IoTを活用した介護や老後の見守り支援システムのeMamoについて解説【リンクジャパン取材】
皆さんはスマートホームをご存知でしょうか?
「Alexa、エアコンをつけて」と部屋の中でAlexaに喋りかける。するとAlexaが声に反応して自宅のエアコンをつけてくれます。
声1つで様々な家電を動かせる、まるで昔の映画で見たような近未来な世界観が既に実現しています。
Alexaと家電を連動させることで、快適なスマートライフを提供するリンクジャパンさん。
ヒトシア編集部員の私も自宅で使用していますが、寝る前に電気をわざわざ消しに行かずにすむので重宝しています。
IoTデバイスにより快適なスマートライフが可能ではあるものの、「だけど私にはそこまで関係なさそう…」と思っている方もいるかもしれません。
その考えはもったいないです。
リンクジャパンさんが提供するIoTデバイスは快適なスマートライフを実現するだけではなく、介護の現場の悩みや負を解消するのにも大きく役立ちます。
今回はそんな介護の現場に特化したプロダクト「eMamo」についてリンクジャパンさんに取材をしました。
株式会社リンクジャパン…
2014年からスマートホーム事業を行い、これまでIoTプラットフォーム事業に関わる製品やサービスを提供してきました。
eRemoteといった快適なスマートホームの提供だけでなく、介護の現場向けの見守り支援システムのeMamoも提供し、IoTで介護や見守りにおける効率化を図り、介護の現場やご家族の悩みにアプローチします。
目次
eMamoについて
「eMamo」は介護現場に特化したIoTのサービスで、介護の現場における人材不足の課題をサポートする見守り支援システムです。
介護の現場では、様々な悩みがあります。
【介護現場の代表的な悩み】
- 慢性的な人手不足
- 厳しい環境化のため、離職率が高い
- 経験値によってケアレベルの個人差に偏りがある
- 新人スタッフの時間を割けない
- 介護する側(スタッフやご家族)の精神的ストレス
- 生死に関わるため、気にかけなければならないことが多い
- 介護スタッフの業務量過多
- 生活サポート以外に介護記録、夜間巡回など多岐にわたる
- 転倒事故や徘徊
- 事故による体調悪化、精神的・体力的負担につながる
このような様々な現場のお悩みをIoTによりサポートするのがeMamoです。
例えば、心拍や呼吸数、在床状態の把握をする製品や、温度や湿度、在室を検知する環境センサー(ナースコール機能付き)、ドアや窓の開け閉めを検知し、トイレの回数などを把握する開閉センサー、エアコンのON・OFFを遠隔で制御することができるeRemote Pro。
こういった製品を施設の現場に導入し、スマホやPCを用いて管理できるのがeMamoのサービスになります。

提供:株式会社リンクジャパン
eMamoで効率化を図ることで、空いた時間を本当にケアが必要な方へ注力したり、人材教育に時間を充てることが可能になります。
もちろんeRemote miniがAlexaと連携するようのと同じように、eMamoでも他社製品と連携することが可能です。
施設向けと個人向けの違いについて
またeMamoは介護施設向けのものと、個人向けのものがあります。
まず大きな違いですが、介護施設向けに特化しているeMamoProは、提供する機器も設置する台数も施設に合わせたセットで販売するカタチをとっています。
そして、使用するデバイスは、ステーションで管理できるようにPCで管理できる用とスマホで数台見られる用に設置をします。
それに対してeMamoLiteは基本的にはスマホで管理して、介護が必要なご家族、遠くに住んでいるご家族、一人暮らしのご家族などのための見守りとして、スマホで心拍、呼吸、温度、湿度、トイレ回数、転倒、体温、ドア開閉などを確認でき、緊急時にはアラートが来るように設定できます。
eMamoProを導入している施設様の声

©buritora/stock.adobe.com
実際にeMamoProを導入しているサ高住のスタッフさんの声をご紹介します。
─── 入居者様の安眠とスタッフの安心に繋がってます
410号室では、夜間巡回時の呼吸確認に入居者様を起こしてしまっていました。センサー設置後は、呼吸の確認が不要になり助かっています。
