【特別養護老人ホームの入居条件】要介護3と認定されなくても入所する方法もご紹介

比較的安価で、終の棲家としても利用できることで人気のある特養ですが、その分入居を希望する人が多く、入居までに数か月以上かかることもある「特養待ち」が社会問題となっています。

そのため、2015年に特養に入居できる人の条件を改め、要介護1以上の認定を受ければ入居できたものが、原則として要介護3以上の要介護認定を受けていないと入居することができなくなりました。

平成27年4月1日以降、指定介護老人福祉施設(指定地域密着型介護老人福祉施設を含む。以下同じ。)については、限られた資源の中で、より入所の必要性の高い方々が入所しやすくなるよう、居宅での生活が困難な中重度の要介護高齢者を支える施設としての機能に重点化を図ることとなる。このため、新たに入所する方について、原則要介護3以上に限定することとなる

引用:特別養護老人ホームの「特例入所」に係る国の指針(骨子案)について|厚生労働省

これにより、たしかに以前よりは特養の入居待ちをする時間も軽減されましたが、まだまだ待機を余儀なくされる地域や、要介護1や2の方が希望しても入居ができず、特養と比べると比較的高価な有料老人ホームなどへの入居を検討しなければいけないケースも増えています。

この記事では、現在の特養への入居条件に加えて、要介護1や2の方でも特養に入居できる「特例入所」の要件に加えてご説明していきます。

そもそも特養とは

そもそも特養とは、正式名称を「特別養護老人ホーム」といい、在宅で生活を送ることが困難になった高齢者がケアを受けながら生活する施設です。

他の老人ホームと比較した際の特養の特徴は、社会福祉法人など公的な機関が母体となっている施設のため、民間の有料老人ホームなどと比較すると費用の面で圧倒的にコストが抑えられることが挙げられます。

また、要介護度が高い人を対象とした施設のため、看護師の配置なども義務付けられているため簡単な医療処置も可能で、24時間体制で介護を受けられることで入居される方のご家族も安心できるということが人気につながっています。

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特養の入居条件とは

特養の入居条件

特養へ入所するための基本的な条件としては主に下記のいずれかのケースに該当する必要があります。

  • 要介護3以上で65歳以上の高齢者
  • 要介護3以上で40歳から64歳で特定疾病が認められる場合
  • 要介護1、2で特例での入居が認められる場合

もし、その施設に入居待ちをしている方がいた場合には、入居を申し込んだ際に提出する書類に基づき、介護度や家族の状況なども加味して緊急度の高い方から順に入居をすることが可能です。

申し込んだ順に入居できるわけではないので注意しましょう。

また、仮に入居の条件を満たしていたとしても、24時間の医療ケアが必要であったり、認知症の進行によって他の入居者の方や職員を傷つけてしまう可能性があったり、感染症により集団での生活が難しいと認められる場合には入居ができない場合があります。

そのようなケースでは、介護医療院や老健、認知症がひどいケースでは精神病院に入院することもあります。

特例入所として特養に入所ができるケース

上記で、『原則要介護3以上』でないと入居ができないと解説しましたが、要介護1や2でも『特例入所』として入居することができるケースもあります。
そのケースとは、

  1. 認知症により、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎 通の困難さが頻繁に見られ、在宅での生活が難しい状態である。
  2. 知的障がい・精神障がい等を伴い、日常生活に支障を来すような症状・行動や意 思疎通の難しさ等が頻繁に見られ、在宅での生活が困難な状態である。
  3. 家族等による深刻な虐待が疑われる等により、心身の安全・安心の確保が難しい状態である。
  4. 単身世帯である、同居家族が高齢又は病弱である等により、家族等による支 援が期待できず、かつ、地域での介護サービスや生活支援の供給が十分に認められないことにより、在宅での生活が難しい状態である

以上の4項目のうちのいずれか1つ以上に該当するケースになります。

特例入所に該当すると思う方は、まず希望する特養に連絡し、専用の申込用紙に記入し提出しましょう。

後日、特例入所として入居することが可能か連絡が来ます。

「特養待ち」をしなければいけない地域もあるので注意

全国的にまだまだ特別養護老人ホームは待機者が多いとされており、入居を希望してもすぐに入ることができないのが現状です。

特養が少ない地域や、特養の数に対してそれを上回るほどの高齢者の数がいる地域では、特養待ちをしなければならないケースもあります。

その待機期間は1年以上待機をしなければ入居できないケースも珍しくありません。

▼特別養護老人ホームの入居待ちに関する記事はコチラ▼

特養の入居待ちとは?期間の目安と待機時間を短くする方法をご紹介

では、特養を待機している期間に何もせずに在宅介護をするしかないのかと言うと、決してそうではありません。

例えば、ショートステイを連続利用して家族の負担を軽減する『ロングショートステイ』を利用したり、少し経済的に余裕があれば待機待ちの間にサ高住でつなぐ方もいます。

いずれも、要支援1・2の段階で入居することが可能ですので、そのまま要介護3になるまで待機する方法もあるでしょう。

▼ロングショートステイに関する詳しい記事はコチラ▼

ロングショートステイとは?ショートステイ長期利用の費用や期間

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この記事を書いた人:目黒 颯己

この記事を書いた人:目黒 颯己この記事を書いた人:目黒 颯己

保有資格:高齢者住まいアドバイザー検定 ファイナンシャル・プランニング技能士(3級)
大学卒業後、株式会社ネオキャリアに入社。総合求人サイトの立ち上げの経験後、老後を自分らしく過ごすための情報サイト「ヒトシア」の立ち上げを経て介護施設・老人ホームの紹介事業を行っております。
現在はヒトシアと並行して介護士向け求人サイトも兼務しており、介護全般に精通しています。
参考:http://ksa-kentei.com/adviser/3695

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