法事を欠席する際の返信はがきの書き方や香典、供物などのマナーを解説

年忌法要やお彼岸などで法事に招待されても、やむを得ない事情で出席できない事もあるでしょう。最近は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、遠方での法事を遠慮したいと考える方も多いのではないでしょうか。

法事に招待されたのに都合が悪くなってしまったり、出席できない場合、どのような対応を取ったら良いのでしょうか。

本記事では、法事を欠席する際の連絡の仕方や、その他の対応について紹介していきます。

法事は欠席しても問題ない?

欠席に丸を記入する

法事は葬儀とは違い、予め日程が決まっています。なるべく都合をつけて出席するのがベストですが、連絡が来た時点で既に別の予定が入ってしまっているような事もあるでしょう。

結婚式や入学式などと慶事と重なった際には、なるべく弔事を優先するのが一般的にはマナーと言われていますが、実際どうするのかは誰の法事なのか(何回忌なのか)、誰の何の慶事と重なっているのかといった内容や、その人との関係性にもよるでしょう。

例えば、自分の親友の結婚式と、親戚の三回忌法要が重なってしまった場合には、結婚式を優先したいという気持ちになるのではないでしょうか。

最近は「生きている方を優先する」という慶事優先の考え方もあります。自分以外の家族が法要に出席できる場合には、自分は結婚式に出席するということでも良いのではないでしょうか。

自分のこどもの入学式と法事が重なったような場合には、夫婦で分担できるようであればその様な対応でも良いでしょう。

ただし、地域によっては弔事優先が強くルールとして残っている場合もあります。困った場合には、家族や親族に相談してから決めると良いでしょう。

法事を欠席するときは、早めに連絡を

予定の確認

どのような理由であれ、法事を欠席する際にはその事が決定した時点で早めに当家に連絡をします。

当家でも法事当日の返礼品や食事の手配などがあるからです。案内状が届いた場合には、返信期日の記載があるのが一般的ですが、ギリギリに返送するのではなく、早めに返送します。

メールや電話で欠席の旨を伝えてもいい?

もし、喪主となる方やその家族のメールや電話を知っているのであれば、案内状を頂いた時点で、直接欠席を詫びる連絡をしても良いでしょう

ただし、その場合もハガキは後日返送するのがマナーです。なぜなら、返送ハガキで出欠の管理をされている方も多く、様々な方からメール等で連絡を貰っている場合、失念してしまうこともあるからです。

法事を欠席するときの返信ハガキの書き方

法事・法要を欠席するときの返信はがきの書き方

法事は規模にもよりますが、往復はがきで案内状が届くことが多くあります。案内状が届いた場合には、期日まで時間があったとしてもなるべく早く返信するようにしましょう。

返信ハガキで欠席を伝える際は以下のように記載します。

 

①欠席を伝える

案内状には「御出席」「御欠席」のように選択肢がある場合があります。まず、「ご出席」という文字を二重線で消します。

次に「御欠席」の「御」の部分だけを二重線で消し、「欠席」を〇で囲みます。そして、「欠席」の文字の下に、「させて頂きます」や「致します」と付け足します。

②住所と名前の記載

住所を記載する部分には「御住所」と書かれていることが多いです。この場合、「御」を二重線で消し、「住所」の後から自分の住所を記載します。

次に自分の名前を記載する部分には「御芳名」と書かれていることが多いです。この場合、「御芳」を二重線で消し、「名」の後から、自分の名前を記載します。

③宛名の修正

表面には宛先に喪主の方の住所と名前の記載があります。名前部分は「〇〇(名前) 行」と書かれていますので、「行」を二重線で消し、「様」と記入します。

ハガキに空白部分やコメント欄がある場合には、欠席を詫びる旨を記載するとより丁寧です。記載できない場合には、別途手紙などをお送りするのが望ましいです。

 

理由はどのように書く?

