終活はいつから始める?みんなが終活を始めるタイミング

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テレビや雑誌などでも「終活」という言葉はよく聞くようになりました。

しかし、自分にはまだ早いと感じていたり、どのタイミングで終活をすればいいのか分からないと思っている方は多いのではないでしょうか。

ここではそんな方のために、終活はいつからはじめるのがベストなのか、どんなことをすればよいのかを解説していきます。

終活とは

終活とは、死というものを肯定的に受け止め、身の回りの整理や必要な準備をあらかじめしておくことです。

人生の終わりはどんな人にでも必ず訪れます。

しかし、それがいつなのかは誰にもわかりません。そのため、急にその日が来ることになっても、自分も家族も慌てることがないようにしておく必要があるのです。

終活をして葬儀やお墓について準備しておくと、自分の死後に家族の負担を減らすことができます。また、相続についても遺書を作成するなどきちんと対応しておくと、トラブルを避けることが可能です。

さらに、終活をすることは残された家族の負担を減らすだけでなく、自分自身の人生を振り返り、残りの人生を前向きに過ごすきっかけにもなります。

老後・死後の気がかりなことを解決しておくことで、その先の人生を自分らしく、ゆとりをもって生きることができます。

つまり、終活とは死に向けての準備でもありながら、充実した人生を送るために必要なものであるといえるのです。

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終活とは?やり方やメリット、ポイントを解説

終活は何歳から始める?

終活は何歳から始めるという決まりはありません。

いつでも死ぬ可能性があるという点では、どの年齢から始めてもおかしくはないため、終活は思い立った時に始めると良いでしょう。

終活の分野は葬儀やお墓に関わることだけでなく、医療・介護や住まいに関することなど多岐にわたるため、いつ始めても早すぎるということはありません。

ただし、定年後や子育てが終わり、時間的に余裕ができる60~65歳を目途に終活をはじめることが一般的とされています。

65歳以降でも遅いということはありませんが、終活には生前整理など体力を要する事柄もあるため、健康なうちから始めることが重要です。

年代別の終活

終活をはじめる年齢に決まりはありません。

自分の死が現実的でない段階で、あらかじめ人生はいつか終わるもの、ということを考えておくからこそ、死というものを肯定的に考えることができます。

「仮に自分に死が迫ってきた状況で、それを受け止めて、身の回りの整理もしていく」ことは、決して容易なことではないと想像できるのではないでしょうか。

豊かな人生のために、それぞれの年代に応じて必要と考えられる準備をしておくようにしましょう。

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20代・30代の終活

20代や30代で終活を行うのは決して早いというわけではありません。

若いからといっても、不慮の事故や思いもよらない事故に遭わないとは言い切れません。

特に結婚などで自分の所帯を持っている場合や、親と一緒に住んでいない場合には身の回りの情報を整理しておくようにしましょう。

また、自分に万一のことがあった場合に備えて、保険や財産の積み立てなどについて考え準備をしておくことも大切です。

40代の終活

40代になると周囲の人の死を経験することも増えてくるでしょう。

しかし、まだ死というものが自分の身に降りかかるとは考えにくいかもしれません。

それでも、いずれやってくる死を前向きにとらえていくことが大切です。

この年代では、これまでにやってきたことを振り返り、これからの人生で何をしていくのかを見つけ出していきましょう。

また、このころになると少しずつ体調への不安も出てくる頃です。

病気の予防や早期発見ができるように気をつけたり、入院などの備えについても見直しをしておきましょう。

50代・60代の終活

50代・60代は終活をするのに、最も適した年代といえます。

本格的に終活をはじめると、しておきたい事がいろいろと出てきて体力や気力と共に時間を使うことになります。

そのため、まだ体を十分に動かすことができるこの時期に終活を始めるのがおすすめです。

まずは老後の生活を考えることから始めましょう。

保険の補償内容や預貯金、年金をチェックして老後どのような生活ができるかの試算をしておくようにします。

また、老後を安心して過ごせるように老前整理や断捨離をして身の回りの整理をしていきましょう。

70代以降の終活

現在の健康寿命は男女ともに70代となっています。

つまり70代以降は健康面での不安が大きくなってくる時期だといえます。

この年齢では死というものに向き合って、自分らしい最期についての準備を始めていくことが大切です。

そのため、この時期からの終活は介護や医療について、自分の希望を考えて周囲に伝えておきましょう。

自分の葬儀やお墓についても人生のイベントととらえて、楽しみながら進めて行くと良いでしょう。

終活を始めるきっかけとして多いのは?

