【石川県・兼六園】春夏秋冬のライトアップが楽しめる日本三名園の見どころ【車椅子可】

兼六園は石川県金沢市の金沢城跡すぐ横にある広大な日本庭園で、日本の特別名勝に指定されている全国的に有名な観光スポットです。

そして岡山県岡山市の後楽園、茨城県水戸市の偕楽園と並んで日本三名園のひとつとして知られています。

今回は1年を通して非常に美しい景観を見ることができる兼六園の情報や、ぜひご覧になっていただきたい見どころをご紹介します。

兼六園とは

 

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兼六園は江戸時代、1676年に加賀藩4代藩主の前田綱紀(まえだ つなのり)が「蓮池御殿(れんちごてん)」という名の別荘をこの地に建て、その周りに庭園を作り「蓮池庭(れんちてい)」と呼んだことから始まったとされています。

歴代の藩主や重要な役職に就く家臣が宴などを楽しむ場として使用されていたこの蓮池庭は、1759年に発生した宝暦の大火での消失、その後の復興と新たな建物の建造を繰り返し現在の姿へ変貌をとげてきました。

兼六園の名前の由来

兼六園という名前は、ある六つの要素を絶妙に兼ね備える名園として、1822年に松平定信により命名されました。

その六つの要素とは以下の通りで、造園においてこれらすべてを取り入れるのは至難の技といえます。

  • 宏大(広く大きいこと)
  • 幽邃(奥深く静かなこと)
  • 人力(人による力のこと)
  • 蒼古(古びていて深い趣があること)
  • 水泉(わき出る泉のこと)
  • 眺望(見晴らしのこと)

現在では石川県を代表する桜・梅・紅葉の名所としても人気があり、日本さくら名所100選にも選出されています。

「ミシュラン観光ガイド」で最高評価の3つ星を与えられたこともあり、よりいっそう観光地として注目度が高まることとなりました。

シニアにも嬉しい兼六園のバリアフリー情報

兼六園では付き添いが必要なシニアの方にも美しい庭園を楽しんでいただけるように、きめ細かい配慮がなされています。兼六園が行っているバリアフリーの具体的な取り組みをご案内します。

入り口で車椅子を借りられる

兼六園にある7か所の料金所のうち、桂坂料金所、蓮池門料金所、小立野料金所、随身坂料金所の4か所で車椅子の貸し出しをしています。

それぞれの場所で手動の車椅子が2〜4台、電動の車椅子が1台用意されています。

兼六園の観光の予定が立ちましたら、前もって車椅子の貸し出しを行っている料金所の場所を確認しておくと良いでしょう。その際には兼六園の観光協会が運営するホームページ「兼六園めぐり」をご参照ください。

兼六園めぐり バリアフリー情報(協同組合兼六園観光協会)

バリアフリールートがある

兼六園の内部には多くの坂道があります。

そのため歩くのが苦手な方や車椅子をご利用の方は園内をすみずみまで見て回るのは困難です。そこで兼六園では、500mの距離を約40分かけて無理なく散策することができるバリアフリーのコースの散策を推奨しています。

行動できる範囲が限定されてはいるものの、バリアフリーのコース周辺に園内の見どころの多くが集中しているので十分に楽しむことができます。

兼六園を楽しむ見どころスポット

兼六園が誇る見どころの中でも、特に代表的なものをご紹介します。車椅子をご利用の方でも見ることができる場所に限定していますので、安心してご覧ください。

霞ヶ池(かすみがいけ)

兼六園最大の池で、園内のほぼ中心にあります。この霞ヶ池の中には亀の形をした蓬莱島があるほか、池の周囲にはいくつもの見どころが点在しています。

見る場所や角度によって様々な表情へと変化する兼六園屈指の撮影スポットなので、池の周りをぐるりと回りながら時間をかけて楽しみましょう。

運が良ければ水鳥が優雅に池を泳いでいる姿を写真におさめることもできます。

兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら)

