出棺の挨拶で気をつけるべきポイントとは?例文から出棺時のマナーまで分かりやすく解説

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出棺は葬儀の後におこなわれる、ご遺体と向き合える最後の時間です。

棺を霊柩車に乗せた後、参列者に向けて遺族や親族を代表して喪主が挨拶をおこないます。

出棺での挨拶は人生で何度も経験できるものではないため、どのような内容をまとめれば良いのか分からないものです。

ここでは、出棺時には誰が挨拶を担当するのか、挨拶をする際に気をつけるポイントは何なのか詳しく解説します。

出棺の挨拶は喪主が担当する

出棺の際の挨拶は喪主がおこないます。喪主は故人の配偶者や子供が務めることが通例とされています。

喪主が挨拶をおこなう場合は、その後ろで故人とゆかりの深い人物が位牌や遺影を持ちましょう。喪主一人で挨拶をおこなう場合も多いです。

もし喪主が止むを得ない事情で挨拶ができない場合は、遺族の代表者が挨拶をおこなう事も可能です。遺族の代表者が代わりに挨拶をおこなう場合は、喪主が位牌や遺影を持って付添いましょう。

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気をつけるべきポイント

出棺の挨拶では、主に参列者に対して葬儀に参列していただいたお礼と、故人が生前お世話になったお礼を伝えましょう。

その他、故人との思い出や人柄などを述べると良いでしょう。

また、ここでは挨拶をする際に気をつけるべきポイント見ていきましょう。

挨拶を4つの構成に分ける

自身の立場に応じて構成を変えていく必要がありますが、一般的に下記の流れで作ると良いでしょう。

1.自身の自己紹介

2.参列者に参列していただいたお礼と故人への生前のお礼

3.故人との思い出

4.残された家族への力添えのお願い

故人との思い出に関しては、自身で考える故人との思い出や深い出来事を伝えるようにしましょう。

シンプルに分かりやすくまとめる

長文を避けて簡潔に収めるようにし、冒頭文はコンパクトに構成しましょう。

出棺の挨拶は3分程度に収めることが主流であり、長い時間をかけてしまうと配慮が足らないと感じられるかもしれないので気をつけましょう。

忌み言葉は使わない

縁起の悪いことを連想させる言葉などを「忌み言葉」と言います。

例えば、消える・落ちるといった不吉な言葉や、度々・重ね重ねといった不幸を連想させる言葉は控えましょう。

これらの言葉は葬儀の場では禁句となっていますので、使ってはいけません。

遺族の代表として、参列者の前で話すからには、最低限の言葉のマナーを守って挨拶しましょう。

メモを用意する

出棺に限らず葬儀でも、メモを見て挨拶をしてはいけない決まりはないため、不安な方は事前に用意をしておきましょう。

故人への思いから精神的な不安にかられ、言葉が出なくなる場合もあるため、メモを用意しておけば不測の事態を防ぐ事ができます。

このときスマホのメモを見て挨拶すると参列していただいてる方が不快に感じる可能性もあるため、メモを用意する場合はなるべく紙のメモを用意して挨拶をおこないましょう。

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続柄別の挨拶の例文集

喪主の立場による挨拶の例を紹介していきます。

あくまでも大切なのは、自分なりの言葉で表現して気持ちを伝えることです。

それでは、例文を参考にして挨拶文を考えてみましょう。

夫または妻が挨拶をする場合の例文

先述でお伝えした4つの構成を加味したうえで、何年間を共に過ごしたのかといった内容や故人の生前の元気な姿を思い起こさせるような夫または妻しか語れない内容を伝えると良いでしょう。

