特養の入居条件について解説!要介護3と認定されなくても入所する方法も併せてご紹介

比較的安価で、終の棲家としても利用できることで人気のある特養ですが、その分入居を希望する人が多く、入居までに数か月以上かかることもある「特養待ち」が社会問題となっています。

そのため、2015年に特養に入居できる人の条件を改め、要介護1以上の認定を受ければ入居できたものが、原則として要介護3以上の要介護認定を受けていないと入居することができなくなりました。

これにより、たしかに以前よりは特養の入居待ちをする時間も軽減されましたが、まだまだ待機を余儀なくされる地域や、要介護1や2の方が希望しても入居ができず、特養と比べると比較的高価な有料老人ホームなどへの入居を検討しなければいけないケースも増えています。

この記事では、現在の特養への入居条件に加えて、要介護1や2の方でも特養に入居できる「特例入所」の要件に加えてご説明していきます。

そもそも特養とは

そもそも特養とは、正式名称を「特別養護老人ホーム」といい、在宅で生活を送ることが困難になった高齢者がケアを受けながら生活する施設です。

他の老人ホームと比較した際の特養の特徴は、社会福祉法人など公的な機関が母体となっている施設のため、民間の有料老人ホームなどと比較すると費用の面で圧倒的にコストが抑えられることが挙げられます。

また、要介護度が高い人を対象とした施設のため、看護師の配置なども義務付けられているため簡単な医療処置も可能で、24時間体制で介護を受けられることで入居される方のご家族も安心できるということが人気につながっています。

特養の入居条件とは

特養へ入所するための基本的な条件としては主に下記のいずれかのケースに該当する必要があります。

  • 要介護3以上で65歳以上の高齢者
  • 要介護3以上で40歳から64歳で特定疾患が認められる場合
  • 要介護1・2で特例での入居が認められる場合

もし、その施設に入居待ちをしている方がいた場合には、入居を申し込んだ際に提出する書類に基づき、介護度や家族の状況なども加味して緊急度の高い方から順に入居をすることが可能です。申し込んだ順に呼ばれるわけではないので注意しましょう。

また、仮に入居の条件を満たしていたとしても、24時間の医療ケアが必要であったり、認知症の進行によって他の入居者の方や職員を傷つけてしまう可能性があったり、感染症により集団での生活が難しいと認められる場合には入居ができない場合があります。

そのようなケースでは、介護医療院老健、認知症がひどいケースでは精神病院に入院することもあります。

特例入所として特養に入所ができるケース

上記で、『原則要介護3以上』でないと入居ができないと解説しましたが、要介護1や2でも『特例入所』として入居することができるケースもあります。
そのケースとは、

  1. 認知症により、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎 通の困難さが頻繁に見られ、在宅での生活が難しい状態である。
  2. 知的障がい・精神障がい等を伴い、日常生活に支障を来すような症状・行動や意 思疎通の難しさ等が頻繁に見られ、在宅での生活が困難な状態である
  3. 家族等による深刻な虐待が疑われる等により、心身の安全・安心の確保が難しい状態である
  4. 単身世帯である、同居家族が高齢又は病弱である等により、家族等による支 援が期待できず、かつ、地域での介護サービスや生活支援の供給が十分に認められないことにより、在宅での生活が難しい状態である

以上の4項目のうちのいずれか1つ以上に該当するケースになります。

特例入所に該当すると思う方は、まず希望する特養に連絡し、専用の申込用紙に記入し提出しましょう。

後日、特例入所として入居することが可能か連絡が来ます。

「特養待ち」をしなければいけない地域もあるので注意

全国的にまだまだ特養は待機者が多いとされており、入居を希望してもすぐに入ることができないのが現状です。

新規オープンする特養は、そもそも待機者がいませんので、即日入居できる可能性は高くなります。

しかし、特養が少ない地域や、特養の数に対してそれを上回るほどの高齢者の数がいる地域では、特養待ちをしなければならないケースもあります。

その待機期間は1年以上待機をしなければ入居できないケースも珍しくありません。

では、特養を待機している期間に何もせずに在宅介護をするしかないのかと言うと、決してそうではありません。

例えば、ショートステイを連続利用して家族の負担を軽減する『ロングショートステイ』があります。

他にも、少し経済的に余裕があればサ高住やグループホームに入居する方法があります。

いずれも、要支援1・2の段階で入居することが可能ですので、そのまま要介護3になるまで待機する方法もあるでしょう。

特養の入居待ちとは?期間の目安と待機時間を短くする方法をご紹介

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監修者:陽田 裕也

監修者:陽田 裕也監修者:陽田 裕也

資格:社会福祉士 生活相談員 介護福祉士 介護支援専門員
2001年介護福祉士の養成校を卒業と同時に介護福祉士を取得、翌年には社会福祉主事任用資格も取得した。 2002年から特別養護老人ホームで介護職員として勤務しており、その後、同一施設内で生活相談員や施設ケアマネジャーなどを経験しながら社会福祉士の国家試験に合格した。 現在は副施設長を兼任し生活相談員として相談援助に携わっている。 今後は権利擁護への知見を広げるため、成年後見人養成研修にも参加予定である。

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