実際に終活をした人になぜ終活をしようと思ったのかを聞いてみると、多くの方に終活をはじめようと思ったきっかけがあるようです。

終活をはじめたきっかけとなった理由は人それぞれですが、理由としてあげられる特に多いものをご紹介します。

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定年退職した

定年という人生の節目にあたり、終活を始める人は多く見られます。

定年後は時間に余裕ができることも、この時期の終活をはじめる人が多い理由の1つです。

定年後の生活の状況はそれまでとは全く違ったものになっていきます。そのため、身の回りの整理をするにはちょうど良い時期といえます。

定年を機に終活をすることでこれまでの人生を振り返り、第二の人生について考えるきっかけとなるでしょう。

子供が成人した

子供が成人を迎え、子育てにひと段落するタイミングで終活を考える場合もあります。

今までは子供中心の生活になっていたが、これからは自分の人生を楽しもうと考える人は少なくありません。

そこで子供中心の生活から自分中心の生活を変えていくのに終活を活用することができます。

親は子どもには迷惑をかけたくないと思うもの。子供が成人するタイミングはこれから先どのように生きていくのかを考えたり、身の回りの整理をする機会にぴったりなのです。

配偶者が亡くなった

配偶者という一番身近な存在が亡くなるという経験は、死というものについて考える大きなきっかけになります。

配偶者がなくなった時に大変だった経験があると、自分の時には子供には決してそのような思いをさせたくないと感じるものです。

このように、自分は早くからしっかりと準備をしておこうという思いで終活をはじめる人が多いのです。

自分の親が亡くなった

自分の親が亡くなった時も、自分の終活を考えるきっかけになります。

親と別居している場合では親の生活についてのさまざまな情報を良く知らないことも多く、自分の親が亡くなったことで終活の必要性を感じる人が多いです。

入院中や亡くなった後、すぐに手続きが必要になる保険などの情報が把握できていない苦労を、身をもって知ることになります。

また、終末期の過ごし方や葬儀など自分が代わりに決めたことに対して、「これで良かったのだろうか」「故人は喜んでくれているのか」という気持ちも出てくるものです。

そのような事があると、「自分は終活をして、残された家族を困らせないようにしておこう」と終活を前向きに考え、実行するきっかけになるのです。

病気になった

病気になるとこれまでの人生について振り返ったり、やり残していることはないかなどを考えたりすることが増えるでしょう。

また、病気をきっかけに死が身近なものになると、自分の死や生き方についてを考えるきっかけにもなります。

元気になったら何をしたいか、終末期医療はどうしてほしいか、葬儀などはどうしてもらうかなど今まで考えていなかったようなことを深く考えることもあるでしょう。

病気を機に自分の希望を明らかにしたり、身辺の整理をしたり、思いを形として残しておけるように終活を始める人が多いのでしょう。

還暦や喜寿など年齢の節目

還暦や喜寿などの人生の節目で終活を行う場合もあります。

人生の節目はこれまでの出来事や人生をふり返ったり、今後のことを考えるいい機会になります。

体も気力もまだある元気な年代のうちに、前向きに認知症や病気になった時のことを考えたり、身の回りの整理をしておきましょう。

人生も後半戦に入った頃になると、終活をすることに対してまだ早いと感じるようなことも少なくなるようです。

終活でやること

終活で行うことは、これまでの人生の振り返りと、終末期や死んだ後の希望が家族に伝わるようにすることなど、多岐に渡ります。

しかし、終活は人によって行うことの優先順位が違ってきます。

そのため、終活を始める際は、自分にどのような終活が必要なのかを知ることから始めましょう。

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エンディングノートを書く

