イチから分かる納棺について。おくりびと®のお葬式へ取材のもと解説
大切な方が急に亡くなってからご遺族が慌てて葬儀の手配などを準備をするのは非常に大変です。
どこから手を付ければよいかわからない…しかし時間は待ってくれない。
考えている暇もなく準備を進める必要があるため、急なお別れによる精神的な辛さはもちろん、肉体的にも疲弊してしまいます。
そのため前もって葬儀に関して知っておくことは非常に重要です。
今回はそんな葬儀で行われる納棺について解説していきます。
初めての葬儀。「納棺」って聞いたことはあるけれど具体的に何をするかまではわからないという方は多いかもしれませんが、アカデミー賞にも選ばれた映画の「おくりびと」を観たことがある人は多いのではないでしょうか?
葬儀でご遺族が故人様を悼む最期の時間を過ごすことができるのも、納棺士™の方がいるからこそかも知れません。
そこで今回は実際に納棺士™が最初から最後まで葬儀を行う「おくりびと®のお葬式」を提供するディパーチャーズ・ジャパン株式会社、代表取締役の木村光希氏へのインタビューを通じて、納棺についての基本的な内容から、納棺や葬儀のサービスを行っているからこそ伝えられる、皆さんが是非知っておきたい情報を説明していきます。
木村 光希
幼少の頃より、納棺士である父の影響もあり、遊びの一環として納棺の作法を学ぶ。
延べ3000人以上の納棺実績と所作の美しさは定評があり、アジア地域(韓国・中国・台湾・香港)で納棺の技術指導経験も有。
また、2015年10月、納棺士が葬儀をプロデュースする葬祭ブランド「おくりびと®のお葬式」を立ち上げ、全国で11店舗展開中。
映画「おくりびと」で描かれた、亡き人を悼み送る、若き納棺師として注目され、2019年5月NHK「プロフェッショナル―仕事の流儀―」にて放映された。<メディア掲載実績>
■NHK プロフェッショナル―仕事の流儀― 2019年5月放映
亡き人を悼み、魂をおくる~納棺師・木村光希~
https://www4.nhk.or.jp/professional/x/2019-05-28/21/9027/1669533/
■日総研発行 「エンド オブ ライフケア」2017年5,6月号掲載
訪問看護が大きな役割!その人らしい生活を支援する在宅看取りの実践
■株式会社 船井本社 発行「Just」2017年4月号 掲載
「おくりびと」の美学を世界へ!
■日本看護連盟 季刊誌「アンフィニ」春号 掲載
息を引き取るところまでが看取りではない。——
■Yahoo!コラム 2017年3月2日 掲載
人間の最後の尊厳を守る 「おくりびと」2世の眼差し
https://news.yahoo.co.jp/feature/523
■北海道新聞 シニア面 2017年1月30日朝刊 掲載
納棺師 所作美しく丁寧に。「一生続ける」「責任感と誇り」
目次
納棺についてプロがわかりやすくイチから説明
まずは、葬儀という全体の流れの中で納棺の儀がいつ行われるかについて説明していきます。
納棺士が執り行う葬儀について、流れを紹介いたします。

提供:ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
納棺の儀は60~90分程度時間をいただいております。また、一般的な葬儀会社では、納棺士を外注することが多くなっています。
納棺士™の仕事は、会社によって異なりますが、故人様のご安置・初期処置や、葬儀・告別式前のお化粧直し等があります。
こちらについて、それぞれ解説していきます。
【ご安置・初期処置】ご遺体の初期処置は最も大事
まず一般的な葬儀会社と納棺士™の関わりからご説明します。
通常ですと葬儀会社の下請けとして、一部の役割(納棺の部分)を納棺士™が担います。
基本的には葬儀会社がまずお迎えにあがり、ご安置先までご遺体を運びます。その際、ご安置先に納棺士™を呼ばない葬儀会社もあります。
また納棺の儀式は、お通夜の前に行われることが多いため、お迎えから納棺の儀が行われる大体24時間~36時間までは納棺士™を呼ばないという葬儀会社が大半のようです。
そのため、最も重要なご遺体の初期処置が遅れてしまう可能性があります。
おくりびと®のお葬式では、死後一番重要な初期処置をご安置先にて行います。
また、基本的に初期処置を行った納棺士™がお葬式の全てを担当するため、費用を抑えることはもちろん、なによりも最期まで綺麗なお姿で故人様を見送ることができます。
【納棺の儀】ご遺族一人ひとりが見送る大切な儀式