返信ハガキでは、欠席理由を明確に伝える必要はありません。

親しい間柄の方であれば、口頭などで正直に事情を説明すると良いでしょうが、文面では「仕事の都合で」や「家庭の事情で」、「やむを得ない事情により欠席させて頂きます」「どうしても都合がつかず出席できません」のようにはっきりと理由は記載しないのがマナーです。

もし、新型コロナウイルスの感染拡大が原因で欠席したい場合には、「新型コロナウイルスの流行もあり、流行地域からの出席を控えさせて頂きます」「昨今の事情を鑑み、遠方からの出席を控えさせて頂きます」などと記載すると良いでしょう。

お詫びの手紙も添えたほうがいい?

封筒とペン

欠席の連絡をする場合には、ハガキを送るだけではなく、お詫びの手紙も一緒に送ると丁寧です。

二つを同封しても構いませんが、ハガキと手紙は分けて送った方が望ましいとされています。また、招待された法事を欠席する場合には香典や御供物も一緒に送るようにします。お詫びのお手紙は、香典や御供物と一緒に同封する形でも問題ありません。

お詫びの手紙の例文

新型コロナウイルスの感染拡大を理由に欠席する場合

前略

この度は〇〇様の一周忌法要のご案内を頂戴しまして誠にありがとうございました。本来ならば、ご遺族の皆様と一緒に改めて〇〇様のご冥福をお祈りしたかったのですが、昨今の事情を鑑み、自身が新型コロナウイルスに感染しますと仕事の関係上、周囲への影響が大きいため今回は誠に申し訳ございませんが、欠礼をさせていただきたく存じます。

心ばかりではありますが、御香料を送らせていただきました。どうぞ御仏前にお供えくださいますようお願い申し上げます。

略儀ではありますが、これにて不参のお詫びとさせていただきますことお許しください。時節柄、くれぐれも皆様お体を大事になさってください。

早々

特に欠席理由は記載せずにお手紙を送る場合

謹啓

この度は〇〇様の三回忌法要にお招き頂き有難うございました。

さて、お招きいただいた法要について、当日出席させていただきたかったのですが、家庭の事情により、欠席させて頂きます。誠に申し訳ございません。当日は遠方より〇〇様のご冥福をお祈りさせて頂きます。

後日改めてお伺いさせていただきたいと思っておりますので、その際にはご連絡させて頂きます。

三回忌にあたり、心ばかりのお供えの品を別送させて頂きましたのでどうかご仏前にお供えください。

ご家族の皆様の健康を心よりお祈り申し上げます。

謹白

法事は欠席する際は、お供えを送りましょう

お供え物

法事を欠席する際には、御霊前もしくはお供えの品物を送ると良いでしょう。法要当日は、当家も忙しくお寺や会館などに外出してしまう事もあるので法要の約一週間前~前日までに届くように手配します。

お供え物の相場は、関係や法要の内容(何回忌か)にもよりますが3,000円~5,000円が目安です。法要当日に持参する訳では無いので、食べ物の場合は賞味期限が長めの品物を選ぶと良いでしょう。生ものは殺生を連想させるので避けるのがマナーです。

おすすめの品物

法要の際の定番の品物は、日持ちする個包装されたお菓子や、フルーツの詰め合わせ、お線香などです。参列された方で分け合う事もあるので、持ち帰りやすい物が良いですが、暑い季節や親族に子どもがいる場合などは、ゼリーやジュース等の飲み物の詰め合わせなども良いでしょう。また、故人が好きだったものがあればそれを送るのも良いですね。

お花も良いですが、暑い季節などはプリザーブドフラワーのアレンジメントも人気です。

のし(掛け紙)のかけかた

一般的には法事に送る品物には双銀(関西では黄白)の結び切りの水引がプリントされているのし(掛け紙)を使います。

表書きは「御仏前」「御供物」「お供え」などになります。表書きの下側には贈り主の名前を記載します。

法事の際はお仏壇の周りに頂いたお供え物を並べることが多く、誰から頂いたかわかりやすいように包装紙の上からのしをかける「外のし」で良いことが多いですが、地域によっても違いますので不安な場合は事前に確認しておくと良いでしょう。

かごに盛られたフルーツやお線香等の詰め合わせなどをお供えする場合には、白黒(関西では黄白)のリボンをかけ、短冊形ののし紙に表書きと名前を記載して付けることもあります。

▼法事のお供え物に関するマナーを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック

法事のお供え物|のしの書き方や品物を選ぶ際のポイントを解説!

