葬儀ローンとは?葬儀の費用をローン払いすることができるサービスとそのメリットをご紹介

葬儀を行うことになるとその内容を決めたり、僧侶の手配をしたりなど短期間で慌ただしく決めなければいけないことがあります。それに加えて、葬儀の費用や支払いをどのようにしていくのかも気になる点ではないでしょうか。通常、葬儀会社への支払いは葬儀が終わって1週間前後で入金することが多く時間的な余裕はあまりありません。

以前は現金で支払うことが多かった葬儀の費用ですが、今はローンで支払うという方法もあります。急に葬儀の費用が必要になったため準備ができないときや、手元に現金を残しておきたいときもあるでしょう。そのような時に葬儀代を分割で支払うことができれば助かると考る方もいらっしゃるでしょう。しかし、ローンでの支払いは非常に便利な反面、気をつけておかなければいけないこともあります。ここでは葬儀代のローンについての解説をしていきます。

葬儀ローンとは

葬儀ローンとは、葬儀にかかった費用を分割して支払うことを可能にするための金融サービスです。葬儀には多額の費用がかかるため、香典を出し合うことで費用の負担を助け合いますが、香典ですべてをまかなえるわけではありません。

あらかじめ、葬儀の費用を準備してあり、支払いに問題がないこともありますが、葬儀が終わった後すぐのタイミングで現金で支払うことが困難な場合もあります。このような状況に対応するため、多くの葬儀会社で葬儀ローンの取扱をしていて、費用を分割で支払うことができるようになっています。

葬儀にかかる費用の相場

葬儀の一般的な費用のうち、葬儀会社に支払うものには、葬儀場の使用料や祭壇、供花・供物、飲食代金などがあり、葬儀にかかる費用の一式となります。これは、葬儀の内容や祭壇などの種類によって金額が変わり、また参列いただく人数によって飲食にかかる費用や香典返しの費用も違ってきます。そのため、これらの葬儀にかかる費用はどれくらいなのかは一概には言えませんが、最低でも30万円くらいは見積もっておきましょう。

そのほか、戒名を授かったり葬儀の際に読経をしていただいた場合には、僧侶にお布施を渡します。戒名を授かる場合のお布施は授かる戒名の位によって違いがあり、菩提寺の寺院にお願いをする時には最低でも20万円程度が必要と言われます。

また、火葬にかかる費用は葬儀代金には含まれていないことがほとんどで、別途、火葬や骨壺などの費用が必要になります。

これらを合わせると、葬儀には最低でも50万円くらいは必要となり、参列者の人数が多くなったり、一般葬や内容に趣向を凝らした葬儀にするとその分費用もかかり、全部で数百万円かかる場合もあります。

葬儀費用は現金で支払うのが基本ですが、今後のために手持ちの現金を残しておきたい場合や、入院費や医療費でたくさんのお金が必要となり一括で葬儀の費用を捻出することが難しい場合もあります。このような時には、葬儀ローンを組んで分割にすると支払いに余裕が持てます。

また、葬儀の費用としてあらかじめ故人が準備をしていた時でも、故人の名義の預金の引き出しが可能になるまでに時間がかかる、生命保険の受取りの予定であるが、いつになるかわからないこともあります。このような時には一旦ローンで支払っておいて、後日繰り上げ返済を行うという方法もあり葬儀ローンを上手に活用することで、費用に対する不安の解消ができるでしょう。

▼葬儀の費用についての情報はコチラ

葬儀にかかる費用について解説!気になる相場や内訳、葬儀の種類ごとにかかる費用まで徹底網羅

葬儀のローンを組むことができる3つのサービス

葬儀のローンにはいくつか種類があり、それぞれに特徴があります。自分の状況に向いているローンの組み方を知っておくことは少しでもデメリットを減らすのに役に立ちます。もしかしたら、葬儀の費用はローンで支払うかもと考えている場合は、それぞれのローンについて理解しておくようにしましょう。

葬儀会社が提供しているローン

葬儀会社の中には信販会社と提携して葬儀費用を分割で支払えるように、葬儀ローンのサービスを提供しているところがあります。葬儀の申し込みをする時点で、費用は分割での支払いを希望していることを伝えておくと、葬儀の前に審査の結果が分かることがあります。そうすると、葬儀の打合せと同時に、支払いについても話を進めて行けるため、手続きがスムーズになるという利点があります。

また、葬儀会社のローンでは与信審査がほかのローンに比べて早いことが特徴であることに加え、使用用途も葬儀に関連することに限られているため、銀行などに比べるて審査に通りやすい傾向があります。ローンの審査の期間を短くして早く融資を受けたい場合や、銀行などのローンの与信審査に通らないかもとの不安がある人には向いています。

銀行が提供しているローン

銀行が提供している葬儀に利用できるローンは、使用用途を葬儀に限定していない多目的ローンやフリーローンといった名称での融資を受けることになります。

銀行のローンは葬儀会社の提供するローンと比較すると金利が低く設定されているのが特徴です。しかし、与信審査や融資を受けるまでに時間がかかることが多く、葬儀会社への支払いの期日に間に合わないことになるかも知れません。特に休日や祝日には与信審査や融資が行われないため、それらを挟む場合には特に注意が必要です。

したがって、銀行のローンは支払い期日まで余裕がある場合にはおすすめできます。また、銀行のローンは金利が低いので代わりに、審査も厳しいため会社員などで継続的に安定した収入がある人におすすめの葬儀ローンとなります。

