お通夜は亡くなってから何日後に行うの?葬儀までの日数や準備を解説

人が亡くなった後は、2日間に渡って通夜・告別式を執り行うことが一般的です。お通夜は亡くなってから何日後に行えば良いのでしょうか。通夜・告別式の日程はどのように決めるかご存じでしょうか。

本記事ではお通夜の日程の決め方や、お通夜までに行う準備について解説していきます。

お通夜は亡くなってから何日後に行う?

お通夜は亡くなってから何日後に行わなければならないという決まりはありません。亡くなった季節、地域によってもお通夜までの日数は違いますが、平均して亡くなってから3~4日後に行われることが多いです。

参考:「亡くなってからお葬式までにかかる日数は?【おそうしき研究室】

当日にお通夜をすることは可能?

可能か不可能でいうと理論上は可能です。ただし、基本的には死後24時間以内の火葬は認められていませんので、下記のような条件を満たしていることが前提です。

  • 早朝などに亡くなり、火葬時間まで24時間以上経過することが見込まれること
  • 病院などで亡くなり、すぐに医師に死亡診断書が書いてもらえる状況であること
    (死亡診断書が無いと、役所等で火葬許可証が貰えません。火葬許可証が無いと火葬を行うことが出来ません。)

また、下記のような場合は死後24時間以内に火葬をしても良いことになっていますので、通夜の翌日の火葬時間が死後24時間以内であっても、亡くなった当日に通夜を行い、翌日に告別式と火葬を行うことが可能です。(告別式の前に火葬を行うか、後に火葬を行うかは地域によっても違います。)

  • 妊娠七か月未満の死産の場合
  • 指定感染症にて亡くなった場合

しかし、実際のところは上記の条件以外にも確認や調整をしなければならない事も多く、亡くなった当日にお通夜を行うのはかなり少数です。

▼お通夜は何時までなら当日にできる?葬祭ディレクターが解説

亡くなった当日にお通夜はできる?何時までなら可能かを事例付きで解説

お通夜の日程の決め方

お通夜・告別式の日程はどのように決めるのでしょうか。実際には様々な方との調整や確認が必要になるため、亡くなった故人や喪家の希望通りにはいかないこともあります。どのような確認が必要になるのか、詳しく見ていきましょう。

▼お通夜の日程の決め方について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック

【お通夜の日程】決め方や避けた方がいい暦、当日の流れを解説!

宗教者と参列者の予定を確認する

まず親族が亡くなった場合、葬儀社に対応をお願いするのが一般的です。どこで亡くなったかにもよりますが、ご遺体の搬送や安置等が必要なりますので、葬儀社に連絡をしてこの後の流れの確認をします。次に、菩提寺などがある場合には菩提寺に連絡をします。

地域やお寺によっては、遺体の安置が終わった後、枕経を読みにに来てくださる場合があります。

同時に菩提寺の僧侶に直近の予定を確認し、いつならば通夜・告別式が可能なのか予定の確認をしておきます。直近で既に別の方の葬儀や法要などの予定が入ってしまっている場合には、先の日程になってしまうこともあります。

それと並行して近しい親族には故人が亡くなったことを連絡します。僧侶の予定が空いている日の内、少なくとも家族は参列できるような葬儀日程の候補を考えておきます。遠い親戚や友人・知人などには、葬儀日程が本決定してから連絡する形でも構わないでしょう。

葬儀場と火葬場の空きを確認する

上記のような連絡をしている間に、故人のご遺体の搬送や安置の準備が整ったり、その予定が決まることが多いので、再度葬儀社と連絡を取る、もしくは打ち合わせを行います。

そこで、希望する日程で葬儀が出来そうか、葬儀場と火葬場の空きを葬儀社に確認してもらいます。希望する日程が空いていれば、そのまま予約を取ってもらうことになります。

希望日程が既に埋まってしまっている場合には、再度僧侶など宗教者の予定も確認した上で再調整が必要になります。

場合によっては1週間以上先の葬儀日程になってしまうこともあります。このような場合、季節やご遺体の状況にもよりますが、火葬だけを先に行い、通夜・告別式は後日行うというケースもあります。

友引とお通夜の関係

「友引には葬儀をしてはいけない」ということを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。「友引」というのは中国で生まれた占いの考え、「六曜」の中の一つです。日本でも全ての日に、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口が振り分けられています。カレンダーに書いてあるのを見たことがある人も多いかもしれません。

