パズルを作って40年。理学療法士監修の認知症予防向けパズルも提供するニコリさんに取材
皆さん一度はやったことのあるパズル。
楽しく解けるのはもちろん、最近では介護予防のレクなどでも用いられることも多く、パズルは重宝されています。
そんなパズルの中でも、クロスワードや数独のような紙で解くタイプのパズルを40年間作り続けているニコリさんでは、理学療法士監修の認知症予防向けのパズルの提供も行うなど介護やシニア向けの製品も充実させています。
今回はニコリさんの介護やシニア関連事業について詳しくお伺いしました。
株式会社ニコリ…
1980年に日本初の総合パズル専門誌「パズル通信ニコリ」を創刊。以降、多種多様なパズル本を出版。「パズル通信ニコリ」は現在も季刊で発行中。
現在は新聞・雑誌・ウェブサイトなどで毎月数百問のパズルを連載中。
1から9までの数字を使うパズル「数独」はニコリの登録商標。手軽に行える「脳トレ」として高齢者にも人気が高い。
目次
ニコリのシニア関連事業について
─── まずは御社について簡単に教えてください
株式会社ニコリは1980年に日本初のパズル専門誌「パズル通信ニコリ」を発行したパズル専門の出版社です。また、数独・クロスワードなど多種多様なパズルをメディアへ提供するコンテンツメーカーでもあります。
パズル専門出版社としては日本唯一の存在といっても過言ではありません!
いろいろなメディアで、ニコリ制作のパズルを目にされた方も多いかもしれません。全国紙や地方紙、大手の出版社さんとも長らくお付き合いさせていただいております。
特に近年幅広い世代に人気の数字を使用したパズルの「数独」は日本国内ではニコリの登録商標となっております。日本語の「数独」が世界共通語の「SUDOKU」として、羽ばたいて行っています。
日本国内のみならず、欧米をはじめとした外国からも引き合いを多数頂いております。
─── 1980年からパズルを作り続けている歴史のあるニコリさん。日本国内のみならず海外にも展開をされていますが、現在は高齢者向けのパズルの提供も行っているようですね?
「ニコリのパズルでシニア産業を楽しくしたい!」その思いから、現在「数独」「点つなぎ」「クロスワードパズル」などパズル専門出版社ならではの書籍を介護レクなどにおすすめしています。
中でも「川畑智の楽しく解けてアタマが喜ぶパズル」は、熊本県を中心に認知症予防教室を開催している理学療法士の川畑智さん(株式会社Re学 代表)とニコリがコラボして出版した、自力で解くことで楽しく認知症対策ができる一冊となっています。こちらの本に載っているパズルは、実際に川畑先生の「脳いきいき教室」でも使われているパズルです。
参考:川畑智の楽しく解けてアタマが喜ぶパズル | WEBニコリ
パズル本の出版だけでなく、今後は介護施設でのイベントなどでシニア産業を楽しくさせていけたらな、と思っています。
理学療法士監修のパズルで認知症予防

提供:株式会社ニコリ
─── 「川畑智の楽しく解けてアタマが喜ぶパズル」について詳しく教えてください。
もともと川畑先生はパズルが認知症予防に役立つのではないかと考え、「脳いきいき教室」の中で取り組まれていました。ニコリは「日本パズル協会」に所属していて、この所属企業の1つが川畑先生のことを紹介してくれました。ニコリはパズルのプロですが認知症予防については未知の世界でしたので、川畑先生からいろいろと教えていただきました。
脳いきいき教室ではたしかに結果が出ていて、初期の認知症の診断が出た方が6カ月以上プログラムを行った結果、参加者の9割以上が認知機能の維持、改善を果たしました。パズルの可能性を感じることができる結果が出たそうです。
また株式会社Re学は、地域における「脳いきいき事業(発症予防・進行予防・孤立化予防)」への取り組みで、「第8回健康長寿をのばそう!アワード(介護予防・高齢者生活支援分野)」の企業部門 厚生労働大臣優秀賞を受賞しています。川畑先生の取り組みが評価されてうれしく思っています。
実際の高齢者の声について
─── 実際に御社のパズルを楽しんでいるお客様の声を教えていただけますか?
実は数独ファンは年齢層が幅広く、下は小学校低学年から、上はそれこそ100歳を超える方まで、本当に多くの人に楽しまれています。
しかも数独を解くだけでなく、作る側にも70代以上の方がわんさかいます。弊社で出版している「数独通信」は毎号読者から投稿された珠玉の問題を載せているのですが、とてもおもしろい問題を高齢者の方が作ってくれるんです。そして「孫と一緒に作っています」とか「自作の問題を娘に解いてもらっています」とか、数独が一種のコミュニケーションツールになっているんですね。
パズルを通じて脳トレをしつつ、楽しくコミュニケーションがとれている。楽しい高齢化社会のためにはパズルは役立っているんじゃないかなと思っています。
超高齢社会において、パズルを用いてニコリがやるべきことは?
─── 超高齢社会において、ニコリさんでは今後どのような取り組みや展望を考えておりますか?
介護の世界では新参者ですが、パズル業界で40年ほど培ってきたものを活かした取り組みができればと思っています。
パズルは楽しいものなので、介護の世界も楽しくできればこんなうれしいことはありません。
いくつになってもパズルで遊べるような世界を目指していきたいと思います。
まとめ
パズルを通じて介護業界を良くしていく。そんなニコリさんの思いが伝わる取材となりました。
今回はヒトシアの読者の皆様に特別に、「川畑智の楽しく解けてアタマが喜ぶパズル」から3問パズルを提供して頂きました。
こちらで是非実際にやってみましょう。認知症予防用にご購入を検討される方は以下のリンクからご購入をしてみてください。
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