兼六園菊桜はかつて日本にひとつしかない大変貴重な菊桜として国の天然記念物に指定されていました。しかしその初代兼六園菊桜はすでに枯れてしまい、現在兼六園で見ることができる兼六園菊桜は初代の枝で枝継ぎした2代目にあたります。

4月下旬から5月上旬までが見頃となり、見頃が終わって散る際には椿のようにぽとりとひとつの花がまるごと落ちます。

時間の経過とともに変化する色や、ひとつの花につき300以上の花弁をつける華やかな姿は、桜を見慣れた方でも目を見張る美しさがあります。

唐崎松(からさきまつ) 

兼六園にある松の木の中でも特に立派に枝を広げた黒松です。

13代藩主の前田斉泰(まえだなりやす)が琵琶湖畔の唐崎松の種を取り寄せて育てていたものが、現在でも生命感にあふれる姿で兼六園を訪れる人々の注目を集めています。

冬には雪の重みから枝を守るための雪吊りが施され、この時期、この場所でしか見ることのできない風物詩として冬の兼六園の景観に花を添えています。

根上松(ねあがりまつ)

根上松

根上松も兼六園を代表する松の木のひとつで、13代藩主の前田斉泰が手植えをしたと伝えられています。樹齢200年を超え、木の幹の太さは3.9mで高さは約10mに逹します。

40数本の立派な根が地面から2mの高さまで露出しており、これは前田斉泰が松の木を植える際に土を盛り上げ、成長してからその盛り上げた土を取り除いたことによってできたとされています。

唐崎松が優雅さを感じさせる松の木だとすれば、この根上松は力強さを感じる松の木だといえるでしょう。

花見橋(はなみばし)

花見橋

季節ごとに見ごろを迎える美しい花々を見ることができる橋で、橋の下を流れる水と合わせて非常に美しい景観を楽しめることから、兼六園で人気の撮影スポットとなっています。

春には桜・ツツジ・サツキ・カキツバタの花が色鮮やかに咲き誇り、夏には曲水の脇にみずみずしく生い茂る夏草が涼しげに感じられ、秋はカエデの燃えるような紅葉、冬は日の光をキラキラと反射する雪景色と、四季のうつろいを感じることができる場所です。

兼六園のライトアップで季節の魅力を感じる

兼六園のライトアップ

兼六園では1年の中でたびたび園内のライトアップが行われます。季節によって春の段・夏の段・秋の段・冬の段とその季節ごとの演出がなされ、幻想的な夜の雰囲気を楽しむことができます。

ライトアップが行われる時間帯は入園料が無料になるので、ディナーのあとに立ち寄るのもおすすめです。

【ライトアップ時間】

 

春の段・夏の段

18:30~21:00

秋の段・冬の段

17:30~21:00

春の段

4月下旬から5月上旬にかけて春の段のライトアップが行われます。昼には日の光を浴びてあたたかな春の息吹を感じさせてくれる草花も、夜にはまた違った表情となり、兼六園全体がしっぽりとした大人の雰囲気で満たされます。

ライトアップ期間中はコンサートなどのイベントが行われる日もあります。さらに金沢市内でライトアップされる場所を巡る「金沢ライトアップバス」の運行もされているので、時間があればそちらと合わせてお楽しみください。

 

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夏の段

夏の段のライトアップは8月中の週末に行われ、ライトアップによってあらわになる噴水や曲水が暑い夏の夜に涼しさをもたらします。

夏の段の期間中もミニコンサートや「おもてなしカフェ」といったイベントが開催され、夜の景色を見るだけでなく、耳で聞いて舌で味わう楽しみが生まれます。

日照時間が長い夏の段の時期は、まだ薄暗いところからだんだんと暗くなっていく色の変化も一緒に楽しむことができるので、少し早めに訪れてみるのもいいでしょう。

 

