親の介護、一人っ子はどうすればいい?今からできる準備をケアマネが解説

親に介護が必要となった場合、一人っ子だと自分ですべての介護を担う必要があるのかと考えると、不安や気が重くなることもあるのではないでしょうか。

この記事では一人っ子が親の介護をする時の負担を減らせるようにするポイントをご紹介します。

一人っ子が親の介護のために今から準備できることは?

一人っ子の場合、遅かれ早かれ将来的に親の介護に関わる必要性が出てくると予想されます。しかし、たとえ親の介護のためであっても、自分の生活が破綻することがないよう、自分の生活を守る事も考えておかなければなりません。そのためには、親がまだ元気なうちから準備を始めておきましょう。

親の意向を聞いておく

1番大事なことは、親が自分の介護をどうしてほしいと思っているのか、子供である自分にはどんなことをしてもらいたいのかを聞いておくことです。

子供に面倒を見て欲しいのか、介護のプロに任せたいのか、自宅で過ごしたいのかや施設に入りたいのかなどによって、介護が必要になる前に行っておく準備が変わってきます。また、施設に入りたいと思っているのであればどんな状態になればどんな施設に入りたいのかなどを具体的に聞いておきましょう。

特にこれらは元気なうちから確認しておくようにします。なぜなら、病気などで急に自分の意思を伝えられなくなってしまうこともあり得ます。また、認知症になると本来考えていたこととは別のことを言ってしまうこともしばしばあるためです。

しかし、意向は変わる場合があります。定期的に気持ちに変化がないかどうかも確認しておきましょう。

親の情報をまとめておく

介護保険証やお薬手帳の場所や介護に使える預貯金や印鑑の場所等、どこに何があるのかがわからないと困ることがあります。

また、親の身長や体重、既往歴など子供でも知らないこともたくさんあるでしょう。

いざというときのために、これらのことをわかるようにまとめて書いておいてもらうなどしてもらっておくと良いでしょう。

親の介護費用はどれくらいかかるの?

介護保険サービスを利用すると、かかった費用の1〜3割を自己負担として事業所に支払いますが、介護に必要な費用は、どこでどのような介護を受けるのかによって違いが見られます。

また、介護サービスでは基本の料金の他、事業所それぞれに設定された加算が必要となります。

在宅介護の場合

在宅介護サービスの費用の一例として、ホームヘルパーに来てもらっておむつ交換や排泄介助食事介助などの身体介護を受けた場合30分から60分未満の利用料は3,960円となり、そのうちの1〜3割が自己負担となります。

また介護サービスを利用できる量は介護度によって上限がありこの上限を超えた分は全額自己負担しなければなりません。

尚、公益財団法人生命保険文化センターに行った平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、介護に要した費用の平均は1ヵ月あたり7.8 万円となっています。

老人ホームに入居した場合

老人ホームなどの高齢者住宅にはいくつか種類があり、それぞれで受けられる介護サービスの内容などに違いがあります。介護施設に入所(入居)した場合に必要な費用は、基本の介護サービス費に加え日常生活費や居住費、食費等が必要になります。

老人ホームなど高齢者住宅に入居した時にひと月にかかる費用は、特別養護老人ホームで6〜15万円程度、有料老人ホームでは施設によって大きな違いがあり10〜50万円程度必要になります。

このように、特別養護老人ホームは、有料老人ホームなどに比べると費用が安くで済みます。しかし、原則として介護度が要支援介護3以上でないと入所することができず、人気のある施設では入所の順番待ちをしている人がたくさんいるなど、希望してもすぐに入所することができない場合もあります。

▼親の介護費用はどれくらいかかる?どこから出すの?気になった方はこちらの記事をチェック

親の介護費用はいくらかかる?平均金額やお金がない時の対処法も紹介

一人っ子の介護!こんな時どうする?

一人っ子が親の介護をする時のポイントは、自分が全て何とかしなければと思い、無理をしないことです。

仕事は続けたいけど、独身で自分しか介護する人がいない!

仕事を続けながら介護をする事は、簡単なことではありません。身内に介護してくれる人がいないのであれば、自分のできることを明確にし、介護サービスを利用して役割分担をするようにしましょう。

また会社の介護休暇の制度を利用し、入退院や施設の見学、手続き等のためにまとまった休みを取得することも可能です。会社の人事や上司に相談をすると良いでしょう。

遠方に住んでいる親の介護。どうしたらいい?

遠距離介護を無理なく続けるには、定期的に様子を知ることができるようにしておくことです。例えばケアマネジャーや訪問介護、訪問看護などの介護事業者と密に連絡を取り合い、日常生活の状況に変化がないかを把握するようにします。

このほか、電化製品の利用状況など自宅内での生活状況を知ることができるIT機器を活用したり、ビデオ通話などの映像で親の様子を確認するなど、離れていても様子を知ることが出来るように工夫をしておくと安心です。

頼れる親戚がいなくて辛い。誰に介護の相談をしたらいい?

身内に頼れる人がいないと、自分の体調がすぐれなかったり、何かあったときでも介護を交代してしまうしてもらうことができない、いわゆるワンオペ介護の状況に陥ります。ワンオペ介護は非常にストレスが蓄積しやすく、介護が辛くなり親にとっても、子供にとっても決して良い状態とは言えません。

そのようなときにはケアマネジャーや地域包括支援センターで介護に関する相談をすると良いでしょう。プロの目線から課題解決に向けた提案をしてもらえるだけでなく、誰かに話を聞いてもらったことで気分が晴れることもあります。

費用が足りるか不安…

介護が必要な状態になると、思った以上に費用がかかり、このままで大丈夫だろうかと不安になることがあります。毎月の年金等で入ってくる金額をもとにどのくらいの金額であれば、この先ずっと介護の必要な状態が継続しても大丈夫なのかを算出しておきましょう。そして、介護サービスを利用する時は、毎月これぐらいの金額に収まるようにして欲しいと具体的にケアマネージャーに伝えておくようにしましょう。

また、介護サービスの利用で必要な費用の助成が受けられる場合や、かかった費用の一部が還元されるが制度ありますので、ケアマネージャーなどに聞いておくと良いでしょう。

一人っ子だけど、親の介護をしたくない…

いろいろな理由で一人っ子であっても親の介護をしたくない、できない事情がある場合、ケアマネージャーに伝えておくと事情や意向を理解し、介護の負担がかからないようなケアプランを作成してくれます。

ただし、入院の手続きや主治医との治療方針の決定、施設への入退所の手続きなど家族でなければできないこともありますので、その場合は協力することや、どの程度であれば協力できるのかをしっかりと伝えましょう。

まとめ

一人っ子が親の介護を行う上で重要な事は、決してひとりで抱え込まないようにすることです。これまでやったことのない介護についてひとりで考えるのではなく、いろいろな情報を教えてもらい、気軽に相談できる人を作ることが、自分にも親にもベストな介護にするためのポイントです。

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この記事を書いた人:寺岡 純子

この記事を書いた人:寺岡 純子この記事を書いた人:寺岡 純子

保有資格:終活カウンセラー上級、主任介護支援専門員、看護師、GCS認定コーチ
合同会社カサージュ代表。急性期の看護師として従事後、介護保険制度の開始と共に介護業界へ転身。超高齢社会の社会構造の変化を目の当たりにし、人生100年時代を自分らしく生きる必要性を実感する。 現在、20年間の介護業界での経験も生かしながら、終活をお手伝いする終活カウンセラーとして活動中。自分らしい人生を応援する『Happy Life College』を主宰。

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