要介護2で受けられるサービスや1人暮らしで注意すべきことについて徹底解説!

今回は要介護2の状態について網羅的に解説していきます。

親が要介護2の状態になったけれど、要介護2で一人暮らしは可能なのか、ひとり暮らしの場合のケアプランやサービス内容を知りたいという方もいるでしょう。

ショートステイやデイサービスは使用できるのか?要介護2だとそもそも老人ホームなどの施設には入らなくて大丈夫なのか、そもそも要介護2ってどういう状態なのか?といった疑問が出てくると思います。

こういった疑問に対して高齢者住まいアドバイザーの目黒が解説していきます。

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【最新】介護保険制度とは|仕組みや申請方法、2021年の改正も解説

要介護2の状態とは

要介護2の被介護者

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要介護2の状態は、身体面での筋力の衰えなどで掃除や身だしなみ、排泄や歩行など日常の動作において何らかの介助が必要な状態をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

 

念のため厚生労働省の定義も抑えていきましょう。

要介護1 要支援状態から、手段的日常生活動作を行う能力がさらに低下し、部分的な介護が必要となる状態
要介護2 要介護1の状態に加え、日常生活動作についても部分的な介護が必要となる状態

引用:介護保険制度における要介護認定の仕組み|厚生労働省

日常生活動作や手段的日常動作といった聞きなれない言葉も出ているため、補足として以下に記載します。

  • 日常生活動作(ADL)・・・日常生活を送るために最低限必要な日常的な動作のことを言います。具体的には、以下のものを指します。
    • 起居動作・・・寝返りや起き上がり、立ち上がり、座るといった
    • 移乗・・・ベッドから車いす、車いすから便座などの乗り移ること
    • 移動
    • 食事
    • 更衣
    • 排泄
    • 入浴
    • 整容・・・洗顔や整髪、爪切り、ひげ剃り、口腔ケアなど、身だしなみを整えること
  • 手段的日常生活動作(IADL)・・・日常生活動作(ADL)には、基本的日常生活動作(basic ADL=BADL)と手段的日常生活動作(instrumental ADL=IADL)に分かれています。BADLの次の段階で、具体的には以下のものを指します。
    • 家事(掃除・料理・洗濯・買い物)
    • 交通機関の利用
    • コミュニケーション(電話対応など)
    • 管理(服薬管理、金銭管理、スケジュール調整など)
    • 趣味

要介護1と要介護2の状態の違い

一言で説明すると、要介護1は部分的に介護が必要な状態で、要介護2は軽度な介護状態と理解しておくとよいでしょう。
※要介護3が中程度、要介護4が重度、要介護5が最重度と続いていきます。

具体的には、肉体面で要介護1か要介護2を比較した場合、屋外での歩行が難しく車椅子を使用する必要があるかどうかということが違いとして挙げられます。

また、精神面の要素の1つとして認知症で考えた場合、要介護1に比べるとやや進行しており、もの忘れに加えて、時間や場所が分からなくなる失見当識障害や、同じ話を何度も繰り返し訴えるような症状が現れることが多くあります。

参考:見当識障害 | 介護・ケア | 相談e-65.net

 

そのため介護をする方にとっては、要介護1の認知症の方を介護する場合ストレスが少ないのに対して、要介護2の方の場合は「なんでこんなことも分からないの!」と時々ストレスを感じることもあるかもしれません。

ただし介護保険サービスと並行して、家族が支援することで在宅での生活の継続を望めるのが要介護2の状態の特徴とも言えます。

要介護2で受けられる介護サービスについて

介護保険サービスについて解説するケアマネジャー

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要介護2の状態の場合、デイサービスや訪問介護、介護保険施設への入居や福祉用具のレンタルなどのサービスを受けることができます。

デイサービスや訪問介護などを利用して在宅サービスを継続して受けている人が多いのが現状で、レスパイトケアのために月に数日間のショートステイを利用する場合も出てきます。

要介護1では利用することが難しかったサービスも要介護2と認定されることで利用が可能になるケースも存在するので要介護2で利用することができるサービスをご紹介していきます。

デイサービス

要介護認定を受けていれば、介護保険を利用してデイサービスを利用することができます。

デイサービスは日中に施設に通い、入浴や昼食、高齢者の同士の交流や、レクリエーションの実施などをおこなうサービスです。デイサービスは事業所によってさまざまな種類に分かれており、デイケアと呼ばれるリハビリに特化した事業所や、認知症に対応した事業所、趣味に特化した事業所など様々に分かれています。

在宅介護をする場合には、ずっと家にいるとなかなか人と話す機会がなく認知症が進行してしまったり、体を動かす機会がなく身体の機能がだんだんと弱っていってしまう可能性があるので、うまく活用するとよいでしょう。

