遺影のサイズは一般的な大きさは?サイズ変更をする時の注意点!

いざ遺影写真を用意しようとした時、どれくらいのサイズでプリントアウト・作成依頼すればいいのか、そんな些細なことでも分からないことばかり。
では、遺影写真として準備しておくのに適した大きさとはどのようなものなのでしょうか。
これを読めばもう大丈夫。ここでは、適切な大きさの遺影写真のサイズについて解説していきます。
目次
一般的な遺影のサイズは?
基本的に遺影に使用する写真の大きさに決まりはありません。
しかし、遺影写真は祭壇に飾るためのもの、焼香台用や仏壇に飾るものなど用途がいろいろとあり、それぞれに対して適切なサイズがあります。
したがって、サイズの違う遺影を複数用意しておくと良いでしょう。

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祭壇に飾る遺影のサイズ
葬儀の祭壇は会葬者が遠くからでもよく見えるように、大きめの遺影を飾ります。
目安としては出棺時に遺族が持てる程度の大きさとし、一般的には四つ切サイズやA4サイズが用いられます。
四つ切サイズとは254mm×305mmの大きさであり、A4サイズの210mm×297mmより少し大きめのサイズになります。
焼香台や仏壇に飾る遺影のサイズ
焼香台に飾られる写真は祭壇用とは違い、小さいサイズが適しています。
焼香台の写真は葬儀の終了後は、仏壇用として用いられることもあり、はがきサイズ(100mm×148mm)やLサイズ(89mm×127mm)にすることが多いです。
遺影を持ち運びやすいキャビネサイズ
120mm×165mmのキャビネサイズの遺影は、特に遠方から来た人が持ち帰る場合や、自宅に飾りたい場合に大きすぎないこのサイズが好まれます。
ペンダントとして持ち歩く場合の遺影のサイズ
遺族によっては、いつも一緒にいられるように、遺影をペンダントにして持ち歩く人もいらっしゃいます。
この場合には、ペンダントトップに応じてですが、1円玉程度の小さい写真が必要になります。
このように、用途に応じて必要な遺影写真の大きさが異なります。
そのため、生前に準備しておく場合は、大きさの違う遺影写真を数種類作っておくようにしましょう。
好きな写真を遺影のサイズに変更したいとき
遺影としてどのくらいのサイズの写真が好ましいのかわかりましたね。
では、写真のサイズはどのようにして変更することができるのでしょうか。
2つの方法があります。

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葬儀社や写真屋に頼む
遺影の写真のサイズを変更するには、葬儀社や写真屋に依頼することができます。
遺影にしたいお気に入りのスナップ写真やデジカメのデータを渡して、四つ切サイズに大きくしたり、逆に小さくしてもらうなど、希望の大きさに変更してもらえます。
背景に不要なものが映り込んでいたり、別の人が写っている写真であった場合には、その部分を消してもらったりという修正をお願いすることもできます。
特に葬儀社では数時間で加工することも可能であるため、急いで遺影写真を作成する必要がある場合に、良く利用されています。
自分で遺影写真のサイズを変更する
業者さんに頼む以外にも、自分で写真のサイズを加工する方法もあります。
デジカメなどの画像データであれば「ペイント」などのソフトを使用しての画像サイズを拡大したり、縮小することを自分で行うことも可能です。
ソフト以外にも無料のアプリも公開されているので、パソコンやスマートフォンの操作が苦手でない方には、手軽に出来る方法になります。
ただし、画像の修正は素人では難しいと思われますので、綺麗に仕上げたい場合には業者さんにお願いする方が良いでしょう。
遺影写真を選ぶ際のポイント
手持ちの写真を遺影の画像サイズに変更できるとなればたくさんの写真の中から、お気に入りの1枚を遺影写真にすることができます。
しかし、どのような写真でも遺影として利用できるわけではありません。ここでは、遺影写真を選ぶ際のポイントをお伝えします。

