法事の案内状の書き方とは?封筒・はがきや切手の種類、例文も紹介

法要は、葬儀が終わった後に追善供養のために行う儀式のことを指します。宗派にもよりますが、四十九日法要、百箇日法要、一周忌からは五十回忌まで年忌法要は続きます。

法要は親族中心となって行いますが、本記事ではこれらの法要でどのような案内状を出したらよいのか、実際の例文を交えながら詳しく解説していきます。

案内状に書く内容

法要の案内状には、誰の法要なのか、日時と場所、法要後に会食はあるのかどうか、出欠連絡の仕方など、受け取った方が間違わないように、わかりやすく記載する必要があります。

具体的にどのように記載すればよいのかみていきましょう。

誰の法要で、差出人と故人との関係性は何か

基本的には施主から案内状を出すことになりますが、誰の法事なのか貰った方がわかるように、故人の名前は必ず記載するようにします。

戒名を入れることも多いですが、遺族以外には戒名だけを見て誰なのかすぐわかる方は少ないので、施主とはどういう関係なのかと合わせて生前の名前を記載すると良いでしょう。

具体的には、「亡父〇〇(名前) 〇〇〇〇居士(戒名)」「〇〇〇〇居士(亡 〇〇〇〇(生前名))」などと記載します。

法要の日時と場所

法要の日時と場所は参列する方にとって重要な情報ですので、日付、曜日、開始時刻をわかりやすく記載します。

また、法要をどこで実施するのか、場所の住所と電話番号なども併せて記載します。法要の内容や参加人数により、自宅で行う場合もあれば、お寺やホテルで行う場合もあります。

ホテルで執り行う場合には、ホテル側で案内状と一緒に封入するための地図の用意があることもありますので、あれば一緒に入れると親切です。

また、ホテルが広い場合には部屋(会場)によって入る入口が違う場合もありますので、何という名前の部屋で行われるのかというのも記載しましょう。

法要の内容

供花

法要といっても、四十九日法要、百箇日法要、新盆(初盆)、一周忌、三回忌など法要の内容は様々です。四十九日法要では納骨式や仏壇の開眼供養を一緒に行う場合もあります。

案内状にはどのような内容の法要となるのか、所要時間はどれくらいになるのか、お斎(会食)があるのかどうか等々記載があると親切です。

法要の内容やお斎があるかどうかによって、遠方の方は時間に合わせて交通機関の予約をしたり、香典の金額が変わってきたりしますので、内容に関しては必ず記入するようにしましょう。

出欠の確認

基本的には案内状を送る際に返信用はがきも一緒に送付し、返信用はがきを返信してもらうことで、参加者の出欠可否を確認することになります。

遺族は、事前に招待する人数で大体の数を決めておき、出欠を確認した後で引き出物や香典返しの準備したり、お斎(会食)を行う場合には席次を決めたりする必要があります。

近しい親族だけであれば直接連絡をもらう形でも良いでしょうが、準備のためにもいつまでに連絡が欲しいのかは明記するようにしましょう。 遅くても法要当日の2週間前までには返事を貰うようにするのが良いでしょう。

期日までに連絡がない場合には、施主や遺族から連絡して確認を取るようにします。

差出人の住所と連絡先

法要は施主がとり仕切って行う場合が多いですが、「書かなくてもわかるだろう」と思わずに差出人は誰なのか、住所と連絡先を明記します。

案内状に書かれた住所や電話番号へ、直接出欠の連絡をすることもありますし、出席と連絡した後に急に欠席となってしまう可能性もありますので、必ず電話番号などの連絡先を書くようしましょう。

法要の案内状テンプレート・例文

法要の案内状には、基本的には季節の時候と挨拶、法要の案内、出席のお願い、法要の日時、場所、会食の有無、返信の方法と期日、施主の氏名と連絡先の順番に書いていきます。

法要の案内状の例文を記載しますので、案内状を作成する際の参考にしてみてください。

※実際利用する場合には、縦書きでご利用ください。

49日法要の案内状

四十九日法要は納骨式も一緒に行うケースがあります。納骨式も行う場合の例文を記載します。

謹啓

〇〇の候 皆様方には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます

先般 亡父 〇〇 の葬儀に際しましては ご丁重なるご厚志を賜りまして誠にありがとうございました

さて 左記日程にて 〇〇の四十九日忌法要(七七日忌法要)と納骨式を営むことになりました

つきましてはご多忙中誠に恐縮とは存じますが ご参列賜りますようお願い申し上げます

謹白

令和〇年〇月

 

日時 〇月〇日(〇曜日) 午前10時30分より

場所 〇〇寺

住所 〇〇市〇〇町〇〇ー〇

電話 〇〇〇ー〇〇〇ー〇〇〇

なお 法要後は供養の粗宴をご用意いたしております

※お手数ですが〇月〇日迄に同封の返信葉書にてご都合をお知らせ下さい

 

住所 〒〇〇〇ー〇〇〇〇

〇〇市〇〇町〇〇ー〇〇

電話 〇〇〇ー〇〇〇ー〇〇〇〇

名前 〇〇〇〇

一周忌の案内状

一周忌や三回忌くらいまでは、故人が若くしてなくなった場合には、親族の他にも故人の友人・知人を招いて法要をすることもあります。友人・知人も招く場合の例文を記載します。

拝啓

◯◯の候 皆様方におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます

さて この度 〇〇〇〇居士(亡 〇〇〇〇)の一周忌にあたりますので

生前ご厚誼にあずかりました皆様のご来臨を仰ぎ 法要を相営み つづいて供養の印に粗餐を差し上げたいと存じます

ご多用中誠に恐縮ではございますが 何卒ご臨席賜りますよう謹んでお願い申し上げます

敬具

令和〇年〇月

 

