【仏壇の飾り方】お盆や法事の際の飾り方も宗派別に詳しく解説!

今まで家に仏壇が無かったお宅で初仏の際にお仏壇を購入したり、同居していた年長者の方が亡くなったりして、いざ自分が管理していこうと思うと仏壇の飾り方や必要な仏具等がわからないという方も多いでしょう。

本記事ではそんな方のために、宗派別に仏壇の飾り方や仏具の解説をしていきます。

基本の仏壇の飾り方・並べ方

仏壇は大きいものから小さいもの、デザインや素材なども様々あります。また、宗派によっても多少異なることがありますが、まずは基本的な飾り方を解説します。

まず、お仏壇内部には3~5段の段差があります。一番上の段の中央にはその宗派での御本尊を祀ります。その両脇には脇侍掛軸(わきじかけじく)を置きます。脇侍(わきじ・きょうじ)とは御本尊を補佐する役目を持っているとされます。脇侍も宗派によって変わります。

次に位牌を置きますが、御本尊が隠れないように御本尊の左右か一段低い段に置きます。(脇侍が少し隠れてしまうのは可。)位牌が一つの場合は、御本尊より一段低い段の右側に置きます。ご先祖様の御位牌が複数ある場合には、向かって御本尊の右、左、一段下げて右、左と順番に置いていくようにしましょう。

次の段では、中央に仏器膳を置いてその上に仏飯器・茶湯器を置きます。置くスペースがない場合には仏器膳、仏飯器、茶湯器を省略することもあります。そしてその左右に供物を置くための高月(たかつき)を置きます。

そして最後の段の中央に香炉を置き、右手側に火立(燭台)、線香立、リンを置き、左手側に花立を置くのが一般的です。(花立は一対の場合もあります)

上置き仏壇の場合の飾り方

上置き仏壇はコンパクト仏壇ともよばれます。タンスやチェストなどの家具や、棚の上に置けるようになっており、デザイン性が高く、大きさも35cm位から90cm位の小型仏壇です。上置き仏壇の場合は、内部の段も2~3段の場合が多く、大きな仏壇と比べると内部のスペースも小さいため、簡略化した仏具を置くことになります。

仏具を簡略化する場合には、香炉、火立、花立の三具足(みつぐそく)を基本とし、増やす場合には香炉と、火立と花立が一対ずつになった五具足(ごぐそく)とします。また、五具足に仏飯器1つと茶湯器1つをつけたものを七具足、五具足に仏飯器2つ、茶湯器1つ、高月2つを加えた形式を十具足と言います。物によっては三具足に線香立てや花立、仏飯器など別の仏具がセットになっている具足セットもあります。

ミニ仏壇の場合の飾り方

ミニ仏壇は上置き仏壇よりも更にコンパクトで、机やテーブルの上に置くことが出来たり、棚の中にすっぽりと納めることが出来る仏壇です。その他にも壁掛けタイプやステージタイプもあります。ミニ仏壇やステージタイプの場合には、御本尊様を置かずに故人の遺影を置き、そちらを祈りの対象とされる方もいらっしゃいます。

ミニ仏壇の場合でも御本尊様や位牌の飾り方は変わりません。ただし、スペースが狭い場合には脇侍を省略される方もいらっしゃいます。御本尊様と脇侍が一つの掛け軸に描かれたタイプもありますので、「飾りたいけれども窮屈なってしまう」という方はそういった掛け軸をご検討されても良いでしょう。

また、仏壇の中に入りきらない場合は、上記で記載した三具足を優先して仏壇の中におさめ、それ以外は仏壇の外に飾る形でも問題ありません。スライド式の棚があるタイプの仏壇もあります。

モダン仏壇の場合の飾り方

一般的な仏壇は黒檀や紫檀などの唐木で作られているものが多いですが、モダン仏壇の場合はメープルやウォールナットなどの材木を使用した洋室でも合うようなデザインになっています。(モダン仏壇でも黒檀や紫檀を利用したものもあります。)

