おひとりさまの老後。不安や孤独に打ち勝つ終活の始め方

「このままでは将来おひとりさまになってしまうかも…。お金も生活も不安だし、そもそも一人で生きていけるの?」と思うことはありませんか?

「人生100年時代」といわれるようになった近年。パートナーがいないという方はもちろん、今家族がいる方も、将来ひとりにならないとは限りません

今、一人暮らしをしている方は尚更、将来に備える準備が必要です。

ここでは老後の不安を解消し、少しでも楽しい老後を過ごしたい!という方に良い老後を送っていただくために、今からできる終活のやり方を解説していきます。

一人暮らしの高齢者の割合

お一人様の高齢者

現在の日本は65歳以上の人口が全人口の20%を超える「超高齢社会」です。

2025年にはその割合は約30%にまで到達すると言われています。

そして、その65歳以上の高齢者の中で一人暮らしをしている人の割合は、男性で約13%、女性で約20%を超えてきています。

成人した子が親と同居する割合も減ってきており、現在は全世帯の半数以上が単独世帯となっています。

5人に1人の割合で将来的に一人暮らしになってしまう可能性があるのです。

これは配偶者や子供がいても、です。

参考:高齢者の家族と世帯|平成29年版高齢社会白書(全体版) – 内閣府

独身の高齢者の割合

近年は、女性の社会進出が進んだり、多様な生き方が認められるようになってきました。

その中で、結婚をしないという選択をする人、ある程度歳を重ねてから離婚する「熟年離婚」を選択する方が以前より増えてきました。

現在、65歳以上の高齢者の未婚率は男性で約6%、女性で約4.5%ですが、2040年には男性は約15%、女性は約10%にまで上昇すると予想されています。

特にその中でも、75歳以上の男性の未婚率は、2015年から2040年の間に、4倍近くも増加すると見られています。

参考:2040年には、65歳以上の男性の5人に1人、女性は4人に1人が一人暮らし – シニアガイド

おひとりさまが老後で不安なことは?

老後の不安

近年、独身者のことを「おひとりさま」と呼び、おひとりさまでも楽しく過ごせる方法やお店が様々なメディアで紹介されています。

しかし、現在の日常生活に不便は感じていなくても、少なからず将来の不安を感じているおひとりさまは多いのではないのでしょうか

おひとりさまこそ、早めの終活で身の回りを整理し、今ある不安をなるべく解消することで、より良い生活を送ることができます

孤独・孤独死の心配など

誰にでも可能性があるのが、将来一人暮らしになってしまうということです。

ずっと家族と暮らしてきた方は、一人になるということ、そのものに不安を感じてしまうかもしれません。

また、今一人暮らしをしている方も、その可能性がある方も、「誰もいないときに急に具合が悪くなってしまったり、亡くなってしまったりしたらどうしよう」と孤独死に対しての心配を一度はしたことがあるでしょう。

老後資金

先日、老後資金として年金の他に2000万は備えが必要だということがメディアで取り上げられ、大きな話題となりました。

今の日本で、お金に関する不安が無い方は少ないのではないでしょうか。

自分がいつまで働かなくてはいけないかということや、働けなくなった後のことを考えてお金の計算をする必要があります。

住まい

賃貸の方は、住んでいる家の立地や構造によっては老後に備えて住み替えを検討する必要があります。

持ち家の方も、このまま住み続けるのか、場合によってはバリアフリー化にリフォームなどが必要になる可能性もあります。

また、サービス付き高齢者向け住宅などに住むという選択肢もあります。

いずれにせよ、今より体力が落ちたり、足腰が不自由になってきた際にも住み続けられる住まいや住宅環境を考えなければなりません。

病気や介護

誰しも、人の世話にはなりたくないと思っていても病気になってしまったり、介護が必要になってしまったりする可能性があります。

特におひとりさまで、頼れる親族などが少ない場合には、公共サービスを利用しつつも自分のことは自分でやらなければなりません。

おひとりさまの終活でするべき10のこと

終活ですべき10個

終活は、年齢を重ねてからするものと思われがちですが、できるだけ若いうちから始めることで、今後の生活をより良いものに出来る可能性が高いのです。

もちろん歳をとるにつれ、終活の重要性は年々増していくでしょう。

おひとりさまの方は特に、今ある不安を明確化し、それを解消していくことで、老後に備えることができます。

1.現状を把握する

将来おひとりさまになることが不安な方にとって、これまでを振り返り、現状を把握するのは非常に重要な作業です。

まずは自分の現状を整理し、加えて今ある漠然とした不安はどんな将来への不安があるから感じているものなのか書き出してみましょう。この作業をすることで、自分の大事にしているものや

価値観を再認識することができ、この後進めていかなければならない作業がスムーズになります。

どうやって良いかわからない方はエンディングノートを手に取ってみると良いでしょう。

自分史を振り返る項目や、今の現状把握に必要な項目が記載されています。

2.老後資金をつくる

老後についての不安のなかで大きな要素を占める1つが「お金のこと」ではないでしょうか。今のお金だけで足りるのかはとても心配ですよね。

平成30年の金融広報中央委員会の調査によると、おひとりさま世帯の金融資産保有額は、平均が744万円、中央値が50万円という結果が出ています。ただ、人によっては全く貯蓄が無い方もいるのです。

働き続けるといっても限界があり、年金や貯金に頼って生活しなければならない時がいつかはやってきます。

しかし、現状の年金制度ですと年金だけで生活していくには不十分で、月3~5万円は赤字になっているというデータもあります。

65歳から85歳までの20年を考えても、赤字となるのは5万円×12ヶ月×20年=1200万円です。

それに、住宅関連費(家賃やリフォーム費)、旅行などの娯楽費や冠婚葬祭費など最低限のお付き合いをしながらの生活を考えると、老後に2000万円くらいは貯蓄があると安心です。