六曜自体は仏教には関係は無いのですが、「友引」=「友を引く」という漢字が割り当てられていることもあり、「故人が友人・知人を連れて行ってしまう」、「不幸が連鎖」すると言われ、これまでの日本では葬儀が避けられてきた風習があります。

しかし、近年火葬場の予約が取りづらい都心や若い人を中心にその風習が薄れてきた地域もあります。

ただ、地域によっては、友引は今でも火葬場自体が休みの所もありますし、お寺によっては友引の葬儀は避けるべきと考える僧侶もいます。

また、直葬や火葬式のみの場合は友引でもOK、告別式は友引を避けるけれどもお通夜はOKという地域などもあります。

元々葬儀に関することは地域色の強いものになりますので、その地域の慣習に従うのがベターです。地域の慣習も、その地域の葬儀社であればわかっている事なので、確認しながら進めると良いでしょう。

▼こちらもチェック!友引と葬儀の関係

友引に葬儀をしても大丈夫?お通夜は?理由や葬儀と六曜の関係を解説

【場合別】お通夜を行うのはいつ?

どのようにお通夜の日程を決めるのかは前述しましたが、例えば沢山の参列者が見込まれるような葬儀の場合には、火葬場の予約がすぐとれる状況であっても、準備が必要なためそれなりの日数を要する場合もあります。

また、どのような葬儀にするかという内容は必ず決めなればなりませんので、それが決まらない限りお通夜も行うことはできません。
具体的に、葬儀の種類別にどの程度の日数が必要になるのかみていきましょう。

直葬や火葬式だけの場合

直葬や火葬式だけ執り行う場合には、遺族が準備するものはほとんどありません。基本的にどこの葬儀社でも直葬や火葬式は1プランとなるので迷うことがないでしょう。葬儀場も使いませんし、直葬であれば宗教者も呼ばずに行うことがほとんどですので、死亡診断書がすぐに用意してもらえて、火葬場の予約が取れ、親族の都合がつく状況であれば亡くなった翌日に行うことは可能です

家族葬の場合

家族葬の場合は、ごく身内だけでも最近は葬儀場などを利用して行うことが多くなりました。もちろん、自宅やお寺での通夜・告別式も可能です。

ただ、葬儀場で行う場合には、家族葬でもどういったプランで行うのか、祭壇をどうするのかといった打ち合わせは必要になります。

どこまでの親戚を呼ぶかにもよりますが、多くの人に知らせる必要はありませんし、家族だけであれば香典を受け取らずに会葬御礼品や香典返しを用意しないことも多いです。通夜振る舞いや精進落としの会食も、葬儀場等で行わないとすれば決めることや準備することが一般葬よりは少ないので、宗教者の都合が合い、火葬場と葬儀場の予約が取れれば亡くなってから1~2日後に行うことは可能です。

一日葬・一般葬の場合

一日葬でも、一般会葬者をお断りしないのであれば、お通夜を行わないだけで一般葬と準備はあまり変わらないことが多いです。故人の親戚はもちろんですが、友人・知人に連絡する必要もありますし、葬儀プランを決めたり、会葬御礼品や香典返しの内容を決めたりする必要もあります。沢山の方が弔問に見える場合には、ご遺体の状態にもよりますが、個人の尊厳を保つためにご遺体の湯かんやメイクを行ってから納棺することも多いです。

また、葬儀場にメモリアルコーナー等を設けるのであれば、思い出の品物や写真を用意したり、供花や供物を受け付けるのであればある程度の準備期間は必要になります。

葬儀の規模にもよりますが最短で死後2日後、平均3~4日後と考えると良いでしょう。

遠方からの参列者が多く、すぐに葬儀ができない時

遠方からの参列者が多かったり、例えばお骨になる前に会わせてあげたい方が海外に住んでいたりなど、あらゆる事情ですぐの葬儀(火葬)が行えないこともあります。

通夜までの基本的なご遺体の対応はドライアイスになりますが、ドライアイスのみでの対応は寒い季節でも2~3日が限度です。

暑い季節やご遺体を数日(3日以上)保管したい場合には、冷蔵室を使うことも多いです。これは、棺や布団に寝かせたままの故人が入るサイズの冷蔵庫の様なものです。葬儀社や火葬場などご遺体の安置が可能な施設にあることが多いです。

また、最近はご自宅でも納棺後のご遺体を冷蔵保存できる移動式の冷蔵ボックスも出ています。(対応できる葬儀社と出来ない葬儀社があります。)