日時 令和◯年◯◯月◯◯日(◯曜日)午前◯時より

場所 〇〇ホテル 〇〇の間

住所 〇〇市◯◯町 ◯ー◯ー◯

電話 ◯◯◯ー◯◯◯ー◯◯◯◯

 

住所 〒〇〇〇ー〇〇〇〇 ◯◯市◯◯町 ◯ー◯ー◯

電話 ◯◯◯ー◯◯◯ー◯◯◯◯

名前 〇〇〇〇

※お手数ではございますが◯月◯日までにお返事を頂ければ幸いでございます

案内状を書く際のマナー

法要の案内状には、弔事用の手紙のマナーがあります。基本的なマナーは一般的な手紙と同じですが、縦書きであるということ、句読点を使わないことに注意してください。

下記にて詳しくみていきましょう。

通常の手紙のマナーに準じる

一般的な手紙でも、弔事用の手紙でも共通のマナーは下記です。

  • 「拝啓」「敬具」などの頭語・結語をつける
  • 「〇〇の候 皆様方におかれましては…」などと時候と挨拶を入れる
  • 結びの挨拶を入れる(法要の案内に関しては、参列のお願い)
  • 「再び」「また」「重ねて」などの忌み言葉 は避ける

細かい言葉遣いに迷う場合には、法要の案内状のテンプレートや例文を見て作るのが良いでしょう。

句読点はつけない

法要の案内状には句読点をつけないことがマナーとなっています。本来、句読点が使われるべき部分には空白スペースを使って案内状を作成します。

これは、元々句読点は子供が文章を読みやすいようにつけられたことから始まっているため、案内状を送る相手は教養がある方で、相手に敬意を示すという意味で句読点を使用しないという習慣があります。

また、文章を途中で区切る句読点を使用しないことで、法事がスムーズに終わるようにという意味が込められているという説もあります。

案内状の形式

案内状を送る際の形式にもマナーがありますので注意が必要です。下記にて詳しくみていきましょう。

案内状は何で送る?

法要の案内状を送る際には封筒にハガキを入れて出すことがマナーとされていますが、二重封筒は使わないようにします。不幸が重なることを連想させてしまうので、二重封筒は避け、白い無地の封筒を用いるのが一般的です。

また、はがきで出欠を確認したい場合には、返信用はがきを同封するようにします。

ただし、近年では略式として、封筒を使わずに往復はがきを用いるケースも多くなってきており、必ずしも封筒に入れて出さなくても問題ありません。

往復はがきは往信用のはがきと復信用のはがきが一枚つづりとなっており、半分に折ってお送りし、返信の際は半分に切り、返信部分に、出席・欠席の記載をして返信してもらうことになります。

案内状の切手は弔事用がおすすめ

法事の案内状を出す際に使用する切手は、弔事用の切手を使用するようにします。ブルーの背景に白の小花柄の切手が弔事用となります。

郵便局で購入でき、コンビニで購入できる場合もありますが、店ごとに品ぞろえが違いますので、郵便局の方が確実に手に入ります。

家にあるからといってキャラクターものの切手等を使用すると、相手によっては不快に感じてしまいます。

法要の案内状を送る際は弔事用の切手を使用し、送った相手に場違いな印象を与えないようにしましょう。

法要の案内状はいつ送る?

法要の案内状は参加者が都合を調整できるように、日程が決まり次第早めに送るのが良いでしょう。参列者の人数の把握が早めにできると、引き出物の準備や香典返しの準備、お斎の準備など、法要の準備もスムーズに進みます。

遅くても法要が行われる日時の1か月前までには案内状を出し、二週間前までには返信をもらうようにすると良いでしょう。

法要の案内状に返信をするときの書き方

送られてきた案内状に返信をする際には下記のようなマナーがあります。

  • 出席の場合は、「御出席」の「御」に二重線を引き、「出席」の文字に丸を付け、「させて頂きます」や「致します」と付け足し、「御欠席」の文字に二重線を引く
  • 欠席の場合は、「御出席」の文字に二重線を引き、「御欠席」の「御」に二重線を引き、「欠席」の文字に丸を付け、「させて頂きます」や「致します」と付け足す
  • 「御住所」などの「御」に二重線を引く
  • 「御芳名」の文字は三文字全て二重線を引いて消す
  • 返信ハガキの、施主の氏名の後の「行」に二重線を引き、「様」と記入する

空白やスペースがある場合には、ご連絡を頂いた事に対するお礼や、欠席の場合は欠席を詫びるコメントをいれるとより丁寧な印象になります。

欠席の返信を送る際は詫び状を同封するとより丁寧になるので、可能であれば詫び状も準備すると良いでしょう。

また、案内状が届いたときは、返信期日まで余裕があってもなるべく早く返信をするようにします。

まとめ

初めて自分が法要を取り仕切る場合には、法要に来ていただきたい方にどのようにご案内したらわからない方もいらっしゃるかと思います。招待された立場になって、どのような内容が書いてあれば安心して参列することができるのか考えて、情報を記載すると良いでしょう。

また、最近はインターネットでも法要の案内状の例文やテンプレートを探すことができますので、それを自分に当てはめて編集する形でも問題ありません。

遺族の方はトラブルなく、スムーズに法要を終えられるよう、早めに準備に取り掛かるようにしましょう。

この記事を書いた人:富永 ゆかり

この記事を書いた人:富永 ゆかりこの記事を書いた人:富永 ゆかり

資格:終活アドバイザー、終活ガイド
大学卒業後、IT系企業にて4年間営業として就業。その後、葬祭業・仏具販売店を経営する家に嫁ぎ、現在は家事・育児と本業の葬祭関連業務のかたわら、ライターとしても活動中。

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