香典をだす親族はどこまで?相場や家族葬・法事の場合も詳しく解説!

若い方でも参列する可能性が高い葬儀が身内の葬儀です。身内の葬儀では香典が必要なのかどうか、必要な場合はどれくらい包めば良いのかわからないという方もいるかもしれません。

また、身内といっても、どこまでの範囲の血縁者を身内と考えるかはその家庭それぞれによって違うので迷ってしまう方もいるかもしれません。

そのような方のために、本記事では、身内の葬儀の際に香典が必要な場合や香典の相場を解説していきます。

家族葬など身内でも香典は必要?

香典が必要かどうかは、自分が故人の遺族かどうかということを基準に考えます。

故人と同居していなかった場合は香典は必要になると考えて良いでしょう。

家族葬でも参列する方は基本的に香典が必要になりますが、自分が遺族の場合は葬儀を挙げる側、つまり葬儀料金を支払う側になりますので、香典は不要です。

近年増えている家族葬でもどこまでを身内と考え、どこまで親しい方を呼ぶかはその喪家それぞれです。同居の家族や、親・兄弟のみで行う式もありますし、少し遠い親戚まで参列する場合もあります。

香典が必要ない場合

香典が必要ない場合は主に下記の状況です。

  • 自分が学生の場合・故人と同世帯の場合
  • 故人が同居の親・祖父母の場合
  • 故人や遺族が香典辞退の意思を示している場合
  • 喪主の場合

それぞれについて詳しくみていきましょう。

自分が学生の場合・親と同世帯の場合

自分が学生の場合、故人と離れて生活していたとしても香典は不要と考えて問題ありません。

ただし、20歳を超えている場合は、出した方が良い場合もあります。地域の風習や、その家庭それぞれで親戚同士のお付き合いの仕方も違いますので、自分の保護者などに確認をした方が良いでしょう。

一度社会人を経験したのちに学生に戻る方もいますが、20代後半以降で学生の場合は少額でも出した方が良いでしょう。

また、学生だと当てはまる方が多いと思いますが、経済的に自立しておらず親と同世帯の場合は出さなくても良いことがほとんどです。ただし、こちらも20歳を超えて、一般的に自立が求められる年齢の場合は、少額でも自分の名前で香典を出した方が良いでしょう。

故人が同居の親・祖父母である場合

故人と同居していた場合、自分は遺族として葬儀を挙げる側になるため、香典は不要です。学生やアルバイトなどで、故人と離れて暮らしていたとしても、喪主と同世帯の場合、自分は遺族になりますので香典は出さなくて問題ありません。

逆に故人と同居していたとしても二世帯住宅だったり、別生計で暮らしていたりする場合は必要になることもあります。

また、自分が結婚して家を出ていたり、別世帯を構えて生活していたりなど、喪主・施主ではない場合は自分の親の葬儀だとしても、香典が必要になるケースの方が多いでしょう。

香典を辞退している場合

故人・遺族が香典を辞退している場合に、無理に渡す必要はありません。

香典を辞退するのにはさまざまな理由があります。香典を辞退しているのに、無理に渡そうとするとかえって遺族の負担になってしまうこともあります。

どうしても何か差し上げたいと考える場合は、生花や供物を出せる場合もあります。こちらも遺族に確認した方が良いでしょう。

いずれにせよ、故人や遺族の意向を尊重するのがスマートです。

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喪主の場合

故人に家族がいない場合、遠い親戚でも、喪主を務めなければならないこともあります。葬儀料金の支払い等は喪主が行うことになりますので、一般的には身内と呼べないような親戚の葬儀でも自分が喪主の場合は香典は不要です。

身内への香典の相場金額

身内への香典の相場は、自分の年齢、故人との関係である程度決まります。

その地域で独特のルールがある場合もあります。特に地方での葬儀の場合は、地域での特別な風習がないかどうかは確認しましょう。

自分の年齢や故人との関係性によって、一般的にどの程度の金額相場になるかを下記にて詳しく解説していきます。

故人が両親・配偶者の両親である場合

年代 金額
20代 5万円程度
30~40代 5~10万円
50代~ 10万円~

故人が自分の両親の時、自分が喪主を務める場合や、喪主ではなくても故人と同居していて自分が後を継ぐような場合には、前述の通り香典は不要です。

しかし、自分以外の兄弟が喪主を務めていたり、結婚して世帯を外れている場合には香典が必要です。

配偶者の両親の際も、自分の両親と同様に考え、同程度の相場金額で香典をだします。

相場は20代であれば5万程度、30~40代であれば5~10万、50代以降であれば10万以上を考えておきましょう。

基本的には喪主を務める人が葬儀料金の支払いを行いますが、家族や自分自身の経済状況等をふまえて、場合によっては相場以上の香典を出して葬儀費用を一部負担、もしくは折半するケースもあります。

