命日に遺族へかける言葉は何がいい?例文や手紙・贈物のマナーを紹介
命日は、故人が亡くなってからしばらくたっていますが、遺族にとっては、大切な人とお別れをした特別な日です。このような日に、遺族に声をかけてあげたいと思うこともあるのではないでしょうか。しかし、この場合、どのような言葉を選べば良いのでしょうか。
この記事では、命日に遺族へどのような言葉をかけるのが良いのかや、直接ではなくメールや手紙でお悔やみの気持ちを伝えたいときに、どのような言葉を選ぶのが良いのかをご紹介します。
命日に遺族に対して、お悔やみを述べたいと考えておられる方は、是非参考にしてください。
目次
遺族に対して命日にかける言葉はなにがいい?
命日は遺族にとっては特別な日ですので、故人を偲んで声をかけてもらうことはありがたいものです。
通夜や葬儀では決まった言い方やマナーがあるため、命日でも何か決まりがあるのかと思うかもしれません。しかし、命日は故人が亡くなってから時がたっており、喪中ではないためお悔やみの言葉を述べる必要はありません。
家族で声をかけるのであれば、命日であるということをきっかけに、葬儀の時の話や故人との思い出がよみがえるような声をかけると、懐かしい思い出話に花が咲くのではないでしょうか。
友人や知人の命日に遺族に対して声をかける場合では、命日を覚えていることをお伝えすることで十分気持ちが伝わります。
直接あって命日のお悔やみを述べる場合の文例
命日に、直接遺族にあってお悔やみの言葉を述べる場合には、遺族の気持ちをくみ取りながら言葉を選ぶようにしましょう。
特に、故人がお亡くなりになってから、まだ日が浅い場合には、どの程度気持ちの整理ができているのかを察するようにしましょう。
身内の場合はどのような状況であるかは分かりやすいですが、身内以外の場合は差し支えないような言葉を選ぶようにするとよいでしょう。
例1)身内にお悔やみを述べる場合の例文
例2)知人の故人の配偶者にかける例文
例3)友人のお父様の命日にかける例文
命日のメッセージをメールで送る場合の文例
命日にお悔やみの言葉をお伝えするには手紙でお送りするのが一般的です。しかし、最近では相手との関係性によっては命日のメッセージをメールで送ることもあります。
例1)知人のお父様の命日にメールを送る場合
例2)友人の奥様の命日にメールを送る場合
メールを送る際の注意点
命日のメッセージをメールで送ることは、略式の対応になります。したがって、故人との関係性が深く、回忌法要の案内を頂くような間柄の場合に、どうしても出席できない時は手紙で欠席する旨と、お悔やみの言葉をお送りするのがマナーです。
ただし、手紙で回忌法要の欠席の連絡をし、お供えの品物を送る時に改めてメールを送ることは問題はありません。
また、親族であっても遠方でお墓参りが難しい場合には、年忌法要が行われない年にメールでメッセージを送ることは失礼には当たらないでしょう。
相手との関係性や、故人が亡くなってからの時間によって手紙の方が好ましいか、メールで送るかを見極めましょう。
命日に手紙を送る場合の文例
年忌法要に招待されたにもかかわらず、欠席しなければならない場合には、法要を欠席するお詫びだけでなく、ご遺族のご様子や気持ちを気づかう内容を手紙に書いて送ると、より丁寧な対応になります。
例1)知人の法要に欠席する旨を連絡する場合の文例
1周忌のご案内をいただきましてありがとうございました。
突然の訃報から一年が過ぎようとしているのですね。月日の流れの速さを改めて感じております。
生前の〇〇様とは家族同様のお付き合いをさせていただきましたことは、とても大切な思い出になっております。
本来ならばお伺いするべきところ、やむを得ない事情によりそれが叶わないこと、大変申し訳なく存じます。改めて故人のご冥福とご家族様のご健康をお祈り申し上げます。
例2)親族の法要に欠席するためお供えを送る場合の文例
〇〇様の三回忌を迎えるにあたり、幼いころよく一緒に遊んでいただいた時のことを思い出しています。今もなお〇〇様のお優しい笑顔とお人柄が脳裏に焼きついています。
在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
本来であればお伺いするべきところですが、やむを得ない事情がございまして参列できず誠に申し訳ございません。
ご払前にお供えいただきたく心ばかりの品をお送りさせていただきます。
皆様におかれましてはどうかご無理をなさらずご自愛ください。
手紙を書く際の注意点
年忌法要の欠礼の連絡の手紙は、ご遺族に準備の都合があるため、なるべく早く出すようにしましょう。また、一周忌の法要にあたり手紙を出す場合には、お悔やみの手紙のマナーを守るようにします。
お悔やみの手紙は、基本的には縦書きにし、句読点は用いません。また、「重ね重ね」や「しばしば」などの不幸の連鎖をイメージさせる「忌み言葉」は使いません。また、「死」や「お亡くなりになる」という直接的な言葉も、お悔やみの手紙では用いず、「逝去」と書きましょう。
2~3年が経っていれば、このようなお悔やみの手紙である必要はありあせんので、ご家族の気持ちをくみ取った内容を綴りましょう。
命日のお供えなど贈り物に手紙を添える場合の文例
例1)友人の命日に贈り物に添える手紙の文例
例2)親族などの命日の贈り物に添える手紙の文例
命日にお供えを贈る際のマナー
命日にお供えを送る際に、どのようなものを贈ればよいのかは特に決まりはありません。故人がお好きだったものや、贈られた遺族の手間や都合を考えて選ぶようにするようにするとよいでしょう。
お供えとして贈られるものの定番は菓子類です。なかでも日持ちのするものが喜ばれ、クッキーやマドレーヌなどは良く選ばれています。和菓子であればまんじゅうやようかんなどが良いでしょう。
お供えものはおさがりとして遺族が頂くほか、地域によっては親族や道かな人に振る舞割れることもあり、ひとつひとつ包装されたものが好まれます。この他、お菓子以外では、お線香や果物などが選ばれることが多いです。
一方、お供えとして贈るのに適していないものは、スペースをとってしまう大きくかさばるものや重いもです。このような品物は遺族の負担になるため避けるようにしたほうが無難です。この他、肉や魚は殺生をイメージさせるため命日の贈り物としては好ましくありません。
どのくらいの金額のものを送ればよいのかは、故人や遺相との関係性にもよりますが、一般的には3,000~5,000円くらいが相場になります。
また、お供えの品物を贈る時にはのしを付けることを忘れないようにしましょう。のしは基本的には「外のし」とし、水引は結び切りのものを使用します。水引の色は相銀または黒白、関西地方では黄色を使うこともあります。また、黒墨を用いて表書きは「御供」「ご仏前」と書き、下段には送り主の名前をフルネームで書きましょう。
まとめ
命日に遺族に対して故人を思い出せるような言葉がけをすることは、遺族にとって、非常に嬉しく感じることでしょう。
故人が亡くなってからの期間や関係性によっては、その方法やマナーもありますが、命日を覚えていることや遺族と同様に故人を偲んでいると伝わることが最も大切です。
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