介護をする方もデイサービスを利用している時間帯は介護から離れることができるので、リフレッシュをするために時間を使うことができます。

訪問介護・訪問看護

訪問介護とは、ヘルパーさんに自宅に来てもらい入浴や食事などの身体的な介助や、掃除や調理などの生活面での援助をおこなうサービスです。

一人暮らしの高齢者の方や、同居している家族も高齢である場合などは家のことをお願いすることができるので非常に助かるサービスになります。

一方で家族の分の食事を作ったり、庭の掃除をお願いするなど、サービスを受ける本人以外に対するサービスは提供することができないため注意が必要です。

ショートステイ

ショートステイとは、一時的に介護施設に入居をして介護のサービスを受けるサービスのことです。

同居しているご家族が急用で出かけなければいけないタイミングや、旅行にいく際などにお願いすることができます。

こちらも要介護の認定を受けていれば介護保険を利用しながらサービスを受けることができます。

介護ベッドや車いすなどの福祉用具のレンタル

要介護1では介護保険を利用して福祉用具をレンタルする場合、杖や手すりなどの用具に限定され、車いすや介護ベッドなどをレンタルすることは疾病などの例外的な理由がなければ制限されていました。

それが要介護2の認定を受けると、制限がなくなり車いすや介護ベッド、リフトなどの高価な福祉の用具のレンタルもすることが可能になります。

1~3割の自己負担で利用することができるので、生活の中で不自由を感じるシーンがあれば利用を検討するとよいでしょう。

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【保存版】介護保険サービス一覧全25種解説(2021年改正版)

要介護2で入居することができる介護施設とは

在宅介護をするのが難しい場合には、介護施設の入居を検討することになります。

ここでは要介護2の状態で入居できる介護施設を見ていきましょう。

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老人ホーム・介護施設・サ高住などの入居条件まとめ|要介護度・年齢・認知症などの基準を比較

有料老人ホーム

有料老人ホームは民間が運営する、高齢者の生活支援や食事の提供などを行う介護施設です。

有料老人ホームの中でも介護が必要な方を対象とした「介護付き有料老人ホーム」、介護が必要になったら自分で介護サービス事業所を契約する「住宅型有料老人ホーム」、自立の方を対象にした「健康型有料老人ホーム」と3つの形態に分かれています。

要介護2の場合だと介護付き有料老人ホームと住宅型老人ホームが該当します。

施設ごとに食事が豪華な施設や、海が見えるきれいな施設、アットホームな施設など様々な特徴があり、ご自身の望む老後の生活を過ごすことができます。

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有料老人ホームとは?費用や入居条件について徹底解説!

グループホーム

グループホームとは、認知症と診断された高齢者が専門の職員から介護を受けつつ、共同で生活をする施設です。

ユニットと呼ばれる5~9人のグループで一緒に生活をして、できることは自分でやりながら生活をしていきます。入居をすることが可能なのは要支援2以上で認知症であると診断された方に限り、お住まいの市区町村の施設にのみ入居することが可能です。

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グループホームとは?気になる費用や入居条件を徹底解説!【介護福祉士監修】

特例で特養に入居できることもある

特別養護老人ホーム(特養)は正式には介護老人福祉施設と呼ばれる介護施設で、安価な費用で介護を受けることができる人気の施設です。

特別養護老人ホームに入居できるのは原則要介護3以上とされており、一定の要件を満たしていなければ入居することはできませんが、特例として要介護が1や2の状態でも下記のようなケースでは入居が認められる場合があります。

  1. 認知症であり、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の 困難さが頻繁に見られる。
  2. 知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さ等が頻繁に見られる。
  3. 家族等による深刻な虐待が疑われる等により、心身の安全・安心の確保が困難な状態である。
  4. 単身世帯である、同居家族が高齢又は病弱である等により、家族等による支援が 期待できず、地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分であること。

参考:特別養護老人ホームの「特例入所」に係る国の指針(骨子案)について|厚生労働省

 

要介護2の認定を受ければ上記に該当する場合に優先的に特例入所が認められることがあるので、該当する場合には特養への申し込みを検討してみてください。

要介護2という時点で入所申込みを受理してくれない場合もありますが、そのような場合には、「要介護2ですが、特例入所としての入居を希望しています」と施設の職員に伝えましょう。

そうすることで特定入所の要件に該当するか話を聞いてくれ、入居の可否が決まります。
※自治体によっては異なる場合もございます。

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特養とは?気になる費用や入居条件について詳しく解説!【2021年度最新版】

要介護2で利用できる介護保険の利用限度額とは

2021年5月時点では、要介護2の介護保険の利用限度額は197,050円となっており、1割負担に該当する場合に上限まで利用すると19,705円が自己負担額となります。

仮に、限度額を超えるようなことがあればその分は自己負担になるため注意が必要です。

限度額内でサービスを利用する場合のケアプラン例

下の表は要介護2の方が利用限度額の中で介護保険サービスを利用する場合のケアプランの一例になります。

これ以外にも無数の組み合わせでケアプランを組むことができますが、参考にしてみてください。

 月曜日 デイサービス 9:00~16:00
 火曜日 訪問リハビリ 14:00~15:00
 水曜日 デイサービス 9:00~16:00
 木曜日
 金曜日 デイサービス 9:00~16:00
 土曜日 訪問看護 10:00~10:40
 日曜日

