命日とは?墓参りや法要など命日にやることや、お供えのマナーを紹介

大切な方の命日には、どのようなことをすればよいのかを、きちんと理解している人は意外に少ないようです。そこで、この記事では命日の供養の仕方についてご紹介していきます。

命日の意味とその種類

命日は故人が亡くなった年月日のことで、この日には故人を偲び、供養を行います。この命日には祥月命日と月命日の2つの種類があり、それぞれの命日ではすることや命日の過ごし方に違いがあります。

祥月命日

祥月命日とは故人が亡くなった月日と同じ日のことをいいます。たとえば、故人が11月15日に亡くなった場合、次の年から毎年11月15日が祥月命日になります。

この祥月命日は「年忌」ともよばれ、毎年1回しかありません。そのため、命日の中でも特別な意味を持つものとなっていて、一周忌や三回忌などの年忌法要はこの祥月命日に行います。

また、年忌法要の営まれない年の祥月命日には、遺族がお仏壇を掃除したりお墓参りをするなどして、お供え物を供えて故人の供養を行います。

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祥月命日とは?やるべきことやお供え物のマナーについて徹底解説

月命日

月命日は、毎月訪れる故人が亡くなった日と同じ日のことをいいます。たとえば、11月15日に亡くなった場合、毎月15日が月命日となります。ただし、祥月命日のある月は除くため、月命日は年に11回あることになります。

この月命日には、大々的な法事を行うことはありませんが、故人のことを思い出して、お墓参りに行ったりお仏壇に手を合わせ、故人の好きだった花や食べ物をお供えして供養をします。中には、家に僧侶を呼んで読経をしていただく「月参り」をされる場合もあり、月命日ですることは地域や各家庭での考え方により様々です。

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月命日とは?やるべきことやお供え物のマナーについて徹底解説

命日にすることは?

故人が亡くなってからの年数や祥月命日か月命日かによっても、命日にすることや供養を行う人などが違います。

法事

祥月命日などに僧侶や参列者を招待して、お経をあげてもらい故人の供養を行うことを法要といいます。また、この法要の後、参列者で会食まで行うことを法事といい、忌明け後のこれらの法要は年忌法要とよばれ、行う時期が決まっています。

三回忌までの年忌法要での服装は、施主や親族は正礼装か略礼装で参列するようにします。そのほかの参列者も特に指定が無ければ略礼装で行くようにします。三回忌以降になれば、故人が亡くなってから時間も経っているため、落ち着いた平服で参列しても構いません。

もし、案内状に平服での参列の指定があるような場合は、法要の雰囲気を壊さないような配慮が必要です。男性であれば黒や濃紺のダークスーツに白のワイシャツ、黒のネクタイが一般的です。女性の場合は露出の高いデザインのものは避け、黒や紺などの地味な色のワンピースやセットアップスーツ、アンサンブルが基本です。黒のストッキングを着用し、バックや靴も黒で飾りのないものとし、派手なアクセサリーは外しておきましょう。

また、法事に参列するときには香典を持参するのがマナーです。法要の後の会食の有無や故人との関係性や生前の付き合いの深さ、参列者の年齢などによって香典の金額の目安は変わってきます。たとえば、法要の後に会食がある場合で故人の親族であれば、一周忌では3~5万円、一周忌以降の法事では1~3万円が相場となります。

卒塔婆供養

仏教では、命日の法要として卒塔婆供養を行うことがあります。卒塔婆とは、墓石の後ろの立てかける1~2mほどの細長い板のことをいいます。卒塔婆には作成者の名前、作成日、梵字が書かれていて、故人や先祖の成仏や供養を願うものとされています。

ただし、浄土真宗では人が亡くなるとすぐに極楽浄土に成仏するとされるため、卒塔婆は用いません。卒塔婆の風習は地域や宗派によって違いがあるため、事前に寺院に確認をしておくとよいでしょう。

お墓・仏壇のお参り

仏教では祥月命日はお墓参りをする日とされています。そのため、命日に合わせてお墓参りをするのが良いですが、都合がつかず祥月命日にお墓参りができないときには、月命日に行くこともあります。

また、お墓が自宅の近くにある場合には、祥月命日だけでなく月命日にお墓参りをすることもあります。ただし、お墓が自宅から遠い場合にはお盆や年末年始、ゴールデンウィークなどに帰省をするタイミングでお墓参りをしても構いません。このような場合には、自宅にお仏壇があればお仏壇のお参りをして故人の供養を行います。

お墓や仏壇の掃除

お墓やお仏壇を掃除する時期について明確に決まったものはありませんが、定期的に掃除をしてきれいにしておかないと、墓石やお仏壇の劣化が早くなります。そのため、普段の掃除に加えて、祥月命日などの親族などがお参りに来られるタイミングには普段の掃除よりも念入りに掃除をするとよいでしょう。

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命日はいつまで供養を行う?

