【葬儀スタッフ回答】葬儀でトラブル発生!?実際のトラブル事例と予防方法

葬儀の多様化に伴い、遺族が葬儀に対して求めるものも複雑になってきました。

どのような葬儀を選んでも、滞りなく葬儀を終えるのというのは遺族共通の願いではないでしょうか。

ですが、葬儀が終わった後に不満が残ってしまったりトラブルに発展してしまうケースも少なからず存在するのも事実です。

葬儀でトラブルにまで発展してしまうと手遅れなケースも多くあります。

そこでこの記事では、実際に葬儀で多いトラブルを紹介し対策・対処法を説明します。是非、最後までご覧ください。

葬儀で起こりやすいトラブルは?

葬儀の場面で起こりやすいトラブルとは、実際にどのようなものがあるでしょうか。

実際に多いのは、以下のようなトラブルです。

  1. 葬儀費用に関するトラブル
  2. 追加費用に関するトラブル
  3. 人的な問題に対するトラブル
  4. 宗派に関するトラブル

実際にこれらの内容がどのようなトラブルになりやすいのか、またトラブルを起こさないための対処法について順にみていきましょう。

葬儀費用に関するトラブル

まず、葬儀の際に起こるトラブルとして挙げられるのが葬儀費用に関するトラブルです。葬儀費用が高い場合はもちろんですが、葬儀費用が低い場合でもトラブルになってしまう場合があります。

実際にトラブルになるケースを参考に対処法を紹介します。

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高すぎるプランを提案された

葬儀費用でトラブルになる場合、最も多いのは高すぎるプランを提案されたというものです。結果として、葬儀費用が思っていたよりも高額になってしまったというのがトラブルの原因でしょう。

高すぎるプランを提案されて葬儀費用が高くなるのを防ぐには、ハッキリ断ることが重要です。

断ることが重要とはいえ、断れないためトラブルが起こってしまいます。

ですので、可能な限り事前に見積もりを作成しておくのがよいでしょう。事前に見積もりを作成すれば断るというハードルは下がります。

事前に見積もりを作成出来なかった方も、見積もり金額を提示された時であれば断りやすいでしょう。様々な商品をそれぞれで断るのは難しくても、葬儀費用の概算を提示された場面であれば断りやすいはずです。

安いプランでの雑な扱い

次に挙げられるのが、安いプランを選んだ場合に雑な扱いを受けたと感じたというものです。この場合、別の葬儀に参列した際の経験や人の話が葬儀の基準になっています。その内容に対して劣っていることが雑な扱いと感じることがトラブルの内容でしょう。

雑な扱いを受けたと感じないようにするには、葬儀の内容をしっかり確認しておくことが重要になります。

ここでいう雑な扱いとは、何もしてもらえなかったということでしょう。前述で説明した通り、葬儀の基準が参列した葬儀や聞いた話になっているはずです。しかし、他の葬儀と比べても、金額・内容ともに同じ葬儀はありません。

そして、安いプランを選んだ場合に求めている内容がプラン内容として入っていないということがあります。

そのため、雑な扱いをされたと感じてしまう場合がほとんどです。見積もりを作成した段階で入っているサービスと入っていないサービスを確認しておけば防げるトラブルではないでしょうか。

追加費用についてのトラブル

チラシなどで〇〇万円と書いてあると、葬儀がその金額で出来ると感じてしまうこともあるでしょう。

葬儀社側からすれば、これだけ安く葬儀を行えるというアピールです。しかし、遺族の側からするとこれだけで済むと考えてしまいますよね。

パック内容に含まれていないものが分かりにくい場合、追加料金がたくさんかかってしまいトラブルになるでしょう。

まず大切なのは、パック内容のなかに何が含まれていて何が含まれていないのかを説明してもらうことです。

説明はしてもらっているものの、理解できていない場合が多いのではないでしょうか。葬儀担当者の説明の分かりやすさには個人差がありますが、理解出来るまで説明してもらうことがトラブルを防ぐ近道です。

