仏壇を傷めない掃除の仕方|掃除道具や業者に依頼する際の料金も紹介

大切な御本尊様やご先祖様を祀るお仏壇。定期的に掃除はしていらっしゃいますでしょうか。

「掃除方法がわからない」「どこまで触って良いのかわからない」という方もいるかもしれません。そんな方のために、本記事では仏壇の掃除の仕方を解説していきます。

仏壇の種類ごとの掃除方法

お仏壇は大きく分けて三種類あります。そもそも仏壇は工芸品でもあるため、大切に扱わなくてはいけませんが、ものによっては触ってはいけない部分があります。詳しく見ていきましょう。

唐木仏壇

唐木仏壇は木材として黒檀(こくたん)や紫檀(したん)、鉄刀木(たがやさん)、欅(けやき)などが使われています。「本〇〇」というのはその木材の中でも最高級品、「〇〇調」という表記があれば、芯材に木目を印刷し、その木材に似せているものになります。

唐木仏壇であれば、全体に塗装がされているのでどの箇所でも掃除することが出来ますが、基本的にはホコリを払い、乾拭きで掃除をしましょう。金仏壇に比べるとシンプルなつくりのものが多いですが、細かい彫刻が施されている部分などを壊さないように慎重にホコリを取ります。

金仏壇

金仏壇は全体に黒の漆塗りが施され、内部に金箔や金粉が貼ってあります。金箔や金粉が貼ってあったり、金の塗装がされていたりする部分は触ってはいけません。指紋がついてしまったり、金箔がはがれたりなど傷がつきやすいからです。

基本的には漆で塗られている部分のホコリを払い、乾拭きで掃除をしましょう。漆部分は丁寧に拭かなければ拭き後が残ってしまう可能性があります。

家具調仏壇

家具調仏壇はメープルやウォールナットなど様々な種類の材木が使われています。黒檀や紫檀を使った家具調仏壇もあります。

どの箇所でも掃除をして良いですが、基本的にはホコリを払い、乾拭きで掃除をします。ただし家具調仏壇はデザインも様々なものがあり、お手入れ方法が不安な場合には購入店や仏壇・仏具店で確認するのが良いでしょう。

掃除の仕方

ここでは実際のお掃除の手順を詳しく解説していきます。

合掌する

まずは御本尊様や御先祖様にこれから掃除をする旨をお伝えします。仏壇の前に座り、お線香を立て、リンを鳴らし、合掌をします。

窓を開ける

掃除を行うとホコリがたつため、窓を開けて換気をします。お掃除が終わった後も少しの間は開けたままにして、仏壇に風を通して乾燥させましょう。

仏壇の写真をとり、仏具をとりだす

仏具や写真などを仏壇から取り出す前に一度携帯などで写真を撮っておくことをおすすめします。これは、仏具を元に戻す際に間違えてしまわないようにするためです。どこに何を置くかわかっている方はしなくても構いません。

毛ばたきでほこりをはらう

全ての仏具を取り出したら、仏壇内や仏壇の外側を毛ばたき等でホコリを払います。上から下に向かって払っていくと良いでしょう。この際、仏具や御本尊様、御位牌などのホコリも一緒に払います。

仏壇の中を拭く

ホコリを払ったら、仏壇内部を乾拭きします。食べ物や花粉などで内部が汚れてしまっており、乾拭きでは取れない場合には水ぶきをしても構いませんが、柔らかい布を固く絞って拭きます。水拭き後にはすぐに乾拭きをし、水分を残さないように注意します。

仏壇の外側を掃除する

内扉、外扉を閉めて拭き掃除をします。こちらも基本的には乾拭きで行います。届かない場所などははたきなどで、ホコリを落とします。

仏具を掃除する

漆塗りの仏具やプラスチック製で塗装されている仏具は、基本的には乾拭きます。汚れがひどい場合には固く絞って水拭きをしても構いませんが、乾拭きで仕上げ拭きを行います。リンなどの真鍮で出来たものは専用のクリーナーなどで磨きます。

その他の花立や火立てなどの金属の仏具でもメッキ塗装されているものもあり、こちらは磨くと塗装がはがれてしまいますので磨くことは出来ません。真鍮かメッキなのかどうかは見極めるのは難しいので、購入時に確認しておくのが良いでしょう。

仏具を戻して、合掌する

全ての掃除が終わったら、仏具をもとの場所に戻します。仏具を戻し終わればお掃除は終了となりますが、その際も「お掃除が終わりました」という合図でお線香に立て、リンを鳴らして合掌すると良いでしょう。

仏壇の掃除用具

仏壇・仏具には専用の掃除用品があります。専用の道具でなくても問題ないものは代用しても構いませんが、仏壇や仏具を傷つけてしまわないように注意をしましょう。仏壇・仏具店で購入できるものがほとんどです。

毛払い

毛払いはホコリを払うために使います。毛はたきともよばれますが、一般のお掃除の際に使われる先端に布がついたはたきとは違い、動物の羽根や柔らかい毛がついています。

大きさなどもいくつか種類があり、1000円以下で買えるものもあります。素材にもよりますが、大きいものでも1000円~3000円で購入できることがほとんどです。

仏壇用クロス

仏壇を乾拭きするために使います。表面が柔らかく、汚れを絡めとるような化学繊維で出来ているものがほとんどです。繰り返し使えるものが多く、1000円前後で購入できます。仏壇用クロスが無い場合は、ガーゼ等の柔らかい布を使うようにしてください。