節目の年の祥月命日には年忌法要を行いますが、年忌法要は三十三回忌、または五十回忌が最後の法要とされ、弔い上げがされます。しかし、現代においては家族関係の変化もあり、そこまで年忌法要を継続される方は少なくなってきています。

命日をいつまで行うのかは、遺族の考え方で決めて良いもので、絶対に行わなければならないというものではないとされています。菩提寺との関係性や地域性を考慮しながら、基本的には遺族が自自由に決めて構いません。したがって、親族とも連絡を取り合いながら命日をいつまでするのかを決めていくようにしましょう。

特に月命日は毎月のことになり、祥月命日のようにいつが最後という考え方がなく、故人と関係性の深い親族が中心になって供養を行います。そのため、月命日をいつまで行うのかは、供養をしたい気持ちと状況を考慮して決めていくと良いでしょう。

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命日のお供え

命日にはお墓やお仏壇にお花や食べ物をお供えし、ろうそくを立てたり焼香をして故人を偲びましょう。しかし、中には命日にお供えするのにはふさわしくないお供えものもあるため、注意が必要です。

命日におすすめのお供え

命日のお供えは基本的には故人の好きだったものでかまいませんが、好きだったものが分からない場合やいつもと違うものを選びたいときもあるでしょう。

花であれば見た目が華やかになる生花を選ぶようにし、白や黄、青、紫色のものが派手過ぎず、お墓やお仏壇にお供えするのに向いています。花もちの良いキクやリンドウ、カーネーション、ユリ、スイトピー、ストックなどがおすすめです。

また、食べ物ではお下がりを参列者などで分けることができるように、日持ちのするお菓子など個包されているものが望ましいといえます。クッキーやおせんべい、おまんじゅうなどや、季節の果物であれば毎月の旬のものを選ぶと良いでしょう。

命日で避けるべきお供え

命日のお供えは故人の好きだったもので良いとされていますが、なかにはお供えとするにはふさわしくないものもあります。

花では、バラやアザミのようなとげのある花やにおいの強いもの、赤やオレンジなど派手な色のもの、鉢植えの花はお供えには不向きです。また、食べ物では、肉や魚などは殺生を、昆布や鰹節などは慶事をイメージさせるためお供え物には適していません。

お供え物を贈る際のマナー

お命日に供え物を贈る時には、大きいものは場所をとるため遺族の迷惑になりかねません。また、お下がりを分けて持ち帰りにくいものや重いものも避けたほうが良いでしょう。これらのことから、フラワーアレンジメントやクッキーなどの焼菓子、お線香などが命日のお供えとして良く選ばれています

お供え物を贈る時の金額の相場は、身内の場合で5千円~1万円、一般的な関係では3千円~5千円程度となります。また、贈り物には掛け紙をかけ表書きは「御供」「御供物」「御仏前」などとします。水引は結び切りの白黒、双銀または黄白のものを使います。

お供え物を贈る時には、命日の当日又は前日に届くようにするのがマナーです。あまりにも早くに到着すると、命日までに傷んでしまったり、命日を過ぎてからの到着は失礼にあたるため注意が必要です。

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命日に遺族へかける言葉は?

命日は遺族にとって、故人のことを思い出す特別な日になります。このような日に、故人を偲ぶような言葉をかけてもらうことは遺族にとってはありがたいことです。

命日は故人が亡くなってから日にちがたっていることもあり、通夜や葬儀の場面での声かけのようなお悔やみの言葉のかけ方である必要はありません。電話やメール、直接会って伝えるなどそれぞれの都合によって、言葉を選ぶと良いでしょう。

大事なのは命日を覚えていることや故人のことを思っているということで、遺族の気持ちを汲み取りながらそのことが伝わるような言葉をかけていきましょう。

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まとめ

命日を迎えるにあたって大切なことは、故人への供養の気持ちを忘れないということです。お墓参りやお仏壇のお参りを通して、命日を故人のことを偲び思い出す機会にしましょう。

また、祥月命日や月命日にどのようなことを、いつまで行うのかは地域性を考慮しながら、遺族の生活スタイルも考慮しながら決めていくと良いでしょう。

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この記事を書いた人:寺岡 純子

保有資格:終活カウンセラー上級、主任介護支援専門員、看護師、GCS認定コーチ
合同会社カサージュ代表。急性期の看護師として従事後、介護保険制度の開始と共に介護業界へ転身。超高齢社会の社会構造の変化を目の当たりにし、人生100年時代を自分らしく生きる必要性を実感する。 現在、20年間の介護業界での経験も生かしながら、終活をお手伝いする終活カウンセラーとして活動中。自分らしい人生を応援する『Happy Life College』を主宰。

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