自分の親の葬儀で、他の兄弟・姉妹が喪主を務める場合には、葬儀費用の負担について事前に確認をしておくと良いでしょう。

故人が祖父母・配偶者の祖父母である場合

年代 金額
20代 1 ~2万円
30~40代 3~5万円
50代~ 5万円~

自身が同居している祖父母が亡くなった場合は、遺族となりますので基本的には香典は不要です。

しかし、同居していても別世帯として生計を立てている場合は、必要になることもあります。祖父母が亡くなった場合には、自分の両親のどちらかが喪主となるケースが多いため、迷うような場合には香典についてどのようにするべきか相談するようにしましょう。

配偶者の祖父母の場合も、自分の祖父母の場合と同様に考えます。

もし両親が不在で自分、もしくは兄弟・姉妹が喪主となる場合には、葬儀費用について分担するかどうか話し合った上で香典の金額を決めると良いでしょう。

同居していない祖父母の場合は、1~10万程度が相場になります。

20代前半もしくはまだ就職して間もない方は、香典は1~2万で問題ありません。30~40代では3~5万、50代以上では5万以上と考えておくと良いでしょう。

兄弟・姉妹がいる場合はその兄弟たちと金額を相談して合わせても良いかもしれません。

故人が兄弟姉妹・配偶者の兄弟姉妹である場合

年代 金額
20代 3万円程度
30~40代 3~5万円
50代~ 5万円~

同居している兄弟・姉妹の場合や、自身が喪主を務める場合は香典は不要です。

しかし、お互い独立して生活していた場合には香典が必要になります。

兄弟・姉妹は幼少期一緒に育ったと考えると、3~10万は相場として考えておくのが良いでしょう。

20代であれば3万程度、30・40代であれば3~5万、50代であれば5万以上で、生花や供物も合わせて出すのが一般的です。

これは、自分の実の兄弟・姉妹でも、配偶者の兄弟・姉妹でも一緒です。

結婚している場合は、連名もしくは夫の名前(世帯主名)で香典を出すようにします。

故人がおじ・おばである場合

年代 金額
20代 1~2万円
30~40代 2~3万円
50代~ 3~5万円

故人が叔父・叔母の場合はどこまでの交流があったかにもよりますが、1万~5万程度が相場となります。

叔父・叔母は家庭によっては近くに住んでいてお世話になっていたり、幼い頃から深い交流がある場合もあります。もし、大変お世話になっていたというようなことであれば、相場より少し多めに包むか、お供物も合わせて出すようにするのが良いでしょう。

香典は20代であれば1~2万、30~40代であれば2~3万、50代であれば3~5万程度を相場として考えておくようにしましょう。

その他の親族の場合

どこまでの親族と親戚付き合いをしているのかは、その家によって違います。昔からの遠い親戚と、親戚付き合いをしている方たちもいるでしょう。

親戚が亡くなった場合は、以前家族が喪家として相手の家から頂いた香典の金額を参考にして、同じ金額をお返しするのがマナーです。

他のお供物等ももらっているようであれば、同等の金額のお供物もお出しするようにします。

もしわからなければ、5千円~1万円を相場と考えておくようにします。

特別お世話になったり、頻繁な交流が無かったのであれば、全世代で5千円程度と考えておいて問題ありません。

納骨式や四十九日など法要の際の香典

最近は、親族が再度日程を合わせて集まる手間を減らすため、納骨や四十九日法要も葬儀の際にまとめて行う方が増えてきました。

しかし、納骨式や四十九日法要を改めて行う場合には香典が必要になります。納骨や四十九日法要が葬儀と同日でも、別で香典を出す方もいますし、そういった風習がある地域もあるので確認が必要です。

納骨式や四十九日法要、一周忌の際の御香典の相場は全世代で5千円~1万円程度です。

もし、法要終了後に食事会がある場合は5千円程度を追加して包みましょう。家族で参列する場合には、御香典の金額にプラスして食事代5千円×家族の人数を包みます。半端な金額になってしまう場合には多めに包むようにしましょう。

