むくみを解消する成分を含むお茶5選【管理栄養士が解説】

お茶を飲む女性

朝起きて鏡を見ると目の周りが腫れていたり、夕方になると手足が太くなったりしていることはありませんか?それはもしかしたらむくみかもしれません。手足のむくみは身体がだるくなりますし、顔や足がむくんでいると太って見えます。

むくみの原因は体調や季節的な原因などさまざまです。病気が原因でむくむこともありますが、日々の生活習慣に気をつけることで予防や改善ができます。

そこで今回は簡単に摂り入れやすい、むくみに効果のあるお茶をご紹介します。毎日飲んでいるお茶の種類を選ぶだけでむくみの予防や改善ができたら良いですね。では、むくみが起こる原因や仕組み、むくみを解消する成分を含むお茶について詳しくご説明します。

むくみが起きる仕組みとは

むくみの原因

むくみの原因はさまざまですが、主に以下の原因によって引き起こされます。

塩分の摂り過ぎ

塩分を摂り過ぎるとむくみが起きることはなんとなく知っていると思いますが、いったい身体の中ではどんなことが起きているのでしょうか。

通常食事で摂り過ぎた塩分は、尿とともに身体から排出されます。そのようにして体内の塩分濃度を一定に保っていますが、過剰な塩分摂取が続くと身体は塩分濃度を薄めようとして、体内に水分をため込もうとします。

これが塩分の摂り過ぎでむくみがおこる仕組みです。麺類や丼物などの味の濃い食事や、漬け物やハムやソーセージなどの加工品の利用、コンビニの食事や外食が続いてしまうと塩分摂取量は多くなるのです。

アルコール

お酒の飲み過ぎが影響してむくむことがあります。血中アルコール濃度が高くなると、血管が拡張して、血管から水分が漏れ出し、皮下に溜まり、むくみがおこります

長時間の同じ姿勢

生活習慣では、デスクワークで座りっぱなしだったり、家の中であまり動かなかったりといったような長時間同じ姿勢でいることで足のむくみの原因になります。

足は心臓に血液を押し戻すポンプの役割をしています。長時間足を動かさないでいると足の血流が悪くなり、心臓にうまく血液を戻せなくなります。重力の関係で老廃物を含んだ水分が足に溜まり、むくみがおきます。

身体の締め付け

身体を締め付けるようなきつい下着や靴下は、血流を悪くするのでむくみの原因になります。足のむくみのチェックは、すねを指で強く押えたときに、なかなか戻ってこなければ、むくみがおきています。

むくみ対策方法

一時的なむくみは、これらの塩分の摂り過ぎや生活習慣が原因でおこります。日頃のむくみ対策に最適な方法をご紹介します。

塩分控えめの適量の食事

塩分の摂り過ぎはむくみに直結します。野菜や果物を適度に摂り、身体から摂り過ぎた塩を追い出しましょう。体重の増加もむくみの原因になります。

適度な運動

ウォーキングなどの軽い運動を続けることで下肢に筋肉がつくので、むくみの予防になります。

睡眠や休養

疲労や睡眠不足でもむくみます。ゆっくりお風呂に入って疲れをとり、血液の巡りを良くしましょう。足のむくみはマッサージも効果的です。湯船の中で、ふくらはぎのマッサージも良いですね

お茶が含んでいるむくみに効果がある栄養素・成分とは

お茶の栄養素

むくみの対策は、身体の塩分濃度を薄めることや、老廃物のもととなる疲労物質を溜めないことなどがあげられます。

その対策において簡単で最適なのが、日常生活において欠かせないお茶です。お茶が含んでいるむくみに効果のある栄養素や成分が身体にとってどんな働きしているか説明いたします。

カリウム

カリウムは細胞の浸透圧を調整する働きなどがあります。腎臓でナトリウムの吸収を抑え、尿中に排出する働きがあるため、血圧のコントロールに効果的な栄養素です。

カリウムをしっかり摂ることで、高血圧や脳卒中の予防、骨密度の増加にも効果があるといわれています。身体から塩分を排出するので、むくみの解消にも役立ちます。

カリウムを多く含む食材には、バナナやメロンなどの果物や、ほうれん草などの緑黄色野菜、海藻類があります。通常の食事において過剰摂取になることはほぼありませんが、腎機能が低下している方は摂り過ぎに注意が必要です。

マグネシウム

マグネシウムはリンやカルシウムとともに骨を形成する栄養素です。また、約300種類以上の酵素反応に関わっており、体温の調整、筋肉収縮、神経情報の伝達などの働きに関わっている万能な栄養素です。

マグネシウムはカルシウムが血管を収縮させる働きを抑制し、血圧を正常に保ち、血流を良くするため、むくみの対策として効果的に取りたい栄養素です。

ポリフェノール

ポリフェノールは栄養素とは異なりますが、植物に存在する苦みや色素の成分で、活性酸素の発生やその働きを抑える作用があります。活性酸素が増えすぎると血管の老化を引き起こします。老化した血管は血流を悪くし、血液の停滞を起こしてふくらはぎなどにむくみがおきやすくなります。

ポリフェノールはポリフェノールでもさまざまな種類があり、代表的な種類としてカテキンやルチンがあります。カテキンにはコレステロールの上昇を抑える作用もあるので、動脈硬化の予防効果も期待できます。