可能であれば、事前に見積もりを作成してもらうのがよいでしょう。その場合には、各項目の数量をシビアに計算するのではなく余裕を持って計算しておくと良いです。

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追加費用が必要なサービスの例

代表的な追加料金を紹介します。以下のものがパックのプランの中に含まれていない場合は追加費用として設定されている場合が多いので気をつけましょう。

祭壇の生花の追加

祭壇の生花を増やそうとすると、それに伴い祭壇の金額が上がります。

背が高い方は棺自体の金額が高額になってしまいます。また、湯灌・エンバーミングなどを行う場合は別途料金が必要です。

プラン内容よりグレードを上げた商品

それぞれの商品に対して何種類かのグレードがあります。設定されているグレードより高いものは追加料金が必要です。

飲食代

人数によって大きな差が出る飲食代は、通常別途料金です。パック料金に含まれている場合は〇〇人分とされているでしょうから確認が必要です。

返礼品・礼状

返品できる場合が多い返礼品も、追加料金として必要な場合がほとんどです。礼状に関しては全て買取になります。

会場費

葬儀の日程を延ばす場合、会場費の追加料金が発生します。

供花・供物

供花や供物も含まれていないことが多いでしょう。

スタッフの対応についてのトラブル

葬儀の場面というのは、どうしても精神的に不安定です。普通の場面であれば何ともないことでも、葬儀の場面であったら人の対応がひどく気に障るということもあり得ます。また、対応が冷たいと感じることもあるでしょう。

実際の事例

葬儀場のスタッフの対応や行動が作業的に感じた場合、もう少し心を込めてして欲しいと直接伝えるのは難しいものです。

最初は少しの不満であったものの、積み重なって雰囲気を壊されたと憤慨してしまうトラブルがあります。

直接、不満に思ったスタッフに伝えるのは難しいかもしれません。その場合には、他のスタッフ経由で構いませんから注意してもらうように伝えるのがよいでしょう。

ここでいちばん良くないのは、我慢してしまうことです。葬儀の場面はどうしても精神的に不安定ですから、溜め込んでしまうと後で取り返しのつかないことになってしまいます。

不満や疑問は、すぐに伝えることが最善の対処方法です。

菩提寺・宗派についてのトラブル

ここまで葬儀費用やスタッフの対応についてのトラブルの事例を紹介してきました。他にも菩提寺や宗派に関するトラブルというのも考えられます。

ここでも先程までと同様、事例を紹介して対処方法を見ていきましょう。

菩提寺や宗派が違った

お寺さんに葬儀の依頼をする場合、どのように連絡をする場合が多いでしょう。昔であれば、直接お寺に行き依頼をするということもありました。

携帯電話の発達した現在では、電話で連絡する方が大半ではないでしょうか。電話番号を登録しておらず、検索して電話をして間違ったお寺さんに連絡していたということがあります。

菩提寺が近くのお寺の場合は、臨終のお経をあげてもらう時点で気付くことが出来るかもしれません。ですが、菩提寺が遠方の場合には通夜の前に気付いたという事例がありました。

このトラブルの原因としては、①遺族が宗派を誤認識していた②菩提寺と同じ名前の違う宗派のお寺があったということが考えられるでしょう。

宗派も様々な種類がありますから、違う宗派と混在させてしまい誤認識されている方というのも少なからずいらっしゃいます。

そして、菩提寺の名前によっては同じ名前のお寺でも宗派が違うという場合もあるでしょう。または、読み方を間違っているために他のお寺と勘違いしたという場合が考えられます。

対処方法としては、菩提寺の名前・宗派・住所・電話番号など複数の情報をもとに確認してもらうということが大切です。

原因の中で挙げた内容で間違える場合というのは、多くはありませんがあり得ます。勘違いでトラブルになることを防ぐために、自信が無い場合は相談するということでしょう。

お寺だけに関わらず、自信の無い場合は必ず相談してもらうようにするのが得策です。

菩提寺以外に依頼された

菩提寺はあるものの、遠方にあるためお坊さんに足を運んでもらうのが気が引けるという方もいらっしゃるでしょう。その場合、近くのお寺さんに葬儀の依頼をするという選択肢も考えられます。

