遺影の飾り方は?置き場所や遺影の順番、向きなどのマナーを解説

葬儀が終わった後も故人を偲んでしばらく自宅に遺影を飾っておくことは、現代でも良く見られます。

しかし自宅に遺影を飾るときの決まりをよく知っているという人は意外と少ないものです。

この記事では、自宅に遺影を飾る場合に注意しておかなければいけないことや、おしゃれに遺影を飾るための方法を解説していきます。

遺影を置く場所と遺影の向き

自宅に遺影を置く場合、ふさわしい場所とはどこになるのでしょうか。

また、遺影を飾る向きはどうすればよいのでしょうか。

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仏壇の近くや仏間

自宅に遺影を飾る場所として最も適しているのは仏間です。

仏壇にお参りするときにも、写真があれば顔を思い浮かべながら故人を偲ぶことができます。

仏間がある場合にはそこに遺影を飾るようにしましょう。

遺影を飾る場合、その方角や向きには決まりがありませんが、直射日光が当たらないように注意しましょう。

床の間

仏間だけでなく、床の間に遺影を飾ることも一般的とされています。

仏間や床の間は家の中で最も高い位置づけとされます。

そのためそのような場所に故人の遺影を飾ることは、故人を敬う気持ちをあらわしていることになります。したがって床の間も遺影を飾るのには適している場所と言えます。

仏壇や床の間がない場合

仏壇や仏間がない場合やマンションなどの場合には、リビングやサイドボードの上などに置いておくほか、寝室に飾っておいても良いでしょう。

この場合、葬儀の時の遺影写真では大きすぎることもあります。そのような時には、小さいサイズに縮小してフォトフレームに入れておくようにしても構いません。

仏壇や仏間に飾る場合の注意点

遺影を飾っておく場所や方角には特に決まりはないですが、仏壇や仏間に飾る場合に気をつけておかないといけない点がいくつかあります。

仏壇のなかに直接置くより、近くに台などを設ける方が好ましい

自宅の仏壇に遺影を飾ってあるのを時々見かけることがあります。

しかし実は仏教では仏壇に遺影を飾ってはいけないことになっています。

なぜなら、仏壇というのは成仏した故人の霊が仏様となって降りてこられる場所になっており、そこには生前の存在につながるようなものは飾らないというのが正式な祀り方とされているためです。

そのため、遺影は仏壇の中に直接置くのではなく、仏壇の近くに遺影を置く台を作って飾っておくようにしましょう。

仏壇に場合は下段の手前に左右に寄せて置く

現代の住宅環境では広い仏間がなかったり、仏壇のそばに台を置くことが難しい場合も増えてきました。

このような時代の変化と共に、最近では仏壇の下段の手前の方であれば遺影を飾ってもよいとされています。

ただし、仏壇の中央に置くのではなく、遺影がご本尊や位牌と重ならないようにし、左右のどちらかに寄せておくようにしましょう。

仏壇の上に飾るのは駄目

仏壇は仏教の中心であるご本尊をお祀りする祭壇です。

いわば、自宅にあるお寺ということになります。

故人やご先祖様は仏壇の中でご本尊のそばに安置されています。

その上に遺影を飾るという事は、ご本尊やご先祖様を上から見下すことになり、良くありません。

ただし、遺影を高い位置に飾るという事は、故人に対しての敬いの気持ちの表れとしては望ましいことです。したがって、仏壇の上を避けて飾るようにすれば問題はないでしょう。

先祖の写真の飾り方と遺影を飾る順番

遺影の飾り方としては見やすいように飾ります。

そのため遺影の額縁を壁や天井からひもで固定して、長押などの高い位置に飾ることが多いです。

日本は地震が多い国ですので、そのような場合でも落下しないようにしっかりと固定しておくことが必要となります。

また、代々のご先祖様の写真を飾る場合、生まれた順番なのか、亡くなった順番なのかその順番も気になりるところです。

遺影は仏具ではありませんが、位牌の並び順にしたがって飾っていくのが良いでしょう。

位牌の場合は亡くなった順番ではなく、世代、年代の古い順番に並べます。

また、ご夫婦の場合は夫が上座とされています。

仏壇に向かって右側が上座となります。したがって右側から左へ仏壇の上は避けるようにして、順番に並べていくと良いでしょう。

遺影の飾り方をおしゃれにしたい場合は?

