葬儀日程の決め方とは?日程表や6つの確認事項を用いて具体的に解説

葬儀は、突然行わなくてはいけないことが決まる場合がほとんどです。特に、初めて自分が喪主として対応しなくてはならない場合は、葬儀の進め方や日程の決め方についてわからないことが多いでしょう。

今回は、葬儀の大まかな流れと、日程の決め方について解説いたします。

葬儀日程を決める際の手順やポイント、タイムスケジュールで葬儀日程の細かな流れを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

葬儀の日程について

一般的に、葬儀の日程は故人が亡くなった翌日が通夜となります。さらにその翌日、葬儀と告別式を行って火葬するという流れになっています。

故人が亡くなり、葬儀を行うまでには、まず死亡診断書を医師に作成してもらう必要があります。死亡診断書を作成してもらった後、役所に死亡届を提出し、火葬許可証をもらいます。その後、葬儀社を決めて連絡し、葬儀の日程を決めていくことになります。

通夜や葬儀、火葬の日取りをきめ、それぞれの日についてのスケジュールを決定してから、親戚や故人の友人などに訃報の連絡をします。

葬儀日程の流れ(一般葬)

初めて葬儀の手配をする方は、葬儀がどのようなスケジュールで進むか具体的に想像できないことが多いのではないでしょうか。ここでは、故人が亡くなってから葬儀が終わるまでどのようなスケジュールになっているのか日ごとにご紹介します。

1日目

故人が亡くなった当日は、法的な手続きや葬儀社との打ち合わせなどを主に行います。必要な手続きや葬儀社との打ち合わせについて時系列に沿って解説いたします。

  1. 死亡診断書を作成してもらう
    医師に死亡診断書を作成してもらうことが必要です。死亡診断書がなくては、葬儀を行うことができません。また、この診断書は保険の各種手続きにも必要になるため、複数枚発行してもらうと良いでしょう。
  2. 役所で各種手続きを行う
    死亡診断書を発行してもらった後は、役所で「死亡届の提出」と「火葬許可証の発行」をしてもらいます。死亡届と火葬許可証の発行は年中無休・昼夜問わず対応してもらえます。
  3. 葬儀社へ連絡する
    葬儀社へ連絡をし、遺体の処置や葬儀の執り行いを依頼します。
  4. 遺体の送迎・安置
    病院や介護施設などから、遺体を安置できる場所へと移動します。葬儀社へ連絡すると、30分~1時間程度で対応してもらうことができます。安置場所へ到着した後、遺体を綺麗に保つための処置を行います。
  5. 葬儀の日取りやスケジュールなどを決める
    葬儀社と相談しつつ、葬儀形式や葬儀の日程を決めたり、火葬場の手配を行ったりします。
    地域によっては、個人ではなく葬儀社を通さなくては火葬場の予約ができない場合があるため、綿密に相談すると良いでしょう。
  6. 通夜を伝える連絡
    葬儀の日程が決まった後に、親戚や友人・知人などに訃報を知らせます。三親等以内の親戚には、亡くなった後に訃報を伝えますが、三親等以外の親戚や友人・知人には、通夜の日にちが決まってから連絡をします。
    連絡をする際は、通夜の日時と場所など、必要事項をもれなく伝えましょう。

2日目

一般葬では、故人が亡くなった翌日に通夜を行います。通夜のスケジュールを一例を用いて説明いたします。

時間 式次第 内容説明
16:00 通夜の準備 開式の2時間ほど前に会場に入り、葬儀社と進行の確認をしたり、必要なものがそろっているかの確認をします。
17:30 受付 準備を終え、参列者の受付を行います。
17:55 お寺さまご入場 参列者が着席した後は、読経のためにお呼びした僧侶を迎えいれます。
18:00 通夜開式 司会により、通夜の開式が宣言されます。
18:10 読経と焼香 僧侶に30分ほど読経をしていただいた後、焼香を行います。焼香は、喪主→遺族→弔問者の順で行います。
19:00 お寺さま退場 僧侶が退場します。場合によっては、ご法話をいただけることがあります。
また、僧侶が退場した後に喪主が挨拶を行います。
19:10 通夜閉式 司会により、通夜の閉式が宣言されます。
19:15 通夜振舞い 地域によって異なりますが、関東では通夜振舞いをすることが多く、一口でも手を付けることが良いとされています。
また、喪主や遺族はテーブルを回って、参列者に挨拶をします。
20:15 解散 通夜振舞いは1時間ほどで終了となります。

