千穂】日本神話にも登場する絶景・峡谷

高千穂は宮崎県の西臼杵郡(にしうすきぐん)に位置し、日本を代表する景勝地のひとつ「高千穂峡」があることで有名な町です。日本の神話の舞台になっていることでも知られており、高千穂の各地にはたくさんのパワースポットが点在しています。

今回は全国から多くの人々が訪れる神秘に包まれた町、高千穂の魅力と人気の観光スポットをご紹介するとともに、高千穂へのアクセス方法やシニアの方にも楽しんでいただけるバリアフリー情報をご案内します。高千穂の良さを感じていただけたら、ぜひ足を運んでみてください。

高千穂と日本神話

高千穂は「天孫降臨(てんそんこうりん)」の神話の舞台として知られている土地です。天孫降臨の神話とは天孫、つまり天照大神(アマテラスオオカミ)の孫にあたる瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)がこの地に降り立ち、平和で豊かな日本を築き上げていくといった内容の物語。

三種の神器で知られる八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)はこのときに天照大神から瓊瓊杵尊に授けられたものです。

そのほか日本各地の神社に祀られている神々もこの地に深く関わりを持っており、高千穂は日本の神話を語る上では外すことのできない場所と言えます。

高千穂の魅力

高千穂は何度行ってもいいと思えるほどに、たくさんの魅力にあふれた場所です。そのたくさんある魅力のなかから、とくにお伝えしたい3つをご紹介します。

静かで自然豊かな環境

高千穂町内は山が多く、起伏に富んだ地形と自然が形成する見どころが多いのが特徴です。高千穂の里は「日本の秘境100選」にも選出されている場所であり、五ヶ瀬川(ごかせがわ)が流れる高千穂渓谷がとくに有名な観光地となっています。

町を歩いていると、常にどこからか川の水が流れる音や木の葉がサワサワと風に揺れる音が聞こえてきて、日本らしい風流な空気を感じることができます。

神話に登場する場所に行くことができる

高千穂の各地には古事記や日本書紀に記されている神話の舞台となった場所が今も残り、それらは気軽に行くことができる観光スポットとして整備されています。

実際にそれらの場所に足を踏み入れると、「神秘的」とも「荘厳」とも言える空気にのまれ、身が引き締まるような気持ちになります。

神話の知識がなくても十分に楽しめる場所ですが、高千穂を訪れる際には、事前に「天孫降臨」と「天岩戸(あまのいわと)」の神話をざっとおさらいしておくといいでしょう。少しでも神話を知っている状態で行くと、高千穂の観光は何倍も楽しめるようになります。

レベルが高い高千穂の地元グルメ

高千穂峡周辺には、ほかではなかなか味わうことができない地元グルメを提供しているお店がいくつもあります。

やわらかく芳醇な味わいが自慢の高千穂牛のステーキや、高千穂峡の澄み切った水で育ったニジマスの料理、さらには4時間かけてじっくりと焼かれた鳥の丸焼きなど、聞くだけでお腹が空いてくるような興味深い料理ばかり。

大地の恵みそのものを頂くかのような地元グルメの数々は、自然豊かな高千穂ならではの魅力のひとつです。高千穂を観光する際には、ぜひ地元グルメも味わってください。

 

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高千穂周辺の観光名所

息を飲むほどに美しく雄大な自然や、その地に根付いた信仰や文化を垣間見ることができるのが高千穂の素晴らしいところです。そのような見どころに満ちた高千穂で、とくに人気の観光スポットをご紹介します。

高千穂峡

高千穂の観光といえば、この高千穂峡だけは絶対に外せません。観光客だけでなく数多くの写真家の人々が、季節ごとに表情を変えるその美しい姿を自分のカメラにおさめようと訪れます。

巨大な屏風(びょうぶ)のようにそびえる柱状節理の岩肌、高千穂峡のシンボル的存在であり「日本の滝百選」に選ばれている「真名井の滝」、そして絶えず乱反射をする深緑の水面。

それらが作り出す奇跡の景観を目の当たりにすると、なるほど本当にここに神が住んでいるのではないかと感じてしまうような気さえします。

遊歩道

高千穂峡に沿うようにして遊歩道が整備されており、高千穂峡の観光は基本的にこの遊歩道を歩いて楽しむことになります。

全長1kmほどのコースには上り・下りの階段はあるものの、舗装されているので全体を通して歩きやすく、シニアの方もゆうゆうと歩いて楽しめます。

歩みを進めるほどに次々と目の前にあらわれる自然の造形物は、圧倒されてしまうほどのスケール感。そして美しいとも面妖であるとも言えるそれらの姿には、自然が織りなす神秘というものを感じずにはいられません。

ボート

高千穂峡をもっと間近で楽しみたい方には、貸しボートの利用をおすすめします。高い場所にある遊歩道から見るのとは迫力が段違いです。

真名井の滝の水しぶきを肌で感じながら、六角柱の岩肌が連続する柱状節理の間をボートで漂う。それはこの高千穂峡でしかできない体験であり、生涯忘れることのない思い出になることは間違いありません。

