遺影写真が無い場合はどうすればいい?6つの対処方法を紹介

遺影写真は、生きているうちに見る機会が最も多い写真と言われています。

そのため自分の遺影にしろ、家族の遺影にしろできるだけ故人らしい良いものを選びたいですよね。

しかし『遺影を作成するための写真が見つからない』『遺影写真にふさわしい写真がない』という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は急なことで写真が見つからない場合の対処法も含めて、遺影写真が無いときの対処方法をご紹介します。

そもそも遺影は必要?

マンション・アパートに住む方を中心に、最近では自宅に遺影写真を飾らないという方も増えてきました。

自宅に写真は飾るけれども、遺影写真という形にこだわらず、スナップ写真を額に入れて飾る方やデジタルフォトフレームを飾る方もいらっしゃいます。

そのため、葬儀の時に飾る遺影写真も必要性を感じない方も多いのです。

ただ遺影写真は必要とは思わない方でも、いざ遺影を用意しないと祭壇に遺影写真が無いのは見慣れなくて違和感を感じたり寂しいと思われている方が多いように感じます。

とはいえ、実は遺影は宗教的な意味合いのあるものではなく、あくまでも故人を思い出すツールとして使われるものですので、別に用意していないからといってダメというわけではありません。

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遺影写真が無い場合の6つの対処方法

遺影写真を用意したくても、遺影写真にできるような故人の写真がない場合や故人の映っている写真が見つからないという場合も考えられます。

では、そのようなときにはどのように遺影を用意すれば良いのでしょうか?その方法をいくつか紹介していきます。

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1.スナップ写真や昔の写真から選ぶ

死はいつ訪れるかわからないものです。そのため、遺影にも使えるような写真を用意している方なんて少ないですよね。

近年では徐々に遺影用に写真を撮影しておく方も増えてきていますが、そのような遺影写真がない場合には普通のスナップ写真などから選びましょう。

小さく映っていると出来上がりが不鮮明になってしまい遺影写真として適しませんので、はっきりとお顔が写っているものを選びましょう。

また、今に近い写真にこだわらなくても、少し若い時元気な時の写真を遺影写真として選ぶ方もいらっしゃいます。

1人で映っている写真が無い場合でも、現在では写真を切り抜き加工して遺影写真にすることも可能です。

2.集合写真から選ぶ

1人や数人で映っている写真が無い場合に候補になるのは、『集合写真』でしょう。

通常、複数人で撮った写真は1人の大きさが小さいため高画質のものを用意することは難しいですが、集合写真はプロのカメラマンが撮影している場合が多く、写真を引き延ばした場合に遺影写真が不鮮明になりにくいというメリットがあります。

また、着ている洋服も加工して着せ替えを行った遺影写真よりも違和感が少なくなります。

実際葬儀の場で遺影をみると、親戚の方の結婚式に出席した際の写真を選ばれている方が多いように感じます。

何かのお祝いの際に撮った写真は格好もおしゃれをしている場合が多いため、遺影写真におすすめです。

3.免許証などの証明写真をつかう

スナップ写真や集合写真のどちらも無い場合、次に候補となるのは証明写真でしょう。

ただ、最近では高齢により免許の自主返納を行われている方が増えてきていたり、昔より故人らしさが出ている写真が好まれる傾向から遺影写真として使われる方は少ないといえます。

確かに、免許証を含め証明写真の写真を気に入っているという方は少ないかもしれません。

しかし、証明写真は1人でハッキリ映っている写真の代表格であり、表情もきちっとしたものが多いので、遺影写真に使用した場合の違和感も少なくなります。

もし背景の色や服装が気になる方は加工して変えることもできますので安心してください。

4.故人が親しかった方から写真を譲ってもらう

なかには恥ずかしがって家族に撮ってもらった写真が少ない・無いという方がいらっしゃいます。

ですが、友人と出掛けた際や行事などに参加したときなどには写真をよく撮ってもらっていたという場合もあるでしょう。

個人が老人ホームや介護サービスを利用されていた場合は、記録として日々の生活を写真に収めている場合がありますので施設や事業所に聞いてみると良いでしょう。

もし家族にとってもらった写真があっても、それがかなり前のものである場合には、家族が撮ったものよりも最近の写真が手に入ることもあるかもしれません。

このように手持ちの写真が無くても、譲ってもらえる写真があれば遺影写真は作成出来ます。

また、遺影写真は現像したもの・データのものどちらからも作成出来ますから必ずしも現像しておかないといけないということはありません。

早く写真が欲しい場合にはSNSやメールなどで画像データを送ってもらうと良いでしょう。

5.似顔絵を用意する

写真にこだわりは無いが、なにかしら遺影のようなものを用意したいという方もいらっしゃるでしょう。

親族だけで行う葬儀の場合には、みなさんが故人の似顔絵を描いて飾るのも良いのではないでしょうか。この場合には写真が無くても問題ありません。

もちろん、似顔絵も写真同様プロの方にお願して作成することも出来ます。

故人の写真が無い場合でも、似ている芸能人の写真などを複数枚用意して似顔絵を描いてもらえるサービスもあります。ただ、ヒアリングを行いながら描いてもらえるものの、どうしても違和感が残ってしまう可能性はあります。

