仏壇のお参りの作法|流れや訪問してお参りする際のマナーも解説!

自宅にあるお仏壇にお参りする際や、親戚や知人のお宅にお邪魔して仏壇にお参りさせて頂く際などの、正しいお参りの仕方はご存じでしょうか。

他の人のお宅にお邪魔する際などは特にマナー違反を避けたいものです。本記事では、正しいお参りの仕方を解説していきますので、一度確認しておくようにしましょう。

仏壇にお参りをする理由・意味

仏壇は、自宅にある小さなお寺の役割を果たしています。ご先祖様や故人の供養はもちろんですが、宗派の御本尊様やご先祖様に日々の感謝を伝えたり、語りかけたりすることを通して、自分の心を清めたり見つめなおしたりするきっかけにも繋がります。

お仏壇そのものが心の拠り所となるケースもあるのです。

お参りの仕方

お参りは一日何回する、という決まりはありませんが、出来れば朝晩二回、最低でも朝の一回はお参り出来ると良いでしょう

自宅の仏壇へのお参りの仕方を細かくみていきます。

仏壇の扉をあけて、正座してからご本尊様に一礼する

まず朝起きて身支度を済ませた後、朝食前に一度目のお参りを行います。就寝前に内扉をとじていた場合には、内扉を開け、正座をしてから御本尊様に一礼もしくは合掌をします。

ホコリなどが気になる場合には、この後お供えを置く前に払ってしまいましょう。

お供えをする

仏教において基本のお供えは「五供(ごくう)」といいます。五供とは、「香」「花」「灯明」「水」「飲食」をさします。

炊き立てのご飯、新しいお水(お茶)などをお供えします。お菓子などのお供え物に字が書いてある場合には、お参りする人が字が読める向きでお供えします。新しいお花がある場合には差し替えたり、新しいお花が無くても、花立の水を取り替えたりします。

ろうそくに火をつけ、ろうそくから線香に火をつける

お供えものを全て置き終わったら、正座をしてろうそくに火を灯します。そしてろうそくの火から線香に火をつけます。直接お線香にマッチやライターで火をつけたり、線香の火を息で吹き消すことはやめましょう。手で仰いで消すか、手元から下にスっと早めに線香を下げると火が消えます。

火が消えたお線香を香炉にお供えします。お線香の本数や置き方には宗派によって違いがあります。次の章でご説明いたします。

合掌してから題目を唱える

お線香を香炉にお供えしたら、合掌をします。数珠がある場合には数珠を持って合掌をしましょう。そしておりんを二回鳴らしてから宗派の念仏を唱える、もしくは読経を行います。読経は必ずしも行う必要はありません。

お経が終わったら、終わった合図をおりんで行います。読経を行わずに線香だけをあげる場合は、おりんを鳴らさないとする考え方もあります。そして再度合掌を行います。

一礼して下がる

合掌を終えたら、ろうそくの火を消し、一礼して下がります。ろうそくの火も口で吹いて消すことはせず、仏具の火消があればそれを使い、無ければ手で仰いだりして消します。

その後、お供えものを下げたりします。(朝の場合は朝食が終わった後に下げる。)就寝前のお参りの場合には内扉を最後に閉めます。就寝前のお参りも内扉は閉めず開けたままとする地域、お寺、家庭もあります。

お参りをする頻度とタイミング

仏教では「一日何回お参りをしなければならない」という決まりはありませんが出来れば毎日朝と晩、二回お参りするのが理想的です。最低でも朝の一回は行えると良いでしょう。その他にも、お供え物やお菓子などを頂いたりした場合には、随時お参りをしてお供えしましょう。

宗派ごとでお参りの作法に違いはある?

前述しましたが、お線香のお供えの仕方が宗派によって異なります。浄土真宗では、1本の線香を2つに折って、火がついている方をお参りする人から見て左になるように横に寝かせます。浄土宗は1~3本を、曹洞宗・日蓮宗・臨済宗では1本を香炉の真ん中に立てます。天台宗や真言宗では3本を折らずに手前側に1本、後ろ側に2本、逆三角形になるように置きます。

また、浄土真宗ではお水やお茶を湯呑などへお供えしません。代わりに華瓶(けびょう)という仏具に水を入れ、樒(しきみ)か青木を差してお供えします。

お供え物については、地域や宗派、お寺によっても細かな違いがありますので、菩提寺の住職に確認すると確実です。

神棚と仏壇が両方ある場合はどちらからお参りする?

