介護疲れの相談窓口7つ|介護の負担を減らす対策もご紹介

「毎日親の介護につきっきりで自分の時間が取れず、しんどい…」「介護と仕事の両立がうまくいかず、疲れた…」という方で「誰かに相談したいけれど、どこに相談すればいいのか分からない」という方は多いでしょう。

本記事では、介護の悩みを相談できる窓口や、介護の負担を減らすための対策もご紹介いたします。

介護疲れの相談窓口

親の介護が辛い…それって「介護疲れ」かも

在宅介護をしていると、24時間介護のことが頭から離れず、気を緩められる自分の時間をもつことが難しいという方は多いでしょう。適度にリフレッシュできればいいのですが、自分一人で抱え込んでしまいストレスを発散できないままでいると、介護疲れに陥ってしまう可能性があります。

例えば、日常生活で「何をしても楽しくなく、無気力」「些細なことでイライラしてしまう」「集中力が低下して、普段はしないようなミスを連発する」などに心当たりはありませんか?

それらは介護によってストレスが溜まっているからかもしれません。ストレスを解消せずそのままにしておくと、介護うつを引き起こしてしまったり、共倒れになってしまう可能性もあるため、早めに対処する必要があります。

介護疲れになった時に頼れる相談窓口7つ

介護疲れを起こしている時は、一人で抱え込まずに誰かに相談することが大切です。

とはいえ、「どこに相談すればいいか分からない」「悩みにあった相談窓口を知りたい」という方のために、介護について相談できる窓口と、それぞれどのような悩みがある時におすすめか、詳しくご紹介します。

【まずはここに相談】地域包括支援センター

介護疲れにかかわらず、介護に関する悩みはまず地域包括支援センターに相談することをおすすめします。

地域包括支援センターは高齢者の介護に関する相談対応を総合的に行っている施設です。地域包括支援センターには社会福祉士、保健師(看護師)、ケアマネジャーが所属しており、介護保険申請の受付や要支援者のケアプランの作成などを行っています。

地域包括支援センターでは各種相談窓口への紹介もしてくれるため、「どこへ相談したらいいか分からない」という方も、まずは地域包括支援センターに相談してみましょう。

親が住んでいる地域の地域包括支援センターがどこにあるかは、インターネットの検索や市区町村の役所へ問い合わせて確認しましょう。

社会福祉士

社会福祉士とは身体・精神・経済的に日常生活に支障がある方の悩み相談にのり、必要な福祉サービスの調整などを行って生活援助を行う専門職です。介護そのものの悩み相談の他に、いわゆる8050問題と呼ばれる「高齢の親の元に、引きこもりの兄弟がいる」といった悩みや、「介護をするお金がない」「高齢者虐待があるようだ」といった幅広い相談に対応してくれます。

保健師

保健師は、病気の予防や健康な生活を送れるための健康増進指導を行ったり、健康増進に関わる知識の啓もうなどを行う専門職です。地域包括支援センターによっては保健師の他に看護師が所属しているところもあり、健康や病気に関する不安は保健師・看護師に相談するとよいでしょう。

【まずはここに相談】ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)

地域包括支援センターの他に、介護をしていく中で困ったことや「しんどい」と感じる点があれば、まずはケアマネジャーに相談するのもおすすめです。

要介護認定を受けている方であれば、担当のケアマネジャーがいるはずです。ケアマネジャーとはケアプランの作成で月に1度顔を合わせて面談をしますので、介護の悩みを相談できる一番身近な存在といえるでしょう。

ケアマネジャーも介護に関する悩み相談を全般的に対応していますが、介護の負担が減るようなケアプランを作成してもらえたり、状況に合わせて利用できる制度やサービスを教えてくれたりと、地域包括支援センターよりも具体的な解決策を提案してもらえるでしょう。

また、「介護疲れで限界なので施設入居させたいのに、家族が必要性を分かってくれない」といったときにも、専門家の立場から客観的に説得をしてもらう、話し合いに参加してもらうということもできるため、困ったことがあれば積極的に相談しましょう。

市区町村の介護保険課・高齢者福祉課

市区町村の介護保険課・高齢者福祉課

介護に関する制度の質問や特養などへの施設入居を希望する際の相談は、市区町村の介護保険課や高齢者福祉課に相談してもよいでしょう。行政の窓口に直接相談できますので、特に制度に関する情報は一番正確で信頼性のあるものです。

また、本記事で紹介する相談窓口がそれぞれどこにあるのか分からない時も、市区町村の役場に問い合わせましょう。

医療ソーシャルワーカー(MSW)

入院中であれば、入院後の生活について医療ソーシャルワーカー(MSW)に相談することもおすすめです。医療ソーシャルワーカーには入院中の不安はもちろん、退院した後の介護をどうすればよいか、障碍者手帳や障害年金などの制度について知りたいなど、退院後の生活と社会復帰について相談できます。