3.身辺の整理をする

生きているうちに身の回りの物や財産、人間関係を整理することを生前整理、年齢を重ねてセカンドライフを意識する頃に整理することを老前整理といいます。

自分が生きているうちに、自分の身の回りの物を整理することで、今後の生活を見直し、より快適にするともできます。

また、「老後資金を2000万も貯めるなんて…」という方にとっては生前整理・老前整理をして不要品などを売却することで老後の資金の足しにもなりますし、財産の整理をすることで、今後必要な資金も明確化することができます。

老前整理は50代・60代で済ませよう!やり方の手順やコツをわかりやすく解説

4.老後の住まいを決める

高齢になり体への負担がきつくなると、食事や家事なども一苦労。そもそも一人で生きていくことが難しいです。

そんなときに、おひとりさまが年齢を重ねたときの住まいとして、持ち家や一般的な賃貸住宅の他にも以下の選択肢があります。

  • シェアハウスをする
  • 高齢者向けの住宅に住む
  • 老人ホームや介護施設に入居する

もちろん介護の度合いや予算によって入居出来る施設は変わってきます。

今は「一人が自由で気ままで良い」と思っている方も、年齢を重ねると理由のない「孤独」や「寂しさ」を若い時よりも強く感じる方も多いです。

高齢者向け住宅や一部の老人ホームのなかには年齢の条件を満たしていれば要介護でなくても入れる施設もあります。

またそのような施設に入ることによって人とのつながりも作れるでしょう。なかにはクラブ活動や教室などを開催している老人ホームもあります。

「一人は寂しい」「孤独死したくない」といった不安がある方は検討してみてはいかがでしょうか。

老人ホームの種類をまとめて解説!全7種類の費用や特徴を徹底比較!

5.医療・介護の制度を知る

医療・介護の制度やサービスは地域によってそれぞれですが、あらゆるサービスが提供されています。

知らないで損をしてしまっている方も多いです。

特に「一人でもいいから、できるだけ馴染みの地域で、馴染みの家出暮らしたい」という方にとって医療・介護サービスとは今後深く関わっていくことになるでしょう。

必要になった際に急に慌てることが無いよう、お住まいの地域で何がサービスとして受けられるかはよく調べておくようにしましょう。

6.保険を見直す

保険を定期的に見直すことは、おひとりさまにとっては特に重要です。

病に倒れたときに、誰かの助けを借りれる可能性が低く、自分の生活は自分で守らなければならないからです。

保険は年齢を重ねてから入ると、料金が高くなってしまったり、何か持病があったり、一度でも大きな病気にかかっていると入れない保険もあります。

なるべく若いうちから定期的に見直すことをしましょう。

7.生前契約・後見人制度を利用する

自分が亡くなった後の手続き処理や相続手続きを誰がやってくれるのか不安な方は後見人制度を利用するということも出来ます。

これらの制度を利用すれば、まだ自分に判断能力があるうちに老後の後見人を選んで家庭裁判所に申し立てをし、審査を経た上で任意後見人になってもらうことができるのです。

後見人は親族や親しくしている人、もしいなければ専門機関に相談すると第三者の紹介をしてもらうことも可能です。

8.遺言を書く

相続する人がいない場合、財産は国に回収されることになります。

もし、回収されるくらいならできる限り良くしてくれた方に財産を譲りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もしおひとりさまの中でも財産を多数保有している人や特別な希望がある人は特に、若いうちから遺言書を書いておくと良いでしょう。

口頭で誰かに伝えていたとしても遺書がない場合はその人が忘れてしまっていたり、死後の状況によっては実行されなかったりということもあります。

9.お墓や墓地を決める

自分の死後、入るお墓はなるべく決めておくようにしましょう

自分で生前墓を建ててしまうというのも1つですが、その場合は後の管理を誰がしてくれるのかということも考えなければなりせん。

また、入るお墓が無い方は寺院や霊園の合同墓や永代供養墓に入ることもできますが、永代供養料がかかります。事前に料金を確認してその分の費用は残しておくようにしましょう。

入るお墓があるというだけでも、少し不安が取り除けるのではないでしょうか。

10.葬儀の予約をする

今は葬儀社に事前相談にいくことで葬儀の予約をしておくことも可能です。

葬儀社によっては、互助会に入ることで葬儀費用の積み立てをしておくことができます。

近しい親族がいないおひとりさまが亡くなった後は、その葬儀費用を誰が負担するかでトラブルになるケースがありますので、自分の葬儀費用は自分で用意しておくのが良いでしょう。

しかし、互助会に入っていることを親族に伝えておかないと、違う葬儀社に依頼してしまう事もありますので注意しましょう。

まとめ

おひとりさまは、自分の老後や死後について漠然とした不安を抱えている人が多いかもしれません。しかし、早めの終活をすることで、その不安を明確化し、一つ一つ事前に決めたり解消していくことで、不安な気持ちは取り除くことが出来るのです。

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この記事を書いた人:富永 ゆかり

この記事を書いた人:富永 ゆかりこの記事を書いた人:富永 ゆかり

資格:終活アドバイザー、終活ガイド
大学卒業後、IT系企業にて4年間営業として就業。その後、葬祭業・仏具販売店を経営する家に嫁ぎ、現在は家事・育児と本業の葬祭関連業務のかたわら、ライターとしても活動中。

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