老人ホームでのレクリエーションの意義や効果は?レクリエーション例も紹介

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レクリエーションは老人ホームに入居される方々の楽しみの1つであるだけでなく、頭、体、心の健康を維持するためにもとても重要な役割をもっています。

老人ホームではさまざまな種類のレクリエーションが企画されており、入居者は施設スタッフや他の入居者、ボランティアなどの外部の方とのつながりを深めています。

この記事では老人ホームでレクリエーションがおこなわれる意義や効果、老人ホームで企画したいレクリエーションなどをご紹介していきます。

老人ホームでおこなうレクリエーションの意義や効果

老人ホームでのレクリエーションはただ「楽しむ」ことだけが目的ではありません。

もちろん、入居した後の生活のなかでの1つ楽しみとなることも大切ではありますが、実は老人ホームでおこなわれるレクリエーションにはそれ以外の重要な目的があるのです。

老人ホームでレクリエーションをおこなう意義や期待できる効果について具体的に解説していきます。

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機能訓練の役割も果たす

老人ホームでおこわれるレクリエーションには、軽く身体を動かす運動や体操があります。

また、『脳トレ』と呼ばれる、頭を使い考えて楽しむゲームや学習療法などもあります。

学習療法は薬以外で認知症を患った人の脳機能の維持や改善、予防をおこなう方法の1つです。

このように、老人ホームでおこなわれるレクリエーションは体や頭って楽しむものが多くあります。

老人ホームでおこなわれるレクリエーションはどれも決して難しい内容ではなく、楽しみながら実施できるのが特徴で、楽しみつつ自然に機能訓練にもなるので身体の機能維持や認知機能の維持・向上をすることができます。

他の入居者やスタッフとの交流ができる

老人ホームのレクリエーションのなかには他の人と協力して楽しむものがあります。

また、レクリエーションのなかで作ったものや描いた絵などを見せ合うこともあるでしょう。

このようにレクリエーションには他の入居者やスタッフと交流する機会がたくさん設けられており、老人ホームで共同生活をおこなううえでのコミュニケーションの場になっています。

高齢者のいきがいとなり、精神的に安定する

老人ホームでのレクリエーションは入居者の精神を安定させる効果もあります。

もし毎日同じ生活の繰り返しで楽しみが何もないとなると、変化がなく息が詰まりそうになってしまいますよね。

それは老人ホームの入居者も同じです。入居者は日々の生活に変化をつけるレクリエーションに参加し、ストレスを発散することによって、精神的に安定することができるのです。

生活にメリハリをつけることができる

多くの施設では、月間でレクリエーションが計画されています。

レクリエーションに力を入れている施設では毎日のように予定があり、老人ホームに入居する人たちの楽しみとなっています。

例えば外出するようなレクリエーションの場合、朝起きて「今日は午後から外出でお花見がある」と思うと、入居者は「何を着ていこうかなぁ・・・」「どのような食事(弁当)が出るのだろうか??」など色々考えてそれに向けて生活を整えようとします。

事前に排泄を済ましたり、好きな服に着替えることもそのひとつです。

このように、レクリエーションがあることによって、その予定に向けて自分の生活にメリハリをつけることができ、高齢者になっても人間らしい生活を営むことができるのです。

 

老人ホームでおこなわれるレクリエーションの例

老人ホームでは、簡単な体操やクイズのようなものだけでなく、実に様々な種類のレクリエーションが存在します。

他にはないレクリエーションを行うことを強みとする老人ホームがあるほどです。

その中でも代表的なレクリエーションをいくつか見ていきましょう。

身体を使うレクリエーション

まず老人ホームのレクリエーションといわれて思いつくのは、身体を使ったレクリエーションではないでしょうか。

もちろん身体を使うといっても激しい運動ではありません。

リズムに合わせて手を叩くリズム運動であったり、椅子に座ったままできる軽い体操がこれにあたります。

最近ではその老人ホームオリジナルの体操まであったりします。

身体を使うレクリエーションの場合、大勢の人と一緒にすることが多く、身体を動かしつつ知らず知らずのうちにレクリエーションを通じて他の入居者の方と交流することができるという魅力もあります。