提供:ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
同社では、認定資格を取得した納棺士™が故人様に衣服の着せ替えと死化粧を施して、棺へと納めます。
納棺の儀は、葬儀の形式や宗旨宗派を問わず、執り行うことができるお別れの儀式です。
おくりびと®のお葬式では、一般葬や家族葬、一日葬、直葬などに関わらず、すべてにおいて納棺の儀をしっかりと行っています。
故人様とご遺族との時間になるため、そちらにしっかりと向き合えるように時間を作ることを心がけています。
具体的にはお別れを偲んで頂く時間を設け、ご遺族を安心させるためのコミュニケーションや技術に注意を払うことが挙げられます。
また、ご遺族が立ち会っているかは関係なく、故人様に向き合うことも意識しています。
【お化粧直し】最期のお別れまで綺麗な姿を保つ

提供:ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
最期のお別れまで綺麗なお姿を保って頂くために、葬儀・告別式の前にもお化粧直しを行います。
多くの葬儀社ではご遺体のケアを1回しか行わないところが多いといわれていますが、おくりびと®のお葬式では故人様の状態に合わせて充分なケアを行い、いつまでも故人様に触れることができるような、ご生前のような綺麗なお顔にお会いすることができます。
納棺の立ち会い時のお客様の声
葬儀における納棺士™の役割が重要なことがお分かり頂けたかと思います。ここからは実際におくりびと®のお葬式を利用した方の感想をみていきましょう。
式場に着いてからも、打合せをじっくりと行いました。
更に「綺麗なお姿で送ってさしあげましょうね。」と、何度も顔のマッサージをしてくれたこと、大変感動いたしました。
式場も大きすぎず、自宅でお葬式を行なっているようで
大変快適に過ごす事ができました。常に傍らには、担当の方が控えていてくれて、とても心強かった事を
昨日のことのように覚えています。
おくりびとのみなさまの人柄や一生懸命さに心打たれました。
ありがとうございました。
また、代表の木村氏はNHKのプロフェッショナル 仕事の流儀にも出演されました。
TVをご覧になり、おくりびと®のお葬式をご利用になる方も多いとのことです。
─── 納棺士™という存在の大きさが分かりました。
おくりびと®のお葬式を見て驚きました。今までは私は15回ほど納棺士™の携わらない葬儀に参列しましたが、納棺士™という存在の大きさが初めて分かりました。(春日井市 M様)
───心温まる葬儀をしていただきました。
スタッフの皆さんと私の家族が一丸になって「おくりびと」となった一日。心温まる葬儀を行っていただき参列者の方も大変驚かれていました。本当にありがとうございました。(小牧市 S様)
───母との最期の思い出を作ってくださいました。
故人であったおくられびと(祖母)が一番喜んでくれていたかと思います。
母との最期の思い出を納棺士™さんが作ってくださいました。(多治見市 N様)
最期の別れはいつも悲しいものですが、”知らなかったからやってあげられなかった、できなかった”という思いをする方が、少なくなれば嬉しく思います。
まとめ
葬儀の中でも重要な役割を担う納棺士™は、人生の最期をお手伝いする仕事です。
故人様、ご遺族、ご友人にとっても、一生に一度の瞬間である最期のお別れ。
そのお別れをおくりびと®のお葬式では、故人様と最期に向き合う永遠の豊かな時間・空間にするため、命の終焉に寄り添う役割を担っています。
今回ディパーチャーズ・ジャパン株式会社の木村氏への取材を通じて、納棺についても知っていただく機会になりましたら幸いです。
最期の瞬間はその方らしくお見送りをしたい、自分はどのような葬儀を行うか、そう考えている方は、一度おくりびと®のお葬式にお話を聞いてみてはいかがでしょうか?
おくりびと®のお葬式公式URL:https://okuribito-osousiki.com/about/
おくりびと®アカデミーURL:https://okuribito-academy.com/
その他知っておくべき内容一覧
ここでは皆さんがいざ葬儀を行うとなった際に、意外と知らない納棺の疑問についてヒトシアで掲載している記事をご紹介します。
納棺の立会い時の服装や、故人様の服装について
ご遺族が用意する故人様のお召しものについて、どのような制限があるのか?といった質問は多いです。おくりびと®のお葬式をご利用になる・検討されている方からも多い質問であるため、会社HPのQ&Aにも回答を記しています。
制限は、基本的にはございません。認定納棺士™は様々な服装へのお着せ替えを行う技術を持ち合わせております。着物・ドレス・洋服・神衣等、故人様の思い入れのあった服装をご準備ください。仏衣や神衣は、別途弊社にて準備させていただくことも可能です。
参考:よくある質問 |【公式】おくりびと®のお葬式 | こだわりの葬儀
また納棺の立会い時の服装に関しては、ヒトシアの別記事に詳しく書いているためご覧ください。
納棺の際に入れるものは?
柩の空いている箇所に故人様の愛用していたものを入れますが、火葬の際に燃えにくいものなどは入れないようにすることが大事です。詳しくは以下参照になります。
出棺の際に入れる花の種類について
故人様を棺に納めた後に周囲に生花を飾ります。
出棺の際に祭壇に飾ってある供花を、別れ花として故人様のお顔まわりなどに飾ります。出棺時の別れ花の種類などは以下の記事をご覧ください。
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