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遺影写真の画素数に注意する
遺影写真を大きくする場合、デジタルデータの画像では、元の画素数が小さいと拡大したときにぼやけてしまいます。
ぼやけた写真は遠くからは見づらいので、遺影の写真としては望ましくありません。
また、はっきり写った写真の方が見た人の印象に残りやすいということもあります。
画像を拡大する場合は、なるべく顔が大きく写っているもので、200万画素以上の画素数が小さすぎないものを選ぶようにしましょう。
ピントが合っているものを選ぶ
お気に入りの写真があり、遺影写真として使う場合にはしっかりとピントが合っているものでないといけません。
引き伸ばして拡大する時には、写真の大きさによってはぼやけてしまいますが、ピントが合っていないものだとさらにぼやけることになります。
また、気をつけておきたいのは自宅でインクジェットプリンターで印刷した写真です。
画素数が少ないものはピントが合っているようにみえても、引き伸ばすことでぼやけてしまうことがあるため注意が必要です。
できるだけ新しく、故人らしい写真にする
遺影は葬儀が終わった後も仏壇などに飾っておくものであり、故人の印象が左右されるものです。そのため、できるだけ新しく故人らしい写真を選ぶようにしましょう。
以前は和装で正面を向いた写真を遺影として使うことが一般的でしたが、近年ではそのような流れも変わりつつあります。多少顔の角度に向きがついていたり、笑顔の写真や故人の人柄が表れている写真を使っても問題ありません。
一目見て、故人を偲び、心暖かく思えるような写真を選びましょう。
背景や服装はあまり気にしなくて良い
遺影写真では、背景が風景のようにごちゃごちゃしていると、顔がはっきりと目立ちません。背景は無地に加工することが望ましいですが、この加工は葬儀社や写真屋では簡単に行うことができます。
そのため、背景を気にしすぎる必要はありません。背景があまり望ましくない写真でも、故人らしさが表れており遺影として使いたい写真であれば、選択肢にいれましょう。
ちなみに、遺影の背景色としてよく使用されるのはブルー系の色です。顔うつりが良く、明るい印象を与えるため人気の色となっています。
その他モノトーン調の色では落ち着いた印象を与えたり、イエロー系では優しい雰囲気に映るのでおすすめです。
また、服装についても背景と同じく葬儀社や写真館で簡単に加工してもらえるので、あまり気にする必要はありません。
▼遺影写真にどのような加工ができるか知りたい方はコチラ
通夜までに遺影写真を選ぶ
遺影は通夜から必要になるため、それまでに写真を選びます。
遺影に使う写真は葬儀社や写真屋で加工してもらえますが、数時間はかかるため、余裕をもって写真を選ぶ必要があります。
しかし、故人が亡くなってから通夜の前までに手元にある写真の中から遺影として使える写真を探すため、必ずしもベストな写真を遺影として使えるわけではありません。
そのため、近年では自分が死ぬ前にあらかじめ遺影として使う写真を撮影しておく方もいらっしゃいます。わざわざ撮影をしなくても、遺影として使いたい写真を事前に探して選んでおくと、家族が慌てずに対応することができます。
▼生前に遺影撮影するメリットや方法を知りたい方はコチラ
遺影のサイズに合った額縁を選びましょう
遺影の額縁といえば、黒いものをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
しかし近年では、自宅で飾る時のことを考えてインテリアとして違和感のないものや、好みの色のものを選ぶ傾向に変化しています。
デザインも木目調や彫刻でデザインを施したもの、光沢のあるものなど、さまざまな種類がありますので、雰囲気や写真のイメージに合った好きなデザインを選ぶようにしましょう。
▼遺影の額縁について詳しく知りたい方はコチラ
小さいサイズの写真しかなかったとき、遺影はどうする?
故人の写真があまり残っておらず、遺影写真に使えそうな写真が免許証など小さいサイズの写真しかない場合もあるでしょう。
自分で写真を拡大して引き伸ばしたりすると、写真がぼやけてしまい遺影として活用できないのではないかと心配になる方もいらっしゃると思います。
その場合でも、専門の写真屋に依頼すれば大きいサイズの写真に引き伸ばして遺影として利用することが可能です。拡大してぼやけてしまったピントも、故人の顔がはっきりとわかるように加工してもらえるので、身近にお願いできる写真屋がないか探してみましょう。
▼遺影として使える写真がない時の対応方法を知りたい方はコチラ
まとめ
遺影写真にはいろいろなサイズのものがありますので、それぞれに必要な大きさのものを準備するようにしておきましょう。
普段からデジカメなどで写真を撮るときには、画素数にも気をつけておくようにすると、お気に入りの写真を探すときにも役に立つことでしょう。
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