人気の香典返しランキング|定番のおすすめ品からタブーな品まで紹介
葬儀で香典をいただいた方に、感謝やお礼の気持ちを込めてお贈りする香典返し。近年は後から配送する手間を減らすために、当日返しを行う方も増えてきました。
しかし、実際香典返しを選ぶ際は、どのような基準で何を選べばよいのかわからないという方も多いかもしれません。
本記事では、ランキング形式で香典返しで人気の品物を紹介していきます。
目次
香典返しで贈る品物
香典返しの品物は、「不祝儀を残さないように」「悲しみや不幸を消す」という考え方から、後に残らない「消えもの」をお贈りするのが一般的です。
お茶・のり・お菓子などの食品や、タオル・石鹸・洗剤などの消耗品がよく選ばれています。こういったものが香典返しの品物の定番として選ばれるのには、実は様々な理由があります。
香典返しに選ばれる理由や、品物のメリットを詳しくランキングでみていきましょう。
香典返しの人気ランキング
香典返しでの定番はお茶・のり・お菓子・タオル・石鹸・洗剤等です。近年はカタログギフトも新しく定番になってきています。香典返しとしていただいたことがある人も多いかもしれません。
ここでは若者から年配の方まで、全世代に喜ばれる品物をランキング形式でみていきましょう。
No.1 カタログギフト
お贈りする方が自分とは年齢層も違い、何をお贈りしたら喜んでもらえるかわからないという場合などに、受け取った方が自由に選べるカタログギフトは香典返しの新定番となりつつあります。
カタログギフトは金額によって様々な種類のカタログがあるため、多数の方に金額が違う品物を贈り分けする必要がある場合、品物を選ぶ手間を簡略化することが出来ます。
その他にも、カタログギフトを受け取った側としては以下のようなメリットが挙げられます。
- 金券の代わりに自由度の高い商品を選んでもらえる
- 好みによっては、食品等も選んでもらえる
- 受け取った方が、家族に渡して選んでもらうことも出来る
しかし、確実に商品を選んでいただける保証が無いことと、カタログにも有効期限があるので贈る相手によっては注意が必要です。
No.2 フリーズドライの味噌汁・スープ
フリーズドライの味噌汁やスープは近年人気が高まってきました。
コーヒー、紅茶等は好き嫌いがある場合もありますが、味噌汁やスープはさほど好き嫌いを気にしなくても良く、軽くて持ち帰りやすいので皆さんにお配りする当日返しで人気です。
また、1人暮らしの方ではわざわざ味噌汁を作って食べないという方も多いので、食卓に一品添えられるというのが人気の理由ではないでしょうか。
特に、有名料理人とコラボした少し高級な品物が人気です。
No.3 お菓子
家族が多い方に贈るために、多く選ばれているのが焼き菓子等のお菓子のセットです。有名店や有名パティシエの名前がついた、自分では買わないけれどちょっと高くて特別感のあるお菓子が人気です。
自宅に配送する場合などは、夏場は水ようかんやゼリーなどのセットも日持ちもしますし、季節感があるためオススメです。
No.4 コーヒー・紅茶
「日本茶は飲む機会があまりない」という若い方にも喜ばれるのは、個別に包装されたドリップタイプのコーヒーややティーバックタイプの紅茶です。
故人を偲ぶためにゆっくりと味わうことが出来ます。また、お茶同様にコンパクトで軽く保存期間も長めなので、当日返しでの人気が高いです。
最近は特に有名店のコーヒー・紅茶もギフト用があるのでネームバリューで選ばれる方もいらっしゃいます。
焼き菓子などとセットになっているギフトセットも、家族で楽しめるので人気が高く、後から香典返しを配送する場合にオススメです。
No.5 石鹸・洗剤
洗剤や石鹸には「健やかに過ごす」「不幸を洗い流す」という意味があるので、香典のお返しに適しています。また、長期保存が可能なので、あらゆる世代の方に重宝されます。
現在、洗濯洗剤はあらゆるタイプのものが販売されており、家庭によっては使えない洗濯機もあるため、洗濯洗剤よりも食器洗剤やハンドソープのセットなどを選ばれる方が多いです。
また、こだわりのある女性には、オーガニックなどの少し贅沢な石鹸やボディソープがおすすめです。
No.6 日本茶
お茶は昔、僧侶が仏壇に供えていたことから仏教との関係が深いとされています。
また、お茶には境界を区切る意味があることから故人をあの世に送り出す、故人とのお別れを意味するということで、今も香典返しの定番として選ばれています。
さらに、お茶はコンパクトで軽いため、当日返しで渡しても会葬者の方の負担になりません。一般的に袋に入ったお茶の保存期間は6ヶ月で、缶に入ったお茶は1年ほどと長いので、頻繁にお茶を飲む方でなくても安心です。
No.7 タオルや寝具
元々は「白いもの」は白装束で旅立つという意味を持つことから、昔からタオルやシーツが香典返しとして人気でした。タオルは「不幸を拭い去る」、寝具は「悲しみを覆い、包み込む」という意味もあり、香典返しに向いている品物といわれています。