神様と仏様は神様の方が上位とされています。同じ部屋に神棚と仏壇が両方あり、並べて配置する場合には、神棚の方を上に配置するという決まりもあります。その場合は、部屋に入って神棚は左、仏壇は右になるようにします。

このことより、神棚と仏壇が両方同じ部屋にある場合には神棚からお参りすると良いでしょう。

友人や親戚の家を訪問して仏壇にお参りする際のマナー

亡くなった友人・知人の家に弔問に伺ったり、親戚の家に訪問した際に仏壇にもお参りさせて頂くことがあると思います。他の家の仏壇にお参りする際のマナーがありますので、詳しく見て行きましょう。

服装・持ち物

他の家の仏壇にお参りする際には、平服で構いませんが、なるべく地味な服装で伺うように心がけましょう。華美なアクセサリーなどは外します。弔問に伺うのであれば尚更です。逆に礼服は、お家の方が平服であるのに自分だけ礼服では違和感を感じますので、法要などで礼服の指定がない限りは平服で良いでしょう。

また、弔問や法要の場合は数珠を持っていくようにします。

香典

葬儀に伺えなくて自宅に弔問に行く場合や、法要に招待されている場合は、当家から香典を辞退する旨の連絡がない限りは、香典を持参しましょう。

香典金額の相場は、その地域、自分と故人の関係、年齢や社会的地位にもよりますが、親戚の場合は5,000円~30,000円程度、知人の場合は5,000円~10,000円程度です。

伺った先の当家の宗派が浄土真宗以外の場合は四十九日前であれば「御霊前」、四十九日後であれば「御仏前」の袋を使います。浄土真宗の場合は四十九日の前でも後でも「御仏前」です。「御香典」の袋は仏教であればいつでも使えます。

中に包むお金は、新札やシワだらけのお金は避け、(法要など予め決まっている場合は新札でも構いません)香典袋を表に向けたときにお札が裏を向いているようにして入れます。

お供え・手土産

自宅に伺う際は何かしらお供え物や手土産を持参しましょう。お供え物は、故人の好物や日持ちするお菓子、お線香や高級ろうそくなどでも良いでしょう。

生物や日持ちしない食べ物は、仏壇へのお供えは避けます。どうしても渡したい場合には、手土産として当家の方にお渡ししましょう。

お参りの仕方

まずお宅に伺う際には必ず家の人とアポイントを取ってから伺うようにします。

弔問に伺った場合には、玄関先で「この度は御愁傷様ですなどとお悔やみの言葉を伝えます。そして「お仏壇にお参りさせて頂いても宜しいでしょうか」「お線香をあげさせてください」などと一言声をかけて、上がらせてもらいます。

お仏壇の前まで案内していただいたら、仏壇の正面に座ります。座布団がある場合にはその上に座って構いません。香典やお供え物がある場合には、自分から字が読める向きにして仏壇の側などに置きます。香典とお供え物を両方持参した場合には、お供物の上に香典を乗せます。

もし近くに置けるような場所がない場合には当家の方に「お供え物はどちらに置いたら宜しいでしょうか。」と確認しても構いません。

そして遺影や位牌に目をやり、ろうそくに火をつけ、ろうそくの火から線香に火をつけます。線香の火を手で仰いで消してから香炉の上に供えますが、線香のあげ方などは自分の宗派に従う形で問題ありません。もし自分の宗派と違い、わからない場合にはご当家の方に確認すると良いでしょう。

お線香をあげおわったら合掌をします。この際、自分の宗派の念仏を唱えても構いません。

終わったら、仏壇に向かって一礼、その後向きを変えて、座ったまま遺族に向かって一礼します。

その後、故人の想い出話などを当家の方とすると良いですが、あまり長居はしないようにします。

お参りをする際の注意点

お参りの際にもいくつか注意点があります。

ろうそくに自分で火をつけた場合は消し忘れに注意します。もし当家の方がつけてくださった場合には消してしまって良いか確認して、消すようにします。

また、香典を持参した際には当家にわかるように傍にいる時にお供えするのが良いですが、いらっしゃらない場合にはそのあと「お香典は仏壇の脇にお供えさせていただきました」などと一言声をかけると良いでしょう。香典袋にはお金が入っていますので、後々トラブルにならないように注意します。

また、お供え物と香典はそれぞれに記名をします。香典も一緒に持っていくからと、お供え物の掛け紙に記名をしない方もいますが、掛け紙を掛けたのであれば御霊前・御仏前などの表書きと名前を書くのはマナーです。

当家の方もお金とお供え物は別で管理される方もいるので、後で誰から頂いた供物かわからなくなってしまうこともあります。故人が亡くなってすぐの弔問や法要の際など自分以外の方もお参りに来ることが想定される場合、特に記名はしっかりとしておくのが当家のためです。

まとめ

自宅にあるお仏壇には毎日お参りをしていても、親戚以外の人の家のお仏壇にお参りすることは少ないかもしれません。

普段と勝手が違ったり、その地域や宗派、家ごとにルールがある場合もあります。

基本的なルールやマナーは抑えた上で、仏具の使い方やお参りの仕方に不明な点があれば素直に当家に確認すると良いでしょう。

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この記事を書いた人:富永 ゆかり

この記事を書いた人:富永 ゆかりこの記事を書いた人:富永 ゆかり

資格:終活アドバイザー、終活ガイド
大学卒業後、IT系企業にて4年間営業として就業。その後、葬祭業・仏具販売店を経営する家に嫁ぎ、現在は家事・育児と本業の葬祭関連業務のかたわら、ライターとしても活動中。

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