夫が挨拶をする場合

「妻〇〇の夫の〇〇でございます。

本日はごお忙しい中、〇〇の葬儀にご参列いただき誠にありがとうございます。

おかげさまで、葬儀・告別式も滞りなく済み、無事に出棺の儀を執りおこなえたことに厚く御礼を申し上げます。

妻は、わがままな私に対して〇年間もよく仕えてくれました。

これといった趣味もなく、妻のただ黙々と働いている姿を思い出しますと、もっと好きなことをさせてやっていたらと、今更ながら後悔の念に駆られる思いです。

皆様のおかげで、妻は充実した人生を過ごせたとともに、これだけ大勢の方に最後を見送っていただき、さぞ感謝していることと存じます。

妻とすばらしい時間をともに過ごしていただいた皆様に心より御礼を申し上げるとともに、ご挨拶とさせていただきます。

本日は誠にありがとうございました。」

妻が挨拶をする場合

「夫〇〇の妻の〇〇でございます。

本日はごお忙しい中、〇〇の葬儀にご参列いただき誠にありがとうございます。

おかげさまで、葬儀・告別式も滞りなく済み、無事に出棺の儀を執りおこなえたことに厚く御礼を申し上げます。

夫がいつも笑顔で過ごせたのも、ひとえに皆様のご厚情の賜物と深く感謝しております。

夫は去年の〇月以来、体調が優れず、ずっと治療中でございました。

一時は体状態の回復がみえ、喜んでおりましたが、〇月〇日に突然容態が急変し、〇月〇日午前〇時〇分に息を引き取りました。

夫と素晴らしく貴重な時間をともに過ごしてくださった皆様に深くお礼を申し上げるとともに、ご挨拶とさせていただきます。

本日は誠にありがとうございました。」

子供が挨拶をする場合の例文

父や母の姿をずっと見てきた立場として、思い出や幼い頃のエピソードを盛り込むと良いでしょう。

また、これからも残された家族に対しての、ご愛好のお願いも加えましょう。

「父〇〇の長男の〇〇でございます。

遺族を代表して、ご挨拶をさせていただきます。

本日はお忙しい中、父の葬儀にご参列いただき誠にありがとうございます。

おかげさまで、葬儀・告別式を無事に執り行わせていただくことができたことを厚く御礼申し上げます。

父は、常に仕事に一生懸命で、家にいる時間が少なく、家族で一緒にいる時間は限られていました。

ですが、父のもとを離れて〇年、あの時の父は家族の幸せな生活を守り続けるために、人一倍一生懸命であったことに気づき、今では父の事を誇りに思います。

本日は父の葬儀に大勢の方に最後を見送っていただき、父もさぞ喜んでいることと思います。

父への皆様のご厚情に心から感謝いたします。

皆様にはこれからも、変わらないご厚情をお願いいたすとともに、ご挨拶とさせていただきます。

本日は誠にありがとうございました。」

孫が挨拶をする場合の例文

祖父・祖母との思い出を中心に、自身から見た祖父・祖母の人柄などを伝えると良いでしょう。

また、孫ならではの、柔らかい言葉を使うと伝わりやすいかもしれません。

「祖父〇〇の孫にあたる〇〇です。

本日はごお忙しい中、〇〇の葬儀にご参列いただき誠にありがとうございます。

おかげさまで、葬儀・告別式を無事に執り行わせていただくことができたことを厚く御礼申し上げます。

祖父は、常に穏やかで、言葉は多くはありませんでしたが、週末に祖父の家に遊びに行った際には必ず笑顔で迎えてくれました。

祖父が幸せな人生を送ることができたのは、ひとえに皆様のご厚情の賜物と深く感謝しております。

これからも何卒、残された私どもに対して変わらぬご厚誼・ご指導賜りますようお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。」

まとめ

出棺の挨拶をおこなう中で一番のポイントは 故人の在命中のお礼を参列者へお伝えすることと、これからも遺族、親族に対して変わらぬお付き合い をお願いすることです。

上手な挨拶しようと考えず、相手に気持ちが伝わることを意識することが大切です。

▼その他の場面での挨拶例文はこちらをチェック

https://hitoshia.com/media/syukatsu/funeral/aisatsu/

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ヒトシア編集部:舩越 結

資格:終活ガイド
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