※デイサービスを中止し、ショートステイに切り替えるケースもあります。
※上記の表はひとつの事例として参考にして下さい。

あえて限度額を超えてサービスを利用するケースも

介護保険制度を利用していて、限度額を超えて自費でも構わないと考えてサービスを利用するケースがあります。

それには以下の2つのケースが主な理由として考えられます。

①ケガにより一時的に身の回りのことが出来なくなった

独居の方に多いケースです。

例えば、手を殴打して暫く安静にしておく必要があり、自分のことを自分でできなくなってしまった場合には、回復するまでショートステイを利用せざるを得ず、利用限度額を超えてサービスを利用するということが考えられます。

②経済的に裕福でサービス量が十分でない

経済的に裕福な方の場合、サービス量が少ないと感じればその分は自費で利用しようとするケースも考えられます。

高級有料老人ホームに入居するのも一つの手ではありますが、地方の村や町に住んでいてそのような施設が近くにない場合や、自宅で介護を受けたいと考えている方は限度額以上のサービスを受けるというのも一つの手です。

要介護2と認定されても一人暮らしを続けることは可能か?

在宅で介護を受ける、要介護2の被介護者

kazoka303030/stock.adobe.com

要介護2では介護保険サービスを中心に、家族や近隣に住んでいる地域の方の支援があれば、在宅介護を受けながら一人暮らしをすることは可能です。

ここでは、要介護2で1人暮らしをしていても心配なくスムーズに一人暮らしをする方法をお伝えします。

何か起きた時の対応を考えておく

要介護2は要介護の認定を受けた人の中では比較的軽度な方ですが、高齢者の方ですといつ何が起こるか分かりません。

例えば、朝ベッドから起きようしたら膝に激痛が走り身動きがとれなくなったり、トイレの便座に腰掛けたあとに力が入らず立ち上がることができなくなったりという事例もあります。

そのような場合にそなえて、携帯電話を首からぶら下げて外部といつでも連絡を取れるようにしたり、緊急連絡装置を設置したりする方法もあります。

押すだけコール

出典:MISAWA 押すだけコール

上記の商品は『押すだけコール』というもので、小さな装置を常備しておいて、異常時にそのボタンをおせば、外部の業者に連絡は入り駆けつけてくれるものとなっています。

生活動線を短くしておく

リビングからお手洗いが遠くにあって、寝室はまた別の部屋に移動して眠らないといけないような、生活動線が長い環境だと本人の身体的負担が大きいだけでなく、転倒・転落のリスクも高くなります。

普段使わなくなる部屋も出てくるかもしれませんが、なるべく生活動線を短くし食事、入浴、排泄などの行為を簡潔にできるように環境を整えるようにします。

そのため、ポータブルトイレを設置したり、リビングにベッドを入れて生活するのもひとつの方法です。

精神的な負担を軽減させる

高齢者の1人暮らしでは地域から孤立する傾向にあり、近所付き合いも希薄になる傾向にありますが、そのようなことがないように精神的な支援ができるように環境を整えることも大切です。

ケアマネジャーが作成するケアプランといえば、介護保険サービスのみを入れて立案すると思われていますが、それは大きな間違いです。

むしろ、国の指針として介護保険サービスよりも、社会資源をなるべく多く取り入れるように指導しているため、地域との繫がりを作るようなプランを作成してもらうといいでしょう。

具体的には、隣の人にゴミ出しをお願いしたり、回覧板を届けた際に話し相手になってもらうなどがあります。

また、民生委員の訪問を受けることも可能です。

まとめ

要介護2の状態になっても家庭で生活を送ることは可能です。

生活環境によっては施設への入居を希望する方もいらっしゃいますが、軽度であるため特養などの介護保険施設では待機期間が長くなる可能性があります。

家族の介護の協力があり、介護保険サービスを利用しなくても住宅改修や福祉用具貸与などを有効的に使うと生活環境を整えることができます。

ただし認知症などで介護する方にストレスなど負担がかかっているようであれば、施設の入居を検討するのもひとつの方法でしょう。

ヒトシアではLINE@で相談が可能となっておりますので、興味があればご相談ください。

以上が要介護2の解説でした。その他の要介護度の記事や要介護認定などについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

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この記事を書いた人:目黒 颯己

保有資格:高齢者住まいアドバイザー検定 ファイナンシャル・プランニング技能士(3級)
大学卒業後、株式会社ネオキャリアに入社。総合求人サイトの立ち上げの経験後、老後を自分らしく過ごすための情報サイト「ヒトシア」の立ち上げを経て介護施設・老人ホームの紹介事業を行っております。
現在はヒトシアと並行して介護士向け求人サイトも兼務しており、介護全般に精通しています。
参考:http://ksa-kentei.com/adviser/3695

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