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遺影のイメージと言えば黒い額縁に入れられた、白黒の写真を思い浮かべることも多いと思います。そのため、遺影はおしゃれとは言えず、自宅のインテリアにマッチしないという悩みを持つ方もでてきています。

何度も言うようですが、最近では従来の遺影の飾り方にとらわれず、故人を思う気持ちを表わす新しい形として、いろいろな遺影が出てきています。

それぞれの状況や思いは多種多様です。それぞれが遺影をより身近なものに感じられるよう、おしゃれに飾る方法を考えてみましょう。

おしゃれな遺影の額縁やフレームにする

最近の住宅は和室の数も減ってきています。

洋室に遺影を飾る時には、フローリングや壁紙の色に合うようにできれば空間のイメージが崩れません。

額縁やフレームも色や素材などの工夫がされ、おしゃれなものもたくさん出ています。

そのようなものを選ぶだけでも、遺影のイメージがかなり変わり、インテリアとして遺影をおしゃれに飾ることができるようになります。

遺影の額縁・フレームに決まりはある?色や素材を選んでおしゃれに

コンパクトで小さい遺影にする

葬儀で使用した遺影は、部屋に飾るには大きすぎることもあります。

このような場合には遺影を縮小することができます。

小さいサイズにして家族が集う場所や良く見えるところに飾っておくようにするようにしましょう。

ただし、小さくした遺影を仏壇の中に入れて飾ることは良くないとされていますので注意しましょう。

また、遺影は額縁に入れて自宅に飾っておく以外にも、小さくした写真をペンダントにしておくという方法もあります。

自宅に遺影を飾っておきことに抵抗がある場合や、いつも一緒にいたいと思っている場合などにはおすすめの方法です。

デジタル遺影を飾る

このほか、遺影などの写真をデータ化して飾る方法もあります。

遺影などの写真をデータとして保存することもできますし、デジカメなどで撮影された写真データを使用することも可能です。

これらをデジタルフォトブックやタブレットなどでスライドショーとして表示させれば、1枚だけでなく何枚もの写真を遺影としてコンパクトに飾ることができます。

また、大きな写真であっても問題ないため、先祖代々の遺影をデジタル化して保存し、一緒に見ることができて便利です。

おしゃれな台や棚に遺影を置く

遺影を飾る場所を工夫するのも良いでしょう。

仏壇の横に置く台をおしゃれなものにするだけで、見た目の印象は随分変わります。

また、遺影の置き場所にするおしゃれな飾り棚を作ってそこに置くのも良いでしょう。

遺影を飾る期間はいつまで?

葬儀が終わってから、遺影はいつまで飾っておくものなのか疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

結論をいうと遺影は必ず飾る必要があるものではありません。

したがって、ずっと飾っておいても良いですし、飾るのをやめても問題はありません。

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まとめ

遺影は宗教的な意味合いはないため、必ず飾る必要のあるものではありません。

しかし、遺影を飾る時にはその場所ややってはいけないことなどの注意点をしっかりと理解しておくことも大事です。

最近では遺影の飾り方も従来の方法にこだわらず、自由な発想で飾ることも増えてきました。

遺影の飾り方を工夫してみて、自分らしい遺影の飾り方や故人への想いを形にして見てはいかがでしょうか。

 

この記事を書いた人:寺岡 純子

この記事を書いた人:寺岡 純子この記事を書いた人:寺岡 純子

保有資格:終活カウンセラー上級、主任介護支援専門員、看護師、GCS認定コーチ
合同会社カサージュ代表。急性期の看護師として従事後、介護保険制度の開始と共に介護業界へ転身。超高齢社会の社会構造の変化を目の当たりにし、人生100年時代を自分らしく生きる必要性を実感する。 現在、20年間の介護業界での経験も生かしながら、終活をお手伝いする終活カウンセラーとして活動中。自分らしい人生を応援する『Happy Life College』を主宰。

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