モダン仏壇以外にも洋風仏壇、リビング仏壇などとよばれています。モダン仏壇は台付きタイプ、上置きタイプ、ミニタイプ、移動式タイプなど大きさや形も様々あります。

モダン仏壇の場合でも、仏具の飾り方は変わりません。ただし、仏具も様々なデザインがありますので、モダン仏壇であればそれに合ったおしゃれな仏具を用意されるとインテリアとの調和がとれるでしょう。

仏壇に飾るもの【仏具】

お仏壇へお祀りする仏具には、本尊やご先祖様を供養するための「供養具」、お仏壇をきらびやかに装飾する「荘厳具(そうごんぐ)」、音を出す「梵音具(ぼんおんぐ)」、仏具を置くさまざまな卓や台などがあります。それぞれどのような役割があるのか詳しくみていきましょう。

御本尊・掛け軸

お仏壇の最上段・中央には御本尊をお祀りし、左右には脇侍が描かれた掛軸をかけます。宗派やよって御本尊、脇侍は異なります。また、御本尊の形も立体の仏像タイプと絵に御本尊が描かれた掛け軸タイプ、スタンドタイプと様々あります。

位牌

位牌は故人の戒名、没年月日、俗名、享年が刻まれた札のことを指します。亡くなった直後は、白木の位牌にお寺の住職が戒名を書いて葬儀の際までに用意してくださりますが、その後に本位牌を用意します。亡くなった方の象徴になるので本位牌は四十九日までにお作りすることがほとんどです。

位牌も素材やデザイン、大きさで様々なものがあります。浄土真宗では位牌を使わず、法名軸をもって位牌のかわりとすることもあります。

香炉

香を焚くための仏具です。中に香炉灰を入れて使います。最近は灰ではなく香炉石という石を入れることあります。また、香炉ではなく線香を横に寝かせて置く、線香皿で代用することもあります。

火立

ろうそくを立てるための燭台のことを指します。「ろうそく立て」とよぶこともあります。ろうそくを消す際に小さい帽子のような蓋に柄がついた「火消し」という仏具を使うこともあります。

花立(はなたて)

花を供えるための花瓶のことです。通常は一対で使いますが、仏壇が小さかったりする場合には一つで使用することもあります。一般的な花瓶で代用することもあります。

リン・リン棒

リンはお参りする際に鳴らして、ご先祖様に合図をしたり、読経の始まりと終わりに鳴らして、開始と終了を知らせたり、読経の句読点としても鳴らします。リンをのせる台をリン台といい、リン台→リン座布団→リンを下から上に重ねておきます。(リン台やリン座布団が必要ない種類のリンもあります。)リンを叩く棒をリン棒(りんぼう)といいます。鐘の音が仏様と私たちの世界をつなぐとされています。

茶湯器(ちゃとうき)

お供えのお茶や水を入れるための蓋のついた湯呑みです。浄土真宗では仏壇にお茶や水を供えないので、茶湯器は使いません。故人が使っていた湯呑や小さな湯呑で代用する家もあります。

仏飯器(ぶっぱんき)

お供えのご飯を盛る器です。故人の使っていた茶碗や小さな茶碗で代用する家もあります。

仏器膳(ぶっきぜん)

茶湯器や仏飯器を置き、一段高くして仏様に供えるための台座です。仏器膳を使わずに直接、茶湯器や仏飯器を置く場合もあります。

高月(たかつき)

お菓子や果物などのお供え物を盛るための道具です。高脚のついた塗りの器であることが多く、高い脚は仏様を敬うとされています。家庭にあるお皿で代用することもあります。

線香差

線香を差しておくための入れ物です。直接お線香の箱や筒を仏壇に置かれる方もいます。

マッチ消し

マッチの燃えかすを入れる器具です。最近はマッチを使う方も減っていますので、マッチを使わない場合は必要ありません。

吊灯篭(つりとうろう)

ご本尊の手前脇につるし、 仏壇内とご本尊の面相を照らす灯篭です。浄土真宗では使いません。

瓔珞(ようらく)

