「親の介護は大丈夫?」帰省時にチェックしておきたい項目7選

「長期休みの帰省、実家に帰ってみたもののどうも親の様子がおかしい。あんなに几帳面だったのに家の中は散乱している。もしかして認知症の疑いがあるかも…。」

「今年はコロナの影響で帰省しないから、親の状況が把握できなくて大丈夫か心配だ…。」

 

ゴールデンウィークやお盆、年末年始など長期休暇を利用して帰省した際に、親の状況を目の当たりにして介護について調べ始める方は非常に多いです。

気づいたら取り返しのつかない状況までなっていた、今の状況が大丈夫なのかそもそもわからないという方のために、今回は帰省する際にチェックしておくべき親の状況について、7つ紹介していきます。

 

またこのご時世。今回は帰省を見送るけれど、親の様子が心配…という方向けの対処法についても紹介していきます。

(1)まずは家の中の様子の変化をチェック

親の実家にある大量のごみ

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あんなに綺麗好きだった親がどうして…と、思わず目を伏せたくなる位家の中が散乱している場合があります。

 

雨の日に使った傘を家の玄関前に置いておいて、次の日もそのままにしていたら怒る位几帳面だった父親。

洗面所やトイレの水回りはいつもかかさず綺麗にしていた母親。

しかし今は見る影もない状態…。

 

基本的に家の掃除が行き届いていない場合は、片づける気があるかないかで判断するのが重要です。

片づける気がない場合

歳を取ると何かと気力がなくなってくるという方はいらっしゃいます。

昔みたいに几帳面に掃除をする程ではなくなったという程度であれば問題ありませんが、あまりにも部屋が散らかっている場合は認知症を疑った方がよいでしょう

具体的にどのくらい部屋が散らかっていれば認知症を疑った方がよいか、以下に例を記載します。

  • 物で溢れている
  • ゴミが散乱している
  • 異臭がする
  • カビが生えている
  • 外まで物が溢れている

参考:【明日は我が身!?】認知症の高齢者の増加とともに深刻化しているゴミ屋敷問題!最悪の事態を招く前にすべき対策とは・・・?

 

また部屋が散らかっていると、家での転倒や骨折のリスクが高くなります。

介護が始まるきっかけの多くは脳卒中認知症老衰転倒・骨折の4つに該当し、転倒や骨折の場合はいきなり介護が始まってしまうことも多いです。

そのため介護予防という意味でも、改善を試みましょう。

参考:現在の要介護度別にみた介護が必要となった主な原因|2019年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

片づける気はあるが体がいう事を聞かない場合

掃除をするにしても体がいう事を聞かない…。

このように普段の生活に支障が出るような身体機能の低下がみられる場合は、要介護認定の申請を検討するとよいです。

要介護度は7段階に分かれており、軽い状態の要支援1、2や要介護1の場合は以下の通りです。

  • 要支援1:立ち上がりや排せつ、食事はほぼ自分で行える。食事の支度や洗濯で支援が必要な状態。
  • 要支援2:買い物や家事、服薬の管理などの手段的日常生活動作を行う能力が要支援1の状態よりも少し低下している状態。
  • 要介護1:立ち上がりや歩行に何らかの支援が必要で、排せつや食事に手助けが必要な状態。

該当する場合は、要介護認定申請の検討してみましょう。

▼要介護認定についての記事はコチラ

【2021年改正版】要介護認定について認定基準や認定の流れをわかりやすく解説

(2)それは何…?見慣れない商品が大量にある

親が消費者詐欺にあっている場合

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1人暮らしの親の家になぜか大量の新品の布団が…。

明らかに不必要なものが大量に家の中にある場合は、消費者被害にあっている可能性もあります。

中には親に確認したところ、認知症により実は購入自体を覚えていないという場合もあります。

 

近所の方から最近見慣れない方が出入りしていないかを聞いてみたり、消費生活センターの市区町村の連絡先に電話で相談するとよいでしょう。

参考:高齢者等の異変に気付いた場合の対応について 東京都福祉保健局

他にも高齢者が支払えなくなるまで次々に販売するSF商法といったものもあるので注意が必要です。

(3)服装や身だしなみ

家の中の次は、親の服装や身だしなみをチェックしましょう。

今まで化粧をちゃんとしていたのに、急にしなくなった位の変化の場合はそこまで気にする必要はありません。

 

しかし髪や服装が乱れている明らかに季節に合わない服を着ていたり、ちぐはぐな服装をしていたりしないかはチェックが必要です。

(4)料理の味付けがおかしい

久しぶりの帰省。

親の料理を食べてみたところめちゃくちゃ味が濃い…、作り間違えたという程度を超えている…。

 

服装も部屋の中も特に気になるところはなかったものの、料理の味付けが明らかにおかしいという場合もあるのでチェックしておきましょう。

親御さんが料理をする機会がない場合は買ってきたものを一緒に食べる機会を作りましょう

味が薄すぎるなどを訴えた場合は要注意です。

 

また冷蔵庫に賞味期限切れの食べ物や調味料が多いかどうかもこのタイミングでチェックしておくとよいです。

(5)郵便物や銀行振り込みの確認

親の家にある大量の郵便物

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ポストに郵便物がパンパンにたまっていたり、テーブルに封の空いていない郵便物がたまっていたりしないかをチェックしておきましょう。

 

また年金の振り込みや水道光熱費の口座振り込みなどができていない場合は、生活に支障をきたすため必ずチェックが必要です。

(6)趣味や近所づきあいを行えているか

電話で話していた時は趣味に勤しんでいるなと思ったものの、実際に帰省してみたら明らかに行っているそぶりがないといった場合もあります。

お琴とお茶が趣味で電話でよく話していたものの、明らかにほこりが被っていて使われていない様子。

よくよく聞くと行きたいけれど行っていなくて、電話では適当に話していたと場合もあります。

子供に心配をかけたくない、行っていないと心配されるのが面倒くさい等理由はさまざまあると思います。

 

