直葬の流れ | 自宅・病院から葬儀、供養までの流れ

近年、葬儀のやり方も多様化しており、シンプルを極めた直葬を選択する人が首都圏を中心に徐々に増えてきています。

本記事では、直葬を検討している方のために具体的な流れを解説していきます。

©Robert Hoetink/stock.adobe.com

直葬とは?大まかな葬儀の流れ

直葬とは、通夜・告別式を行わずに火葬をする一番シンプルな葬儀の形を指します。

また、一般的な葬儀ではお寺の住職などに依頼して、読経してもらいますが、直葬ではそれも行わずに火葬となります。

ただし特異な感染症などでない限り、通常は人が亡くなってから死後24時間は火葬は出来ません。最短でも丸一日はご遺体を安置する必要があります。

一般葬と直葬の流れの違い

一般葬の流れ

一般葬を行う場合は、死後、葬儀社に連絡し、安置先まで遺体を搬送してもらいます。

同時に、菩提寺にも連絡をして、安置が完了次第、住職に枕経をあげてもらいましょう。(通夜の読経に合わせてしまうこともあります。)

このとき住職の予定を確認し、葬儀社と葬儀内容や通夜・葬儀の日程などの打ち合わせを行います。火葬場の予約もとりましょう。

その後、通夜・告別式を行った上で、火葬となります。

火葬が終わると親族や親しい人で精進落としの席を設けます。

※通夜・告別式・火葬の順序は地域によって違いがあります。

直葬の流れ

直葬の場合も死後、葬儀社に連絡し安置先まで遺体を搬送してもらいます。

安置が完了次第、葬儀社の担当者と打ち合わせをし、火葬日程を決め、火葬場の予約を取ります。

火葬日に、安置先から直接火葬場にご遺体を搬送し、火葬となります。

住職による読経はありません。

精進落としの席も直葬の場合は省略されることがほとんどです。

直葬の流れを具体的に説明!

直葬の場合、細かな葬儀の打ち合わせや通夜・葬儀を省略するため、火葬場の予約さえ取れれば、亡くなってから最短で三日目で全て(ご臨終~手続き)完了することができる場合もあります。