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秋の段

11月の間、秋の段のライトアップが行われます。冬に備えて園内の木に施された雪吊りが、まるで巨大な傘をさしたような姿で夜空に浮かび上がります。

秋に見ごろを迎えるものといえばやはり紅葉です。園内に植えれられた約300本のカエデやモミジが赤色や黄色に色を変え、この時期ならではのいろどりで訪れる人々に感動を与えています。

秋の景色と冬の風物詩である雪吊りが共存する幻想的な世界観をお楽しみください。

 

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冬の段

冬の段のライトアップは1月下旬から2月中旬頃まで行われます。秋のうちに園内の木に施される風の風物詩、雪吊りが本来の役目を果たしている姿を見て楽しむことができる時期です。

1ヶ月以上かけてすべてに人の手によって施された雪吊りには、見た目の美しさもさることながら、それに関わった職人の技術力の高さ、兼六園の美しい景観を守ろうとする人々の情念すら感じられます。

またこの雪吊りは美しくも力強い存在感を放っていることから、兼六園が持つ数々の見どころの中でも特にシンボリックな存在として知られています。期間限定の見どころとなるので、雪吊りを見たい方は秋の段・冬の段のいずれかの時期に訪れるのをおすすめします。

 

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兼六園のおみやげ

観光をするとなれば気になるのがお土産です。帰りを待つ人に買ってあげたらきっと喜ぶ、兼六園らしさを感じられるお土産をご紹介します。

YUKIZURI

若い頃からフランスでお菓子作りの修行を積んできたパティシェが、兼六園の雪吊りをイメージして作り上げた洋菓子です。このパティシェは日本代表として出場した世界大会で優勝した経歴を持ち、金沢市内のほかたくさんの場所で店舗を構えています。

最初に目にとまる見た目の綺麗さに加え、ほのかに香る梅と上品な甘さ、そしてサクサクとした食感が特徴で、お土産として大変喜ばれます。パッケージにプリントされている雪吊りの絵が兼六園らしさを演出しています。

 

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あんころ

あんころはひと口サイズの餅を餡で包んだ、加賀地方の伝統の和菓子です。お茶との相性がよく、観光中のちょっとした休憩の時に食べるのに丁度良いです。

値段がとてもリーズナブルで、たくさんの人にお土産として買って帰っても懐にやさしいのがこの商品の良いところです。包装も兼六園の美しい景色を描いた芸術性に富むもので、見栄えもバッチリです。

 

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純金箔入り あぶらとり紙

あぶらとり紙は顔の皮脂をとるのに使用するものですが、もともとは金沢で金箔を製造する際に使用していたことが起源とされています。

兼六園で売られているあぶらとり紙には純金箔が入っているため高級感があり、女性へのお土産にすると喜ばれます。パッケージにはたくさんの種類があるので、渡す人のイメージで選ぶと良いでしょう。

 

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ライブカメラで園内の様子を覗き見できる!

今現在の兼六園の様子を、ライブカメラの映像から知ることができます。これにより、来園者の混雑状況や紅葉の度合い、雪の積り具合などを見て旅行の計画を立てることが可能です。

雪吊りがされている松の木も映されているので、職人が松の木に登って縄をかけている姿を見ることができるかもしれません。

兼六園ライブカメラ(YouTube)

兼六園の入場料は早朝無料!

もともと入場料が安い兼六園ですが、早朝に行くと無料で入場することができます。ただし、有料開園時間の15分前に退場することが条件となります。有料開園時間は月によって異なるのでご注意ください。

兼六園の入場料は以下の通りとなります。

大人(18歳以上) 320円
小人(6〜17歳) 100円
65歳以上 無料
障害者手帳などをお持ちの方 無料

※早朝開園時間と有料開園時間は以下の通りとなります。なお、早朝開園時間の入場は蓮池門口・随身坂口の2か所のみからとなります。

3月1日~3月31日 開園時間 5:00 / 有料開園時間 7:00
4月1日~8月31日  開園時間 4:00 / 有料開園時間 7:00
9月1日~10月15日 開園時間 5:00 / 有料開園時間 7:00
10月16日~10月31日 開園時間 5:00 / 有料開園時間 8:00
11月1日~2月末日 開園時間 6:00 / 有料開園時間 8:00