仏壇を飾るために両側につるします。蓮の花をモチーフにしたものが多く、魔除けの役割も果たすといわれています。

常花(じょうか)

金属製の蓮華の供花で、 金蓮華(きんれんげ)ともよばれます。浄土真宗では常花を飾りません。

打敷(うちしき)

仏壇の天板の下に挟んで使用する仏前を美しく飾るための、金襴で織られたきらびやかな布です。浄土真宗では三角形の打敷を、その他の宗派では四角形の打敷を使います。

本来は法事や法要、お彼岸お盆、正月、祥月命日などの仏事に、より厳粛な雰囲気を表すためのものなので、平常時はしまっておきます。

過去帳(かこちょう)

過去帳には、故人の生前の名前である「俗名」、死後の「戒名」、亡くなった日の「没年月日」、亡くなった年齢の「享年」が記され、代々書き足されていきます。冊子タイプや蛇腹タイプがあり、亡くなった順に記載していくパターンとカレンダー形式で記入するパターンがあります。

見台(けんだい)

過去帳を乗せる台です。過去帳台ともいいます。

木魚(もくぎょ)

読経の際に打ち鳴らしてリズムを取るための道具で、叩くと「ポクポク」という音がします。木に魚の模様があしらわれており、曹洞宗、臨済宗、天台宗、真言宗、浄土宗などで使います。一般家庭にあることは少ない仏具です。

木柾(もくしょう)

読経の際に打ち鳴らしてリズムを取るための道具で、叩くと「カンカン」という鋭い音がします。円形もしくは方形をした木の太鼓です。木魚同様、一般家庭にあることは少ないです。

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仏壇に飾るもの【仏具以外】

仏壇には仏具以外の物を飾る場合があります。何を飾ってもよいのか詳しくみていきましょう。

写真

そもそも仏壇は仏様をお祀りする小さなお寺とされています。仏壇の中に遺影写真を飾ることに関しては、地域や宗派によって考えが違うようですが本来はNGとされており、もし飾るのであれば本尊を遮らないようにL版サイズ等に縮小して飾るなどの注意が必要です。

最近では「故人を思う気持ち」を大切にされる方が多く、御本尊はお祀りせずにお写真だけ飾るという方もいます。従来の遺影の飾り方にとらわれない、新しく自由な遺影の飾り方もあり、多様化してきています。

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お供え・花

仏壇に置くお供え物は、肉や魚などの殺生を連想させる生ものは避けるようにします。なるべく腐りづらい果物やお菓子が良いでしょう。

お花も仏壇に飾る花はバラのように棘のある花や毒のある花は仏様がけがをしてしまうので避けた方が良いとされています。しかし、これらも気にせずに故人の好きだった花を飾る方も増えています。

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宗派による仏壇の飾り方の違い

お仏壇の飾り方、お祀りの仕方は各宗派によって異なります。また、各地域によっても多少異なる場合があります。 本記事では基本的な飾り方を解説しますので、詳細が知りたい方は菩提寺の住職や仏壇・仏具店に相談してみるのが良いでしょう。

また、法要やお盆の際には日常とは異なる飾り方をする宗派もあります。ただ、お盆飾りに関しては宗派というよりも地域によっての特色の方が色濃く出ます。その家によっての違いもあります。気になる方は地域の年配の方などに確認するのも良いでしょう。

浄土宗の仏壇の飾り方

最上段の中央には浄土宗の御本尊の「阿弥陀如来(あみだにょらい)」を飾ります。舟型の光背をつけた阿弥陀如来立像を安置するのが正式ですが、坐像や「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の掛軸でも良いとされます。

御本尊の右側には「観音菩薩(かんのんぼさつ)」、左側には「勢至菩薩(せいしぼさつ)」を飾りますが、右側に「善導大師(ぜんどうだいし)」、左側に「法然聖人(ほうねんしょうにん)」を祀る場合もあります。

お位牌は、ご本尊が隠れないように、御本尊より一段低い位置に安置します。段の中央には茶湯器と仏飯器を置きます。次の段には中央に高月を置き、向かって左に花立・右に過去帳と見台を置きます。最下段には、前香炉・火立・線香差し・リン等を配置します。

