遺影リボンはなぜ付けるの?リボンの付け方と外す時期
お葬式で遺影を見ると、額にリボンがついているのを見たことはありませんか?
しかし家にあるご先祖様の遺影を見ると、リボンがついていませんよね。一体いつ付けて、いつ外しているのでしょうか。
今回、遺影につけられているリボンの意味合いを含め、付け方と外す時期について解説していきます。
目次
遺影のリボンはなぜ付いている?
遺影にリボンをかけることは、「故人への哀悼を示す」という意味合いがあります。
というのも遺影のリボンは、もともと喪章というものでした。
喪章とは故人への弔意を示すもので、お葬式などで人々がつける布(リボン)のことをいいます。
その形は、白黒リボンで花を象っているものがメジャーでしょう。
遺影のリボンは自らの喪章を遺影にかけて嘆き悲しんでいた参列者の姿を見た写真館の人が遺影にリボンをかけることを広めたことから始まったといわれています。
そのため、遺影のリボンに宗教的な意味合いは無りませんが、現代のお葬式でも名残としてリボンがつけられているのです。
リボンは黒じゃないとだめ?
リボンはもともと喪章であったため、黒が一般的です。
またお葬式でも黒が使われることが多いため「遺影のリボン=黒」だというイメージがありますが、実は何色のリボンをつけても問題はありません。
リボンは、宗教的な意味合いがないために、黒にこだわる必要がないのです。
葬儀社の中には、黒以外のリボンを用意しているところもあります。
ただ、お葬式という儀式のために、赤などの派手な色合いは避けた方が無難でしょう。
遺影リボンの付け方、結び方は?
リボンは主に遺影の上部に飾られます。
付け方や結び方にも決まりはありませんが、下側につけることはありません。
一般的なリボンの付け方は主に以下の2パターンです。
- 中央上部に花を持ってきて、左右にリボンをかける形
- 左上または右上の斜めにリボンをかける形
昔は、中央上部から左右にリボンをかける形が主流でした。この形は、左右対称で厳格な印象になります。
一方で左上や右上に斜めにリボンを付けるなど左右非対称となる形では、やや砕けた印象になります。
どのような場合でも遺影の顔を隠さないようにリボンが結ばれます。
リボンを取り付ける際は、額の大きさに合わせてリボンの形を調整し、裏側にピンやテープで固定する、リボンを裏当てにはめ込むなどして固定します。
遺影リボンの形の種類
遺影のリボンは、リボン勲章と呼ばれる喪章を基本としているので、花を象った飾りがあります。
花の形は様々で、決まりもありません。
また一色だけでなく、黒と白など二種類を組み合わせたものもあります。
そして、花はなくそのままリボン結びをしたタイプもあり、遺影のリボンに関しては多種多様となっています。
遺影を印象づける1つの要素になりますので、故人らしさを表現するためにも余裕があれば用意しておきましょう。
もちろん葬儀社におまかせすることもできます。
遺影のリボンはいつ外せばいいの?
遺影のリボンは、お葬式が終われば取ってしまっても問題はありません。
お葬式直後では、まだ気持ちに整理がつかない場合には、四十九日の法要を目途に外しましょう。
四十九日の法要は忌明けと呼ばれ、仏式で人が亡くなってからの一区切りとされています。
ずっとつけておいても問題はありませんが、一般的には四十九日の法要がリボンを外すきっかけとなっています。
遺影リボンの処分方法は?
遺影のリボンを外した後、そのリボンはどう処分をすればよいでしょうか。
リボンはただの飾りですので、魂が入っているものではありません。そのためゴミとしてそのまま捨てても問題はありません。
しかし、リボンが大切な人の遺影にかかっていた故人への気持ちだと考えると、捨てにくいのも事実です。
捨てるのが忍びないという方は寺院や葬儀社に預けたり、葬儀社に処分をお願いするとよいでしょう。
寺院や葬儀社では、適切に供養処分をしてくれます。
まとめ
この記事では以下のようなことがわかりました。
- 遺影のリボンは、もともとは喪章の名残であり、故人へ哀悼を示すものであった。
- リボンの色や形、付け方に決まりはない。
- リボンを付けるのも自由であり、外すのも自由であるが、付ける場合には四十九日の法要を目途に外すとよい。
現代では様々なリボンがあります。
哀悼を示すものとして、故人のことを考えながら選ばれてはいかがでしょうか。
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