葬儀にふさわしいネクタイの選び方とは?結び方や色の選び方から、やってはいけないNG例までご紹介

©makotomo/stock.adobe.com

葬儀は故人に対してお悔やみの気持ちを表す場ですので、失礼のないように気をつけなければいけません。そのため、葬儀に参列する際の服装や小物には細かいマナーがあり、注意が必要です。何となく黒っぽいものでいいのかと考えていも、それが実はマナー違反だったということもあるかもしれません。

ここでは、葬儀にふさわしいネクタイについて解説していきます。男性の正装にはネクタイは必須ですが、ネクタイを選ぶときには色以外にも気をつけておくべきことが色々とあります。普段の生活ではあまり気にならなくても、葬儀の場にはふさわしくないことがあるため、今からしっかりと理解をしてくようにしましょう。

葬儀に出席する際の男性の服装マナー

葬儀に参列する時の服装は通夜と告別式では違いがあります。なぜなら、通夜は訃報を知ったその日に書けつけるという意味合いで、黒や紺、グレーなどダークな色の平服でもマナーとしては良いとされているからです。しかし、最近では喪服で参列している人がほとんどですので、準備をする時間がある場合には喪服で参列した方が無難です。

一方、訃報を聞いてから数日間の余裕がある告別式へ参列する際には、必ず喪服(または黒のスーツ)を着用しなければなりません。また、靴下の色は黒、靴やベルトも黒で光沢がないものとします。それに加えて、革製品は避け金属などの飾りのないものを選ばなければなりません。

▼葬儀・通夜での男性の服装マナーはコチラ

【男性向け】葬儀での服装はシンプルに| 光沢・柄が無いものを身に着けよう

葬儀で守るべきネクタイのマナー

男性のネクタイは服装の中でも目立つ部分ですので、マナー違反をしていると非常に目立ちます。マナー違反まで行かなくても相手に対して不快な思いをさせることもあるため気をつけましょう。

ネクタイの色は黒のものを選ぶ

葬儀で着用するネクタイの色は黒を選びます。黒は故人に対する思いの深さを表すとも言われ、喪に服していることを意味します。したがって、光沢のない黒のネクタイが葬儀の場では基本です。

ただし、通夜の場合は訃報を聞いて一刻も早く駆けつけることが優先されますので黒のネクタイが準備できないこともあるでしょう。この場合には黒でなくても良いとされます。しかし、なるべく黒に近い色を選ばなければ、スーツに合わせた時に目立ってしまいますので気をつけましょう。

柄のない無地のネクタイを選ぶ

葬儀で着用するネクタイは黒であれば何でも良いわけではありません。たとえ黒地であっても光沢のあるものはふさわしいとは言えません。たとえば、ポリエステルやレーヨン素材のネクタイの光沢は、喪服を着ていても目立ってしまいますので葬儀で着用するには不向きです。ただし、天然のシルク素材による高級感のある控えめな光沢は、葬儀の場にも適しているとされていますので問題ありません。

結び方はプレーンノットが一般的

ネクタイは結び方によって結び目の大きさや厚みが変わり、それにより全体の印象も違ってきます。葬儀では結び目が目立たず小さくなるように、プレーンノットと呼ばれる結び方をするのが一般的です。

また、ネクタイの幅については決まりはありません。一般的にビジネスやフォーマルな場面で着用するネクタイの幅は7~9cmのレギュラータイと呼ばれるものです。葬儀でも同様に個性的にならず、オーソドックスな幅のものを選ぶようにしましょう。

マナー違反になってしまうネクタイのNG例

ネクタイのNG例

葬儀の場でマナー違反になるようなネクタイとは、具体的にはどのようなものなのかは気になるところです。色以外にも気をつけなければいけないこともあるため、手持ちのネクタイで問題がないかの確認をしておきましょう。

白や赤など派手な色は避けるべき

葬儀に参列する男性の服装の基本は、黒のスーツに白いワイシャツ、それに合わせる靴下や靴、ネクタイの色はすべて黒となります。

なぜなら、色にはそれぞれイメージされるものがあるからです。赤や白などの元気であることや幸せをイメージさせる派手な色は葬儀で使用される物や花などには用いません。したがって、参列者のネクタイの色も派手な色のものは好ましくなく、悲しみの気持ちを持っていることを表す黒となります。

また、通夜では必ずしも喪服や準喪服にこだわらなくてよいともされています。しかし、その場合でも白や赤などの派手な色のネクタイは避けるように気をつけましょう。

柄物のネクタイはNG

ネクタイの色が黒であっても、柄の入っているものは葬儀の場にはふさわしくありません。ネクタイの柄には細いストライプのものや、刺繍の入ったものがあります。これらは見た目は目立たないため、これぐらいだったら良いのではないかと思うこともあるかも知れませんが、葬儀に着用するのは辞めましょう。

