香典袋(不祝儀袋)の種類は?香典の金額による香典袋の選び方

葬儀で香典を用意する際には、香典袋を用意する必要があります。

香典袋は祝儀袋と似ていますが、不祝儀袋の一つであり祝儀袋ではありません。

またそのなかでも香典袋には様々な種類がありますので、迷ってしまう方もいることでしょう。

そこで今回は香典袋の種類と、香典の金額による袋の違いについて説明をしていきます。

香典袋の種類と特徴

香典袋は様々な種類があります。

香典袋で一番特徴的なのが水引ではないでしょうか。水引は香典袋の中央に結ばれた5~10本の紐状のものをいいます。

水引にはそれぞれ香典袋を示す色と形がありますのでここでご説明していきます。

香典袋の水引の色

香典袋の水引の色は、黒白・黄白・双銀のどれかとなっています。

葬儀では黒白の水引が最も一般的であり全国で使われており、黄白の水引は主に関西地方で使われています。

双銀の水引は格が高く、豪奢な造りをしていますので、5万円以上の高額な香典を包む際にふさわしいものです。

また、葬儀では黒白の水引のものを、法要では黄白のものをと使い分けている地域もありますので、香典袋に迷った時には年長の信頼できる人に相談するとよいでしょう。

水引の紐の本数

水引はいくつかの紐が合わさって結ばれています。

香典袋に使われる水引の本数は5本・7本・10本ですが、10本は偶数であるため、考え方と地方によっては避ける傾向があります。

水引の本数が多いほど格式が高く豪華ですので、1万円以上を入れる香典袋では5本、3万円以上入れる香典袋では7本、10万円以上入れる香典袋では10本が目安とするとよいでしょう。

