喪中はいつまで?範囲は?やってはいけないことやはがきの例文まで紹介

「喪中」や「忌中」という言葉を聞いたことはあっても、その意味を知らない方は多いのではないでしょうか。今回は喪中の過ごし方や、その期間などを解説します。

自身の喪中の際や、喪中の方と接する際に役立つ内容となっていますので、ご参考にしていただければ幸いです。

喪中とは

喪中は、親族に不幸があった場合に、死を悼み、自らの行動を慎み喪に服す期間のことです。故人との関係によっても変わりますが、おおよそ1年間を指します。死は穢れであると考え、社会的な慶事から外れるという意味もあります。

喪中と忌中の違い

「喪中」と「忌中」は謹慎度の深さと期間が異なります。死を穢れと考え、「忌中」は穢れの強い期間、「喪中」は穢れが薄まり、故人の死を偲ぶ期間とされています。故人との関係性や、宗教にもよりますが、忌中は逝去後四十九日、喪中は逝去後およそ1年ほどの期間です。

かつては、忌中は外出も控え、喪中の期間は喪服で過ごすものとされていました。現在は、忌中の間には、神社へのお参りや結婚式の出席を控えるべきといわれます。

▼四十九日法要について知りたい方はコチラ

四十九日法要とは?計算方法や流れ、香典・服装・お返しなどを解説

喪中の期間はいつまで?

喪中の期間は、関係性によって異なります。亡くなった方が配偶者や父母の場合は、13ヵ月、子供の場合は3~12ヵ月、祖父母の場合は3~6ヵ月、兄弟姉妹の場合は1~6ヵ月とされています。

明治7年に定められた太政官布告によって、喪中の期間が取り決められました。太政官布告は昭和22年に撤廃されましたが、現在も喪中の基準として認識されています。

喪中の範囲は何親等まで?

二親等までの親族が亡くなった場合には喪に服すのが一般的です。ちなみに、一親等とは本人や配偶者の「親・子」、二親等は、本人や配偶者の「祖父母・兄弟姉妹・孫」です。「祖父母や伯叔父母」は三親等にあたるため、一般的には喪中の対象にはなりません。

ただし、明確な定めがあるわけではありませんので、三親等以上の関係であっても、同居など近しくしていた方であれば、喪に服すことがあります。

反対に、二親等である祖父母が亡くなった場合でも、別居していた場合には喪中としないという考え方もあります。喪に服すかどうかは、故人との関係性によりご自身で判断して問題ありません。

喪中ははがきで知らせる

喪中に正月を迎える場合、お祝いを控えるのが一般的です。喪中はがき(年賀欠礼状)は、「新年の挨拶を欠くこと」を伝え、礼を欠くことをお詫びするためのものです。

近年は、メールで新年の挨拶をするケースが増えてきました。メールで連絡を取り合う相手であれば、メールで喪中を伝えても問題はありません。

はがきはいつまでに、誰に送ればいい?

喪中はがきは、年賀状のやりとりを例年行っている方や、今年お世話になった方へ送りましょう。喪中はがきは、相手への配慮でもあります。

年賀状を準備する前に送ることが理想です。なるべく11月中に、遅くても12月上旬には投函するるようにしましょう。

喪中はがきのテンプレート文章

喪中はがきは、黒字でシンプルなデザインにしましょう。

文例を紹介します。

喪中につき新年のご挨拶につきましては 謹んでご遠慮させていただきます。

父○○が〇月に○○歳で永眠いたしました。

本年賜りましたご厚情に心より感謝申し上げます。

新年におきましても これまでと変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます

令和〇年 〇月

年賀状をもらってしまったら、寒中見舞いを出す

喪中であることを知らせることができなかった場合、年賀状を受け取ることがあります。寒中見舞いは、年賀状の返事が遅くなった際に使用されるものですが、喪中における年賀状のお返事としても使用できます。

寒中見舞いは、正月から1月7日までの松の内(正月を祝う期間)は避け、1月7日を過ぎてから喪中に年賀状を頂いた場合の文例です。

寒中見舞い申し上げます。ご丁寧なお年始状を頂きありがとうございます。

父の喪中につき、年始のご挨拶を控えさせていただきました。

旧年中に申し上げるべきところ、ご通知が遅れましたことお詫び申し上げます。

本年もよろしくお願いいたします。

令和〇年 〇月

喪中はがきをもらったら?

