ロングショートステイに費用はいくらかかる?老健と特養に分けて紹介

「特養への入居待ちに、ショートステイの長期利用をケアマネから勧められた」「空いている施設がないが、家で介護ができる人もいないのでロングショートステイをしている」という方が気になるのは、「ロングショートステイにはどれくらい費用がかかるの?」ということでしょう。

基本的にロングショートステイの費用は「ショートステイの一日の利用料×日数分」ですが、どのような施設に短期入所するかによっても異なりますので、この記事で詳しく解説していきます。

ロングショートステイの費用

ロングショートステイとは

ロングショートステイとは、ショートステイを連続で長期間利用することを指します。

ショートステイは特養や老健などの施設に短期で入所できるサービスで、入所している間は介護サービスや機能訓練を受けながら生活することができます。

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ロングショートステイとは?ショートステイ長期利用の費用や期間

ショートステイをロングで利用できる期間は?

ショートステイは本来、介護者の急病で一時的に介護が受けられない時や、介護者の休息(レスパイトケア)などを目的として1日~1週間程度の利用を想定しています。

そのため利用できる期間に制限があり、ショートステイの連続利用は1ヶ月につき最大で30日までと決められています。

ただし、実際は介護給付の限度額以内で利用できる日数だけ滞在する方もいらっしゃいます。要介護度別に介護給付の限度額以内で利用できる日数の目安は、以下の通りです。実際は、どの施設に入所するかによって変動します。

  • 要支援1…7日
  • 要支援2…12日
  • 要介護1…18日
  • 要介護2…20日
  • 要介護3…26日
  • 要介護4…28日
  • 要介護5…30日

ロングショートステイの費用

ロングショートステイにかかる費用

©maccc/stock.adobe.com

ロングショートステイの場合、つまりショートステイを連続利用する場合の費用は、「1泊で発生する費用×宿泊日数」分の金額が必要になります。

それではまずショートステイにかかる費用の内訳についてより詳しくみていきましょう。

ショートステイの費用について

ロングショートステイで1日にかかる費用の目安は約4,000~6,000円程度となっています。

通常のショートステイ1泊にかかる費用と同じく、以下のような費用が必要となります。

  • 介護サービス費
  • 滞在費
  • 食費
  • 送迎費
  • 生活日用品代

このうち介護サービス費は要介護度や施設の部屋のタイプ、各事業所が算定している加算によって変わってきますが、介護保険が適用されるため、1~3割負担で利用することができます。一方、滞在費や食費、送迎費などは介護保険適用外ですので、全額自己負担となります。

具体例でいうと、要介護3・多床室利用・1割負担の方が特養でショートステイを利用した場合、1日あたりにかかるショートステイの費用目安は以下の通りになります。

  • 介護サービス費:施設・地域によって異なる
  • 滞在費:1,970円
  • 食費:1,380円
  • 送迎費: 184円
  • 生活日用品代:250円

【要介護度別】1日あたりの介護サービス費

先程説明した通り、1日にかかる費用のうち介護サービス費は利用者の要介護度によって変動します。

また、ショートステイの介護サービスの基本費用は短期入所生活介護か短期入所療養介護によっても変わります。

以下はショートステイを利用した際にかかる1日あたりの介護サービス費です。

短期入所生活介護(特養など)の費用目安

以下は特別養護老人ホームなどで実施されているショートステイにかかる費用の目安です。実際の金額は地域や施設によって多少差があります。

個室 多床室
要介護1 584円 584円
要介護2 652円 652円
要介護3 722円 722円
要介護4 790円 790円
要介護5 856円 856円

短期入所療養介護(老健など)の費用目安

以下は老健(介護老人保健施設)、介護療養型医療施設、介護医療院などで実施されているショートステイにかかる費用の目安です。実際の金額は地域や施設によって多少差があります。

短期入所療養介護ではリハビリテーションや医療支援なども行っているため、1日あたりにかかる費用は短期入所生活介護より少し高くなっています。

個室 多床室
要介護1 753円 826円
要介護2 798円 874円
要介護3 859円 935円
要介護4 911円 986円
要介護5 962円 1039円

ショートステイを長期利用した際の費用

では以上を踏まえて、下の項目に滞在費、食費、送迎費・日用品代などを含めて1日あたりの費用の目安を計算してみましょう。先ほどと同じく要介護3・多床室利用・1割負担の方が特養(短期入所生活介護)でショートステイを利用した場合を考えてみます。

  • 介護サービス費:722円
  • 滞在費:1,970円
  • 食費:1,380円
  • 送迎費: 184円
  • 生活日用品代:250円
  • 合計 4,506円

その合計費用(1泊で発生する費用)に宿泊日数をかけたものがロングショートステイにかかる費用となります。例に挙げた方が支給限度額までショートステイを利用し、26日間滞在したとすると、4,506円×26日=117,156円となります。特養の多床室に施設入居した場合、1か月あたり8~9万円程度が費用相場であるため、例にあげた施設をロングショートステイで利用すると施設入居するよりも少々割高になります。

ロングショートステイの費用が全額自費になる場合

ショートステイは介護保険が適用されるサービスになりますので、基本的にはこれまで説明してきた費用を想定していただければ良いです。

しかし、ロングショートステイの利用可能日数でも説明した通り、ロングショートステイを介護保険適用内で利用する場合、上限を超えた分のショートステイの費用が全額負担になります。

このように、滞在する日数によっては介護保険が適用されず、費用が全額負担となってしまう場合もありますので、注意が必要です。

ここではロングショートステイの費用が全額負担になる2つの場合をご紹介します。

介護支給限度基準額を超えた場合

ショートステイの費用は介護給付金支給限度額の範囲内であれば介護保険が適用され、1~3割負担で利用ができますが、介護せ-ビス費用が限度額の上限を超えた分は全額自己負担となります。

つまり、ショートステイを介護保険の適用内で利用できる日数には上限があります。

▼介護度別の給付限度額はこちらの記事をチェック

要介護認定区分とは?認定の流れから介護保険の利用限度額まで詳しく解説!

年間の利用日数を超えた場合

ショートステイは連続で利用できる期間が1ヶ月につき30日までとされていますが、年間の利用可能日数にも制限があります。ショートステイの年間の利用可能日数は、現在の要介護認定の有効期限までの残り日数のうち、その日数の半分までが利用可能な日数とされています。

そのため、年間の利用可能日数より1日以上多く使うと介護保険給付適用外となり、介護サービスを全額自己負担することになります。

▼要介護認定の期限について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック

【要点だけ抑える】要介護認定の有効期間に関する疑問について解説

まとめ

今回は、ロングショートステイの費用について詳しく解説しました。

ロングショートステイは、ショートステイを連続で長期間利用することで、日数分の費用がかかります。費用は介護度や入所する施設によって異なるため、利用を検討する際は施設のHPに金額の記載がないか確認してみるとよいでしょう。

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ショートステイとは?気になる費用や利用できる期間まで徹底解説

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この記事を書いた人:目黒 颯己

保有資格:高齢者住まいアドバイザー検定 ファイナンシャル・プランニング技能士(3級)
大学卒業後、株式会社ネオキャリアに入社。総合求人サイトの立ち上げの経験後、老後を自分らしく過ごすための情報サイト「ヒトシア」の立ち上げを経て介護施設・老人ホームの紹介事業を行っております。
現在はヒトシアと並行して介護士向け求人サイトも兼務しており、介護全般に精通しています。
参考:http://ksa-kentei.com/adviser/3695

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