香典は旧姓の名前で渡しても大丈夫?旧姓の書き方のポイントや気を付けておきたいことを解説

お通夜や告別式などのマナーで大切なものの一つに、香典に関するマナーが挙げられます。香典は、香典袋に包んだうえで表書きと名前を書いて用意するのが一般的です。

では、結婚されている方が旧姓で香典を渡したい場合には、名前をどのように記載すべきでしょうか。

学生時代の恩師など、結婚後にあまり連絡をとっていないケースでは、旧姓の方が認知されているというケースもあります。

今回は、そのようなケースで香典を旧姓で用意する場合の注意点について解説していきます。

▼香典の書き方のマナーまとめはコチラ

香典袋の書き方は?表書きや金額、名前 中袋がある場合の書き方

葬儀で旧姓を使うケースとは

葬儀で旧姓を使うケースとして、結婚後の状況をあまり知らない方の葬儀に参列する場合が考えられます。

具体的には、以下のようなケースが挙げられるでしょう。

  • 学生時代の友人・恩師
  • 結婚して以降交流がなかった方

それぞれのケースについて詳しくご紹介していきます。

学生時代の友人・恩師

学生時代の友人や恩師の葬儀では、旧姓の方が馴染みがあるため、旧姓で参列したいと考える方も多いのではないでしょうか。
香典の名前を結婚後の姓で記載してしまうと、受け取った側も誰からの香典なのか分からなくなってしまう可能性があります。
そのため旧姓で参列した方が、遺族にとっても分かりやすく親切といえるでしょう。

結婚して以降交流がなかった方

結婚以降に交流がなかった方の葬儀では、旧姓を使った方が分かりやすいです。

葬儀を行う遺族や受付の方は、あなたと交流があった方とは限りません。故人が生前にあなたの旧姓で遺族にあなたのことを話していた場合、結婚後の姓を使ってしまうと香典の整理などで手間をかけてしまう可能性があります。

したがって、結婚して以降交流がなかった方の葬儀に参列する場合も、旧姓を使った方が親切と言えます。

香典に旧姓を書く場合の書き方のポイント

旧姓で香典に名前を書く場合には、香典に中袋があるかないかで書き方が異なります

香典に中袋がある場合には、外袋には現在の新しい姓で名前を書き中袋には新しい姓で名前を書きつつ括弧のなかに旧姓を書いておくとよいでしょう。

中袋がないタイプの香典の場合には、外袋に現在の姓で名前を書き、その横に旧姓もあわせて小さく書いておくようにしましょう。

中袋があるときの旧姓の書き方

中袋がある香典の場合、外袋と中袋に名前を記載する場所があります。
全て旧姓で記載することも考えられますが、現在の姓を記載しないと誰からの香典か分からなくなってしまうことも考えられます。
中袋と外袋でどのように名前を記載すれば良いか、外袋と中袋のそれぞれの記載方法を詳しく確認してみましょう。

外袋には現在の姓を書く

旧姓で香典を用意する場合でも、外袋があれば、外袋には現在の姓を記載するようにしましょう。

香典袋の外袋は、受付などで一番目に触れる機会が多い箇所なので、公の場で使用する名前を使用することが一般的なマナーといえます。

したがって、外袋には現在の名前をフルネームで記載するのが良いでしょう。なお、外袋に名前を記載する際は、水引の上部に「御霊前」などの表書きを記載し、水引から下の部分に名前をフルネームで記載します。

中袋には旧姓+現在の姓を書きましょう

外袋には現在の姓で名前をフルネームで記載し、旧姓は中袋に記載します。

中袋は、誰からいくら香典をいただいたのかを管理するために、主に喪主やご遺族の目に触れる機会がほとんどです。したがって、旧姓を知っている方の目に触れる可能性が高いのが中袋なので、旧姓を記載しても良いとされています。

ただし、ご遺族や喪主が必ずしも旧姓を知っているとは限りませんので、現在の名前を記載しつつかっこ書きなどで旧姓を記載すると親切ですね。名前を記載する際は、ご遺族や喪主の方が迷わないように配慮することがマナーといえます。