しかし、死後の手続きは省略することは出来ませんし、死因やその他の事情で長引いてしまうこともあります。

以下で直葬の詳しい流れを解説していきます 。

©Robert Hoetink/stock.adobe.com

ご臨終・お迎え

病院や施設等で亡くなった場合

葬儀社に連絡をし、ご遺体を病院等にお迎えにきてもらう必要があります。

病院や施設にも霊安室はありますが、長時間は置いてもらえません。せいぜい長くても一晩と思っておいた方が良いでしょう。

その場で医師に死亡診断書を書いてもらえます。

簡単な遺体の処置は病院等でしてもらえます。処置終了の目安時間を病院側に確認し、葬儀社に伝え、お迎え時間を決めましょう。

かかりつけ医がいて、自宅で亡くなった場合

自宅で亡くなった場合には、かかりつけ医などが自宅にて死亡確認をし、死亡診断書を書きます。

かかりつけ医に連絡した後に葬儀社に連絡をし、そのまま自宅で安置する場合には、葬儀社の担当者が自宅へ安置の用意をして来てくれるでしょう。

外出先で亡くなった場合や、自宅で急死した場合

外出時に亡くなった場合、ご遺体は一度、亡くなった場所の最寄りの警察署まで運ばれ検視が行われます。

病死などですぐに死因がわかり事件性がない場合は、2~3日で終わることが多いです。

ただし、事件性が疑われる場合には司法解剖が行われますので、1週間以上遺体の引き渡しに時間がかかることもあります。

亡くなったことがわかった時点で一度葬儀社には連絡をしておくのが良いでしょう。

その後遺体の引き渡しの許可が降りたら、葬儀社の方で警察署にご遺体をお迎えに行ってもらえます。

安置・納棺

自宅にて安置する場合

自宅へ安置する場合は、葬儀社の方で遺体を安置するための布団やマット、防水シートやドライアイス、枕飾り等を用意して来てくれます。

葬儀社によっては直葬プランとは別料金の場合もありますので、よく確認して依頼しましょう。

安置が完了した後に、親族で末期の水をあげたり、顔や身体を拭いてあげたりします。

その後、葬儀社との打ち合わせで火葬の日程を決めます。

ご逝去が深夜だった場合などは、安置や枕飾りのみ行い、打ち合わせは翌朝となることもあります。

準備が整い次第、納棺となります。

基本的には、そのまま火葬まで自宅にてご遺体を安置しておきます。

ドライアイスは1日1回程度補充されるでしょう。

葬儀社などの霊安室で安置する場合

葬儀社の方がご遺体を施設や自宅から霊安室に搬送し、安置となります。

霊安室に親族が集合できる時間を決め、そこで納棺までの儀式を行います。

検視となった遺体の損傷が激しい場合などには、警察署に葬儀社がご遺体をお迎えに行った時点で納棺してしまう場合もあります。

火葬までの間に面会したい場合は、葬儀社や安置先の霊安室が営業時間中であれば、面会させてもらうことができるでしょう。

医師によって発行された死亡診断書と死亡届を役所に合わせて提出をすると、火葬許可証が発行されます。

火葬許可証が無いとご遺体を火葬することが出来ません。

手続きは葬儀社が代行してくれる場合もあります。

自分で手続きする場合には、火葬前日までに済ませておくようにしましょう。

通夜・告別式はなし

直葬では通夜・告別式は行いません。

一般的な葬儀の場合には通夜が終わった後に通夜振舞いなどの食事の席を設ける事がほとんどですが、直葬では通夜を行いませんので通夜振舞いもありません。

また、通常行われる住職などによる読経もありません。

出棺・最後のお別れ

自宅で安置していた場合

火葬開始時刻の15~20分前に火葬場に到着出来るように、葬儀社の担当者が霊柩車でお迎えに来ます。

喪主となる方は霊柩車の助手席に座る事が出来ます。

車種によっては、その他1~3名乗れる場合もありますが、親族が全員乗れない場合は、火葬場に現地集合してもらうか、タクシー等を手配しても良いでしょう。

もちろん葬儀社にバス等を依頼することも出来ますが、直葬の場合は別料金となることがほとんどでしょう。

親族が全員揃い次第、火葬炉の前で最後のお別れとなります。(出棺する前に自宅で行う場合もあります。)