喪中はがきをもらった相手には、年賀状を出すことは控えます。なお、喪中はがきに対しての返信は不要です。その代わりに寒中見舞いを、1月7日以降に出します。

喪中はがきで親しい人の訃報を知った場合には、喪中見舞いや、線香を贈ると良いでしょう。年賀状を投函した後に喪中はがきをもらった場合には、電話などでお詫びをし、年が明けてから寒中見舞いを出しましょう。

喪中はがきを貰った相手に送る寒中はがき

寒中謹んでお見舞い申し上げます。

ご服喪中と存じ 年始のご挨拶はご遠慮させていただきました。

ご一家の皆様には お寂しい毎日をお過ごしのこととお察しいたします。

お力を落としのことと存じますが

お心を強くお持ちになってお過ごしください

厳しい寒さが続いておりますので どうぞご自愛ください

令和〇年1月

喪中でやってはいけないこと

喪中の期間は、故人の冥福を祈り、遺族の心を癒す期間です。では、喪中にしてはいけないことは、どのようなことでしょうか。この期間の過ごし方を解説します。

結婚式や七五三などの慶事

結婚式や七五三など、慶事のお祝いは控えるべきとされています。

結婚式は、めでたい行事です。そのような慶事に喪中で出席するのは不謹慎であるとの考えから、喪中の間は結婚式の出席は控えるべきとされていました。「四十九日(もしくは百箇日)を迎えていれば出席しても良い」という考えをする人も増えています。

しかしながら、喪中に結婚式に出席することは、マナーを重んじる相手であれば、不快な想いをさせてしまうかもしれません。相手の気持ちを考えて出欠を決めましょう。

自身の結婚式や入籍に関しても、可能な場合は控えるべきとされています。ただし、故人が楽しみにしていた場合には、延期すべきではないという考えもあり、周囲と相談して決めるのが良いでしょう。

七五三については、喪中の期間はできるだけ参拝を遠慮したほうが良いでしょう。神社によっては、逝去後五十日経てば問題ないと考えるところもありますので、どうしてもという場合には神社へ相談してみましょう。

お正月のお祝い

喪中は正月を祝いません。年賀状を出さず、喪中はがきを出します。また、「おめでとうございます」の挨拶は控え、「昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします。」などと、祝いの言葉を使用せず挨拶をしましょう。

正月飾りも控えます。門松や鏡餅、しめ縄などは行いません。お年玉も、縁起ものなので控えた方が良いとされますが、「文具代」や「おもちゃ代」などと、名目を変えれば渡してもOKです。

神社への参拝

忌中の期間は神社への参拝は控えるべきとされていますが、忌中の期間が過ぎれば、喪中であっても神社に参拝しても構わないというのが通説です。忌中に参拝を控えるのは遺族のためだけではなく、神社に穢れのある方が入ることが許されていないというためでもあります。

神道では、死は穢れ(けがれ)であると考えられています。忌中の参拝は、穢れをもって神社に入ることになってしまいます。仏式においての忌明けは49日、神道においての忌中は50日です。その間は参拝を控えましょう。

旅行

喪中には、旅行などは避けるべきといわれています。旅行は、日常のストレスを発散するために出かける方が多いです。喪中は静かに心を休めるべき、とされていることから、旅行で羽を伸ばすことは相応しくないという考えがあります。

ただし、旅行に行くことで、心を休められる場合もあります。ご自身の精神状態を考慮し、無理のない旅行であれば悪いことではありません。

喪中でもやっても良いこと

喪中に避けるべきことを説明しましたが、ここからは、喪中に行っても良いことを説明します。「喪中にこれはしてもいいの?」と、多くの方が気にされる内容になっていますので、ご参考にしていただければと思います。

寺院へのお参り

神社へのお参りは避けるべきと説明しましたが、お寺にお参りすることは問題ありません。神社の場合は死を穢れと考えますが、仏式の場合は死についての考え方が異なります。葬式や法事を寺院で行う事もあります。忌中や喪中であっても、故人に祈りを捧げたり、日ごろの感謝をするために、お寺に参ると良いでしょう。

お歳暮・お中元

日ごろお世話になっている方へ送るお歳暮やお中元は、感謝を伝えるものであって、お祝いではありません。自身が喪中の場合も、相手が喪中の場合にも、お歳暮やお中元を贈ることに問題はありません。ただし、喪中の間に贈る際は、熨斗のついた掛け紙や紅白の水引は避けましょう。

葬儀への参列

喪中に、葬儀に参列することは失礼ではありません。ただし、精神的な疲れが残っていて、葬儀に参列する気になれないときには、無理して参列しないことをオススメします。無理のない範囲で参列しましょう。参列を辞退されるときには、供花や供物、香典を贈るなど、丁寧な対応をしましょう。

飲み会やコンサートなどのレジャー

友人・知人との飲み会は参加しても構いません。ただし、結婚式の二次会や、記念パーティーなどのおめでたい席は、相手の気持ちを察して参加するかどうかを決めましましょう。コンサートやゴルフに参加することも問題はありません。

まとめ

喪中の過ごし方について、解説しました。かつては喪服で過ごすとされていた喪中ですが、現在は普段通り過ごすことが増えました。喪中の期間や行動について、正式な定めがあるわけではありません。喪中を過ごすのに何より大切なことは、故人を偲ぶ気持ちです。

できる範囲で喪に服し、少しずつ日常生活を取り戻すようにしましょう。

この記事を書いた人:澤田ゆか

この記事を書いた人:澤田ゆかこの記事を書いた人:澤田ゆか

保有資格:葬祭ディレクター技能審査1級
大手互助会系の葬儀社に9年勤務し、管理者の経験を経て退職。現在はフリーの葬儀アドバイザーとして葬儀や終活相談、葬儀スタッフの育成を行っています。

関連する記事

記事のカテゴリ