香典を包む際のマナー

香典を出す際に一番最初に気を付けたいのは、その地域での独特の風習が無いかどうかです。

地域によっては、「御霊前(御仏前)」や「御香典」などの表書きの袋の他に、「伽見舞い」「通夜見舞い」「叺代」など別の袋を用意して、そちらにもお金を入れて持っていくような地域もあるため、まずは地域の風習を確認しましょう。

その他、金額や書き方、包み方にも気を付けた方が良いマナーがあります。一つずつ詳しくみていきましょう。

新札を避ける

新札を避けたほうが良い大きな理由は2つです。

一つ目は、「急な訃報で、前もって準備するものではない」という意味合いがあるからです。

二つ目は、新札だと数える際にお金同士が重なって、数え間違いの可能性が高まるからです。

もし手元に新札しかない場合は、折り目を一度つけてから包むのが良いでしょう。汚れたお札、破れたお札、シワだらけのお札も失礼になりますので注意するようにします。

避けたほうが良い金額(数字)

「故人との縁を切ってしまう」という意味で割り切れる偶数は避けるのが一般的です。

同じく、「死」や「苦しみ」を連想させる、4や9の数字は避けられてきました。

香典には1・3・5・10の数字で入れると良いとされていますが、1万円の次が3万円だと負担も大きいため、2万円は例外的に認められている傾向があります。

▼香典のお札や金額についての詳しいマナーはコチラ

香典のお札はどの向きで包む?新札はNG?お札に関するマナーを解説

表書きのマナー

葬儀で渡す香典の表書きは薄墨を使います。筆ペンで書いても問題ありません。

薄墨には「悲しみの涙で墨が薄れる」という意味や「突然の訃報に動揺して墨がうまく擦れない」といったような意味合いがあります。

表書きは、浄土真宗以外の仏式の場合は「御霊前」か「御香典」、浄土真宗の場合は「御仏前」か「御香典」となります。キリスト教式は「御花料」、神式は「御玉串料」などの袋を用意します。

そして、水引の下には名前をフルネームで書きます。仕事関係で参列する場合は、会社名などを名前の前に記載するとわかりやすいでしょう。

香典袋の裏や内袋に、住所や電話番号、相手との関係、金額などを書く欄がある場合はそれに従って記入します。記入欄が無くても、袋の裏側の左下あたりに最低限住所と連絡先は書いておくようにしましょう。

▼夫婦連名など表書きについての詳しいマナーはコチラ

香典袋の書き方は?表書きや金額、名前 中袋がある場合の書き方

香典の包み方

弔事では慶事とは逆の包み方をします。

香典袋にお札を入れるときは、まず全てのお札を表に揃えます。肖像画が書いてある面がお札の表で、その逆がお札の裏になります。そして、上側を確認してから裏面に返し、香典袋に入れます。

例えば千円札の場合、表面に「日本銀行券 千円 日本銀行」と書いてある側を上にして入れるようにします。

▼香典の詳しい包み方はコチラ

香典のお札の入れ方 | お札の向き・中袋・香典袋の包み方のマナー

渡すタイミング

葬祭ホールでの葬儀の場合は、基本的には受付があることがほとんどです。

受付がある場合には、到着したらまず受付で芳名帳や芳名カードに記帳をし、そこで香典を係の人に渡します。

身内だけの家族葬の場合は、受付を設けない場合もあります。その場合には、開式前に祭壇の前に香典を置くスペースがあることが多いのでそちらに置きます。見当たらない場合は、喪主や遺族の方に確認するようにしましょう。

▼親族へ香典を渡す際の詳しいマナーはコチラ

香典の渡し方|かける言葉やふくさからの出し方・後日渡す方法も解説

まとめ

身内の葬儀の場合は、基本的に故人と同世帯として生活していたか、同居していたかどうかで香典が必要になるかどうかが変わってきます。

故人と離れて暮らしていたり、経済的に独立している場合は、香典を用意しましょう。

また、家族葬も決まった定義はなくやり方も様々です。香典を辞退する喪家もあれば、受け取る喪家もあり、家族葬だから不要という事はありませんので注意しましょう。

地域によっての違いもありますので、不安があれば事前に確認することが大切です。

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この記事を書いた人:富永 ゆかり

この記事を書いた人:富永 ゆかりこの記事を書いた人:富永 ゆかり

資格:終活アドバイザー、終活ガイド
大学卒業後、IT系企業にて4年間営業として就業。その後、葬祭業・仏具販売店を経営する家に嫁ぎ、現在は家事・育児と本業の葬祭関連業務のかたわら、ライターとしても活動中。

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