兼六園の基本情報

兼六園の基本情報をご案内します。旅行の計画にお役立てください。

兼六園の住所

〒920-0936 石川県金沢市兼六町1

兼六園の営業時間

兼六園の営業時間は以下の通りです。時期によって営業時間が異なるのでご注意ください。

3月1日〜10月15日

7:00~18:00

10月16日~2月末日

8:00~17:00

兼六園へのアクセス方法

兼六園への行き方を、公共交通機関と車に分けてご案内します。

公共交通機関

電車を利用する場合は「JR金沢駅」で下車し、そこから「兼六園シャトル」もしくは「城下まち金沢周遊バス」を利用するといいでしょう。大人は200円、小人は100円で利用可能です。

関東方面から 東京駅・大宮駅・長野駅・富山駅などで停車する「北陸新幹線」をご利用ください。

【所要時間】

「北陸新幹線 かがやき」で東京駅から約2時間30分

「北陸新幹線 はくたか」で東京駅から約3時間

関西方面から 大阪駅・京都駅・福井駅などで停車する「特急サンダーバード」をご利用ください。

【所要時間】大阪駅から約2時間30分

東海方面から 名古屋駅・岐阜駅・米原駅などに停車する特急しらさぎをご利用ください。

【所要時間】名古屋駅から約3時間

車で行く場合は北陸自動車道を利用し、「金沢森本IC」もしくは「金沢西IC」を目指しましょう。時期や時間帯により混雑することもあるので、お早めに出発することをおすすめします。

関東方面から 上信越自動車道と北陸自動車道を利用し、「金沢森本IC」出口から一般道へ降りてください。そこから山側環状道路を経由し、兼六園まで20分で到着します。

【所要時間】東京から約6時間

関西方面から 名神高速道路と北陸自動車道を利用し、「金沢西IC」出口から一般道へ降りてください。そこから新神田・野町広小路を経由し、兼六園まで30分で到着します。

【所要時間】大阪から約4時間

東海方面から 東海北陸自動車道と北陸自動車道を利用し、「金沢森本IC」出口から一般道へ降りてください。そこから山側環状道路を経由し、兼六園まで20分で到着します。

【所要時間】名古屋から約3時間

兼六園周辺の駐車場情報

兼六園周辺の駐車場をご案内します。できるだけ兼六園に近い場所に駐車したい方は「兼六駐車場」、安く駐車したい方は兼六園から少しだけ離れた「石引駐車場」、最大料金が安い駐車場に駐車したい方は「タイムズ金沢兼六園東」の利用がおすすめです。

兼六駐車場 【駐車料金】最初の1時間350円、以降30分毎150円

【所在地】〒920-0932 石川県金沢市小将町1-53

石引駐車場 【駐車料金】最初の1時間まで30分毎 100円、以降1時間毎 100円

【所在地】〒920-0935 石川県金沢市石引4丁目380

タイムズ金沢兼六園東 【駐車料金】30分毎110円、24時間最大料金550円

【所在地】〒920-0927 石川県金沢市扇町1

まとめ

兼六園は日本三名園および日本さくら名所100選のひとつとして、四季折々の美しい景観を見せてくれます。

実際に足を運んでみると、日本庭園の風情に加え、これだけの規模の庭園を今日まで綺麗に維持してきたことへの凄みを感じられることでしょう。

兼六園は金沢城跡のすぐ隣に位置しているため、金沢を訪れる際にはそちらと合わせて観光することをおすすめします。

この記事を書いた人:斎藤 誠

この記事を書いた人:斎藤 誠この記事を書いた人:斎藤 誠

旅行・温泉・ラーメンが大好きな、自称アウトドア派の30代。47都道府県すべてに訪れた経験を活かし、あなたにとって本当に役に立つ情報を発信します。

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