レクリエーションの例

  • お散歩
  • ラジオ体操
  • 輪投げ・玉入れ
  • リズム運動
  • 手遊び・指遊び
  • 手拍子

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頭を使うレクリエーション

老人ホームでは、『認知症予防』の目的で脳トレや学習療法などがレクリエーションでおこなわれることが多いです。

レクリエーションで出されるなぞなぞや言葉遊び、簡単な計算式などの問題は、老人ホームのスタッフが手作りで作成したものや書店で購入した教材などが使われることが多いです。

さらに、能の機能維持・改善に力を入れている老人ホームでは、外部から先生を呼んで本格的に実施されることもあります。その場合は脳トレを実践することによって、どれだけ成果が出ているかも知ることもできます。

高齢になるに連れて頭(脳)を常に使うといことは少なくなるため、このようなレクリエーションは能の機能維持を図るうえでも大切になってきます。

レクリエーションの例

  • 算数
  • なぞなぞ
  • しりとり
  • 囲碁
  • 将棋
  • 麻雀
  • クロスワードパズル

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ものを作るレクリエーション

座った状態でも手軽に行うことができる「ものづくり」はよく実施されるレクリエーションの一つです。

手先が器用な方やあまり体を動かしたくないという方には人気が高いレクリエーションです。

施設によっては、完成した絵や手芸などの作品に作成者の名前を付けて廊下などに掲示してくれたりもします。

さらに、質の高い作品が完成した場合には、外部のコンクールに出展することもできるので高齢者のいきがいにもつながります。

レクリエーションの例

  • お絵かき
  • 折り紙
  • 塗り絵
  • ちぎり絵・貼り絵
  • パズル
  • 編み物

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音楽を使ったレクリエーション

音楽を使ったレクリエーションは主に2種類あります。

演奏や歌を聴く

老人ホームに一流の歌手などが来て楽しませてくれるものから、地元の幼稚園児や小学生が演奏してくれるものがあります。

ただ音楽を聞くだけでなく、老人ホーム以外の人とも交流する機会となるレクリエーションです。

自分で楽器を弾く、歌を歌う

音楽療法士が主体となって音楽で脳に良い刺激を与えることを目的としたレクリエーションから、施設のスタッフと一緒に童謡を歌うなど気軽に楽しめるものまでさまざまです。

歌を歌うという行為は肺機能を高めるほか、懐かしい曲を聴いて脳を活性化させる、歌詞を見て歌うことで認知症の予防する効果も期待できます。

楽器を演奏する場合は簡単に鳴らせるような鈴やタンバリン、カスタネットなどを使うとよいでしょう。

楽器を演奏するという行為も、楽しく体を動かしつつ身体機能の改善も図れる行為です。

一般の人では難しい音楽療法ですが、専門資格を持った人に頼むことで、楽しみながら効果的に音楽に触れあうようにしてくれます。

音楽療法士は年代によらずさまざまな方に対して音楽を使った療法をおこなっており、様々な場面で音楽を使うことによってリラックス効果を発生させ、脳に良い刺激を与えてくれます。

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レクリエーションへの参加は自由

老人ホームで行なわれるレクリエーションには入居者全員が強制的に参加する必要はありません。

施設ではさまざまなレクリエーションを準備して、多くの人に興味を持ってもらい参加してもらえるように取組んでいますが、基本的にレクリエーションの参加は入居者の方たちが決めることができます。

クラブ活動のようなイメージで、自分の興味があるレクリエーションが開催される時に、自分のタイミングで参加することができます。

 

それぞれの老人ホームで行われているレクリエーションの特徴

高齢者が入居してレクリエーションを実施する施設はたくさんありますが、ここでは種類別にどのようなレクリエーションが行なわれるか解説していきます。

有料老人ホームのレクリエーションはアクティブな方も楽しめるものが多い

介護を必要とされる方から自立した方まで幅広い層の方が入居する有料老人ホームですが、比較的活動性の高いレクリエーションが実施されます。大正琴や書道、俳句を習ったり、施設内で開催される運動会もあります。

自分のしたいこと、習いたいことを選択し、そのなかから行なうような形が多いのが特徴です。

施設に入居してもアクティブに楽しんでいきたいという方は有料老人ホームのレクリエーションでどんなことが行われているか調べてみるといいでしょう。

 