実際の品物は必ずしも白色である必要はないので、現在はシーツよりもタオルケットや毛布の方が人気です。タオルで有名な今治タオルをはじめ、有名ブランドのロゴ入りのタオルセットや、タオルケットや毛布が人気です。
No.8 のり
のりの黒い色が弔事に相応しいとされていたため、香典返しといえばのりというくらい、一昔前では定番として多く選ばれていました。
のりは軽くて持ち帰りやすく、日持ちもするので当日返しとして今でも人気です。
のりといっても、缶に入ったタイプや海苔と佃煮やふりかけ、お茶漬けの素などとのセットもあります。
贈るのがタブーな香典返し
贈る相手が好きだということがわかっていても、香典返しには避けた方が良い品物もあります。具体的にどのようなものかみていきましょう。
生もの
「四つ足生臭もの」と呼ばれる生ものは、香典返しで避けた方が良いとされています。
四足は四つ足で歩く動物である牛や豚の肉のことで、生臭は魚の生臭いにおいのことを指しています。
四つ足動物のお肉や、魚類は一部の地域や風習、宗教的な理由で贈ってはならないものとされています。
また殺生を連想させるものは、弔事の時は避けた方が良いとされていることと、傷みやすいということも理由として挙げられます。
どうしても生ものを贈りたい場合は、グルメカタログギフトがあるので、そちらをお贈りすると良いかもしれません。
お酒・昆布・鰹節
お酒は神事を営む際のお供え物としての意味合いが濃く、慶事を連想させてしまいます。同様に、昆布や鰹節も慶事で使われることが多いため、弔事では避けられています。
しかし、最近では自由葬も増えたため、気にしない方も増えているようです。昆布や鰹節は日持ちもしますし、お酒は故人が好きだったという理由で贈る方もいます。
とはいえ、伝統や風習を気にされるような方や年配の方には、避けた方が無難かもしれません。
商品券
地域によっては、香典返しが現金の場合もあります。しかし、そういった風習の無い地域では金額がはっきりとわかる商品券はあまりおすすめできません。
ただ、お送りする相手がご親族などで親しく、事前に香典返しは商品券が良いという話が出ていたり、相手の特性を考えると商品券が喜ばれるだろうということがわかっている場合は、商品券でも良いでしょう。
また、商品券をどうしてもお送りしたいという場合は、品物とセットにするという手もあります。
香典返しを贈る際のマナー
ここまで香典返しのおすすめの品物と避けた方がよい品物についてご紹介してきましたが、最後に香典返しを贈る際のマナーを解説いたします。
品物だけではなく、贈る際のマナーにも気を配りたいものですね。
香典返しの相場金額
香典返しの相場金額は、通夜や葬儀・告別式でいただいた香典の半返しが相場とされています。例えば香典を1万円いただいた場合、香典返しの相場金額は5千円となります。
ただし、親族から高額の香典をいただいた場合、香典返しは香典の3分の1程度でもよいとされています。香典は3万円からが高額とされていますが、場合によっては5万円以上の香典をいただくこともあります。その際は4分の1程度でも問題ないでしょう。
▼香典返しの相場金額について詳しく知りたい方はコチラ
香典返しを贈る時期
香典返しを贈る時期は、49日法要が済んだ2週間~1か月以内を目安にします。香典返しを手渡しではなく発送する場合は、49日法要の前までには準備を済ませておくことが理想的であるため、葬儀が終了したらなるべく早めに香典返しの準備にとりかかりましょう。
ただし、近年では香典返しを通夜や葬儀・告別式の当日にお渡しすることも増えてきています。香典返しを通夜や葬儀の当日にお渡しする場合は、全員一律で3,000円程度の品物を用意します。親族などから高額の香典をいただいた場合は、後日お渡しした香典返しとの差額分の品物をお贈りします。
▼香典返しを贈る時期について詳しく知りたい方はコチラ
掛け紙(のし)のマナー
香典返しでは、掛け紙(のし)をかけてお贈りすることがマナーです。掛け紙には、表書きと名前を書き、白黒か白と黄色の水引が付けられたものを選びます。
表書きは仏式であれば「志」が一般的です。また、名前は水引の下にフルネームを記載します。
なお、香典を郵送する場合「内のし」、直接手渡しする場合は「外のし」にして掛け紙(のし)をかけます。
▼香典返しの掛け紙(のし)のマナーを詳しく知りたい方はコチラ
まとめ
香典返しとして人気が高い商品は、当日返しの場合は持ち帰る際には負担にならず、後から配送する場合にはかさばるものでも「自分では買わないけれど、貰ったら嬉しいちょっと高級感があるもの」です。
自分の気に入ったものや、故人と縁があるものを香典返しとして用意したいという方もいらっしゃると思います。
その場合は、当日返しの場合は持ち帰られる方の負担にならないかどうか(過度に重いなど)、後日配送する場合は、贈り先様で使って貰えるかどうかを考えて選ばれると良いでしょう。
▼香典返しのマナーまとめはコチラ
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