むくみ対策に飲むべきお茶5選

むくみを緩和させるためには、体内に含まれている余分な塩分を追い出すことが最適です。しかし、薬やマッサージ機などには頼りたくはありませんよね。これから前述で説明した成分を含むお茶をご紹介します。

緑茶

緑茶にはナトリウムを身体から排出するカリウムが多く含まれています。食事の後に緑茶を飲むことで、摂り過ぎた塩分を身体から追い出すことができます。和食は欧米の食事と比べて油脂も少なくヘルシーな傾向がありますが、塩分量は多めです。和食の後に緑茶を飲むことは理にかなったことだといえます。

ほかにもカリウムは水に溶けやすい性質があるので、野菜などは調理の過程でかなりの量が失われてしまいます。緑茶なら茶葉から抽出されたカリウムを無駄なく摂り込むことができます。

また、緑茶に含まれるポリフェノールの一種のカテキンには強い抗酸化作用があり、血管の老化を防ぐ効果があります。若々しい血管はむくみの改善に有効な血流をよくします。緑茶は利尿作用も高いので、ナトリウムと一緒に余分な水分を身体から出す効果もあるので、むくみ対策にぴったりなお茶といえます。

ローズヒップティー(ハーブティー)

ローズヒップティー

鮮やかな赤色で、爽やかな酸味のローズヒップティーは、バラの花が咲いた後の実を乾燥した物です。利尿作用が高いので、むくみの改善に効果があります。

ローズヒップティーには老化や免疫機能の低下の原因といわれる「活性酸素」の働きを抑えるポリフェノールが含まれています。ビタミンCはコラーゲンの合成に重要な役割を果たすので、むくみ対策と一緒に美肌効果も期待できる女性にとって嬉しいお茶ですね。

ルイボスティー

ルイボスティーは豆科の植物の葉で作られたお茶です。赤みのある色で、苦みや渋みも少なく、とても飲みやすいお茶です。緑茶などと違ってカフェインが入っていないので、一日中いつでも飲めるので安心です。

ルイボスティーは、マグネシウムや、ルチン、フラボノイドといった栄養素を豊富に含んでいるのが特徴です。ルチンは血液の循環を促進し血流をよくしてくれます。フラボノイドも血流を促進してくれるので、むくみや冷え性の改善に効果があるとされています。

マテ茶

最近コンビニやスーパーなど、さまざまな場所で見かけるようになったマテ茶は、血管の柔軟性を高めるマグネシウムが豊富です。マグネシウムは、ほかのお茶には少ないので、むくみ対策におすすめです。

マテ茶とはマテの木の葉や枝をお茶にした飲み物で、南米でよく飲まれています。少し苦みのあるマテ茶ですが、茶葉を濃いめに入れて、ミルクやハチミツを加えると甘みが出るのでおいしく飲むことができます。

シナモンティー

シナモンティー

シナモンは漢方では桂皮(ケイヒ)と呼ばれており、ほのかな甘い香りが特徴なスパイスです。アップルパイやシナモンロールなどのお菓子によく使われていますよね。

シナモンは、過剰摂取してしまった塩分を排出してくれるカリウムを含んでいます。毛細血管の老化防止を助ける働きがあるので、動脈や静脈の血流も改善するといわれています。
胃腸の機能も整えてくれて、デトックス効果も期待できるので、老廃物を身体から出す作用も兼ね備えています。

シナモンの特徴であるほのかな甘い香りは、紅茶とよく合います。濃いめに煮出した紅茶に、ミルクとシナモンを入れたシナモンミルクティーは香りもよく、リラックス効果もあります。疲れた身体をいたわりたいときにもおすすめです。

病気が原因のむくみもあるので長期化したら病院で診断してもらおう

生活習慣を見直してむくみ対策をしているのにもかかわらず、いつまでも改善されない長引くむくみや、全身におよぶむくみ、そして急激にひどくむくむといった症状は、もしかしたら何かの病気のサインかもしれません。

むくみだけではなく、身体がだるい、尿が出にくいなどの普段と違った自覚症状があれば、早めに病院で医師に診てもらうことをおすすめします。腎機能の低下や、心臓や肝臓障害などが原因でむくみが生じることもありますので、手遅れになるまでに、定期的に病院へ行きましょう。

まとめ

むくみをそのままにしておくと、治りにくくなるので、日頃から気をつけたいところです。毎日飲むお茶にこだわるだけでも、むくみの予防や改善に多くの効果が期待できます。

何気なく飲んでいるお茶に、美肌効果や抗酸化作用など身体にとって良い効果が多く含まれますし、こまめにお茶を飲むことで、脱水防止にもなります。

ほっと一息つきたいときに、良い香りのするおいしいお茶で、むくみ対策や健康に効果がでれば最高ですね。ぜひこれから、お気に入りのお茶をみつけてティータイムを楽しんでください。

むくみを解消する5つの食べ物とは?管理栄養士がむくみに効果のある栄養素まで解説!

この記事を書いた人:大矢 眞弓

この記事を書いた人:大矢 眞弓この記事を書いた人:大矢 眞弓

保有資格:管理栄養士
クリニックにて、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の栄養指導に従事。長年の経験により、食べる楽しみを損なう事なく、減塩や減量など、患者さんに一人ひとりに合わせた、オーダーメイドのお食事を提案する。
また、企業や自治体での特定保健指導や、小学生から高齢者まで幅広い世代に料理教室を行っている。生徒さんの「今日のメニュー、美味しかったね!」と話される時の笑顔が、栄養士としてのパワーの源。

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