3日目

通夜の翌日は、葬儀・告別式と火葬が行われます。なお、葬儀は午前中に行われることが多くなっています。

時間 式次第 内容説明
9:00 葬儀の準備 開式の1時間ほど前に集まり、進行の確認をしたり、弔電に目を通すなど、葬儀の準備を行います。
9:30 受付 準備が済んだ後、受付を行います。
9:55 お寺さま入場 参列者が着席した後は、読経のためにお呼びした僧侶を迎えいれます。
10:00 開式 司会により、通夜の開式が宣言されます。
10:10 読経と焼香 僧侶に30分ほど読経をしていただいている間に、焼香を行います。焼香は、喪主→遺族→弔問者の順で行います。
11:00 お寺さま退場 僧侶が退場します。
11:10 弔辞・弔電の読み上げ、挨拶 僧侶が退場した後、弔電がある場合はここで読み上げます。その後、喪主が挨拶をします。
11:30 閉式 司会により、通夜の閉式が宣言されます。
11:40 出棺 告別式の後に出棺をし、遺族や一部の参列者が火葬場へ向かいます。
12:10 火葬 火葬には、およそ1時間~1時間ほどかかります。
13:30 お骨上げ・収骨 火葬が終了したのち、骨拾をして収骨します。
13:35 精進落とし 1時間ほど、「精進落とし」という会食が行われます。火葬場の都合や時間によっては、火葬している間に行われることもあります。

葬儀日程の決め方と確認事項

葬儀日程を決める際には、いくつか確認しておくべきことがあります。スムーズに葬儀を進められるよう、チェックしておきましょう。

火葬場の空き状況

火葬場の空き状況は、葬儀の日程を決める際、一番最初に確認すべき事項です。

通夜や葬儀・告別式の日程を先に決めてから火葬場を探すと、希望の時間帯に空きがない場合があるからです。火葬場に空きがないと、葬儀・告別式の後、火葬を行えなくなってしまうため、火葬場の予約をおさえてから葬儀や通夜の日程を考えることが一般的です。

まずは、希望の日時をいくつか出したうえで、火葬場に連絡をとり空き状況を確認しましょう。火葬場の手配ができたら、通夜と葬儀・告別式の日程を決めていきます。

もし、希望する日時で火葬場の予約が取れない場合は、葬儀や通夜を遅らせるなどして、対応するようにしましょう。

葬儀形式

これまで、「一般葬」といわれる葬儀を例にして解説しましたが、一般葬以外にも様々な葬儀形式があります。

【葬儀形式の例】

  • 家族葬
    親族や故人と関係の深い友人など、身内のみで行う葬儀です。10~30名程で執り行うことが多く、一般の会葬者は参列しません。
  • 一日葬
    一日葬では通夜を行わず、告別式と火葬を一日で行う葬儀形式です。時間や経済的負担を減らして行うことができます。
  • 直葬
    直葬は、通夜や葬儀・告別式を行わず、火葬のみ行います。儀式を行わず、身内のみを集めた小規模での葬儀になるため、費用を抑えることができます。

葬儀形式によって、必要な準備やそれにかかる時間、費用も異なってくるため、葬儀形式について確認をしておくようにしましょう。

宗教者(僧侶)の予定

無宗教でない限りは、僧侶など宗教者に葬儀を執り行っていただく必要があります。仏式の場合、菩提寺や付き合いのある寺院に連絡をとり、式の執り行いをお願いします。

その際、僧侶の都合を必ず確認するようにしましよう。僧侶にも予定があるため、いつでも対応できるというわけではありません。そのため、僧侶への連絡もなるべく早めにしておくとよいでしょう。

僧侶の予定に合わせ、葬儀を1~2日程度ずらしても問題はありません。もし、どうしても都合がつかない場合は、同じ宗派の他の寺院を紹介してもらうなどして、対応しましょう。

参列親族のスケジュール

遠方に親族がいる場合は、公共交通機関の手配などで日程の調整が必要な場合があります。参列してほしい親族には、スケジュールの確認をしておくとよいでしょう。

地域の風習

葬儀の日程は、葬儀形式や宗教の違いだけでなく、地域によっても異なることがあります。

例えば、一般的に火葬は葬儀・告別式の後に行われますが、青森県を含む東北北部では、通夜の前に火葬を行います。

また、友引を避けて葬儀を行ったり、仏滅に合わせて葬儀を行ったりするなど、六曜を重視して葬儀を行う地域もあります。

地域の風習にそぐわない葬儀を行うと、気にされる方もいらっしゃいます。地域の風習がわからない場合は、地域の葬儀社に相談するなどして、確認をするようにしましょう。

葬儀を避けたほうがいい日

葬儀を行う際、大安や仏滅など「六曜(ろくよう)」を気にする方もいらっしゃるでしょう。

六曜には「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つの暦がありますが、六曜と仏教など宗教に関係はありません。

そのため、どの日に葬儀を行っても基本的に問題はありません。

しかし、「友引」については葬儀を避けたほうがいいといわれています。

友引は「友を引く」という文字から「死者があの世へ友を引く」と考えられることがあります。実際には友引にそのような意味はないのですが、縁起が悪いとして葬儀を行わない地域もあります。

また、友引を定休日としている火葬場も多いため、友引に葬儀を行う場合は注意が必要です。

友引に葬儀をしても大丈夫?お通夜は?理由や葬儀と六曜の関係を解説

 