法要の際は、背後の壁に阿弥陀如来の掛け軸をかけます。上段中央に故人の位牌、中段には仏器膳などのお膳、茶湯器、その左右に高月に乗せたお菓子や果物、その外側に花立を置きます。下段には香炉やリンを置きます。

お盆の際には、精霊棚(盆棚)を仏壇の前に作ります。小さな机を用意し、その上に真菰(まこも)と呼ばれるゴザを敷き、四隅に青竹を置き、飾り縄で締めて結界を作ります。もし、精霊棚(盆棚)の上に位牌や御本尊も祀る場合には、仏壇の扉は閉めてしまいます。

ゴザの上にはお花やお菓子、果物などの供物をお供えします。浄土宗の場合は、故人好物をお供えすることをよしとしていませんので気を付けましょう。

また、浄土宗ではお団子に深い意味を持たせず一般的なお供えとして扱います。その他、供養膳として、飯椀(白米)、汁椀(汁物)、高杯(お漬物など)、平椀(煮物など)、壺椀(おひたし)などの五種類をお膳に用意します。浄土宗の場合には飯椀は左下、汁椀は右下、中央に高杯、右上に平椀、左上に壺椀を並べます。

地域によっては、きゅうりとなすで精霊馬を作ったり、水の子や閼伽水(あかみず)を用意することがあります。精霊棚(盆棚)の左右には盆提灯を飾ります。可能であればほおずき、そうめんも用意すると良いでしょう。

浄土真宗本願寺派の仏壇の飾り方

最上段の中央には御本尊の「阿弥陀如来」を祀ります。仏像を祀る場合には、頭光と光背がある西立弥陀(せいりつみだ)を、掛け軸をかける場合は、後光が8本挿しているものを使用します。脇侍は右に「親鸞聖人(しんらんしょうにん)」、左に「蓮如上人(れんにょしょうにん)」を飾りますが、右に「十字名号(帰命尽十方無碍光如来)」、左に「九字名号(南無不可思議光如来)」とする場合もあります。

浄土真宗では基本的には御位牌を飾りませんので、ご本尊様より一段低い位置に、湯茶器と仏器を配置し、その両脇にお供物を供える高杯を置きます。次の段には、向かって左に花立・右に過去帳と見台を置きます。最下段は浄土宗と同様ですが、具足は宣徳色と呼ばれるこげ茶色を使います。

法要の際は、背後の壁には阿弥陀如来の掛け軸を、右には親鸞聖人、左には蓮如上人の掛け軸をかけます。上段中央には香炉(焼香用ではない)を、その左右にはお菓子を盛った六角の供笥(くげ)を飾ります。中段中央には仏飯器、その左右には果物やお菓子、花立を置きます。仏飯器へご飯を盛る際には丸い形に盛ります。下段には焼香用の香炉、線香、燭台等を配置します。ろうそくは法事の種類により色が異なります。

浄土真宗では、お盆の際には霊を迎えて供養するという考えはありませんので、盆提灯や精霊棚(盆棚)は不要になります。

浄土真宗大谷派の仏壇の飾り方

最上段の中央には、本願寺派と同様に御本尊の「阿弥陀如来」を祀ります。仏像を祀る際には、頭光が付いている東立弥陀(とうりつみだ)を、掛け軸を祀る場合は、後光が6本指している掛け軸を使用します。

また、「六字名号(ろくじのみょうごう)(南無阿弥陀仏)」という名号本尊を祀る場合もあります。

脇侍は右に「十字名号(帰命尽十方無碍光如来)」、左に「九字名号(南無不可思議光如来)」ですが、右に「親鸞聖人(しんらんしょうにん)」、左に「蓮如上人(れんにょしょうにん)」の場合もあります。