香典を送る方法

香典を送る場合には、現金書留で送る必要があります。現金書留は日付指定をすることが可能なので、こちらも御供物同様に法要の前日までに当家(喪主)に届くように送りましょう。

郵便局に行けば、現金書留用の封筒を購入することが出来ます。封筒を購入し、そのまま現金を入れた不祝儀袋を中に入れ、封筒に必要事項を記入すればその場で送ることが可能です。

▼香典を郵送する方法はこちらの記事をチェック

香典を郵送する方法は?手紙の文例や送るタイミング、封筒などを解説

法事を欠席したら、香典の金額は多めにした方がいい?

法事を欠席するからといって、香典の金額を多めにする必要はありません。むしろ、法要ではお斎(会食)や折詰め(お弁当)があることが前提としてお金を包みますので、欠席の場合はその分を引いた金額を包む形で問題ありません。

自分の親、兄弟、子どもの法要を欠席する事はケースとして少ないと思いますが、その場合の香典の相場は1~5万、その他親戚や友人・知人の場合は5千円~1万円を相場として考えます。

逆に出席の場合は包もうと思っている金額に食事代として5千円~1万円をプラスして包みます。

香典の相場は地域によっても違いますので、不安な場合は親戚等に確認すると良いでしょう。

もし、欠席が申し訳なく、相場より多く包みたいという場合には御供物を少し豪華にすることで調整すると良いでしょう。

香典袋の書き方・入れ方

香典袋の表書きは法事の際は「御仏前」です。四十九日以降は仏教の全ての宗派で「御仏前」になりますので、四十九日以降の法要の際は「御仏前」と記入します。

四十九日よりも前は薄墨を使いますが、それ以降は普通の濃墨を使うのが一般的です。

御仏前と書いた表書きの下には名前を記入します。夫婦の場合は、夫の名前のみを記載する形で構いませんが、妻側の親戚などの場合は、夫の下の名前の左側に妻の下の名前を並べて記載しても良いでしょう。

また、香典袋にお札を入れるときには、封筒を表にしたときにお札の裏面が向いているように入れるのがマナーです。

お札の表は、基本的に肖像画が書いてある面なので、肖像画を伏せるようにし、お札が複数になる場合は向きを揃えます。

法事は予め日程が決まっていることなので、新札を利用しても構いません。必ず新札を用意しなければいけないことはありませんが、汚れたお札、破れたお札、シワだらけのお札は失礼にあたりますので注意して下さい。

香典袋に中袋が付いている場合は、中袋のふたが付いている方が裏になりますので、表にしたときにお札が裏を向いているようにして入れましょう。

▼相場金額や包み方など法事の香典に関するマナーはこちらの記事をチェック

【法事の香典】金額相場や香典袋の書き方・包み方、渡し方を解説

まとめ

招待された法事を欠席しなければいけない事情は様々ですが、招待した当家の方が気分を害されることの無いよう、失礼の無いように欠席の連絡やその後の対応をしたいものです。

欠席の連絡をする際には、いくつかの注意点もありますので「一緒にお祈りしたかった」という気持ちが相手に伝わるような対応をしましょう。

▼こちらもおすすめ!法事のマナーまとめ

法事とは?服装やお供えのマナー、挨拶やお返しなど網羅的に解説!

当サイトでは、終活や葬儀・法事でのマナー以外にも、介護や健康、定年・子育て後の再就職について、役に立つ情報を毎週発信中!
「新着記事をいち早くチェックしたい!」「終活や老後の楽しみ方について、情報収集したい」という方にむけ、LINEアカウントでは新着記事の情報や充実したセカンドライフに役立つ記事を定期的に配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね! 友だち追加はこちらから。

LINE友だち追加はこちら 新着記事をいち早くお届け!

この記事を書いた人:富永 ゆかり

資格:終活アドバイザー、終活ガイド
大学卒業後、IT系企業にて4年間営業として就業。その後、葬祭業・仏具販売店を経営する家に嫁ぎ、現在は家事・育児と本業の葬祭関連業務のかたわら、ライターとしても活動中。

関連する記事

記事のカテゴリ