葬儀のお礼状について、書き方や例文、いつ送るか?などを網羅的に解説
葬儀で香典や弔電、供物をもらった方にはお礼状を送ります。
しかしお礼状についてネットで調べてみると情報が錯綜しておりどれが正しいのかわからない…と思う方も多いのではないでしょうか。
いつ送ればよいのか、また挨拶状や会葬礼状との違いがわからず何がお礼状で何がお礼状にあたるのかわからない、お礼状はどのように書けばよいかわからないという方も多いでしょう。
そこで今回はお礼状に関して初心者の方がつまづくであろう部分の解説とお礼状の例文を紹介します。
目次
お礼状はいつ送るのか?
お礼状は葬儀後すぐに送るべきと書いてあるサイトもあれば、四十九日後の忌明けに送ると書いてあるものもあり、内容が入り混じっています。
初めての方だと調べれば調べるほどわからなくなってしまうこの部分に関してきちんとご説明します。
四十九日後の忌明けに送るお礼状は
葬儀で頂いた不祝儀(香典)や供物、供花、お花代に対しては、お礼の意味を込めて香典返しをします。
その際品物だけを送るのではなく、香典返しの品にはお礼状を入れて送ります。
また香典返しは必ずしなければならないというわけではありません。
生計を担っていた世帯主が亡くなった場合は、香典を生活費に充てる必要があるため香典返しをしなくても失礼にはあたりません。
その際は四十九日後にお礼状のみ送りましょう。
※補足ですが香典返しに対するお礼はいりません。
ただ黙っているのもどうかと思う場合は、喪中見舞いなどを送るのがよいです。
葬儀後に送るお礼状は
弔電やお悔やみ状へのお礼状は香典返しとは別で葬儀後にすぐ先に送ります。
また、特別に御世話になった方にはあいさつ回りに行きますが、中には遠方に住んでいて会いに行くのが難しい場合もあります。
そのような時、特別に御世話になった方に対して葬儀終わりにお礼状を送ることもあります。
挨拶状とお礼状の違い
お礼状や挨拶状など色々な名前を聞き、こんがらがる方も多いと思います。
葬儀は葬儀前に出す案内状と、葬儀後に出すお礼状があります。これらをひとくくりに挨拶状と言います。
挨拶周りとお礼状の違い
御世話になった方々には挨拶周りに行ったりお礼状を送ったりすると耳にしたことはあるものの、違いがわからない方も多いでしょう。
挨拶周りは葬儀で御世話になった寺院や神社などの宗教者、世話役や世話役代表などに対しお礼を述べに挨拶に行くことです。
会葬礼状とお礼状の違い
通夜や葬儀で弔問客にお礼を述べるのが会葬礼状になります。
正式には葬儀後にすぐに郵送する流れですが、即日返しとして会場の出口で手渡すことが多くなっています。
お礼状の書き方をポイントごとに解説
お礼状を書く上で気をつけるべきポイントについて解説します。
葉書で送るのか、それとも封筒で送るのか
ハガキか封筒どちらがよいかという点については、どちらでも問題ありません。
封筒で手紙を送る場合は便箋は白色が望ましいです。
また電子メールなどは避けるのがよいです。
お礼状は手書きで書くべき?印刷でもよい?
お礼状は手書きの方がもちろん望ましいですが、印刷でも問題ありません。
手書きで書く場合は薄墨で書く?それとも濃墨?
薄墨で書くと記載してあるサイトもあれば、濃墨で書くと記載しているサイトもあります。
通夜、葬式葬儀では薄墨(うすずみ)で書いたが、四十九日の法要からは濃墨(こずみ)で書く。
四十九日法要の香典も、濃墨・濃い墨でOK。
つまり四十九日前後で変わります。通常の忌明けの四十九日後であれば濃墨を使用します。
句読点は使わないのが一般的
句読点を使わないのは昔の名残であるため、使っても問題ないという意見もありますが、使わないのが一般的です。
お礼状の例文
最後に香典返しの添え状、弔電へのお礼状、お悔やみ状へのお礼状をそれぞれ参考として例文を記載します。
香典返しのお礼状の例
先般 母〇〇、永眠の際には、ご多忙中にも関わらずご弔問頂き、そのうえ後丁寧なご芳志まで賜りまして、誠に有難うございました。
本日、〇〇(戒名)の七七日忌にあたり、内々にて法要を営みました。
つきましては、供養のしるしまでに心ばかりの品をお送りさせて頂きました。何卒お納めくださいますよう御願い申し上げます。
まずは略儀ながら、書中をもってご挨拶申し上げます。
令和〇〇年〇月〇日
弔電へのお礼状の例
生前の夫をもっともよくご理解くださっていた貴方様に、心のこもったお別れの言葉を贈っていただきましたことで、亡き夫もさぞ喜んでいることと思います。
おかげさまで葬儀も滞りなく執り行うことができました。
今後ともご厚誼を賜りますよう御願い申し上げます。
略式ながら書中を持ちまして御礼申し上げます。
お悔やみ状へのお礼状の例
覚悟はしていたとはいえ、実際に父の死を目の前にしてみると、しばらくは受け入れることができず、茫然自失いたしましたが、いつまでも悲しんでばかりはいられません。
今後は亡き父のためにも、力強く生きていくつもりでございます。今後ともなにかにつけご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
末筆ながら、〇〇様、そしてご家族の皆様のご健康をお祈り申し上げます。
まとめ
以上が葬儀のお礼状の解説になります。
葬儀は準備していない場合、右も左もわからないまま進めることになります。火葬まで終わりひと段落したいところですが、あいさつ周りやお礼状などをひと踏ん張りする必要があります。
また葬儀後の法要でも、香典返しなどやることはあるため、しっかりと事前に葬儀で何を行うのかを把握し準備をしていくことが大事になります。
▼葬儀のお礼はメールでもいい?気になる方はコチラ
当サイトでは、終活や葬儀・法事でのマナー以外にも、介護や健康、定年・子育て後の再就職について、役に立つ情報を毎週発信中!
「新着記事をいち早くチェックしたい!」「終活や老後の楽しみ方について、情報収集したい」という方にむけ、LINEアカウントでは新着記事の情報や充実したセカンドライフに役立つ記事を定期的に配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
友だち追加はこちらから。
