葬儀の席順 | 図で確認!あなたの座る席はどこ?
葬儀に参列する場合、式場に並んだ椅子のどの席に座れば良いか困ったことはありませんか。この記事では、どの席に座れば良いのか説明します。
遺族・親族として参列する場合やお参りとして参列する場合どちらでも参考になる内容ですので最後までご覧ください。
目次
葬儀での親族の席順
葬儀式場へ入ると、左右に席が割り振られている光景を見たことがあるでしょう。その場合には、向かって右側(上座)が親族席になります。それ以外のお参りの方は左側(下座)に座ります。
そこからは、故人との関係の深さによって席順が決まります。祭壇に近い方が故人との関係性が深く、祭壇から遠い方が故人との関係性は浅いということになります。
喪主の席は上座の最前列
先程の説明の中で、故人との関係性の深さが席順に関係すると説明しました。
ということは、故人と最も関係性の深いの『喪主』ということになるでしょう。ですので、喪主の席は上座の最前列、そして最も内側の席ということになります。
喪主以外の親族の場合には関係性で順番が前後するケースが考えられるでしょう。しかし、喪主だけは唯一の例外で他の席に座ることはありません。
基本的に、焼香は席の順で進みますから最初に焼香へ進む喪主の席は最も焼香へ進み易い席であるともいえるでしょう。
親族は位の高い人から上座に座る
喪主以外の親族の席順は、関係性の深さで座ります。
ここで注意が必要なのは、席順に絶対は無いということでしょう。
喪主が故人の配偶者の場合、次に並ぶのは故人の子どもの場合が多いです。故人の子どもが夫婦で並んで座る場合もありますし、子どもの後に並んで座る場合もあります。
その後に故人の兄弟が並ぶ場合が多いですが、故人の子どもより故人の兄弟の方が年齢は上です。ですので、故人のきょうだいを立てて順番を入れ替える場合もあります。
この辺りは、家族構成などに応じて臨機応変に座るようにしましょう。
その後に続くのは、きっと孫になるでしょう。しかし、孫が小さい場合は一人で座らせておくのが難しい場合も出てきます。その場合は、両親と一緒に座ることもあります。
その次に優先順位が高いのは、いとこということになるでしょう。同様に、関係性の深い方から順に前列から座れば親族の座席の並びはスムーズに決まるでしょう。
関係性の深さで前から座るといっても、遠慮して後ろに座ろうとする方が非常に多いです。そうしてしまうと、その方より関係性の浅い方が座り難くなってしまいます。喪主や遺族が前に座るように促すことでスムーズいくでしょう。
どこまでが親族の範囲になる?
葬儀の場合、親族が遠慮して一般席の方へ行こうとされる方がいます。
どのような方かというと、故人の子どもから見て義理の親に当たる方たちです。
結婚式をイメージしてみてください。
上記の方は、親族になるでしょうか。結婚式の場合だと親族と答えますが、葬儀の場合には違うと答えられる方が非常に多いです。しかしこの記事を呼んだ方は、葬儀場で親族か尋ねられたら自信を持って親族と答えてください。
親族の範囲は、血族はもちろんですが姻族(婚姻によってできた親戚)も親族に含まれます。
親族以外の参列者の席順
親族以外の参列者の場合、基本的には座る順番は会場に到着された方から順番に座ります。弔辞を読む場合などは、その方が前に座ります。
その場合には、座席に弔辞者席と書いてある場合がほとんどです。ですので、その席を避けて前から座るようにしましょう。
とはいっても、普通遠慮して誰も前から座ろうとしません。
通常であれば、座席も余裕を持って用意していまが、思いがけないお参りで予想以上にお参りの方がやってくる場合があります。その場合には座る席が無くなってしまいますから前の席に座るよう促されるでしょう。これは、前列の方から順番に焼香に案内するためなので、素直に指示に従いましょう。
焼香の順番

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焼香の順番ですが、基本的には前の席の方から焼香をおこないます。
親族は喪主から始まり、関係性の深い順に焼香へ進みます。どうしても先に焼香してもらいたい方には、事前に確認して最前列に席を設けている場合がほとんどです。
それ以外の方に関しては、早く会場に到着した方から順番に焼香へ進むようになるでしょう。
宗旨や寺院によっては親族とそれ以外の方の焼香場所が違う場合もあります。基本的には葬儀会場の運営スタッフの案内がありますから従って焼香へ進むようにしてください。
- 席順のまま焼香する場合が多い
- 親族のあとそれ以外の参列者
精進落し・会食での席順
精進落し・会食の場合も、座席に困ったという記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
精進落とし・会食はともに喪主が親族に振る舞う料理です。つまり、葬儀会場で並んだのと座り方が逆になります。故人との関係性が浅い方から順に上座に座るようにしましょう。
ですが、葬儀の難しさは地域性があることでしょう。地域によっては、この考えが通用しない場合が出てきます。その場合は、親族の中でも年長者の方に聞いて座席を決めるようにすべきでしょう。
家族葬の場合は席順が自由なことも
近年増えている家族葬の場合は、座席自体に拘らないという方も増えています。その場合には、座席には拘らずに座ることが出来ます。家族で相談するというのが、最も良い方法ということになるでしょう。
先程、上座は親族・下座はそれ以外の方が座ることが多いと説明しました。ですが、家族葬の場合には親族しか居ない場合も十分考えられます。
その場合には座席を左右に割り振らない場合もありますから、先程説明したように家族で相談して座席を決めるという方法が良いのではないでしょうか。
まとめ
ここまで葬儀の席順について説明してきました。前提となる席順のルールは存在しますが、それをベースにアレンジするのが良いということが理解していただけたのではないでしょうか。
基本的な席順のルールを知っておけば、座席を案内することも出来るようになります。喪主の立場になった時だけで無く、参列する立場の場合にも知っておけば役立てば幸いです。