労金や信金が提供しているローン

労金や信金でも葬儀ローンを取り扱っており、条件が合えば低金利で葬儀の費用の融資を受けることができます。労金や信金の金利は場合によっては銀行の金利よりも低くなることもあるため、支払期間を長期で設定したい人にはおすすめです。

しかし、労金の場合は会員であることが条件のため自営業では受けられません。ほかにも勤務先での勤続年数が長い、ローンの申し込みのために窓口まで出向いていく必要があるなど、さまざまな厳しい融資条件がクリアできる人に限られます。

葬儀ローンの3つのメリット

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葬儀の支払いに現金ではなくローンを利用するメリットには、どのようなことがあるのかを解説します。

現金がなくても支払いが可能になる

葬儀には多額の費用が必要であり、いろいろな理由から葬儀にかかる費用のすべてを現金で支払うことが困難なことがあるでしょう。そのような状況でも葬儀ローンを受けることで葬儀会社などへの支払いを期日内に済ませることが可能になります。

故人が亡くなったあとには、葬儀が終わった後も供養が続くため、ある程度の現金は手元に残しておく必要があります。そのため、葬儀費用を支払ってしまうことで、その後の費用の支払いが厳しくなると予想される場合には葬儀ローンを活用すると良いでしょう。

生命保険からの入金や相続を受けるまでの立て替え

後日に故人の生命保険や相続により現金が受け取れることが分かっている場合には、一旦葬儀ローンで葬儀会社への支払いを行い、入金がされた後にローンの繰り上げ返済をすることで、預金の取り崩しをする必要がなくなります。葬儀にかかる費用は高額であるため、定期預金など長期的に運用している預貯金等をそのままにしておけるというのは大きなメリットになります。

高額の借入が可能

葬儀ローンでは葬儀に関連するものとして、仏壇や墓石などの費用とすることも可能です。このように、葬儀ローンの使用用途は故人の死去に関連したものに限られるため、銀行のフリーローンなどと比較すると、借入金額の上限が300万円~500万円と設定され、高額の融資を受けることが可能となっています。

葬儀ローンの3つのデメリット

葬儀ローンにはデメリットも見受けられます。内容をよく吟味して融資を受けるにあたっては、デメリットの影響の大きさも確認しておくようにしましょう。

葬儀費用に加えて分割手数料や金利がかかる

葬儀ローンを利用した場合、分割手数料やローンの金利がかかります。そのため、高額のローンを組むと完済するまでに長期間かかってしまいます。特に、利用がしやすい葬儀会社の提供するローンは金利が8~18%と高めになっており、借りる期間が長くなるにつれて総支払金額も多くなってしまうため注意が必要です。

融資を受けられるまでに時間を要する

葬儀ローンの融資を受けるためには返済能力や信用度を調査する与信審査が行われます。融資は審査に通ってから手続きがされることになるため、与信審査に時間を要すれば実際に融資を受けるまでの時間も要することになります。そうなると、葬儀会社への支払いの期日に間に合わないことにもなりかねず注意が必要です。

与信審査に通らないこともある

葬儀ローンでの与信審査は年齢や職業、年収、既存の借入金の有無や残額などをもとに行われています。葬儀会社が提供している葬儀ローンでは審査が緩いこともありますが、特に銀行や労金、信金の与信審査は内容が厳しいうえ時間も要します。また、時間を要した挙句、審査に落ちるというケースも見られますので、審査に通らなかった場合のことも考えておかなければなりません。

葬儀後には補助金の申請も可能

葬儀では多額の費用を必要としますが、喪主は国や自治体などから葬儀の費用の一部を助成金として受け取ることができます。この助成金は、具体的には故人が加入していた健康保険から受け取ることになり、国民健康保険や後期高齢者医療制度の加入者であった場合には市町村へ、協会けんぽなどの社会保険であった場合には健康保険組合へ、公務員や教職員などの場合は共済組合へというように、それぞれの健康保険の保険者に申請をします。

申請期間が原則、葬儀が終わってから2年以内となりますので、忘れないように申請をしましょう。助成を受けられる金額や申請の方法は以下の記事に詳しく書いていますので、ぜひ参考にしてください。

▼葬儀で利用できる補助金の情報はコチラ

葬儀の費用で申請が可能な補助金とは?あなたが申請可能な補助金の種類や申請方法を詳しく解説

まとめ

葬儀費用の支払いには葬儀会社、銀行、労金や信金のローンが活用できそれぞれにメリット・デメリットがあることがお分かりいただけたでしょうか。

葬儀は十分な準備」検討をする時間がないまま、慌ただしく執り行われることが多いです。その反面、高額な費用が必要となるため施主はその支払いに悩ませられることになるかも知れません。あらかじめ、葬儀のローンについての知識を持っておくことでいざという時にも慌てることがないでしょう。

ぜひ、これらの知識を生かして、落ち着いて対応をしていただきたいと思います。

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この記事を書いた人:寺岡 純子

保有資格:終活カウンセラー上級、主任介護支援専門員、看護師、GCS認定コーチ
合同会社カサージュ代表。急性期の看護師として従事後、介護保険制度の開始と共に介護業界へ転身。超高齢社会の社会構造の変化を目の当たりにし、人生100年時代を自分らしく生きる必要性を実感する。 現在、20年間の介護業界での経験も生かしながら、終活をお手伝いする終活カウンセラーとして活動中。自分らしい人生を応援する『Happy Life College』を主宰。

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