仏壇用の筆はたき

仏壇の細かい彫刻の部分や、仏像・位牌、仏具のホコリを払うために使います。毛先が柔らかいので、仏具などを傷つけません。専用のものが無くても、使わなくなった化粧筆などをきれいに洗えばお掃除用として使っても良いでしょう。

また、細かくて指が入らない部分や、筆はたきで汚れが取り切れない場合は綿棒などを使っても良いと思います。

真鍮磨き用クリーム

リンなどの真鍮を磨くためのクリームです。使って磨くと、輝きが増し、リンの音も透明感を増し良い音が響くようになります。

ツヤ出しクリーム

ツヤ出しクリームを使うと、仏壇や仏具にツヤが出ます。汚れ落としとツヤ出しが一緒になっているクリームもあり、1000円以下で購入できます。

その他市販されていて使えるもの

使い捨てで利用できる「サッサ」という商品は乾拭きに向いています。拭くことでツヤ出しも可能です。また、不要になったTシャツやストッキング等も乾拭きに使えます。その他、綿棒なども細かい彫刻部分などを掃除するのに使えます。

仏壇を掃除する頻度

普段のお掃除はホコリを払う程度で構いません。ホコリ払いはできれば毎日した方が良いでしょう。1か月に一度、もしくは2,3か月に一度は仏具を全部取り出しての拭き掃除をしてあげると良いでしょう。そして年に一度はクリームなどを使って仏具を磨く掃除も含めた、本格的なお掃除をしてあげるのがおすすめです。

定期的にお掃除をすることで、仏壇や仏具の不具合などにも気づきやすく、また自分の心を清めることにもつながります。

仏壇を掃除するのにおすすめのタイミングは?

出来ればお天気の良い日を選び、雨の日は避けましょう。掃除の後に湿気が残っているとそれがカビの原因になり、仏壇を痛めてしまう可能性があります。どうしても雨の日や湿度が高い日にお掃除をする場合には、お掃除後に扇風機やエアコン等を使って、水分を完全に飛ばすようにします。

具体的な日にちとしては、年に一度、大掃除をする方は、その日に合わせても良いかもしれません。また、各宗派ごとに重要視されている日に合わせても良いですし、お彼岸やお盆・お正月や命日などご先祖様を気持ちよく迎えられるようにイベントに合わせてお掃除するのもおすすめです。

掃除をする際の注意点

仏壇を掃除する際には気を付けなければならないことが何点かあります。詳しく見ていきましょう。

乾拭きが基本

仏壇掃除は基本的には乾拭きで行います。乾拭きでは汚れが落ちず、どうしても水拭きをしたい場合には固く絞って水拭きを行い、素早く乾拭きで水分を残さないように拭きとります。仏壇は水分に弱く、水分が残ってしまうとカビの原因になります。

洗剤は使わない

仏壇には絶対に洗剤やアルコールを使わないようにしてください。塗装をはがしてしまう原因になったり、薬剤が染み込んで仏壇を痛めてしまう原因になります。その時は汚れが落ちてきれいになっても、後々の劣化を早めてしまうこともあります。

ろうそくのろうなどが落ちて固まっているような場合には、ろう取りスプレー等もありますので、無理に削ったりはしないようにしましょう。

目の粗い布などでは拭かない

目の粗い布は仏壇を傷つけてしまう可能性があります。クロス等で汚れが落ちない場合などには固く絞った水拭きをまずは試してみてください。

電気の配線に注意

台付き仏壇などは仏壇の中を照らす電灯が吊り下げられていることもあります。仏具をおろす際に電線に気を付けないと、他の仏具が引っかかって倒れてしまい、それによって仏壇に傷がついてしまうこともありますので注意しましょう。

自分で磨くのを避けた方がよい仏具もあるので注意

金属製の仏具でも、真鍮製かアルミ製かメッキ加工やフッ素加工かによってもお手入れの方法が変わります。メッキ加工やフッ素加工、また真鍮でも宣徳色(せんとくしょく)とよばれる黒っぽい色をしたものは、磨き剤で磨くと塗装がはがれてしまいますので、磨くのは厳禁です。

真鍮製の仏具であれば、磨き材を使って磨くときれいになります。また、酢やクエン酸につけてさび落としをするのも効果的です。

仏壇の掃除は業者にお願いできる?

仏壇の掃除は業者に依頼することも出来ます。大きく分けて2種類で、「長年にわたって蓄積した汚れを落としたい」「自分の手ではどうにもならない・・・」という場合には一度仏壇を解体して専用の特殊な洗剤を使って汚れを落としてくれるような専門業者に依頼すると良いでしょう。仏壇の大きさにもよりますが、10万前後~20万程度で出張もしくは仏壇を預かってクリーニングをしてくれます。

もうひとつは、年一回のお手入れレベルのお掃除を依頼したい場合には地域の便利屋さんでも受けてくれるケースがあります。この場合は1万~数万円程度で依頼できると考えて良いでしょう。

まとめ

仏壇は出来れば毎日お手入れをした方が良いですが、難しい場合は一週間に1回、月に1回など日にちを決めて行うと良いでしょう。

毎日お参りするお仏壇ですから、きれいにすることで御本尊様やご先祖様を大切にすることにも繋がりますし、自分の心も清められます。仏壇や仏具の素材に合わせて、適切なお手入れを行うようにしましょう。

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この記事を書いた人:富永 ゆかり

この記事を書いた人:富永 ゆかりこの記事を書いた人:富永 ゆかり

資格:終活アドバイザー、終活ガイド
大学卒業後、IT系企業にて4年間営業として就業。その後、葬祭業・仏具販売店を経営する家に嫁ぎ、現在は家事・育児と本業の葬祭関連業務のかたわら、ライターとしても活動中。

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