趣味や近所付き合いを行わなくなり、孤独な状況が進むと認知症リスクがあがるという研究結果も出ています。

参考:孤独は認知症リスクを5倍高める|学会レポート|健康・公衆衛生_脳・神経_高齢者|医療ニュース|Medical Tribune

可能であれば、なぜ行わなくなったかという理由を確認するとよいです。

単純に気が合わなくなった場合であれば問題ないですが、理由もなく何となくといった無気力状態による内容であれば注意が必要です。

(7)一緒に生活することで見えてくる健康状態について

親に直接聞いて判断する、もしくは観察して判断すべき項目を記載します。

  • 食事の内容、どのくらい食べているか
  • 目がちゃんと見えているか
  • 耳がちゃんと聞こえているか
  • トイレの頻度
  • 歩き方などの動作、家の住環境で苦労していないか?
  • 物忘れ
  • 持病がある場合最近の状態について

これらを見た上で、今のところ大丈夫そうか、要介護認定は受けておいた方がよいかを検討してみましょう。

もし親に介護が必要かもしれないと考えたらやるべきこと

基本的に介護が始まってからの全体の流れは以下のようになります。

  1. 介護を受ける方の要介護認定の対応を進める
  2. ケアプランを作成する
  3. 介護保険サービスを選択し在宅介護
  4. 中長期的視点も見据えて、施設介護も検討する

介護をする際に重要になってくるのは「能動的に情報収集をする」ことと、「早め早めの行動」です。

情報収集に関しては、弊メディアを活用するとよいでしょう。またLINE@の相談も承っております。

また忙しくないうちに進められるところは進めるのがよいです。

理由としては、先述の要介護状態になるきっかけのうち脳卒中と転倒や骨折の場合は、入院している間に要介護認定の申請も進めるといった話になってきます。

右も左もわからない状態で慌てて対応することになってしまうため、そのようなことがないよう事前の情報収集と早め早めの行動を心がけていきましょう。

【番外編】今回帰省を見送った方が検討するべき対処法

コロナの影響で帰省を断念した人

©CREATIVE WONDER/stock.adobe.com

新型コロナの影響で今回は帰省を見送ることにしたけど親の状態は心配だ…、という方向けにも対処法を記載します。

最低限電話をするようにする

電話だけですべてを把握することは難しいと思いますが、それでも最低限、声を聴いてコミュニケーションを取ることで分かることもあります。

 

自分の話したいことを聞いてあげてその話し方や声などで健康状態もある程度わかりますし、普段から把握しておくべき内容を電話で聞いておくことである程度の把握は可能です。

親のITリテラシーが高い場合はテレビ電話が有効

それでも電話だけだと声しかわからないため、心身の変化に気づきにくい部分も多いです。

そのため、比較的スマートフォンやPCなどを使える方であればテレビ電話で状況を確認してみるとよいです。

zoomやskypeはインストールをする必要があり不慣れだと難しい場合もあるため、LINE電話とかを利用するのがおすすめです。

 

介護の現場の事例ですと、面会謝絶が続く介護施設でもWEB会議システムを利用した動きなどは進んでいるのでご家族でもテレビ電話をしてみるとよいでしょう。

参考:~大切な人と”会える”を当たり前に~Web会議システム「Calling」 介護施設への試験導入開始!面会制限が続く施設の安心安全なWeb面会実現へ | Calling[コーリング] 

見守り機能のツールを親の家に入れてもらう

高齢の親の家にある見守りツール

©とりがらし/stock.adobe.com

スマートフォンやパソコンの操作は難しいという方の場合は、見守り機能のツールなどを親の家に導入することをおすすめします。

介護用の見守りカメラなどを送った際に孫の顔がいつでも見れるといった話をすると、きっと喜んで使ってくれるでしょう。

参考:【徹底比較】介護用見守りカメラのおすすめ人気ランキング9選【高齢者も安心!】

 

また以前ヒトシアで取材したリンクジャパン社のeMamoLiteなどもありますので、参考までにご覧いただければと思います。

IoTを活用した介護や老後の見守り支援システムのeMamoについて解説【リンクジャパン取材】

まとめ

帰省する際に親に介護が必要か判断するチェック項目7選

長期休暇を利用しての帰省。

親の容態に気づいた時には手遅れだったとならないよう、帰省前にしっかりと確認すべき内容を抑えておきましょう。

  1. 家の中の様子の変化をチェック
  2. 見慣れない商品が大量にあるかチェック
  3. 服装や身だしなみのチェック
  4. 料理の味付けのチェック
  5. 郵便物や銀行振り込みのチェック
  6. 趣味や近所づきあいのチェック
  7. 一緒に生活することで見えてくる健康状態のチェック

また帰省後に心配になったという方もこの記事を読んで、親の介護が必要かどうか検討すると良いでしょう。

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この記事を書いた人:目黒 颯己

この記事を書いた人:目黒 颯己この記事を書いた人:目黒 颯己

保有資格:高齢者住まいアドバイザー検定 ファイナンシャル・プランニング技能士(3級)
大学卒業後、株式会社ネオキャリアに入社。総合求人サイトの立ち上げの経験後、老後を自分らしく過ごすための情報サイト「ヒトシア」の立ち上げを経て介護施設・老人ホームの紹介事業を行っております。
現在はヒトシアと並行して介護士向け求人サイトも兼務しており、介護全般に精通しています。
参考:http://ksa-kentei.com/adviser/3695

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