月命日・祥月命日のお布施|月参りの相場金額や書き方・包み方を解説

故人がお亡くなりになり四十九日の法要が終わると、月命日や祥月命日などにお墓参りや法要を行い故人の供養をします。

月命日とは、毎月の故人が亡くなった日と同じ日にちのことをいい、祥月命日とは故人が亡くなった月日が同じ日のことです。したがって、1年に月命日は11回、祥月命日は1回あることになります。

この月命日や祥月命日の法要として僧侶に読経をしていただくことがありますが、その際には読経などの謝礼としてお布施をお渡しする必要があります。今回は月命日や祥月命日のお布施について解説していきます。

月命日・祥月命日で必要なお布施

お布施は僧侶に対しての感謝の気持ちを表した寄付という意味があり、月命日や祥月命日にはお布施および必要に応じて、お布施と一緒にお渡しする金品があります。

読経料

読経料は読経して頂いたことに対する謝礼のことであり、一般的にお布施というとこの読経料のことをさします。

読経に対しての感謝の気持ち、いわゆる心付けとなるため通常のサービスに対しての対価のようにその金額が決まっているわけではありません。そのため、僧侶にお布施の金額を尋ねても「お気持ちで結構です」と返答される場合がほとんどです。

お車代

お車代とは、僧侶に自宅などの法要の場所へご自身で車を運転されてこられたり、電車やバスで来て頂いたことに対する実質的なお礼のことをいいます。そのため、遺族が寺院に出向いて法要を行った場合にはお車代は必要ありません。

また、僧侶がタクシーでお見えになられる場合には、遺族がタクシーの手配を行い、タクシー会社に実費を支払うことになります。この場合、僧侶にお車代をお渡しする必要はありません。もし、ご自身でタクシーを手配された場合にはお車代をお渡しします。

御膳料

法事では、僧侶にお経をあげていただいた後に「お斎」とよばれる会席の場を設けることが一般的です。

このお斎には僧侶にも参加していただきますが、僧侶が都合がつかないなどの理由で辞退される場合や、遺族がお斎を省略して行わない場合もあります。そのような時には、食事の代わりとして僧侶に「御膳料」をお渡しします。

祥月命日のお布施の相場金額

お布施には決まった金額は定められていないものの、ある程度の相場が形成されているのが現状です。また、祥月命日は年忌法要かそれ以外では参列者の数などの規模違いがあるため、お布施の金額の相場にも違いがみられます。

年忌法要の場合

一周忌や三回忌などの年忌法要のお布施の金額の相場は、一周忌までの法要では3~5万円、三回忌の法要では1~5万円程度が相場となります。

また、お車代として市内や隣接した市外からの移動の場合は5千円~1万円程度、遠方からお越しいただく場合には、飛行機代や新幹線の費用を調べて、相応の金額をお渡しします。

年忌法要では法要後に会食をすることが多いですが、僧侶が会席の席への参加を辞退された場合には御膳料をお渡しします。御膳料はひとりあたり5千円~1万円が相場となり、複数の僧侶がお見えになられた場合には人数分の御膳料を包みます。

年忌法要以外の場合

遺族によっては、年忌法要以外の祥月命日に僧侶に読経をして頂くこともあります。この場合、年忌法要を行う時よりも比較的規模が小さくなる傾向にあり、お布施の金額も5千円~1万円と年忌法要に比べると低くなっているのが一般的です。また、必要に応じてお布施と一緒にお車代をお渡しするようにします。

月命日のお布施の相場金額

月命日は遺族が故人のことを思い出し、故人を偲ぶことで供養を行う日ですが、月命日に菩提寺の僧侶に月参りをしていただくこともあります。

この場合には、3千円~1万円程度のお布施をお渡しします。また、自宅に来てお参りをして頂いた時には、お車代として3千円~1万円程度をお布施に加えてお渡しすることになります。

宗派ごとでお布施の金額に違いはある?

お布施にはおおよその相場がありますが、宗派や地域によっても違いがみられます。特に浄土真宗ではお布施は仏様への感謝の気持ちとしてお渡しするものと考えられています。そのため、他の宗派の相場に比べると相場感が違っている傾向にあります。

浄土真宗では年忌法要では3万円程度、年忌法要以外の祥月命日の法要では、1~3万円程度がお布施の目安になります。ただし、浄土真宗でもお布施はお渡しする方の気持ちや経済的な事情などで金額を考慮しても問題ないのが実際のところです。

宗派や地域の詳しいお布施の相場について知りたいときには、菩提寺に「どのくらいのお布施をお渡しされる方が多いですか」と確認してみても良いでしょう。

月命日・祥月命日のお布施の書き方

お布施をお渡しする際には、お布施用の袋や封筒に入れてお渡しするのがマナーです。自分で封筒を準備する時には、水引のついていない白無地の封筒を準備するようにしましょう。

表書きの書き方

お布施を包んだ封筒には表書きを書いておきます。お布施に使用する表書きは宗派に関係なく「お布施」や「御布施」とします。このお布施は僧侶の読経に対するお礼になりますが「読経料」とは記載しないので注意が必要です。

また、「お車代」「御膳料」をお渡しする時にはお布施とは別にして、それぞれの表書きを書くようにします。

名前の書き方

表書きの下には、お布施を包んだ遺族の方の名前を書きます。基本的には法要の施主の氏名をフルネームで記載するか、「〇〇家」と法要を行った家の名前を書くようにします。お布施以外のものをお渡しする時には、それぞれの封筒の表書きの下に、同様に名前を書きます。

金額の書き方

お布施を入れる封筒に中袋がある場合には中袋の表面の中央に、中袋がない場合は封筒の裏面の左下に金額を書きます。

金額を書く時には、旧字体を用いて「金参千圓」「金壱萬圓」というように書きましょう。なお、御布施として包む金額について、「四」は「死」を「九」は「苦」を連想させるため避けるのがマナーとされています。

また、金額の下に「也」という字をつけて、過不足なく包んだことを示す場合もあります。

墨の色は?