特養のレクリエーションは認知機能の向上を目的にしている

原則要介護3以上の方が対象となる特養では、音楽療法や回想法などが積極的に行なわれています。

どちらも認知症に効果があり、外部から専門職がやってきて実施してくれます。

回想法とは、昔の絵や写真、思い出話をすることによって、対象となる高齢者がイキイキと生活していたことを思い出してもらい、脳を刺激することです。

認知症が軽度な方には脳トレや学習療法も行なわれます。

それほど本格的に実施している施設は少ないですが、小学1~2年生程度の計算問題や漢字の読み書きが行なっている施設もあります。

 

老健のレクリエーションは体を動かしてリハビリにつながるものが多い

リハビリテーションに重点を置いている老健では、楽しみながら自然に身体を動かすようなレクリエーションが実施されます。

決して、強制的に身体を動かすようなレクリエーションでなく、思わず身体を動かしたくなるようなレクリエーションが行なわれるのです。

例えば、職員が入居者の前に踊ったり、歌を歌うことによって自然に身体が動きますし、表情にも変化が現れて笑顔も見られるようになります。

特養と同じように脳トレや学習療法も取り入れる施設も多いです。

 

サ高住のレクリエーションは入居者が主体となって行う

サ高住は入居のターゲットが自立~要介護度が低い方が中心に入居しているため、アクティブな方たちが楽しめるようにレクリエーションに関する設備が充実しています。

ただし、スタッフが入居者に対して積極的に関わりレクリエーションを提供するよりも、カラオケルームや麻雀室で入居者自身で楽しんでもらうものが中心になります。

施設によっては介護を必要とする方には、手芸などの作品作りのレクリエーションを提供しているところもあります。

 

自分がやりたいレクリエーションがある施設を探そう

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これまでレクリエーションには様々な種類があり、施設によっても提供しているレクリエーションに特徴があることを見てきました。

ここからは入居する方に合ったレクリエーションを行っている施設をどうすれば見つけることができるかを見ていきます。

有料老人ホームやサ高住での探し方

都心部では高級老人ホームと言われたり、介護度が重度でない人が入居の対象となる施設です。

一般的にホームページやパンフレットも充実しており、レクリエーションの紹介がしてあることがあります。

その中でも気になった施設があれば、実際に自分の目で確認することをおすすめします。

実際に行われるレクリエーションの時間帯に合わせて見学してもいいでしょう。

また、老人ホームの体験入居に参加し、レクリエーションも実際に実施することによって、言葉や写真では伝わらない雰囲気も分かると思います。

実際に施設に見学に行く際には下記の記事も参考にしてみてください。

特養や老健での探し方

要介護度の高い施設なので、活動性の高いレクリエーションはあまり行われません。

スタッフによるレクリエーションも楽しいですが、外部からのボランティアによって行なわれることが多いです。

そのため、見学や問い合わせて際は、どのような団体のボランティアさんが来てレクリエーションを実施してくれるか具体的に尋ねましょう。

もしかしたら、孫やひ孫が通う保育園や幼稚園の歌や踊りを観ることができるかもしれません。

また、「単発的に実施されるレクリエーション」と「毎日実施されるレクリエーション」にはそれぞれどのようなものがあるか具体的に尋ねるようにします。

例えば「おでかけはよくします」と言われた場合でも、どれぐらいの頻度で行なわれるのか具体的に尋ねることで、「そんな筈ではなかった・・・」ということを防ぐことができます。

まとめ

高齢者施設にレクリエーションは、排泄、入浴、食事、睡眠と同じぐらい大切なものであり、介護保険法でもしっかり「余暇活動を実施すること」という趣旨のことが記されているのです。

足腰が痛くても、腕が挙がらなくても、認知症になっても、人間がイキイキとして生活を送るために、レクリエーションは大切なもので、老人ホームも力を入れて取り組んでいる部分になりますので、老人ホームを選ぶ際には是非レクリエーションについても注目してみてください。

監修者:陽田 裕也

監修者:陽田 裕也監修者:陽田 裕也

資格:社会福祉士 生活相談員 介護福祉士 介護支援専門員
2001年介護福祉士の養成校を卒業と同時に介護福祉士を取得、翌年には社会福祉主事任用資格も取得した。 2002年から特別養護老人ホームで介護職員として勤務しており、その後、同一施設内で生活相談員や施設ケアマネジャーなどを経験しながら社会福祉士の国家試験に合格した。 現在は副施設長を兼任し生活相談員として相談援助に携わっている。 今後は権利擁護への知見を広げるため、成年後見人養成研修にも参加予定である。

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