─── 失禁対応がなくなりました
306号室では、1人でトイレに行かれた後の失禁対応で夜勤者が苦労していました。トイレのドア開閉が分かるようになりその苦労がなくなりました。
─── 室温管理が容易になりました
全居室のエアコンを室外からスマホで操作できるようになりました。スタッフが何度も訪室する手間がなくなり非常に便利です。
eMamoLiteを導入しようと思った背景
今回ヒトシア編集部はリンクジャパンさんの取材を通じて、eMamoLite今後大きく広げて行くタイミングだと伺いました。
取材を通じて個人的にeMamoLiteを導入しようと考えるに至った内容を説明できればと思います。
ある朝の休日の土曜日。ペットの飼い犬がリビングでずっと鳴き止まず、眠いながらしぶしぶリビングに行ってみました。
なんでこんなに吠えているんだろう…?そう思いながら飼い犬を抱きかかえるものの鳴き止まず…。
吠えている方向を見ると、なんとリビングの角で母親が倒れていました。
あまりの急な出来事に、慌てて救急車を呼び病院へ。パニックになっていたこともあり、寝ていた父親を起こすのも忘れており、病院についてからLINEの通知が来ていたのに気づきました。
幸いにも母は大事に至りませんでしたが、もし母親以外全員会社や学校に行っている平日に、今回のようなことが起きたら…と非常に不安になりました。
まだ年齢的にも介護についてはあまり考えていなかったものの、高齢のことを考えると介護に限らず今後気を遣う必要があるなと感じました。
要介護状態になる原因は認知症と脳卒中が上位を占めているということもあり、突然の事態に備えて介護状態になる前から準備が必要だなと痛感。
参考:平成28年 国民生活基礎調査の概況|IV介護の状況|厚生労働省
父親も同じように考えており、今後のためにとamazonで「ボタンを押すと各部屋にアラームが鳴る機器」を購入しました。
とりあえずamazonでも注文をしたし、これで大丈夫かな。
そう思っていたものの自宅に導入してみるとあまりうまく機能しませんでした。
理由としては、結局家の中にいない限り緊急事態かどうかはわからない。
また親が何でもないのに夜中に押し間違えてしまったこともありました(昔小学生が防犯ブザーを誤って鳴らしてしまっているのを思い出しました…)。
そして決定的だったのが、また救急車で運ばれる事態が起きたことです。
リビングにうずくまっていたのを父親が発見し病院へ。今度は平日ということもあり自分も出社した直後に病院へ。
また幸いにも大事に至らなかったものの、結局不在時の対応に強い不安を抱く結果になりました。
また本格的に介護が始まる年代になった場合、私自身が責任ある立場になったり、家庭を持ったりするとちょくちょく自宅や病院に駆けつけることは難しいです。
なんとかしないとまずいな…と心底感じました。
こういった体験から今後のことも考えなくてはと思い、介護の展示会に足を運んだところ、リンクジャパンさんのブースにたどり着きました。
元々自分はeRemoteを実際に使用し、Alexaと連動させてエアコンやテレビ、電気の点灯などをスマートハウス化していたため、リンクジャパンさんを知っていました。
そのためリンクジャパンさんがeRemote以外にもeMamoLiteといった商品を展開していくことを知り、取材を通じて調べたところ外出時の確認などもできるとのことで非常に便利だと感じました。
今まではIoTはより快適にするといった目的で使用すると思っていましたが、IoTこそ介護や親の見守りなど負を解消・サポートするのに非常に役に立つと感じました。
まとめ
今回はリンクジャパンさんのeMamoPro(施設向け)と、eMamoLite(個人向け)について解説しました。
モノのインターネット化は今後介護でも着実に広まっていくでしょう。
ひとり暮らしの両親が心配…であったり、自分が不在の時に心配だといったこともeMamoを使うことで安心感を得られますね。
IoT製品をこれを機に考えてみようといった方は以下のリンクから製品をご覧になってみてはいかがでしょうか?
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