封筒に書くときの墨の色は通常の黒墨を使用します。弔事に使用する墨であるため、薄墨を使用したほうが良いのではないかと考えるかもしれません。

しかし、薄墨は葬儀の香典に用いるもので、故人の死に対し手の悲しみの気持ちを伝えるためとされています。したがって、祥月命日など故人が成仏した後に、故人を偲ぶ場面で使用する墨は通用の黒墨を用いるのが一般的です。

月命日・祥月命日のお布施の包み方

月命日や祥月命日にお布施を包むときの包み方にもマナーがあります。また、お布施とは別にお車代、御膳料をお渡しする時にはひとまとめにせず、それぞれを別々に包んでおくようにします。

お布施を封筒に入れる場合

お布施を封筒に包んでお渡しするやり方は、簡便であり良く用いられる方法です。この場合、封筒の表に対してお札の肖像が上にくるようにして入れます。

また、封筒は郵便番号が印刷されていない白無地のものを用い、水引は必要ありません。ただし、二重封筒は「不幸がかさなる」という意味合いに受け取られることもあるため、使用しない方が無難です。

そして、表面には表書きと名前を、裏面には金額と住所を記しておくのが一般的です。

お布施を奉書紙で包む場合

お布施の包み方の正式なやり方は奉書紙で包む方法です。奉書紙とは古来より名上の方に対しての贈り物を包む時に用いられていた和紙で、その習慣にならうことでより丁寧な印象になります。

この奉書紙にお布施を包む場合には、直接包むのではなく最初にお札を中包みで包むか、中袋に入れる必要があります。また、奉書紙には裏表があり、なめらかですべりの良い方が表面、ざらざらした面が裏面になります。

奉書紙の包み方は、慶事の包み方にします。慶事の包み方では、ひし形に置いた奉書紙の中央よりやや右側にお札を置き、お札の上辺、下辺に合わせて折り、お札の左側の奉書紙を2回折ってお札の幅に合うようにします。最後に右側の奉書紙を折って、余った部分は裏面に折り、右前になるようにします。

不祝儀の際に使用する弔事の包み方をすると失礼にあたる場合もありますので注意が必要です。

お札は新札でもいい?

香典では故人がなくなることを予測していたと受けとられるため、新札を使用することは良くないとされますが、お布施として使用するお札には新札を使っても良いとされています。

これは、法事は葬儀とは違い予定を立てて行うため、お布施もあらかじめ準備をしておくことが通常であるとされるからです。もし、新札を使用することに抵抗があるようなかたは、お札に折り目をつけてお渡しするとよいでしょう。

月命日・祥月命日でのお布施の渡し方

月命日や祥月命日でお布施をお渡しするタイミングは、自宅に来ていただいた時には、読経が終わり僧侶がお帰りになられる準備をされる前にお渡しするのが一般的です。また、お布施は「本日はありがとうございました。些少ではございますが、どうぞお納めください」などの挨拶の言葉を添えてお渡しします。

お布施を渡すときに、直接手で渡したり、床の上におくことはマナー違反で失礼にあたります。お布施は切手盆と呼ばれるお盆の上にのせて渡すか、切手盆が用意できないときには袱紗に包んでお渡しするのが正式なマナーになります。

まとめ

今回は、月命日や祥月命日のお布施についてご紹介しました。僧侶への感謝の気持ちを表すためのお布施ですが、金額だけでなく包み方や渡し方にまで気をつけて失礼にあたらないようにしましょう。

当サイトでは、終活や葬儀・法事でのマナー以外にも、介護や健康、定年・子育て後の再就職について、役に立つ情報を毎週発信中!
「新着記事をいち早くチェックしたい!」「終活や老後の楽しみ方について、情報収集したい」という方にむけ、LINEアカウントでは新着記事の情報や充実したセカンドライフに役立つ記事を定期的に配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね! 友だち追加はこちらから。

LINE友だち追加はこちら 新着記事をいち早くお届け!

この記事を書いた人:寺岡 純子

保有資格:終活カウンセラー上級、主任介護支援専門員、看護師、GCS認定コーチ
合同会社カサージュ代表。急性期の看護師として従事後、介護保険制度の開始と共に介護業界へ転身。超高齢社会の社会構造の変化を目の当たりにし、人生100年時代を自分らしく生きる必要性を実感する。 現在、20年間の介護業界での経験も生かしながら、終活をお手伝いする終活カウンセラーとして活動中。自分らしい人生を応援する『Happy Life College』を主宰。

関連する記事

記事のカテゴリ