他の仏具は本願寺派と同じになりますが、具足は金色を使うことが多いです。

法要の際は、背後に掛け軸をかけるところまでは本願寺派と同じです。

仏壇の上段中央には焼香用ではない香炉置き、その左右にはお菓子を盛った八角の供笥(くげ)を飾ります。供笥の形は本願寺派とは異なるため注意が必要です。中段中央には仏器、その左右に果物やお菓子、花立を置きます。大谷派の場合は、ご飯を盛る際には四角い形になるように盛ります。下段の飾り方は本願寺派と同じです。

お盆の際も、本願寺派同様特別な飾りは行いません。

真言宗の仏壇の飾り方

最上段には中央に真言宗の御本尊の「大日如来(だいにちにょらい)」を祀ります。脇侍は向かって右は「弘法大師空海(こうぼうたいしくうかい)」、左には「不動明王(ふどうみょうおう)」を飾ります。

真言宗の場合、本尊は「大日如来」を祀りますが、ご自身が信仰している仏様があった場合は、そちらを祀っても問題ないということになっています。(阿弥陀如来を祀っているお寺もあります。)

その他の仏具は浄土宗と同じ飾り方です。

法要の際は、背後の壁などに大日如来を中央にして、右に弘法大師空海、左に不動明王の掛け軸をかけます。仏壇の上段中央には故人の位牌を、左右にお菓子をお供えした高月を置きます。中段中央には仏器膳、お花や果物などをお供えします。下段には、お水やお茶、ろうそくを置き、手前に焼香の香炉や線香を置きます。

お盆の際には、精霊棚(盆棚)をつくり、その上にきゅうりとなすの精霊馬、水の子、閼伽水、供養膳(精進料理)、お供え物を用意します。真言宗の場合には供養膳は右下に飯椀、左下に汁椀、中央に高杯、右上に壺椀、左上に平椀に置きます。

臨済宗の仏壇の飾り方

臨済宗では決まった本尊は立てていません。ただし、臨済宗十四派とよばれるそれぞれの宗派は、各派とも「釈迦牟尼仏(しゃかにぶつ)」(釈迦如来:しゃかにょらい)を本尊として祀ることが多いですが、薬師如来(やくしにょらい)や観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)などをお祀りすることもあります。

脇侍は右に「達磨大師(だるまだいし)」、左に「観音菩薩(かんのんぼさつ)」を飾ります。ただし右側に「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」、左側に「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」という宗派もあり様々です。

その他の仏具は浄土宗と同じ飾り方です。

法要の際は、上段中央には故人の遺影を安置し、その左右に燭台を置きます。中段中央に故人の位牌を安置し、その脇に茶湯器や湯呑を置きます。下段には、仏器膳などのお膳を、その外側に高月、花立を置きます。その手前に、香炉やリン等を置きます。

お盆の際には、浄土宗と同様に精霊棚(盆棚)を作ります。また、施餓鬼旗と呼ばれる五色のお札のようなものをお仏壇に飾ります。また、お供物は果物でも良いですが、本来はひじき、わかめ、昆布、かんぴょう、高野豆腐、干し椎茸などの乾物と、とうもろこし、なす、きゅうり、かぼちゃ、トマト、枝豆などの生野菜をお供えするとされています。

お膳は、臨済宗の場合は右下に飯椀、左下に汁椀、中央に壺椀を配置し、右上高杯、左上に平椀を配置します。

臨済宗妙心寺派の仏壇の飾り方

臨済宗妙心寺派でも御本尊は「釈迦牟尼仏(しゃかにぶつ)(釈迦如来:しゃかにょらい)」を祀ります。脇侍は、右に「無相大師(むそうたいし)」、左に「花園法皇(はなぞのほうおう)」とすることが多いですが、まずは菩提寺などに相談されたほうが良いでしょう。

その他の仏具は浄土宗と同じ飾り方です。法要やお盆は臨済宗と同様です。

曹洞宗の仏壇の飾り方

最上段に曹洞宗の御本尊の「釈迦牟尼仏(釈迦如来)」を、御本尊の向かって右に「承陽大師(じょうようだいし)」、左に「常済大師(じょうさいだいし)」をお祀りします。曹洞宗は臨済宗同様、本尊に厳格な決まりはなく、各寺院で縁のある仏尊をそれぞれ本尊として祀ることが多いです。脇侍の組み合わせも上記以外にも、「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」と「阿弥陀仏(あみだぶつ)」、「普賢菩薩」と「文殊菩薩」など様々です。わからない場合は菩提寺に相談しましょう。

