スイカの栄養と効果とは?夏の風物詩のおいしいものの見つけ方と保存方法を解説

夏の風物詩でもあるスイカは、水分をたっぷりと含んでおり乾いた身体を潤す役割もあります。その一方で、「スイカは水分ばかりで栄養がないのでは…」と心配する方もいるかもしれませんが、スイカにはどのような栄養が含まれているのでしょうか。ここでは、スイカの栄養価とその効果について解説するとともに、美味しいスイカの見つけ方や正しい保存方法について紹介していきます。

スイカのもつ栄養素と効能とは

スイカは約90%もの水分を含む果物で、他の果物に比べると確かに栄養価は低いかもしれません。しかし、水分が多いからこそのメリットもあり、健康管理にも役立てる部分もありますよ。

スイカには、ビタミンCやリコペンというポリフェノールが含まれています。ビタミンCは果物には全体的に多く含まれていますが、抗酸化作用を持っており生活習慣病やアンチエイジングに有効とされています。

また、リコペンはトマトに含まれることで有名ですが、含まれる食品が少ないなかスイカもリコペンの貴重な供給源となっています。

スイカは1/24カットの大きさで約250〜300gとなりますが、カロリーは約100kcalとなっています。食べる量によっても異なりますが、果物のなかでも低カロリーに位置付けされるものなので安心して食べましょう。

水分

水分は尿や汗の成分となるもので、排泄にも関わります。また、栄養素や酸素を運ぶため、消化吸収に関与している重要な成分です。水の働きは浸透圧の維持や体温調節、酵素反応に関わるなど多岐にわたります。水分の働きによって生命の維持に必要な代謝がスムーズに行われているのです。

健康な状態では摂取される水分と排泄される水分はバランスがとれています。喉が乾いたと感じたら、その状態ですでに1%の水分が失われた状態です。水分の欠乏が激しいと思考力が低下したり、人によっては意識障害にまで及ぶ場合もあります。

ビタミンC

ビタミンCは抗酸化作用を持つビタミンです。コラーゲンの生成に関わり、シミやシワの予防にも効果が期待されています。いつまでも若々しいお肌を保ちたいという人には役立つかもしれません。

また、腸管からの鉄の吸収を高めるため、貧血が気になる人にもおすすめです。植物性食品に含まれている鉄は吸収が悪く、動物性食品を積極的に摂りたいところですが、食欲が低下して肉類の摂取が不足している人は、吸収率を高めるビタミンCのような食品と併せて摂るのが理想です。

リコペン

ポリフェノールの一種であるリコペンは、トマトの赤み成分でもあります。ポリフェノールには抗酸化作用があり、生活習慣病の予防や改善などに効果が期待されています。リコペンを含む食品はそれほど多くなく、スイカはリコペンの貴重な供給源です。

同じく抗酸化作用を持つβーカロテンの約2倍、ビタミンEの100倍以上の抗酸化活性を示すため、強い抗酸化力が注目されている成分でもあります。老化の原因となる活性酸素はさまざまな病気の原因にもなりますので、ポリフェノール類をしっかり摂ることでアンチエイジングや生活習慣病予防にも役立つでしょう。

スイカの種にも栄養はある?

スイカの種は捨てるものというのが日本での常識ですが、どうやら中国ではスイカの種も食べられることがあるようです。スイカの種は「瓜子(グワヅ)」と呼ばれるお菓子として販売され、お土産としても人気となっています。

スイカの種にはたんぱく質の代謝を促すビタミンB6、赤血球の形成に関わる葉酸などが多く含まれています。また、骨や歯の健康を守り、体温調節、筋肉の動きなどにも関わるミネラルであるマグネシウムも含まれており、スイカの種はさまざまな方面から健康にアプローチしてくれるものといえるでしょう。

日本ではそれほど馴染みのないものの、醤油や砂糖で殻に味を付けて食べる中国の食べ方は参考になる部分がたくさんあります。もし少しでもスイカの種の栄養が気になったら、ぜひ一度お試しください。

旬とおいしいスイカの見分け方

スイカは5月頃から出回りますが、美味しさのピークは6月の中旬から7月頃とされています。少しでも美味しいスイカを選びたいときには、次のようなポイントに気をつけて選んでみてくださいね。

しま模様

甘いスイカはしま模様がはっきりとしており、緑の部分との境目が鮮明です。しま模様の黒い部分が盛り上がった感じになっているスイカは甘くて美味しい目印となっています。

叩いたときの音

スイカを叩いて「ボンボン」と澄んだ音がすれば甘くて美味しいスイカだと期待ができます。未熟なものは高い音、熟れすぎたものは低い音がしますので参考にしてみてください。

ツルの盛り上がり

スイカは熟してくるとツルの付け根の周りの部分が盛り上がってきます。付け根が凹んでいないものは未熟のサインです。

おへその大きさ

スイカの下の部分にあるおへそと呼ばれる丸い部分は、大きい方が食べごろを表しています。反対に小さいほど日持ちがするサインとなりますので、自分の食べる時期に併せて選んでみるとよいでしょう。

スイカのおすすめの保存方法

スイカは収穫時が一番美味しいので、その後は追熟することなく味は低下していきます。そのため、スイカを購入したらなるべく早く食べることが大切です。保存期間の目安としては2週間とされていますが、食べられる量を購入し、できる限り早めに消費するように気をつけましょう。

スイカを丸ごと保存するには、風通しのよい日陰がおすすめです。最適な温度は10〜15℃とされているので、冷蔵庫では冷やしすぎになってしまいます。冷やして食べたいときは食べる1時間ほど前に冷蔵庫に入れるようにしましょう。

しかし、スイカを一度カットしてしまったら冷やして保存する必要があります。切り口をラップなどでぴったりとふさぎ、野菜室で保存しましょう。また、皮や種をのぞいて、冷凍庫に保存すればスイカシャーベットとして食べる楽しみ方もできます。

まとめ

スイカは水分が多く、水分補給としても役立つ果物です。スイカに塩をかけて食べる昔ながらの食べ方は、汗で失われる塩分を同時に摂取できる方法として親しまれてきました。スイカは水分ばかりで栄養がないと思われがちですが、ビタミンやポリフェノールなど、健康づくりに役立つ成分もしっかりと含まれています。美味しいスイカを選んで正しく保管し、夏の風物詩を存分に楽しんでください。

この記事を書いた人:片村 優美

この記事を書いた人:片村 優美この記事を書いた人:片村 優美

保有資格:管理栄養士

フリーランスの管理栄養士として、短大の非常勤講師、webライター、料理家など幅広く活動。
栄養学をもとに、食の楽しさや美味しさの方を重要なものとして捉え、情報を発信。
食の歴史や地域特性、経済と健康の関連など様々な活動を精力的にこなし、現在はローカル版のレシピサイトを運用しており、新しい可能性を模索中。

Twitter:https://twitter.com/katamurayumi 

関連する記事

記事のカテゴリ