大きな病院には「医療相談室」などの名前で相談できる場所が設けられているはずですので、探してみましょう。分からなければ、病院の方に確認します。

民生委員

民生委員は、厚生労働大臣から委嘱された「地域住民の相談相手」です。各地域の住民から選出されており、高齢者が住む世帯への見回りなども行っています。

民生委員は地域住民の相談・支援や必要な福祉サービスなどの情報提供を行っているため、「まずは気軽に相談してみたい」「介護に関する地域の集まりなどの情報を知りたい」という方は民生委員に相談してみるとよいでしょう。

また、民生委員は子育てに関する悩み相談も受け付けているため、介護と子育てを同時に行っている方は民生委員に相談すると、耳寄りな情報を得られるかもしれません。

ボランティア団体

介護に関する悩み相談を行うボランティア団体も存在します。地域包括支援センターなど行政では手が届かないような細かいニーズに合わせて相談を行っている団体も多く、その支援は多岐にわたります。状況が特殊であったり複雑な場合は、行政を頼るほかに、ボランティア団体を頼ってみてもよいでしょう。

どのようなボランティア団体があるかは、地域包括支援センターなどで周知していることもありますが、インターネットやTwitter、FacebookなどのSNSで探してみてもよいでしょう。

精神的な辛さを和らげるなら家族会

家族会で介護疲れの悩みを相談する

身体的な負担以外にも、介護には精神的な負担やストレスがつきものです。「悩みを共有できる誰かと話をしたい」という場合には、家族会や介護の当事者団体などに顔を出してみるとよいでしょう。TwitterやFacebookといったSNSでも気軽に話せるグループなどがあるため、探してみましょう。

家族会では実際に介護をしている方同士で交流ができるため、介護に関する悩みや辛さを共有したり、情報交換をすることができます。実際の問題解決にはつながらないかもしれもませんが、悩みや愚痴を話すことで辛さが和らいだり、介護をする上でのコツや解決策のヒントをつかめるかもしれません。

【番外編】「自分の体調が悪い」と思ったら病院へ

「頭痛がずっとしている」「原因の分からない腹痛や下痢が続いている」など、身体に不調が表れている場合は、内科など病院へ受診しにいきましょう。介護を続けていくには、要介護者だけでなく介護をする人の身体のケアも欠かせません。

病院にかかっても体調不良の原因が分からない場合や、「最近寝つきが悪く、寝てもすぐに起きてしまう」「最近無気力で、食欲もなくなってきた」などの場合は「介護うつ」の可能性も考えられるため、心療内科への受診をおすすめします。

介護がしんどくならないように。負担を軽減する対策

在宅介護を続けていくためには、無理なく介護できる体制を整えることが大切です。これまでの状況を振り返って、どこかに無理をしていた部分があれば、負担を軽減できないか考えてみましょう。

負担を軽減するための対策としては、具体的に以下のことが挙げられます。

  • 地域支援事業やボランティアなど、頼れる介護サービスは利用しつくす
  • 介護休業など介護をサポートしてくれる制度を使う
  • ショートステイやデイサービスの利用で自分の時間をもてるようにする
  • 悩みを相談したり、愚痴を話せる人・場所を見つける

「自分が介護しなくては…」と全て一人で抱え込むことが一番危険です。介護はチームプレーで、たとえ協力してくれる家族や親せきがいないとしても、ケアマネジャーやホームヘルパー、地域包括支援センターの職員や民生委員など、あなたと要介護者を支えてくれる人は必ずいます。

一人で抱え込んで共倒れしてしまうよりも、介護サービスや頼れる制度を上手に利用して、しんどくならないように介護を続けられる方が、自分にとっても介護を受ける親にとっても良い選択であるといえるでしょう。

まとめ

今回は、介護疲れを起こしたときに頼れる相談窓口をご紹介しました。

何度もお伝えしますが、介護をする上で大切なことは「一人で抱え込まないこと」です。辛い気持ちを我慢して、「もう無理!」となってしまう前に、介護の悩みについて頼れる人に相談しましょう。

当サイトでも、高齢者住まいアドバイザーによる介護の悩み相談を公式LINE@で受け付けています。「親を介護するお金がない」「介護のために仕事を辞めようか悩んでいる」など、一人ひとりのご状況をヒアリングした上で、それぞれに合わせた解決策をご提案しています。ご希望の方は、公式LINE@をこちらからご登録の上、トークからご相談ください。

当サイトでは、介護に関する情報以外にも、終活や健康、定年・子育て後の再就職について、役に立つ情報を毎週発信中!
「新着記事をいち早くチェックしたい!」「終活や老後の楽しみ方について、情報収集したい」という方にむけ、LINEアカウントでは新着記事の情報や充実したセカンドライフに役立つ記事を定期的に配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね! 友だち追加はこちらから。

LINE友だち追加はこちら 新着記事をいち早くお届け!

この記事を書いた人:ヒトシア編集部

保有資格:高齢者住まいアドバイザー検定 ファイナンシャル・プランニング技能士(3級)
高齢者住まいアドバイザーの知見を活かしたわかりやすい解説を行っていきます。

関連する記事

記事のカテゴリ