天岩戸神社(天安河原含む)

瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が高千穂の地に降り立った天孫降臨の神話とともに伝わる物語、「天岩戸」。素戔嗚尊(スサノオノミコト)の素行の悪さに心を痛めた太陽神、天照大神が岩でできた洞窟の中に隠れてしまい、世界が闇に包まれたというストーリーです。

天岩戸神社はこのときに天照大神が身を隠した天岩戸を御神体としており、社務所に参拝したいことを伝えると、参拝客数人からなるツアーのような形で参拝することができます。

また、天岩戸神社から徒歩10分の場所には天安河原(あまのやすがわら)という場所があり、ここも天岩戸神話における重要な舞台。隠れてしまった天照大神をどうやって外に連れ出そうかと、八百万(やおよろず)の神々が会議を行った場所です。

天安河原にはそこに訪れた人々が積み重ねた石がずらりとならび、独特の景観と雰囲気があります。天岩戸神社と天安河原、この2か所どちらも楽しむことで、天岩戸の神話がより鮮明にイメージできるようになります。

高千穂神社

高千穂峡からほど近い場所にある高千穂神社は、高千穂にある八十八社の総社。ここも高千穂観光で外せない場所です。高千穂神社では毎晩、神楽の上演がおこなわれ、高千穂に伝わる「夜神楽」の一部を観覧することができます。

高千穂の夜神楽とは、一晩中かけて三十三番からなる神楽を奉納する神事のことであり、国の重要無形民俗文化財に指定されている由緒ある伝統行事。

その三十三番のなかでとくに重要な4番、「手力雄の舞」・「鈿女の舞」・「戸取の舞」・「御神体の舞」が高千穂神社で上演されます。間近で見る神楽はまさに大迫力で、驚きあり笑いありの充実した1時間を、観覧客みんなが一体となって楽しめます。

高千穂神社 夜神楽
場所 高千穂神社 神楽殿
上演時間 20時から21時までの1時間
受付時間 19時から(当日、現地でのみ受付)
観覧料金 1人1000円 小学生以下無料

 

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国見ヶ丘

神武天皇の孫である建磐龍命(タケイワタツノミコト)がここに立ち、これから治めようとしている九州の地を眺めていたと伝えられる場所です。

日本を訪れる外国人旅行者向けのガイドブック、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星を獲得している観光地でもあり、標高513mの頂上から綺麗な雲海を見ることができるスポットとして知られています。

雲海を見るためには天気におけるいくつかの条件が満たされている必要があり、見られるかどうかは運次第です。その条件とは、秋から冬にかけての早朝、よく晴れていて風がなく、そして放射冷却によって冷え込むタイミング。

運よく雲海が広がる高千穂の地を見下ろすことができれば、この神話の地に対してより一層強く神秘性を感じることができるでしょう。

シニアでも高千穂を楽しめるバリアフリー情報

高千穂は起伏が激しい場所であることもあり、車椅子を利用している方はどうしても散策できる範囲が限定されてしまうのが現状です。

しかし介助者がいれば、高千穂の観光スポットの中でもとくに有名な場所には行くことはできます。高千穂観光で外すことはできない高千穂峡・天岩戸神社・高千穂神社の3か所のバリアフリー情報をお伝えします。

高千穂峡の滝見台

高千穂峡の遊歩道は急な坂や階段が多く、コースのすべてを車椅子で散策することはできません。しかし遊歩道の一部は車椅子での通行が可能で、高千穂峡一番の見どころ、真名井の滝を望む「滝見台」は車椅子で行くことができます。

また、高千穂峡でお土産の販売や観光案内をしている「高千穂峡観光協会直営売店」では車椅子の貸し出しをおこなっています。車椅子を借りて高千穂峡の観光をしたい方は、事前に高千穂峡観光協会直営売店へ連絡しておくと良いでしょう。

高千穂峡観光協会直営売店
住所 〒882-1101

宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井964

電話番号 0982-72-2457
営業時間 8:30~17:00

夏休み期間中は18:00まで

 

天岩戸神社のバリアフリー情報

天岩戸神社は西本宮と東本宮の2か所からなり、天照大神が身を隠した天岩戸の参拝ができるのは西本宮の方。境内は玉砂利が敷き詰められているものの大きな段差はなく、車椅子での参拝が可能です。

天岩戸神社でも車椅子の貸し出しをおこなっています。1台しか常備していませんが、利用したい場合には境内にある社務所にお声かけください。その際に天岩戸への参拝も申し込むといいでしょう。

高千穂神社のバリアフリー情報

高千穂神社には表参道と裏参道の2つの参道があります。どちらも駐車場から入ることができますが、表参道は階段があるので車椅子での進入は不可。裏参道は舗装されたスロープになっているので、車椅子をご利用の方は裏参道から入ることになります。