また、柄が織り込まれたネクタイもありますが、見る人によっては哀悼の意を感じられないと受け取られかねませんので避けたほうがよいでしょう。

ネクタイピンはつけないのがマナー

ネクタイピンはネクタイをワイシャツに固定するための装飾品です。ビジネスシーンではネクタイピンをつける人がいますが、光を反射し華やかでおしゃれなイメージを与えるため、葬儀の場には向いていません。

ネクタイは前のボタンを閉めた上着の中にきちんと納めるようにし、急に通夜に参列することになり、ビジネススーツで参列する場合でも会場に入る前にはネクタイピンは外しましょう。たとえ、ネクタイピンをしていなくても、葬儀に参列している間に上着を脱ぐことは考えにくいため、装着していなくても問題はないでしょう。

ティンプルはつくらない

ネクタイを結ぶときにはディンプルの有無にも注意しましょう。ディンプルとはくぼみという意味で、ネクタイを結ぶときに結び目の下にくぼみを作ると、おしゃれな見た目に仕上げることができ、ビジネスシーンなどでよく見られるネクタイを結ぶときのテクニックです。

しかし、葬儀の場ではこのディンプルは作らないのがマナーです。普段からネクタイを結ぶときにディンプルを作る結び方をしている人は、つい癖で普段通りにディンプルを作ってしまったとならないように気をつけましょう。

平服で参列する場合のネクタイのマナー

葬儀の案内を受け取った時に、家族や故人の意向で平服で参列するように記載がされていることがあります。

通常平服というと「普段着」をイメージしますが、葬儀に参列する際の平服とは普段着という意味合いではないので、間違えて普段着で参列するようなことがないようにに注意しましょう。

この場合の平服とはかしこまった場で着用する略礼服のことを指します。

男性の場合の平服では、紺やグレーなどの地味な色のダークカラーのスーツを着用します。無地が好ましいですが、細く目立たないストライプなど無地に準じているものであれば問題ありません。

平服といってもカジュアルな服装ではないため、男性は必ずネクタイを着用しましょう。平服に合わせるネクタイの色は、黒か濃紺、濃いグレーなどの落ち着いた色のものを選びます。柄は無地であれば問題はありませんが、細いストライプや小さなドットのものでも目立たなければ良いでしょう。

子供が参列する場合のネクタイのマナー

葬儀に子供が参列する時には必ずしも喪服を着ていく必要はありません。子どもの場合、幼稚園や学校の制服がある時には制服が礼装になります。したがって、葬儀には制服を着用すれば問題ありません。制服にネクタイがあればそのままのネクタイで良いですし、色などが派手で葬儀の場にはふさわしくないと思われる場合には、ネクタイを外しても良いでしょう。ネクタイのない制服の場合には、それが礼装となりますのでわざわざ別のネクタイをする必要はありません。

また、制服がない場合でも小さな子供の場合には大人のように服装にこだわる必要はありませんが、小学校の高学年以降になるとフォーマルに近い服装にします。しかし、この場合でもネクタイは必ずしも必要とはされず、手持ちがないからといって、わざわざ購入する必要はありません。

▼葬儀・通夜での子供の服装マナーを知りたい方はコチラ

葬儀・通夜に子供を参列させても良い?服装や靴・髪型のマナーもご紹介

まとめ

葬儀にふさわしいネクタイは光沢のない黒無地が基本です。突然の訃報に備えて普段使いとは違うネクタイを1本準備をしておくと、その時になって慌てることがなく良いでしょう。最近では告別式ではなく通夜のみに参列したり、平服で参列してくださいと言われることも増えています。このような時にも基本をおさえ、場にふさわしいネクタイを着用してマナー違反をしないように気をつけましょう。

▼葬儀・通夜での服装マナーを知りたい方はコチラ

葬儀・お通夜での服装マナー | 男女・子供は何を着ればいい?

当サイトでは、終活や葬儀・法事でのマナー以外にも、介護や健康、定年・子育て後の再就職について、役に立つ情報を毎週発信中!
「新着記事をいち早くチェックしたい!」「終活や老後の楽しみ方について、情報収集したい」という方にむけ、LINEアカウントでは新着記事の情報や充実したセカンドライフに役立つ記事を定期的に配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね! 友だち追加はこちらから。

LINE友だち追加はこちら 新着記事をいち早くお届け!
この記事を書いた人:寺岡 純子

この記事を書いた人:寺岡 純子この記事を書いた人:寺岡 純子

保有資格:終活カウンセラー上級、主任介護支援専門員、看護師、GCS認定コーチ
合同会社カサージュ代表。急性期の看護師として従事後、介護保険制度の開始と共に介護業界へ転身。超高齢社会の社会構造の変化を目の当たりにし、人生100年時代を自分らしく生きる必要性を実感する。 現在、20年間の介護業界での経験も生かしながら、終活をお手伝いする終活カウンセラーとして活動中。自分らしい人生を応援する『Happy Life College』を主宰。

関連する記事

記事のカテゴリ