最後のお別れでは、お花や思い出の品物、手紙を入れたりします。

お花がオプションの場合は、少しでも自分たちで用意して入れてあげるのが良いでしょう。

自宅以外の場所で安置していた場合

葬儀社内にある霊安室などで安置していた場合は、霊安室内で最後のお別れをしてから出棺となるでしょう。

火葬場に霊安室がある場合や、その他の場所で安置していた場合などは、葬儀社の担当者によって火葬炉の前にご遺体を運んでおいてもらえるケースもあります。

その場合は、火葬炉の前で最後のお別れとなります。

火葬・収骨

火葬は1時間~1時間半程度で終わることがほとんどです。親族は休憩スペースなどで待機します。

火葬場にて親族控え室を利用する場合は、別料金となるケースもありますので、事前に確認しておきましょう。

また事前に依頼をすれば、火葬中の軽食やお弁当等を葬儀社に手配してもらうことも出来ます。

火葬が終了すると、火葬場の担当者から声がかかるか、アナウンスが流れますので、親族は指示された収骨室に集合します。

遺骨は骨上げ台に運ばれているので、親族で台の周りを囲みます。

随時火葬場の担当者から、骨の部位について説明がありますので、指示に従って骨上げを行います。

骨上げのやり方は地域によって違いがありますが、喪主から順番に二人一組となり、専用の箸で骨を拾い上げ、骨壺に納めていくのが一般的です。

収骨が終われば、一通りの儀式は終了となりますので、火葬場の担当者から遺骨を受け取り、持ち帰りましょう。

骨箱の中に、埋葬許可証が入れられていることが多いですが、これがないと墓地への埋葬が出来ませんので紛失しないように気をつけなければいけません。

納骨・散骨

亡くなってから四十九日を目安に納骨や散骨をしましょう。

あくまでも目安ですので、必ずしなければならないという訳ではありません。

墓地や納骨堂などに埋葬する場合

墓地は大きく分けて寺院墓地、民営墓地、公営墓地の三種類あります。

直葬は、お寺を通さずに葬儀を行いますので、寺院墓地に埋葬したい場合は、永代供養墓になる可能性が高いです。

しかし住職の考えによっては直葬を許可してもらえない場合もありますので、直葬前に許可を取っておくようにしましょう。

民営墓地では一般的なお墓の他に、樹木葬という選択肢もあります。

また、納骨堂は最初に一定期間の利用料を収め、満期になると合祀墓に埋葬されることが一般的です。

人気の高い墓地や納骨堂ですと、埋葬や納骨をしたくても抽選や順番待ちとなってしまうこともあり、すぐには納骨出来ない可能性もあります。

散骨の場合

散骨をする場合には遺骨を細かくし、パウダー状の粉骨にする必要があります。

散骨は、基本的に山、海、空(宇宙葬)などの自然に還す事を目的にしています。

3つの中ですと、海への還す海洋散骨がメジャーで、請け負っている業者も多く存在します。

現在、日本の法律で明確に散骨に関して記されたものはありませんが、自治体で禁止されている地域もあります。

また、環境への影響、風評被害、人道的観点などから観光地や公共の場所、他人の私有地、農地や漁場などは避けるべきですし、散骨する時間帯等も配慮する必要があります。

トラブルを避けるためにも、個人で勝手に散骨はしない方が無難です。

直葬にかかる時間の目安は?

火葬を行う当日は、出棺から収骨までで約3時間程度で終了することが出来ます。

亡くなってからは、火葬場の予約が取れるかどうかにも寄りますが、最短で亡くなった日から三日目で終える事が出来るでしょう。

安置する期間が長いと、それだけドライアイス代や霊安室の利用代がかかってしまいますので、相場より費用が高くなってしまう可能性があります。

直葬なら自分で手配することもできる

最低限、棺や骨壷、棺が運べる車が手配出来れば、自分で直葬を行うこともできます。

しかし、一般的に葬儀社は棺のみは販売しておりませんので、買いたくても拒否されてしまったり、買えたとしたも割高となってしまう可能性もあります。

更に地域や火葬場によっては個人での火葬予約を受け付けていない場合もあります。

どうしても自分でやりたい場合は事前によく確認するようにしましょう。

直葬は自分でもできる!手配の流れと準備が必要なモノ

まとめ

直葬を選ぶ理由は、その家庭によってそれぞれです。シンプルな葬送の形ではありますが、後悔の無いように故人を見送ってあげたいですよね。

まだまだ直葬は一般的ではありません。親戚や周囲の人とトラブルにならないよう、本記事を参考にしてみてください。

当サイトでは、終活や葬儀・法事でのマナー以外にも、介護や健康、定年・子育て後の再就職について、役に立つ情報を毎週発信中!
「新着記事をいち早くチェックしたい!」「終活や老後の楽しみ方について、情報収集したい」という方にむけ、LINEアカウントでは新着記事の情報や充実したセカンドライフに役立つ記事を定期的に配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね! 友だち追加はこちらから。

LINE友だち追加はこちら 新着記事をいち早くお届け!
この記事を書いた人:富永 ゆかり

この記事を書いた人:富永 ゆかりこの記事を書いた人:富永 ゆかり

資格:終活アドバイザー、終活ガイド
大学卒業後、IT系企業にて4年間営業として就業。その後、葬祭業・仏具販売店を経営する家に嫁ぎ、現在は家事・育児と本業の葬祭関連業務のかたわら、ライターとしても活動中。

関連する記事

記事のカテゴリ