中袋がないときの旧姓の書き方

香典袋は中袋付きのタイプが一般的ですが、地域の風習によっては中袋がついていないものもあります。

中袋がないタイプの場合、表書きの下にしか名前を記載するところがないので、旧姓をどこに書いて良いか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

中袋がないタイプの場合、香典袋のおもて面に現在の姓で名前をフルネームで記載し、横に小さく旧姓を記載すると良いでしょう。また、ご遺族は誰からの香典でいくらなのかを把握する必要があるため、中袋がないタイプでも金額を記載する必要があります。

中袋がないタイプでは、香典袋の裏面の左下に住所と金額を記載すれば問題ありません。

夫婦連名で香典を渡すときの旧姓の書き方

夫婦で一緒に香典を渡すときは、代表して男性の名前のみで香典を渡す場合と連名で渡す場合があります。

地域によっては、連名で出すことはマナー違反とされる場合もありますので、地域の風習や習慣を確認しつつ香典を包むようにしてください。

連名で香典を渡す場合、夫の名前をフルネームで記載し、夫の名前の左側に妻の下の名前だけを記載する書き方が一般的です。旧姓を記載したい場合は、中袋の名前を記載する箇所に旧姓を記載するようにします。

香典を旧姓で渡すときに気を付けておきたいこととは

香典を旧姓で渡すときに、名前の書き方以外にも気にしておきたいポイントをご紹介していきます。

香典は、受け取ったご遺族や喪主の方でも、しっかりと管理したうえで香典返しなどを準備する必要があります。旧姓で渡すことで、香典を受け取ったご遺族や喪主の方が困ってしまわないように、渡す側も配慮しておきましょう。

昔の住所や旧所属先の情報を書く

旧姓は、亡くなった故人が認知していても、ご遺族の方が認知しているとは限りません。

そのため、受け取ったご遺族が分かり易いように、旧姓時代の昔の住所やその当時所属していた所属先などの情報を記載しておくと良いでしょう。昔の住所や旧所属先の情報を基に、故人とはいつの時代に関わりがあったのかご遺族も把握し易くなります。

なお、昔の住所や旧所属先などの当時の情報は香典袋や中袋に直接記載せず、情報が記載されたものを香典袋に一枚添えてお渡しすると良いでしょう。

遺族が香典返しの際に困らないようにする

香典を受け取ったご遺族は、どなたの香典でいくら包んであるかをしっかり管理し、香典返しなどを準備する必要があります。

旧姓で香典を渡す際には、香典返しでご遺族が困らないように配慮することが大切です。

ご遺族は、葬儀の手続きやお客様の対応などで多忙な日々を過ごしています。ご遺族の負担を少しでも軽減するために、旧姓で香典を渡す場合でも、ご遺族が困らないように分かり易く配慮するよう心がけてください。

受付では芳名帳に旧姓を書いても良い?

ここまで、旧姓で香典を渡す場合に注意したいことや気をつけたいことについて触れてきました。旧姓で香典を渡すのであれば、葬儀の受付でも、芳名帳に旧姓で記載したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

まず、芳名帳に旧姓を記載すること自体は問題ありません。

ただし、旧姓だけだと誰なのかご遺族が把握できない恐れもありますので、現在の名前を記載しつつカッコ書きで旧姓を記載すると良いでしょう。参列者があまり多くない小さな葬儀の場合であれば、ご遺族に直接、口頭で伝えることもできます。

しかし、多くの参列者がいらっしゃる葬儀では、受付で旧姓であることを説明する機会はあまりありません。

少しでもご遺族の負担を軽くしてあげるためにも、分かり易い記載方法を心がけると良いですね。

まとめ

今回は、香典を旧姓で渡す場合について解説してきました。

香典を旧姓で渡す場合、ポイントとなるのはご遺族に迷惑がかからないかどうかという視点で、旧姓を使うことでご遺族があなたを認知できず、困ってしまうことは避けなければなりません。
香典を渡す側のマナーとしても、ご遺族が困ることの無いようにしっかり配慮するようにしましょう。

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この記事を書いた人:えばし 和彦

現在、通信会社で営業の仕事をしている傍ら、WEBライターとして活動中。終活に関する記事を100本以上執筆。

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