法要について

葬儀を行った後に続いて、法要を行います。仏教では故人の死後7日ごとに法要がありますが、主に行われることが多いのは「初七日法要」と「四十九日法要」です。

ここでは、この2つの法要の日程について解説します。

初七日法要の日程

初七日の法要は、故人が亡くなってから7日目に行う法要です。故人の死後2日目に火葬を行ったとすると、その5日後にあたります。

初七日法要では葬儀の時と同じように親族が集まり、読経をします。その後、精進落としを振舞います。

親戚が遠方にいるなど、初七日に再度集まることが難しい場合は、葬儀の日に合わせて法要を行うこともあります。

四十九日法要の日程

仏教では、死後の世界で生前の行いについての裁きをを7日ごとにうけ、7回目の49日目に裁きが終了し、故人は成仏するとされています。四十九日は故人が成仏する際の供養をするとともに、親族の「忌明け(きあけ)」のタイミングでもあります。

四十九日法要は、故人が亡くなってから49日目に行う必要はなく、49日に近い土日や祝日に行われることがほとんどです。故人の死去から49日目に行わなくても問題はありませんが、49日を過ぎてから法要を行うことは望ましくないとされているため、注意が必要です。

四十九日の法要では、大きく分けて「法要」「納骨」「香典返し」の3つを行い、精進落としを振舞います。

法要には親族の他に親しい友人や知人なども出席しますが、出席してほしい人には1ヶ月ほど前に案内状を送る必要があるため、前もって準備を行うようにしましょう。

葬儀後の主な法要について日程の決め方や流れ、金額を解説!

宗教による葬儀と法要の違い

ここまでは、仏式での葬儀についてお伝えしました。最後に、仏教以外の宗教では葬儀の日程がどのようになっているのかお伝えします。

神道の葬儀

神道で葬儀にあたる儀式は「神葬祭(しんそうさい)」です。

仏教では「葬儀は故人を極楽浄土に送るために行う」と考えるのに対し、神道は「神葬祭は故人を家にとどめて守護神とするために行う」と考えられています。

神道では、故人が亡くなった当日に「帰幽奉告(きゆうほうこく)」と「枕直しの儀」「納棺の儀」を行います。帰幽奉告では神棚などに故人の死を奉告(ほうこく)します。続いて、枕直しの儀で故人に白い小袖を着せ、北枕にして寝かせた後、納棺を行います。

故人が亡くなった翌日以降に、神葬祭が行われます。神葬祭の1日目は「通夜祭」「遷霊祭(せんれいさい)」が行われます。通夜祭は仏教の通夜にあたるものです。遷霊祭では、仏教において位牌にあたる霊璽(れいじ)に故人の魂をご遺体から移します。

神葬祭の2日目は、「葬場祭」「火葬祭」「埋葬祭」「帰家祭」の4つが行われます。

葬場祭は神葬祭のメインとなる儀式であり、仏教の葬儀や告別式に相当します。葬場祭の後は火葬祭を行い、その日のうちに埋葬祭で遺骨を埋葬します。

神葬祭が終わり、帰宅した後は塩でお清めを行い、「直会の儀(なおらいのぎ)」という宴会を行います。

仏教と比べ、儀式が多いように思えますが、神道には必ず守らなけれないけないという決まりはなく、地域によって作法などが異なります。

キリスト教の葬儀

キリスト教には大きく分けて「カトリック」と「プロテスタント」の2つの宗派が存在します。

カトリックにおいて、葬儀は「神へ故人の罪を謝罪して許しを請い、故人が永遠の命を得られるようにするもの」と考えられています。一方プロテスタントでは葬儀は「故人が人生を全うできたことに対し、神へ感謝をささげるもの」と考えられています。

カトリックでもプロテスタントでも、葬儀の基本的な流れは変わりません。

キリスト教では、臨終を迎えた際に牧師や神父を呼びます。その後、故人が亡くなってから納棺式を行い、祈りを捧げます。

もともとキリスト教の葬儀に「通夜」はありませんが、日本の風習にならって、カトリックでは「通夜の祈り」、プロテスタントでは「前夜祭」が行われます。

その後、「出棺式」を行い、葬儀と告別式を行います。告別式の後は火葬を行いますが、火葬場で「火葬前式」を行い、讃美歌を斉唱して祈りをささげます。

キリスト教では土葬を基本としていますが、日本では土葬を禁止している自治体がほとんどであるため、火葬を行い、埋葬します。

まとめ

葬儀は突然行うことになる場合が多く、喪主として葬儀の準備をする際はわからないことが多いでしょう。そのような方に向け、今回は葬儀のスケジュールや、日程の決め方についてお伝えしました。

葬儀を行わなければならなくなった際は、火葬場の空き状況や僧侶、親族の予定を確認しながら日程を決めていくことが必要です。また、地域の風習などにも気を配るようにしましょう。

大切な方が亡くなった中で葬儀の手配を進めていくことは、精神的にも身体的にも負担がかかるため、葬儀社や親族と協力して準備していくことが大切です。

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ヒトシア編集部:舩越 結

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