ただし、ご遺体が腐敗していない状況ですぐに冷蔵室に保管したとしても徐々に腐敗は進みますので、冷蔵室での対応でも一週間前後が期限だと思って頂くと良いでしょう。

更にそれ以上ご遺体を保管したいという場合には、エンバーミングという手法もあります。エンバーミングはご遺体に様々な防腐処理を施すので、最大50日は腐敗を止めることが出来るとされています。

ただし、エンバーミングを行うのは専門の資格を持った人に限られるので、すぐに出来るかどうかはわからないことと、費用も15~25万前後と冷蔵保管するのと比べると高額になります。(冷蔵室利用は地域や施設にもよりますが一日につき1万円前後が一般的です。)

ただ、エンバーミングは防腐処理以外にも、出来る限り生前の姿に近い姿に戻す処置も可能です。痩せてしまった方をふっくらと見せたり、損傷したご遺体を復元したり、そういった目的で利用される方もいらっしゃいます。

直近で火葬場が空いていない時

直近で火葬場が空いていない場合、基本的には冷蔵室もしくは冷蔵ボックス等でのご遺体の保管になります。

公営と民営の火葬場の選択肢がある地域は、公営が空いていなければ割高にはなってしまいますが、民営の火葬場を選択するという手もあります

そこも空いておらず、どうしても早く火葬を行いたいという場合には管外での火葬を検討するという手もあります。管外での火葬というのは、火葬場が定めた市内や近隣の住民票を持つ方以外の火葬を行うという意味です。ただし、管内での火葬は火葬料金が一万円前後なのに対し、管外での火葬は5~10万円の費用がかかる場合が多いです。(その地域によって違います。)

エンバーミングは費用も高いですし、火葬場が空いていない時の対応と言うよりは「ご遺体を長期保存したい」「損傷したご遺体等を復元して最期にお別れしたい」という目的の場合の選択肢と考えると良いでしょう。

お通夜までに行う準備

故人が亡くなった際、生前に葬儀社を決めていなかった場合には、まずは葬儀社を決定し遺体の搬送(安置)を依頼します。その間に菩提寺などがあれば連絡しておきます。菩提寺が無い場合は、葬儀社に相談すると紹介してもらえる事が多いです。

同時に近親者には早めに亡くなった事を連絡します。

そして、遺体の搬送や安置が終了次第(亡くなり方によっては前後することもあります)、葬儀社と打ち合わせを行い、葬儀日程やプランの内容等の決定をします。

日程が決まり次第、会葬が見込まれる方に連絡をします。訃報を出す場合はその対応も行います。並行して、遺影写真や斎場に飾る思い出の品物を選んだりします。

基本的には、葬儀社さえ決定出来れば、後のやらなければならないこと、決めなければいけない事は葬儀社のスタッフがサポートをしてくれたり、確認をしてくれることがほとんどです。

▼お通夜までの準備をさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック

お通夜の準備|必要なものや自宅で通夜を行う際の準備も解説!

まとめ

お通夜は死後、何日後に行わなければならないという決まりはありません。場合によっては死後1か月後に行っても良いのです。ただし、お通夜と同様に火葬を延ばすことはご遺体の腐敗が進んでしまう面から現実的ではありません。

通常の葬儀では、お通夜の翌日(告別式の当日)に火葬を行うのが一般的ですが、場合によっては火葬を先に済ませてしまうという対応も可能です。

お通夜の日程は、当家の希望だけでは決定することは出来ず、宗教者の都合、火葬場・葬儀場の都合、地域の慣習などによって決まるということを覚えておくと良いでしょう。

▼こちらもおすすめ!お通夜の概要やマナーまとめ

お通夜|服装や香典のマナー、参列する際の流れや時間について解説!

当サイトでは、終活や葬儀・法事でのマナー以外にも、介護や健康、定年・子育て後の再就職について、役に立つ情報を毎週発信中!
「新着記事をいち早くチェックしたい!」「終活や老後の楽しみ方について、情報収集したい」という方にむけ、LINEアカウントでは新着記事の情報や充実したセカンドライフに役立つ記事を定期的に配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね! 友だち追加はこちらから。

LINE友だち追加はこちら 新着記事をいち早くお届け!

この記事を書いた人:富永 ゆかり

資格:終活アドバイザー、終活ガイド
大学卒業後、IT系企業にて4年間営業として就業。その後、葬祭業・仏具販売店を経営する家に嫁ぎ、現在は家事・育児と本業の葬祭関連業務のかたわら、ライターとしても活動中。

関連する記事

記事のカテゴリ