ですが、菩提寺とは違うお寺さんに葬儀を依頼してしまったために納骨を拒否されたという事例がありました。

菩提寺と檀家の関係は、菩提寺は檀家のために葬儀の儀式を行い檀家は菩提寺に対価としてお布施を渡すという関係があります。直葬などの宗教的な儀式を省いた葬儀を行った場合、お寺さんが快く思わず納骨を拒否するというトラブルです。

安易に考えがちですが、菩提寺との関係というのは皆さんが思われているよりもずっと深いものです。菩提寺がある場合は、菩提寺に戒名(もしくは法名)を付けてもらいお経を挙げてもらう必要があります。別のお寺に戒名(法名)を付けてもらうと、菩提寺に改めて戒名(法名)を付けてもらい別にお布施が必要になる場合も出てくるでしょう。

お寺に葬儀の儀式をお願いするときは①遠方でも、菩提寺に依頼する②菩提寺に付き合いのあるお寺を紹介してもらう③葬儀社に紹介してもらう

の順番で進めましょう。菩提寺が遠方の場合でも、葬儀に来てくださる場合もあるでしょう。もし、来れない場合は菩提寺から付き合いのあるお寺を紹介してもらうのが良いです。付き合いのあるお寺も無い場合は、葬儀社に紹介してもらいましょう。この手順を守っていれば納骨の際にトラブルにはならないはずです。

葬儀でのトラブルを防ぐためにできること

葬儀自体、非日常のことですから分からないことが沢山出てきます。そうなると、思いがけないことでトラブルになってしまう可能性が高まるでしょう。

これまでの内容を踏まえて、トラブルを防ぐためのポイントを紹介します。

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葬儀費用の「総額」を聞いておく

葬儀費用のトラブルを防ぐには、葬儀費用をしっかり確認するようにしましょう。

高額なものを選ぶ必要はありませんが、追加料金がかからないように返礼品・礼状・飲食物などは少し余裕がある方が理想的です。

また、見積金額を提示された時点では内容は確定されていません。葬儀費用が高いと感じた場合は、その場でもう一度詳細の見直しをするべきでしょう。

これだけで葬儀費用に関するトラブルが起きる可能性はぐんと下がるはずです。

追加費用の発生条件を把握する

作成した見積もりの内容を把握することも大切ですが、どのような場合に追加費用が発生してしまうか確認するのも大切でしょう。何故追加費用が必要であったかを知っておけば、追加費用が必要になってしまった場合にも納得がいくでしょう。前述の葬儀費用の「総額」を聞いておくの項目でも説明したように、少し余裕を持って見積もりを作成しておけば追加費用は最低限で済むはずです。

いくつかの葬儀社を比較検討する

無用なトラブルを防ぐために、事前相談を利用するのは有効な方法です。ですが、闇雲に見積もりを作成すればよいという訳ではありません。

事前相談を行う際には、葬儀費用の概算を確認する以外に以下の3つの重要なポイントも確認しましょう。

  • 自分に合う葬儀担当者を探す
  • 内容の把握
  • 現時点での不明点を明白にする

事前相談をされる方は、金額を知って満足される方が非常に多いです。上記の3項目は葬儀の場で確認するのはどうしても難しい項目になります。事前相談の際に覚えておいて欲しいポイントです。

まとめ

葬儀を滞りなく終えることは理想ですが、どうしても想定外のことが起こってしまう場合があります。この記事を呼んで事前相談を行うことは、トラブルが起きる可能性を減らすことにつながるのではないでしょうか。

トラブルを防ぐためには、どのようなトラブルがあるのかを知る必要があります。この記事がその役に立てば幸いです。

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この記事を書いた人:畑中 誠

保有資格:葬祭ディレクター技能審査 葬祭ディレクター(1級)
大学卒業後、大手冠婚葬祭企業に入社。約10年間葬儀担当者として従事。現在は、葬儀関連の会社に勤務しながら終活ライターとして活躍中。

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