香典袋の水引の形

香典袋の水引の形は、結び切りもしくはあわじ結びとなっています。

この二つの結び方は一度結んだらほどくことができない結び方であり、葬儀では「不幸が繰り返さないように」という願いが込められて結ばれています。

市販での香典袋ではこの二つの結び方以外の水引はありませんので間違えることはないでしょう。

なお結び切りよりもあわじ結びの方が豪華に見えますので、高額の香典を入れる香典袋にはあわじ結びが使われていることが多いです。

香典の金額によって選ぶ袋を変えよう

香典袋の水引は、印刷されたものと本物の水引が結ばれているものがありますが、香典袋は香典の金額と水引の豪華を比例させて選びましょう。

香典の金額が少ないのに豪華な香典袋は不釣り合いですよね。

ではこれから具体的な金額と選ぶべき香典袋を説明していきますので、香典袋に迷った際には是非参考にしてください。

5千円以下は印刷タイプでOK

香典の金額が5千円以下の場合は、水引は印刷されたもので構いません。

この香典袋は黒白または黄白の水引が直接印刷をされていて、「印刷多当」とも呼ばれます。

会社の同僚や友人・近所の人などの葬儀では、この金額の香典を包むことが多く、最も使われる香典袋でもあります。

結び切りとあわじ結びのどちらの水引もありますが、水引の違いで使い分ける必要はなくどちらも平等に使用できます。

1万円以上からは「水引金封」

香典の金額が、1万円以上からは水引は印刷されたものではなく、本物の水引が結んであるものを使いましょう。

この香典袋は「水引金封」と呼ばれ、5本で結ばれた黒白または黄白の水引で、双銀はありません。

このタイプの香典袋の水引の結び方は、あわじ結びが多いです。

3万円以上なら「中金封」

香典の金額が3万円以上であれば「中金封」と呼ばれる、水引金封よりも一回り大きな香典袋を使います。

和紙などの高級素材で作られており、水引も7本以上の双銀であわじ結びが結ばれていて高級感があります。

コンビニなどでは手に入りにくく、主に文具店などで取り扱っています。

10万円以上なら「大金封」

香典の金額が10万円以上なら「大金封」と呼ばれる中金封よりも一回り大きなサイズの香典袋を使います。

和紙などの高級素材で作られており、双銀の水引も10本で豪華にあわじ結びとなっていて、短冊をつける仕様となっています。

また封筒型ではなく、現金を一枚の紙で包むように作られていますので、全体的に格式が高く高級感があります。

宗派によって「表書き」が変わる

香典袋には表書きを書きます。

市販のものでは表書きはすでに書かれていますが、表書きにも種類があります。

表書きは参列をする葬儀の宗教や宗派によってふさわしいものを選ぶ必要があるので、これから具体的に説明していきます。

表書きを選ぶ際の参考になさってください。

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仏教の宗派の表書き

仏教では、宗派によって使用する表書きが違います。

具体的には浄土真宗と浄土真宗以外の宗派の二つに分けることができます。

浄土真宗以外の宗派では、表書きは「御霊前」「御香典」「御香料」などとし、どの表書きを使っても構いません。

「御霊前」は、故人の霊に供えるという意味であり、「御香典」や「御香料」は線香やお香などを供えるという意味があります。

なお仏教では香典袋は蓮の柄がはいっているものか、無地の物を使用しましょう。

例外:浄土真宗

浄土真宗では、表書きは「御仏前」「御香典」「御香料」などと使い、「御霊前」を使用しません。

これは浄土真宗の教義に理由があります。

浄土真宗の教義では、亡くなった人は仏の力ですぐに極楽浄土で仏となられるため、他の仏教の宗派と違い、霊となって四十九日間の旅をするという考えが無いのです。

このように浄土真宗には霊という概念が存在しないため、霊の前に供えるという「御霊前」はふさわしくないとして使われません。

神道の表書き

神道の表書きは、「御霊前」「御榊料」「玉串料」などとします。

仏教と違い、線香やお香は使いませんので「御香典」は使用しません。

また仏教の香典袋と異なり、香典袋には無地の物を使用します。柄が入っている物はふさわしくありませんので気を付けましょう。

キリスト教の表書き

キリスト教の表書きは「お花料」「献花料」などとします。

カトリックの場合は「御霊前」「ミサ料」でも構いませんし、プロテスタントでは、「忌慰料(きいりょう)」でも構いません。

香典袋はカトリックは無地や十字架、百合の花が描かれたものを使用しますが、プロテスタントでは無地か十字架の描かれたもののみで、百合の花の柄は使いません。

どの宗教・宗派でも使える表書き

どの宗教や宗派でも使える表書きは「御霊前」です。

「御霊前」は厳密にいえば仏教の浄土真宗とプロテスタントでは使いませんが、表書きを間違えたからといって受け取ってもらえないことはまずありません。

また、もし参列する葬儀が仏教とわかっていて宗派がわからない場合には「御香典」としておくとよいでしょう。

「御香典」は仏教であるならばどの宗派にも使うことができます。

香典袋以外の不祝儀袋(表書き)

不祝儀袋で最も一般的なのは葬儀の香典袋ですが、ここでは香典袋以外の不祝儀袋を少しだけご紹介します。

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お車代

通夜・葬儀以外にも法要やお墓開きなどで御足労頂いた僧侶へ渡します。

御膳料

僧侶への食事を振る舞わない場合に食事の代わりとして渡します。

お布施

葬式だけではなく法要など読経を頂いた際のお礼として渡します。

葬儀のお手伝いなどのお礼など、様々なお礼などに使います。

白無地

表書きのない白無地の封筒。お礼や寸志、僧侶のお車代や御膳料など多岐に使います。

御供物料

法要に参列する際に遺族に渡します。

香典袋の購入場所

葬儀は急に連絡がはいるものですので、できれば香典袋は前もって準備をしておきたいところです。とはいえ金額に合わせて様々な香典袋を準備しておくのは難しいですよね。

葬儀に呼ばれたけど香典袋が家にないなど、いざという時にどこで香典袋を購入すればいいのでしょうか?

コンビニ

最も手っ取り早く香典袋が手に入るのはコンビニです。

香典が3千円~1万円程度のときに使える香典袋はおおよそどのコンビニにもあります。しかし中金封や大金封は取り扱いが少ないです。

文具店

文具店には印刷多当の香典袋から大金封まで様々な種類の香典袋がそろっています。

コンビニよりも種類が豊富ですし、3万円以上を入れるのにふさわしい豪華な香典袋もあります。

またキリスト教の十字架や百合の花が描かれた香典袋など、コンビニでは取り扱いが少ない香典袋なども取り扱っています。

百円ショップ

香典袋は百円ショップでも手に入ります。

コンビニより種類が多く値段も安価ですが、3万円以上入れるような豪華な香典袋の取り扱いはほとんどないので気を付けましょう。

葬儀社

香典袋は葬儀社や葬儀会館でも取り扱っています。

ただ葬儀会場についてから香典を用意するのはあまりに慌ただしいので、よほどの場合を除いてお勧めはできません。

また葬儀社では香典袋の取り扱いの種類は限られています。

まとめ

今回は香典袋について水引や表書きのことを中心に解説をしてきました。

香典袋には入れる金額によって、水引が印刷の物と本物があり金額と香典袋の格式を合わせることが大切なんですね。

葬儀には様々なマナーがありますが香典袋にもこのようなマナーがあり、故人を悼み遺族を慮る心配りを香典袋でも示すことができるよう参考になさっていただけば幸いです。

ヒトシア編集部:舩越 結

ヒトシア編集部:舩越 結ヒトシア編集部:舩越 結

資格:終活ガイド
介護福祉士の母と兄を持つWEBマーケター。「ヒトシア」を通じて老後を人生で一番楽しい時間にするためのお手伝いをします。気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

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