その他の仏具は浄土宗と同じ飾り方です。

法要の際は、上段中央に御本尊様を祀り、その右(左)に位牌を安置します。中段中央には、仏飯器、茶湯器、その左右に高月、更にその外側に花立を配置します。下段には香炉やリンなどを配置します。

お盆の際にはお仏壇に、一汁五菜のお膳をお供えします。お膳の配置は臨済宗と同じになります。その他、桃やぶどう、メロンなど旬の果物、旬の野菜をお供えします。野菜は地域にもよりますが、かぼちゃや瓜の煮物をお供えすることが多いようです。また、お団子も、白玉団子、みたらし団子、あんこの団子など日替わりで異なるお団子をお供えする風習があります。

日蓮宗の仏壇の飾り方

日蓮宗の本尊は「大曼荼羅(だいまんだら)」になります。日蓮聖人の木像を祀る場合は「大曼荼羅」の前に祀るようにします。

脇侍は一般家庭の仏壇では、本尊の右側に「鬼子母神(きしもじん)」、左側に「大黒天(だいこくてん)」を飾ることが多いですが、向かって右側に「多宝塔(たほうとう)」や「多宝如来(たほうにょらい)」、左側に「釈迦如来(しゃかにょらい)」を祀ることもあります。

その他の仏具は浄土宗と同じ飾り方です。

法要の際は、日蓮宗は壁に曼荼羅をかけ、上段中央には故人の位牌を置きます。中段に、仏器膳などのお膳、高月に乗せた果物やお菓子、花立を置きます。下段には香炉、リン等を配置します。

お盆の際の精霊棚(盆棚)を作り、故人の好物や果物などを飾ります。仏壇の両脇に青竹を飾ることもあります。お膳の並べ方は真言宗と同様です。

時宗の仏壇の飾り方

時宗は一般的には舟型の光背が付いた「阿弥陀如来」を本尊に飾ります。脇侍は、向かって右側に「一遍上人(いっぺんしょうにん)」、左側に「真教上人(しんきょうしょうにん)」となります。

その他の仏具は浄土宗と同じでも構いませんが、特に決まった祀り方は無いとされています。法要やお盆の際も同様です。

天台宗の仏壇の飾り方

天台宗の本尊は「釈迦如来」になりますが、「阿弥陀如来」や「観世音菩薩」でも問題ないといわれています。

ただ、一般的なご家庭の仏壇では、本尊として「阿弥陀如来」を祀ることが多いようです。

本尊から向かって右側に「天台大師(てんだいだいし)」、左側に「伝教大師(でんぎょうだいし)」を配置する形になります。

その他の仏具は浄土宗と同じ飾り方です。

法要の際は、背後の壁に釈迦如来(阿弥陀如来)の掛け軸をかけます。その他の飾り方は浄土宗と同じです。お盆の際の飾りは他の宗教と同様に精霊棚(盆棚)を作るのが良いでしょう。お膳の並べ方は真言宗と同じになります。

まとめ

今まで当たり前にあったお仏壇も、いざ自分で管理して飾ろうと思うと宗派による違いもあり一般の方には難しいことも多いでしょう。お仏壇は頻繁に買い替えるものではありませんし、お仏壇自体の種類も様々なものがありますので、仏壇・仏具店や菩提寺にしっかりと相談したうえで購入し、後悔しないようにしましょう。

仏壇|配置する場所やお供え物の並べ方、掃除方法、処分までを解説!

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この記事を書いた人:富永 ゆかり

資格:終活アドバイザー、終活ガイド
大学卒業後、IT系企業にて4年間営業として就業。その後、葬祭業・仏具販売店を経営する家に嫁ぎ、現在は家事・育児と本業の葬祭関連業務のかたわら、ライターとしても活動中。

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