何から終活をはじめるのが良いのかを知るために、まずはエンディングノートを書いてみましょう。

エンディングノートとは、これまでの人生の振り返りをすると同時に、財産や保険など自分に関する情報を書いて、家族に残しておくためのものです。

その中には医療や介護、相続、葬儀などの希望を書いておく項目もあります。

エンディングノートを書いていくことで、自分が取り組んでいく終活の優先順位が見えてくるでしょう。

▼エンディングノートに書く項目について詳しく知りたい方はコチラ

エンディングノートの項目一覧|書いておきたい内容がひと目で分かる!

生前整理をする

生前整理とは身の回りのモノの整理をするだけでなく、気持ちや情報の整理をすることも含まれます。

長年の生活の中で、ものは増え続けます。

ただ、たくさんのものを残して亡くなった場合、家族はそれを遺品として整理をすることになります。つまり、生前整理をしておかないと家族が多くの労力や費用をかけることになるのです。

使わなくなったものや、不要になったものを処分しておくことは自分がすっきりするだけでなく、家族にとっても助かることといえます。

そのほか、自分の人生に対する気持ちや友人関係の整理、金融、保険など日常生活での契約事項の整理もしておきましょう。

▼生前整理について詳しく知りたい方はコチラ

生前整理とは|やり方のポイントを抑えて快適な人生を【初めての終活】

葬儀や供養のやり方を決める

葬儀にかかる費用は平均で200万円もかかるといわれています。

葬儀はそれだけ高額な費用がかかるものなので、事前にきちんと準備をしておき、納得のいく葬儀ができるようにしたいものです。

前もって決めていない場合には、亡くなった時に家族によって短期間で決めてしまうことになってしまいますので、葬儀の内容や金額の比較をしておくなど、自分でしっかりと事前に準備をしておきましょう。

供養についても、誰にどのような形で供養してもらいたいのかなど、自分の希望を明らかにしておくことが大切です。

▼葬儀の費用積み立てについて気になる方はこちらの記事をチェック

葬儀の費用を積み立てる3つの方法とは?それぞれの方法とメリットを徹底的に解説

お墓や墓地を探す

終活といえば、お墓のことを考えておくというイメージも強いのではないでしょうか。

最近では、お墓の種類も多様化しています。

どんな人がお参りに来てくれるのかをイメージしてみましょう。

その上でどんなお墓にするのか、自分の入るお墓について色々な情報を集めて考えておくようにしましょう。

また、それだけでなくお墓や墓地をあらかじめ自分で購入しておいたり、どのような場所にお墓を建てるのかなども考えておきましょう。

▼生前にお墓を用意する詳しい方法について知りたい方はコチラ

生前墓は縁起が悪いは嘘!老後の満足度が上がる生前墓の建て方と4つのメリット

まとめ

年代やその人の置かれている状況によってやっておくことに違いはありますが、終活を始める年齢に決まりはありません。

終活という言葉が気になった時が終活のはじめ時ともいえます。

終活は一度にすべてをしなくても、できることから時間をかけてやっていっても良いのです。

この記事を読んだことをきっかけに是非、今から少しずつでも終活をはじめてみませんか。

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この記事を書いた人:寺岡 純子

保有資格:終活カウンセラー上級、主任介護支援専門員、看護師、GCS認定コーチ
合同会社カサージュ代表。急性期の看護師として従事後、介護保険制度の開始と共に介護業界へ転身。超高齢社会の社会構造の変化を目の当たりにし、人生100年時代を自分らしく生きる必要性を実感する。 現在、20年間の介護業界での経験も生かしながら、終活をお手伝いする終活カウンセラーとして活動中。自分らしい人生を応援する『Happy Life College』を主宰。

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