しかし裏参道のスロープは少々急な坂となっており、境内には玉砂利が敷かれているほか段差もあるのでお手伝いする方が必要になります。

また、高千穂神社には車椅子用のトイレがない点も要注意。高千穂神社から400mと近い距離にある「道の駅 高千穂」にはバリアフリーのトイレが完備されているので、そちらを利用するのが便利です。

高千穂へのアクセス

高千穂への行き方を、公共交通機関と車に分けてご案内します。

公共交通機関

最寄りの空港は「阿蘇くまもと空港」になります。飛行機を利用する場合は、阿蘇くまもと空港を目指し、そこからバスかタクシーで高千穂まで行くといいでしょう。空港から高千穂までの所要時間は約2時間です。

飛行機を利用する場合
東京から 【所要時間】3時間45分

「羽田空港」から「阿蘇くまもと空港」まで1時間45分

→「阿蘇くまもと空港」から高千穂までバスで2時間

名古屋から 【所要時間】3時間15分

「中部国際空港」から「阿蘇くまもと空港」まで1時間15分

→「阿蘇くまもと空港」から高千穂までバスで2時間

大阪から 【所要時間】3時間

「伊丹空港」から「阿蘇くまもと空港」まで1時間

→「阿蘇くまもと空港」から高千穂までバスで2時間

また、高千穂町内に鉄道はありません。そのため遠方から鉄道を利用して行きたい場合には「博多駅」もしくは「熊本駅」まで新幹線で行き、そこからバス・タクシーなどを利用することになります。

新幹線を利用する場合
東京から 【所要時間】8時間30分

「東京駅」から「博多駅」まで新幹線で5時間

→「博多駅」から高千穂まで高速バスで3時間30分

名古屋から 【所要時間】7時間

「名古屋駅」から「博多駅」まで新幹線で3時間30分

→「博多駅」から高千穂まで高速バスで3時間30分

大阪から 【所要時間】6時間

「新大阪駅」から「博多駅」まで新幹線で2時間30分

→「博多駅」から高千穂まで高速バスで3時間30分

高千穂には電車が通っていないうえにバスの本数も少ないので、可能であれば自家用車やレンタカーの利用をおすすめします。無料の駐車場を備えている観光スポットが多いこと、休憩に便利な道の駅があることも車の利用をおすすめする理由です。

九州の各方面から高千穂まで、車を利用する場合のアクセス方法は以下の通りです。

車を利用する場合
福岡方面から 【所要時間】2時間45分

「福岡IC」から「嘉島JCT」まで1時間30分

→「嘉島JCT」から「山都中島西IC」まで10分

→「山都中島西IC」出口から国道445号線に出て、国道218号線を経由して高千穂まで1時間5分

大分方面から 【所要時間】2時間10分

「大分IC」から「佐伯IC」まで40分

→「佐伯IC」から「延岡JCT」まで40分

→「延岡JCT」出口から九州中央自動車道 / 北方延岡道路へ入り、国道218号線を経由して高千穂まで50分

宮崎方面から 【所要時間】1時間45分

「宮崎IC」から「清武JCT」まで15分

→「清武JCT」から「延岡JCT」まで40分

→「延岡JCT」出口から九州中央自動車道 / 北方延岡道路へ入り、国道218号線を経由して高千穂まで50分

駐車場

高千穂の主要な観光スポットの多くは、専用の駐車場を備えています。今回ご紹介した観光スポット、高千穂峡・高千穂神社・天岩戸神社・国見ヶ丘の駐車場の情報をご案内します。

高千穂峡駐車場 【第1御塩井駐車場】

料金:500円

住所:〒882-1103 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字向山204

【第2あららぎ駐車場】

料金:300円

住所:〒882-1102 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字押方1245

【第3大橋駐車場】

料金:無料

住所:〒882-1102 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字押方1248-4

【第4押方駐車場】

料金:無料

住所:〒882-1102 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字押方1162-1

高千穂神社駐車場 【高千穂神社】

料金:無料

住所:〒882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字大字三田井1037

天岩戸神社駐車場 【天岩戸神社西本宮】

料金:無料

住所:〒882-1621 宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073-1

国見ヶ丘駐車場 【国見ヶ丘展望台駐車場】

住所:〒882-1102 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字押方

まとめ

今回は日本神話の舞台にして日本の秘境100選のひとつ、そして九州屈指のパワースポットが存在する高千穂の魅力と観光スポットをご紹介しました。高千穂は交通の便はあまり良くありませんが、歴史好きであれば一度は訪れてみたい場所です。

日本が世界に誇る神話の里高千穂で、自然が作りあげた奇跡の景観と、大昔の人々の信仰が息づく文化に触れてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人:斎藤 誠

この記事を書いた人:斎藤 誠この記事を書いた人:斎藤 誠

旅行・温泉・ラーメンが大好きな、自称アウトドア派の30代。47都道府県すべてに訪れた経験を活かし、あなたにとって本当に役に立つ情報を発信します。

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