6.人形(遺人形)を用意する

故人だけを切り取れる写真自体が無い場合でも、人形を遺人形として飾ることが出来ます。施設などに伺った際、枕元にぬいぐるみが自然に飾ってありませんか。

施設の方に、お話を伺うとお気に入りでいつも一緒だったという話を聞くことがあります。

「〇〇さんといえば、このぬいぐるみ」というようにトレードマークのようになっている場合があり、そのような場合には写真にこだわらずお気に入りの人形を遺人形として飾るというのも方法のひとつでしょう。

遺影を用意する理由

葬儀に遺影を用意する理由は、どのようなものがあるのでしょうか。

葬儀に参列した際に当たり前のように飾ってあるため、普段考えることは少ないでしょう。遺影写真の起源から拡がり、何故飾るのかということを説明していきます。

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遺影写真の起源

日本に写真機材が持ち込まれたのは、江戸時代といわれています。

写真機材が持ち込まれたといっても、実際に葬儀で遺影写真が使われるようになったのは戦後の話です。

今では写真が一般的ですが、それまでは肖像画が遺影という時代もありました。

文化の違いですが、海外では遺影写真という習慣がありません。遺影写真を見るのではなく、故人の顔を直接見てもらうため遺影写真を用意しないのです。

祭壇に飾るため

葬儀式場へ行くと、祭壇の中に遺影写真が飾ってあるのを見たことがあるのではないでしょうか。

これは遺影写真を飾ることによって、故人の生前を偲ぶためです。

やはり、遺影写真があるほうが故人との思い出なども鮮明に思い出されます。

規模の大きな葬儀の場合、参列された方が故人の顔を見るのが難しい場合も出てきます。

その場合に遺影写真があれば写真を見て故人を偲ぶことが可能です。(200文字程度)

自宅に飾るため

自宅にお仏壇のある家であれば、近くにご先祖様の遺影写真が飾ってあるのではないでしょか。

それが人生で最も長い時間見る写真の理由でもあります。

葬儀の後は仏壇やお墓でお参りをするようになりますが、その際に、遺影写真が近くにあることによって写真を見て故人を偲ぶことが出来ます。

遺影写真が無い場合でも故人を偲ぶことは可能ですが、遺影写真があることによってハッキリと思い浮かべながら偲ぶことが出来るでしょう。

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生前に遺影撮影をして遺影写真を残そう

©New Africa/stock.adobe.com

終活を行っている方であれば、『生前に遺影写真を撮る』という選択肢があります。

この場合の最大のメリットは、自身で遺影写真の出来上がりを確認出来るということです。

自身で気に入った服を着て撮ることが可能ですから、元気なうちに自分の気に入る遺影写真を用意しておくのはオススメといえます。

1人で生前に遺影写真を撮るのに抵抗がある場合は、ご夫婦で撮影されるのも良いのではないでしょうか。

この場合には、撮影した写真を切り抜き加工して遺影写真を作成することが出来ます。

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まとめ

遺影写真を作成しないという選択肢を聞いて驚いた方も多いのではないでしょうか。

現在の葬儀では、故人らしいということに重きを置かれる方が多いです。

ですので、遺族が納得したうえで葬儀社の方と相談しながら決めれば遺影写真にこだわることはありません。
急なトラブルを防ぐために事前に遺族で話し合いと葬儀社に相談しておくことが良いでしょう。(150文字程度)

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この記事を書いた人:寺岡 純子

この記事を書いた人:寺岡 純子この記事を書いた人:寺岡 純子

保有資格:終活カウンセラー上級、主任介護支援専門員、看護師、GCS認定コーチ
合同会社カサージュ代表。急性期の看護師として従事後、介護保険制度の開始と共に介護業界へ転身。超高齢社会の社会構造の変化を目の当たりにし、人生100年時代を自分らしく生きる必要性を実感する。 現在、20年間の介護業界での経験も生かしながら、終活をお手伝いする終活カウンセラーとして活動中。自分らしい人生を応援する『Happy Life College』を主宰。

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